『豊橋競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:3月27日
 全国で桜が見ごろとなって春真っ盛りな中、豊橋競輪場で開設76周年記念「ちぎり賞争奪戦(GIII)」が3月28日から4日間シリーズの幕を開ける。S班からウィナーズカップ準Vの眞杉匠と阿部拓真の2名が参戦するほか、新山響平、杉浦侑吾、松井宏佑、三谷竜生、北津留翼、山田英明ら全国のトップスターが集結。迎え撃つ中部勢は、志田龍星、谷口遼平、皿屋豊、地元期待の平野想真ら機動型を中心に結束して大会を盛り上げていく。熱い戦いに注目だ。
 記念シリーズは開催中の毎日、先着300人にご来場プレゼント、もち投げと菓子まき。キッチンカーの出店、地元競輪選手会ブース、JR東海・ウルトラマンシリーズ60周年企画・希望がこだまする!光の旅路in豊橋、予想会などが予定されています。また、3月28日にはウルトラマンオメガショー、ばんえい十勝・ばんえいトークショー、豊丘高校和太鼓部・豊太鼓をはじめとして多数のイベントをご用意。豊橋競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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金子幸央選手
金子幸央選手
 125期在所ナンバーワンの遠藤拓巳は今年からS級に昇格。9車立ての記念開催は1月に小松島競輪場で開催された地元高松記念以来となる。現状を踏まえて気合を込める。
 「今は積極的に行くように心掛けているけど、最近は着を叩いてしまっている。自分の仕掛けはできているけど、そこからの着が良くない。準決勝が壁になっているし、先行してもそこから残れるようにならないと。記念は今回が2回目です。自分は9車の方が走りやすいし、そこはいいですね。(1R1番車の期待枠で)選んでいただいたのはありがたいし、頑張ります」
 金子幸央(写真)は1月高松記念で決勝3着、直前のウィナーズでも3度の確定板入りを果たすなど乗りに乗っている。最後は鋭いタテ攻撃を繰り出して決着をつけるか。
 「前回は若手のおかげです。いつも自力でやる準備はしているし、中4日はみっちり練習をしてきました。もう少し自力でやる時にスピードとか力が総合的にほしい。サマーナイトも高松宮記念杯もボーダーみたいなので、今回はしっかり点数を上げていきたい。豊橋は結構いいイメージがあるし、決勝にはいつも乗っているイメージです。」


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 しぶといまくりに定評がある一戸康宏だが、一次予選は行きっぷりの良い武田亮を目標に得た。番手戦となって気を引き締める。
 「徐々に状態は良くなっています。今は位置取りもしっかりやって行こうと思っています。初日は(武田の)番手なので、まずはそこですね。(武田とは)一回、連係したことがあるけど、その時は離れたのでまずはしっかり付いて行きたい。付いていくだけでもダメだし、しっかり仕事もしたい」
 伊藤旭は初日は2日目以降が開催中止となった3月小松島から2週間以上空いての今シリーズ。まずは3車ラインを率いて一次予選突破を目指す。
 「前回の小松島が中止になって時間があったので、そこから練習はしっかりできました。前回よりはいい感じだし、上積みもあると思います。今は緩んだ所を逃さず仕掛けることを意識しているので、しっかり仕掛けて行きたい」


<3R>

 香川雄介は1月高松記念で決勝に乗って以降は途中欠場が続き、挙句に前走は2日目以降が開催中止。シリーズを完走できていないが、体調に問題があるわけではないので普段通りの様子でインタビューに応える。
 「前回は初日に1着だったし、もったいなかった。(前々回の全日本選抜は初日に落車し)それももったいなかった。月ちゃん(月森亮輔)とは久しぶりの連係になるけど、頑張ります」
 嵯峨昇喜郎は前走の3月取手GIIIで二次予選敗退。それでも3日目、4日目はまくって、逃げて21着と底力を見せた。
 「前回はレースが詰まっていたのもあって、練習ができていなかったのが影響したのか、脚力不足を感じた。以前から痛めていた股関節はだいぶ良くなってきている。今回はしっかり練習してこられたけど、一昨日に腰が痛くなったのでしっかりケアをしたい。豊橋は風が強いし、風が強いのはあまり得意じゃない。初日は車番も悪いし、うまく考えて走りたい


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平野想真選手
平野想真選手
 地元は総勢7名の出場。平野想真(写真)は昨年12月のレインボーカップで優勝して特別昇級を果たし、今年からS級レーサーの仲間入り。初戦の静岡で優勝を決めて、初のGIIIとなった高松記念では5863着の成績。2度目のGIIIでグレードレース初勝利をつかめるか。
 「前回はあまり調子が良くなかった。練習の感じは良くなってきたので、今回こそはいいレースをしたい。結果と内容も求めたい。地元だからといって気負いはせずに、やることやっていきたい。小松島(高松記念)では前に出るときに時間がかかった。切るならすぐ切るなどメリハリを意識して戦いたい。小松島の時よりはいい成績を残したいです」
 点数上位は内藤秀久。近況は2月奈良記念で落車するも、その後の久留米、小田原と連続で優出を果たすなど復調ムード。前回の3月玉野は431着と決勝を逃してしまったが、確かな援護と鋭い決め脚は健在。南関連係で鈴木陸来の番手から白星を目指す。
 「だいぶ状態は戻ってきましたね。乗り込みをやるようにして、めちゃめちゃ練習していますよ。その成果が出てきたかなって思います。1月の後半くらいからやり始めました。昭和の練習ですね。いい結果を出せるように頑張ります」


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 中部地区の先導役は谷口遼平。近況は3月松山記念で1391着とシリーズ2勝。ムラこそあるが、一発の破壊力は競走得点以上のモノがある。初日は伊藤正樹、舘泰守の地元コンビに任されることになり、気合も十分に入ることだろう。
 「状態は変わらないけど、前回は良くなかった。元々、ナイターは初日、2日目と良くないことが多いので、それもあったのかもしれない。初日は地元の選手の前を回るので頑張りたい。豊橋は風が強いけど、それはみんな同じことなので、気合いで頑張ります」
 原田亮太は直近4カ月のバック数が18回と積極的なレース運びが持ち味。今年は決勝進出こそないが、成績以上に見せ場を作っているシーンが多く見受けられる。ここは同県の近藤保を連れて強敵に立ち向かう。
 「前期はA級戦を走りながら、今期に向けて頑張ってきた。以前のS級の時より戦える感覚があります。中8日は結構練習をやれました。岩本俊介さんと同じ練習メニューをやっていて、その成果がレースで出たり出なかったり。安定して出せるようになりたいです」


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雨谷一樹選手
雨谷一樹選手
 競走得点トップの雨谷一樹(写真)は木村皆斗の番手回り。防府のウィナーズカップでは6672着と未勝利で終わっただけに、今回は好結果を出したいところ。
 「ウィナーズカップはサンサンだったので難しかった。中4日はしっかり休んで刺激を入れてきた。昨年までは番手と自力が半々くらいだったけど、今年はほとんど人の後ろなので難しいですね。追走だったり、前の人がダメだった時にどうするかなどですね。余裕がないとできないと思うし、日々勉強ですね。初日もできることをやって離れないように」
 木村皆斗は2月奈良で落車するも、その後の小松島、伊東で優勝。3月西武園GIIIは9941着だったが、同月前橋で再びは完全優勝を決めている。前回の勢いそのままに今節も好スタートを切りたい。
 「(前回は完全Vも)良くなっている感じはしないですね。前橋だから結果が良かっただけだと思います。(西武園GIIIに比べて)少し自転車の方が良くなったくらいで、まだ練習の感じは良くないです。初日は雨谷さんとの連係になるし、頑張ります」


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河端朋之選手
河端朋之選手
 河端朋之(写真)は前回ウィナーズカップで4151着。3日目は落車しており状態面が気になったが、前検日はいつもの笑顔を見せながらインタビューに応えた。
 「追加は前検日の前日です。ケガは右側の擦過傷だったけど、軽かったし、身体異常はないです。そんなにがっつりは練習できなかったけど、自転車も無事だったので良かった。前回は前が勝手に残っただけで、僕としてはまだまだですよ。自力でも緊張感はあるけど、番手の方が緊張しますね。初日はしっかり自力で頑張りたい」
 河端をマークするのは大川龍二。ウィナーズカップは6446着と確定板入りを逃しただけに、今節こそ好結果を残したいところ。同級生の河端に託して最後は鋭い差し脚を披露するか。
 「中4日なので脚力の変化はないです。ビッグで戦えるようにという感じにはなれたのかなと思う。強度の高い練習をすると体の回復が遅れるけど、年齢を言い訳にはせずにやっていきたいです。今年からは人の後ろに付くことが多いけど、結局はタテ脚がないとダメなのでタテ脚は磨いていきたい」


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鈴木竜士選手
鈴木竜士選手
 多彩な戦法を使い分ける鈴木竜士(写真)は今年1月の立川と2月京王閣で優勝。全日本選抜は1876着、ウィナーズカップは2292着とビッグ戦線では決勝こそ乗れていないが、以前よりも動きにキレが出てきた印象だ。
 「ウィナーズカップでは全然ダメだった。もう一回ゼロから、イチから始めようという気持ちです。乗り方もペダリングもセッティングも全部修正していきたいです。今度はGIを獲るのが目標で、GIを取ってグランプリに出たいので」
 松本秀之介は前回名古屋で552着と優出を逃したが、その前は2月平塚と松山で立て続けに優出している。スピードあるまくりとカマシを武器に白星スタートを狙う。
 「前回の名古屋は最終日に仕掛け損ねたけど、最近の中では悪くなかった方ですね。少しずつ良くなってきて、前よりは道中から楽になってきたので、脚をためられるようになってきた。もっとスピードとタイミングをかみ合わせたい。風が強いのは得意ではないので、しっかり考えて走りたい」


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 後藤大輝は3月久留米と熊本で連続で決勝に勝ち進んでいる。直近4カ月の連対率は50%を超えており、持ち味の積極性は他地区にとって脅威となるだろう。初日は松岡貴久と室井竜二を背に果敢に風を切るか。
 「前回の決勝は結果としてラインで決まったし、後ろの徳永(哲人)さんが優勝したのは良かったけど、自分が優勝しなきゃいけなかった。以前に阿部英斗が前で頑張ってくれて、その時は番手で優勝できたけど、今回(熊本)は脚にも余裕があって楽な感じではあったけど、前(佐藤壮志)が全開で踏んでいた所を番手から出たら脚が一杯になってしまった。そこは自分の甘さだし、もっとタテ脚を磨いていかないと。いい経験になりました。初日は後ろが(松岡)貴久さんなのは心強いし、信頼していつも通り自分の走りをします」
 松岡貴久はワンツー実績もある後藤を目標に得てチャンスは十分。最終4コーナーは絶好の番手回りが見込めそうだ。
 「走ってみないと分からないけど、状態は悪くないと思う。今の時期ってバンクは重たいんでしたっけ?もし風が軽いなら軽い方が後藤君の掛かりも良くなると思う。後藤君とは久々なので千切れないように。しっかり付いていきます」


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 地元の愛知勢が手薄となった今シリーズは、中部地区のけん引役として志田龍星に期待がかかる。近況は前々回の3月大垣記念から連続で優出を果たしているが、自身では納得のいく内容ではなく、今回こそはと気持ちを入れて臨む。
 「前々回の大垣記念は力不足。前回も着が良くなかったし力不足でした。根本的に全部が足りない。状態は変わらず来られているし、(今回は地元地区の記念で)頑張りたいです」
 志田の番手を回る皿屋豊は今年で44歳を迎える。まだまだ自力は健在だが、番手回りも増えてきて戦法の幅を広げようと試みている。その一環として前回のいわき平では新車を投入し、好感触を得た。申し分ない目標を得た初日は展開まで味方しそうだ。
 「前回からフレームを換えて感じが良かった。最近は番手も増えてきたので、ヨコの動きもできるように自在に動けるフレームです。初日は早速、番手だし生かしたいですね。(志田とは)何回も連係しているし、いつも頑張ってくれる。後ろにも地元が付いてくれるし、自分のできることをやって3人で決めたい」


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松井宏佑選手
松井宏佑選手
 一次予選のメインを任された松井宏佑(写真)は2月の全日本選抜競輪の初日に落車。その後は3日間、走り抜いたが、次節のウィナーズカップではその影響もあったようで結果を残せなかった。それでも良化の兆しはあったようで、今シリーズは松井らしさ全開の攻めるレースを披露してくれそうだ。
 「(全日本選抜競輪の落車で)左上半身と左の膝を痛めた。前回はその影響もあって状態が良くなかったけど、初日から3日目までは主導権を取るレースはできた。感じも前回よりは良くなっている。今回も積極的に行きたいし、行けるタイミングがあれば強い気持ちを持って仕掛けたい」
 伊藤信は前回のウィナーズカップ3日目に最後方からのまくりを決めて1着。当所との相性も良く、十八番のまくりが火を噴くようなら今シリーズも一気に台頭してきそうだ。
 「直前の練習の感じは良くなかったけど、だいぶ疲労が抜けてきた気がする。花粉症みたいな感じはあるけど、状態自体は問題ない。豊橋は前回、走った時に優勝しているし、イメージは悪くない」


<12R>

眞杉匠選手
眞杉匠選手
 S級S班は2名が参戦。眞杉匠(写真)は前回のウィナーズカップで1712着。シリーズ2勝を挙げるも決勝では惜しくも準Vとなった。相当悔しい思いをしたはずだが、気持ちを切り替えた様子で検車場入りすると、普段と変わらない雰囲気でインタビューに応じた。
 「(ウィナーズカップの決勝は)ヨシタクがあれだけ頑張ってくれたので獲りたかったけど、雨で見にくかったのもあって(深谷知広の仕掛けに)気付くのが遅かった。感じは良くなかったけど、日に日に良くなっていった感じがある。豊橋のイメージも悪くないです」
 今年からS班の仲間入りを果たした阿部拓真はS班のユニフォームを着て4場所目の戦い。S班の重圧とも真摯に向き合っており、責任感の強さがうかがえる。
 「求められていることに応えられていない。不甲斐ない気持ちです。気持ちだけで何もできていないし、この(S級トップ)レベルにも脚力が見合っていない。強い選手の後ろでもきついレースが多いし、プレッシャーを感じながらやっているけど、あまりいい方には行っていないですね。(新山とは)全日本選抜でも連係しているし、気合を入れて走りたい」
 阿部に前を任された新山響平は昨年までのS級S班選手。持ち前の先行力は輪界屈指で、直近は3月小倉と小田原で連続優勝中だ。
 「(連続Vは)7車だったというのもあったけど、感じは悪くなかったです。(近況は立ち回りが柔軟になり)基本は前を取れたら突っ張るし、押さえ先行もやるけど、それができなかった時にうまく立ち回れるようにと。それが結果として出てきて手応えはありますね。脚力の衰えじゃないけど、(トップクラスと比較すると)足りない部分も感じているので」