豊橋競輪開場68周年記念「ちぎり賞争奪戦」は佳境の3日目。準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。最終12レースでは深谷知広、金子貴志の豊橋師弟コンビがワンツー。最終日の決勝戦では深谷率いる愛知勢と河端朋之、阿部大樹らが激突する。
最終日は新田祐大選手が豊橋競輪場に登場。内林久徳さんの司会で5R、10R発売中にトークショーを行います。他にもボートレース蒲郡名物実況アナウンサーの高橋貴隆さんと女性ボートレーサーの深見亜由美選手によるズバッとトークショー(4R、9R発売中)やEDUCEキッズダンスショー(2R、7R発売中)、オトトポスによる和太鼓演奏(開門後~、3R、8R発売中)などイベント盛りだくさん。最終日もぜひ豊橋競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<10R>

黒田淳選手

志村龍己選手
後ろ攻めから上昇した坂本貴史に対し前受けの河端朋之は誘導員を残して車を下げると、そこを松岡篤哉が打鐘で叩いて出る。7番手に下げた河端は4コーナーから一気の巻き返し。続いた黒田淳(写真)がゴール前で抜け出して白星を挙げた。
「自分のことで一杯一杯でした。ただ、付け切れたのでチャンスはあると思いました。追い付いてからは後ろを見る余裕があって、車間を空けようと思ったけど、どのくらい空けていいのかわからなかったです。1着取れてよかったです」
志村龍己(写真)は坂本とのまくり合戦を制して黒田に迫った。
「自分は自在選手だし、初手の位置(5番手)からこだってもいいと思いました。あの位置でよかったし、それが正解でしたね。後は自分の脚と河端さんの仕掛けを見てと思いました。キツかったけどまくれてよかったです。もうあんなまくりは出ないですよ(笑)。鈴木(庸之)さんと爲田(学)さんにセッティングをみてもらってよくなっています」
河端朋之は鋭くカマしたが、ゴール前で末を欠いて3着に。
「久し振りにいいレースができましたね。あの踏み出しでも黒田君は付いてくると思いました。ただ、バックが追い風だったので踏み過ぎてしまった。もう少し落ち着いていれば」
坂本貴史は志村より先に仕掛けられずに準決勝で敗退した。
「河端さんの仕掛けにスイッチできる脚があればよかったけど、自分の脚がないですね。その後もバックでアンコになってキツかったです」
「自分のことで一杯一杯でした。ただ、付け切れたのでチャンスはあると思いました。追い付いてからは後ろを見る余裕があって、車間を空けようと思ったけど、どのくらい空けていいのかわからなかったです。1着取れてよかったです」
志村龍己(写真)は坂本とのまくり合戦を制して黒田に迫った。
「自分は自在選手だし、初手の位置(5番手)からこだってもいいと思いました。あの位置でよかったし、それが正解でしたね。後は自分の脚と河端さんの仕掛けを見てと思いました。キツかったけどまくれてよかったです。もうあんなまくりは出ないですよ(笑)。鈴木(庸之)さんと爲田(学)さんにセッティングをみてもらってよくなっています」
河端朋之は鋭くカマしたが、ゴール前で末を欠いて3着に。
「久し振りにいいレースができましたね。あの踏み出しでも黒田君は付いてくると思いました。ただ、バックが追い風だったので踏み過ぎてしまった。もう少し落ち着いていれば」
坂本貴史は志村より先に仕掛けられずに準決勝で敗退した。
「河端さんの仕掛けにスイッチできる脚があればよかったけど、自分の脚がないですね。その後もバックでアンコになってキツかったです」
<11R>

吉田敏洋選手

阿部大樹選手
後ろ攻めから早めに動いた渡邉雄太が中団の高橋和也にしばらくフタをしてから打鐘で一気に踏み込む。2センターから反撃に出た高橋だが、中団の外で浮いて不発。3番手を確保していた阿部大樹が最終2コーナーからまくると、関東勢にスイッチした吉田敏洋(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
「和也は2回くらいあおりを食らって、躊躇しましたね。ためてホームから行けば何てことなかったのに。でも和也が強くなって前を任せられるようになったので、僕はわりと楽に勝ち上がることができた。2コーナーからは回している感じで、どこから踏もうか、伸びるタイミングを考えてました。ひとつ言えることは前回よりも確実によくなってます」
関東コンビが確定板に上がって、2人そろっての決勝進出。2着の阿部大樹(写真)は満面の笑顔でレースを振り返る。
「デキすぎですね。ツースリーですけど、ラインで勝ち上がれたのが本当にうれしいです。自分はダッシュがあるタイプではないので、長い距離で勝負しようと思ってました。あの位置を取ってしっかり仕掛けることができました。記念決勝は4回目。前回の小松島記念は決勝で落車してしまったので、今回はしっかりゴールしたいです」
阿部を懸命に追った磯田旭が3着に入った。「連日、前の自力選手のおかげです」とラインの力で決勝まで勝ち上がった。
吉田マークからゴール前で中割りを狙った渡邊健だったが、惜しくも届かず4着まで。
「4コーナーで(渡邉雄太に)もらったのが…。あれがなければいい勝負できたと思う。でも脚の感じはいいので、最終日も頑張りたい」
「和也は2回くらいあおりを食らって、躊躇しましたね。ためてホームから行けば何てことなかったのに。でも和也が強くなって前を任せられるようになったので、僕はわりと楽に勝ち上がることができた。2コーナーからは回している感じで、どこから踏もうか、伸びるタイミングを考えてました。ひとつ言えることは前回よりも確実によくなってます」
関東コンビが確定板に上がって、2人そろっての決勝進出。2着の阿部大樹(写真)は満面の笑顔でレースを振り返る。
「デキすぎですね。ツースリーですけど、ラインで勝ち上がれたのが本当にうれしいです。自分はダッシュがあるタイプではないので、長い距離で勝負しようと思ってました。あの位置を取ってしっかり仕掛けることができました。記念決勝は4回目。前回の小松島記念は決勝で落車してしまったので、今回はしっかりゴールしたいです」
阿部を懸命に追った磯田旭が3着に入った。「連日、前の自力選手のおかげです」とラインの力で決勝まで勝ち上がった。
吉田マークからゴール前で中割りを狙った渡邊健だったが、惜しくも届かず4着まで。
「4コーナーで(渡邉雄太に)もらったのが…。あれがなければいい勝負できたと思う。でも脚の感じはいいので、最終日も頑張りたい」
<12R>

金子貴志選手

深谷知広選手
最終12Rでは深谷知広、金子貴志の師弟コンビが人気に応えるワンツー決着。石塚輪太郎を受けて3番手を確保した深谷が最終ホーム手前から早々と巻き返すと、ゴール寸前で金子貴志(写真)が深谷をとらえた。
「強いっすね。一番いい位置に深谷が入ったけど、すかさず行ったんで。いいタイミングで行ってくれて、踏み上げもすごかった。最後はギリギリだったなと。それだけ強かったです。状態はいいと思います。疲れも大丈夫ですね」
金子に差されはしたが、深谷知広(写真)の走りも力強かった。
「(石塚に)先行させたくなかった。打鐘前は悩んだんですけどね。(打鐘過ぎ4コーナーで)石塚君が上に上がってペースが落ちた感じがしたので、チャンスかなと。そこからすかさず行って自分なりのペースでは踏めました。ここ(決勝進出)は最低限の目標だったんで、決勝もしっかり自力で仕掛けます」
単騎の伊勢崎彰大(写真)は愛知コンビの3番手を取り切ると、きっちり3着に流れ込んだ。
「読みどおりですね。深谷が前(受け)以外なら仕掛けるポイントがワンテンポ早いだろうから。打鐘前に石塚ラインの後ろか迷ったけど、深谷が3番手を取り切ったから深谷だと。併走も苦にならなかったし、3コーナー過ぎに決勝に乗ったなと思いました」
バック8番手から好回転でまくり上げた金子幸央だったが前団は遠すぎた。
「もうちょっと早く動いとけばよかったなと思います。整ってなくて深谷さんより先は無理だったけど、同時くらいに仕掛けてれば…。凡走になってしまって、もったいないことをした」
「強いっすね。一番いい位置に深谷が入ったけど、すかさず行ったんで。いいタイミングで行ってくれて、踏み上げもすごかった。最後はギリギリだったなと。それだけ強かったです。状態はいいと思います。疲れも大丈夫ですね」
金子に差されはしたが、深谷知広(写真)の走りも力強かった。
「(石塚に)先行させたくなかった。打鐘前は悩んだんですけどね。(打鐘過ぎ4コーナーで)石塚君が上に上がってペースが落ちた感じがしたので、チャンスかなと。そこからすかさず行って自分なりのペースでは踏めました。ここ(決勝進出)は最低限の目標だったんで、決勝もしっかり自力で仕掛けます」
単騎の伊勢崎彰大(写真)は愛知コンビの3番手を取り切ると、きっちり3着に流れ込んだ。
「読みどおりですね。深谷が前(受け)以外なら仕掛けるポイントがワンテンポ早いだろうから。打鐘前に石塚ラインの後ろか迷ったけど、深谷が3番手を取り切ったから深谷だと。併走も苦にならなかったし、3コーナー過ぎに決勝に乗ったなと思いました」
バック8番手から好回転でまくり上げた金子幸央だったが前団は遠すぎた。
「もうちょっと早く動いとけばよかったなと思います。整ってなくて深谷さんより先は無理だったけど、同時くらいに仕掛けてれば…。凡走になってしまって、もったいないことをした」
<最終日・9R KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)>

デニス・ドミトリエフ選手

元砂勇雪選手
最終日の9RにはKEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)が行われる。中心は昨年12月の広島でもこの種目で優勝しているデニス・ドミトリエフ(写真)。今年の世界選手権でスプリント優勝の実力を遺憾なく発揮するか。
「カーボンで日本の競輪場を走ると、微妙な違いや違和感がある。それに(使い慣れたカーボンフレームで)やりやすいという気持ちと両方ですね。ここまでは1週間、沖縄で休暇をとってきたので、そこで使ったお金を稼ぎたい(笑)。その前には2週間、新田(祐大)や(渡邉)一成とかナショナルチームのメンバーと詰めたトレーニングをしたし、コンディションはいい」
元砂勇雪(写真)はS級復帰後6場所で4度の優出と乗れているが、カーボンフレームで戦うエボリューションではどうか。
「最近はしっかり練習するようになって、成績も上がってきています。妹(七夕美)のフレームを使います。身長はほぼ同じなので、サドルを少し高くすれば大丈夫。ちょっと乗ってきました。やっぱり鉄のほうがいいけど、流れればスピードは出ます。スタートでいい位置を取りたいんですが、7番車なので厳しいですね。後ろになったら押さえるのは厳しいので、カマシ気味に仕掛けたほうがいいかな」
金子哲大は昨年1月の高松大会で逃げて2着に入っている。
「前回もあまりセッティングとかを調整せずに参加したけど、今回も簡単に来た。(高松のレース後にもう少しセッティングを調整しとけばと悔やんでいたが)そんなこと言ってたのすっかり忘れてました(苦笑)。これから軽く調整したいと思います。(前々回、大宮の落車で)そんなによくはないけど、頑張ります」
競輪の実績なら佐藤友和が一番。持ち前の自在性でドミトリエフに一矢報いたい。
「オールスターのあとはそんなに忙しい感じはしなかったです。普通に練習はしてきました。カーボンフレームも1日ぐらい乗ってきました。状態は問題ないです。エボリューションは初めて。ドミトリエフは世界チャンピオンですから。後ろに入っても抜けないだろうし、前にいてもどうですかね。よく考えて走ります」
地元の小林信晴は1番車という車番を生かして上位に食い込みたい。
「去年はケガで全然ダメだったけど、10月ぐらいから練習できるようになって、最近は成績も調子もいいです。でも、今回は自転車が違って、硬さとか乗った感じが全然違いますからね。エボリューションは初めて。強い選手ばかりで厳しいけど、地元なので頑張ります。1番車を生かして前のほうにいたいですね」
「カーボンで日本の競輪場を走ると、微妙な違いや違和感がある。それに(使い慣れたカーボンフレームで)やりやすいという気持ちと両方ですね。ここまでは1週間、沖縄で休暇をとってきたので、そこで使ったお金を稼ぎたい(笑)。その前には2週間、新田(祐大)や(渡邉)一成とかナショナルチームのメンバーと詰めたトレーニングをしたし、コンディションはいい」
元砂勇雪(写真)はS級復帰後6場所で4度の優出と乗れているが、カーボンフレームで戦うエボリューションではどうか。
「最近はしっかり練習するようになって、成績も上がってきています。妹(七夕美)のフレームを使います。身長はほぼ同じなので、サドルを少し高くすれば大丈夫。ちょっと乗ってきました。やっぱり鉄のほうがいいけど、流れればスピードは出ます。スタートでいい位置を取りたいんですが、7番車なので厳しいですね。後ろになったら押さえるのは厳しいので、カマシ気味に仕掛けたほうがいいかな」
金子哲大は昨年1月の高松大会で逃げて2着に入っている。
「前回もあまりセッティングとかを調整せずに参加したけど、今回も簡単に来た。(高松のレース後にもう少しセッティングを調整しとけばと悔やんでいたが)そんなこと言ってたのすっかり忘れてました(苦笑)。これから軽く調整したいと思います。(前々回、大宮の落車で)そんなによくはないけど、頑張ります」
競輪の実績なら佐藤友和が一番。持ち前の自在性でドミトリエフに一矢報いたい。
「オールスターのあとはそんなに忙しい感じはしなかったです。普通に練習はしてきました。カーボンフレームも1日ぐらい乗ってきました。状態は問題ないです。エボリューションは初めて。ドミトリエフは世界チャンピオンですから。後ろに入っても抜けないだろうし、前にいてもどうですかね。よく考えて走ります」
地元の小林信晴は1番車という車番を生かして上位に食い込みたい。
「去年はケガで全然ダメだったけど、10月ぐらいから練習できるようになって、最近は成績も調子もいいです。でも、今回は自転車が違って、硬さとか乗った感じが全然違いますからね。エボリューションは初めて。強い選手ばかりで厳しいけど、地元なので頑張ります。1番車を生かして前のほうにいたいですね」