富山競輪場で大阪・関西万博協賛・開設73周年記念「瑞峰立山賞争奪戦・ウィンチケット杯(GIII)」が、8月29日に幕を開けた。初日のメイン、特選では、古性優作がまくりで逃げる新山響平をとらえて力を示した。また、一次予選では、吉田拓矢、三谷竜生、東口善朋、藤井侑吾らの実力者が勝ち上がった。8月30日のシリーズ2日目には、S級S班3人も加わり、勝ち上がりをかけた二次予選で激戦が展開される。
記念シリーズは開催中の毎日、「ライちゃん組み飴」の先着プレゼント、レジェンド予想会、来場応募キャンペーンなどが行われます。富山競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

内藤秀久選手
8番手の室井蓮太朗をけん制しながら、青野将大が青板3コーナー過ぎに出る。その上を赤板で室井が押さえて、さらに福元啓太が叩いて主導権。しかしながら、青野の巻き返しが早く、打鐘過ぎに踏み込む。抵抗する福元を青野が最終2コーナー手前でとらえる。南関ライン3番手の田中孝彦が藤井栄二に大きく張られて、けん制から戻った藤井が落車。3番手以下が離れて、神奈川コンビの直線勝負。番手の内藤秀久(写真)が、差し切った。
「口開けのレースでめっちゃ緊張しました。GIとかで1レースとかはあるんですけど。初日の1レースはコンディションとかわからなくてデータが少ないなかだった。(打鐘過ぎの)青野君の判断は良かったと思います。(室井が)引き切る前の仕掛けだった。パーフェクトだったと思います。あの青野君のカマシまくりを、この33バンクで差せているので悪くないと思います」
素早い反応からロングまくりで別線をねじ伏せた青野将大は、内藤とのワンツーで好スタートを切った。
「取れた位置からっていう感じでしたけど、S取りが早い人も多かった。(5番手から先に切ったのは)ちょっとフタをされるのが嫌だったので先に動いた。(別線が)来なければ2周半いくのも別に嫌ではない。(打鐘3コーナーからすかさず巻き返したが)室井君が出させる感じだったので、引き切る前に行こうと。(最後の踏み直しの部分は)ちょっと出てからはあんまりというか、脚がなかったですね」
「口開けのレースでめっちゃ緊張しました。GIとかで1レースとかはあるんですけど。初日の1レースはコンディションとかわからなくてデータが少ないなかだった。(打鐘過ぎの)青野君の判断は良かったと思います。(室井が)引き切る前の仕掛けだった。パーフェクトだったと思います。あの青野君のカマシまくりを、この33バンクで差せているので悪くないと思います」
素早い反応からロングまくりで別線をねじ伏せた青野将大は、内藤とのワンツーで好スタートを切った。
「取れた位置からっていう感じでしたけど、S取りが早い人も多かった。(5番手から先に切ったのは)ちょっとフタをされるのが嫌だったので先に動いた。(別線が)来なければ2周半いくのも別に嫌ではない。(打鐘3コーナーからすかさず巻き返したが)室井君が出させる感じだったので、引き切る前に行こうと。(最後の踏み直しの部分は)ちょっと出てからはあんまりというか、脚がなかったですね」
<2R>
切って出た石塚輪太郎が、南関ラインを受けて4番手。渡口勝成があおりを受けながらも、赤板1センター過ぎから仕掛ける。主導権の鈴木陸来がペースを上げて、両者の踏み合いで打鐘を通過する。最終ホーム付近で態勢を整えた石塚が、短くなった隊列を2コーナー手前からまくる。踏み勝った渡口をあっさりとらえた石塚が1着。
「(別線の)内枠の2人が前を狙ってたし、(周回中に)後ろになったのはしょうがないですね。あとは切って相手の出方次第でした。あのまま鈴木(陸来)君が踏み勝てば内でと思ってたら、(鈴木と渡口で)やり合ってくれた。あれで外の3番手が降りてきて、どん詰まりのパターンが多いのでそこはしっかりとって。(まくりは)踏み出した瞬間に出られると思った。あとは岡崎さんに抜かれるかどうか。乗り方を(前回の3走目から)変えて余裕がある。戻したいまの乗り方が体に合っている。それに富山は、なぜかすごく相性がいい」
地元の松田大まで流れ込んで、ラインで上位を独占。流れ込んで2着の岡崎智哉が振り返る。
「スタートは滑ってしまったし、そのあとも追走で終わってしまった。リンちゃん(石塚)が頑張ってくれたんで、そのおかげですね。あんまり仕事をやるような展開ではなかったけど、自分は力添えができなかった。仕事がまったくできなかった。自分としては前よりは良くなっているけど、冷静に考えたらこれがいまの力かなと」
「(別線の)内枠の2人が前を狙ってたし、(周回中に)後ろになったのはしょうがないですね。あとは切って相手の出方次第でした。あのまま鈴木(陸来)君が踏み勝てば内でと思ってたら、(鈴木と渡口で)やり合ってくれた。あれで外の3番手が降りてきて、どん詰まりのパターンが多いのでそこはしっかりとって。(まくりは)踏み出した瞬間に出られると思った。あとは岡崎さんに抜かれるかどうか。乗り方を(前回の3走目から)変えて余裕がある。戻したいまの乗り方が体に合っている。それに富山は、なぜかすごく相性がいい」
地元の松田大まで流れ込んで、ラインで上位を独占。流れ込んで2着の岡崎智哉が振り返る。
「スタートは滑ってしまったし、そのあとも追走で終わってしまった。リンちゃん(石塚)が頑張ってくれたんで、そのおかげですね。あんまり仕事をやるような展開ではなかったけど、自分は力添えができなかった。仕事がまったくできなかった。自分としては前よりは良くなっているけど、冷静に考えたらこれがいまの力かなと」
<3R>

西村光太選手
中近勢が前団に構える。地元の村田祐樹は誘導との距離を取り、別線の反撃に備える。小池千啓に並ばれる前に、村田が踏み込んで突っ張る。一度は下げた小池は、赤板手前から再度スパート。小池は4番手までで、村田が風を切って打鐘を通過。そのままレースは流れて、中団で脚をためた兼本将太は最終バックでも動けない。逃げる村田の番手で間合いを取った西村光太(写真)が、直線で楽に追い込んだ。
「(村田とは6月の四日市以来の連係で)村田君の先行に付けたのは初めてだった。四日市の時はまくりだったので、付きバテしないように踏み出しで遅れてしまわないように気をつけました。(最終)バックで離れそうになって焦って車間を詰めたんですけど、車間の空け方を考えないとダメですね。村田君が強かったです。最後は先行屋もタレてくるので、自分のスピード域になった。練習は結構できている。今回は中部の機動型がいっぱいあっ旋されているので、チャンスを生かしたい」
初のホーム記念となった村田祐樹は、突っ張り先行でレースを支配。力を出し切って、ラインでの上位独占をメイクした。
「(初めての地元記念で)とくべつ意識をしないようにと思っていましたけど、緊張感はありました。突っ張ったあとも後ろに気配を感じながらの踏み込みでしたし、もう1つのラインを意識しながらだった。それで自分のなかでは微妙なペースになってしまいました。もう少しスピードを上げきった方が楽だったと思います」
「(村田とは6月の四日市以来の連係で)村田君の先行に付けたのは初めてだった。四日市の時はまくりだったので、付きバテしないように踏み出しで遅れてしまわないように気をつけました。(最終)バックで離れそうになって焦って車間を詰めたんですけど、車間の空け方を考えないとダメですね。村田君が強かったです。最後は先行屋もタレてくるので、自分のスピード域になった。練習は結構できている。今回は中部の機動型がいっぱいあっ旋されているので、チャンスを生かしたい」
初のホーム記念となった村田祐樹は、突っ張り先行でレースを支配。力を出し切って、ラインでの上位独占をメイクした。
「(初めての地元記念で)とくべつ意識をしないようにと思っていましたけど、緊張感はありました。突っ張ったあとも後ろに気配を感じながらの踏み込みでしたし、もう1つのラインを意識しながらだった。それで自分のなかでは微妙なペースになってしまいました。もう少しスピードを上げきった方が楽だったと思います」
<4R>

纐纈洸翔選手
青板バック手前で合わせて動く纐纈洸翔(写真)を制して、嵯峨昇喜郎が押さえに出る。が、畝木聖が突っ張って、嵯峨を阻む。浮いた嵯峨は中団まで下げて、4番手を纐纈との併走で赤板を迎える。畝木がペースを握り、4番手争いは決着がつかないまま最終ホームを通過する。1センター過ぎのブロックでようやく嵯峨をさばいた纐纈が、2コーナー過ぎに仕掛ける。纐纈が戸田洋平のブロックを乗り越えてまくり切った。
「本当は前からが良かったんですけど、スタートで滑ってしまった。それでも中団だったら先に切る作戦だったんですけど。(結果的に嵯峨と中団争いになり)技術がない分、内を差したりして脚を使ってしまった。だた、あれで引いたら勝負にならないんで。嵯峨さんがどいてからは、すかさず仕掛けられたし余裕があった。(まくりの)出も良かったし、今日(初日)はアップの時から調子は良かった。(前回、初めてGIを経験して)赤板からハイペースだった。今日はそんな感じはなかった。(体は)軽くていい感じですね」
前回が落車失格だった坂上樹大は、最終2コーナーで嵯峨に降りられて重なったが、そこをしのいで纐纈に続いた。
「ああなったら(纐纈は)引けない。自分は(中団争いでの踏んだりやめたりで)キツかった。すんなりでどうかっていう感じなので。(嵯峨に)降りられたけど、(笹倉)慎也もいるしなんとかと。付いていけて良かった。正直、(体は)キツいけど、気持ちが8、9割ですね。状態は良くない。でも、今日(初日)走ったことでイケるっていう気持ちにはなっている」
「本当は前からが良かったんですけど、スタートで滑ってしまった。それでも中団だったら先に切る作戦だったんですけど。(結果的に嵯峨と中団争いになり)技術がない分、内を差したりして脚を使ってしまった。だた、あれで引いたら勝負にならないんで。嵯峨さんがどいてからは、すかさず仕掛けられたし余裕があった。(まくりの)出も良かったし、今日(初日)はアップの時から調子は良かった。(前回、初めてGIを経験して)赤板からハイペースだった。今日はそんな感じはなかった。(体は)軽くていい感じですね」
前回が落車失格だった坂上樹大は、最終2コーナーで嵯峨に降りられて重なったが、そこをしのいで纐纈に続いた。
「ああなったら(纐纈は)引けない。自分は(中団争いでの踏んだりやめたりで)キツかった。すんなりでどうかっていう感じなので。(嵯峨に)降りられたけど、(笹倉)慎也もいるしなんとかと。付いていけて良かった。正直、(体は)キツいけど、気持ちが8、9割ですね。状態は良くない。でも、今日(初日)走ったことでイケるっていう気持ちにはなっている」
<5R>
邊見光輝を出させずに、前受けから南潤が突っ張りそのまま先行態勢に入る。7番手に出戻りの邊見は、赤板1コーナーから巻き返す。それを察知して南もペースを上げて逃げて主導権をキープ。番手の山本伸一の付近まで迫った邊見は、最終1コーナーで力尽きる。バックからまくった金ヶ江勇気は一息。山本が、余裕をもって番手から差し切った。
「(南)潤が2周半のところで1回突っ張って、もう1回ジャンのところで踏んだ時のダッシュが良かったですね。(最終ホームの邊見のところは)しっかり準備していた。33バンクですし、あまり大きくもっていっても内に入られる。今回は(前回の)オールスターで感じたことをと思ってセッティングを大幅に変えて、シューズも換えて走ってみた。けど、ちょっとダッシュのところが良くなかったので修正します」
別線に隙を与えず、南潤が積極策で完封。地元の松崎貴久までを引き込んで、ラインで上位を独占した。
「前を取って突っ張るつもりだった。(先行が有利と言われる)33バンクのメリットっていうのはあんまり感じないんですけど。しっかり(邊見の仕掛けを)見て余裕をもって合わせられた。本当はもっと(ペースを)落としてからカンって合わせたいんですけど、33バンクですしペースを落としすぎず早め早めに上げてっていう感じでした。ゴール前も(山本)伸一さんとの勝負だなっていう感じでしたし、そんなにズボズボいかれる感じはしなかったですね」
「(南)潤が2周半のところで1回突っ張って、もう1回ジャンのところで踏んだ時のダッシュが良かったですね。(最終ホームの邊見のところは)しっかり準備していた。33バンクですし、あまり大きくもっていっても内に入られる。今回は(前回の)オールスターで感じたことをと思ってセッティングを大幅に変えて、シューズも換えて走ってみた。けど、ちょっとダッシュのところが良くなかったので修正します」
別線に隙を与えず、南潤が積極策で完封。地元の松崎貴久までを引き込んで、ラインで上位を独占した。
「前を取って突っ張るつもりだった。(先行が有利と言われる)33バンクのメリットっていうのはあんまり感じないんですけど。しっかり(邊見の仕掛けを)見て余裕をもって合わせられた。本当はもっと(ペースを)落としてからカンって合わせたいんですけど、33バンクですしペースを落としすぎず早め早めに上げてっていう感じでした。ゴール前も(山本)伸一さんとの勝負だなっていう感じでしたし、そんなにズボズボいかれる感じはしなかったですね」
<6R>
安倍大成に突っ張られた染谷幸喜は、浮いた3、4番手から赤板手前で仕掛ける。息が合わず望月永悟は付いていけず、藤井侑吾が染谷を追いかけるように踏んで2コーナー過ぎに染谷を叩いて出る。中部ライン3車で出切り、坂口晃輔、地元の岩本和也が、藤井の加速に懸命に続く。車間が空いた4番手に青柳靖起が追い上げて最終周回へ。逃げる藤井の掛かりが良く、別線に出番はない。坂口も追走いっぱいで、藤井が押し切った。
「早めに動かないと(隊列が)長くなって面倒になるから、行けるところからと思って行きました。そしたらちょうど染谷さんが行ったんで目標になった。(出てからは)後ろを確認してから、あとはペースでした。いざとなれば突っ張りもあるし、先行と名の付くものならなんでもできるように。(先行で)なにをするかわからない選手になりたい。雨が降って(バンクが)滑りそうで怖かったけど、体の方は問題ないです」
練習中の落車で大怪我を負った坂口晃輔は、2カ月以上のブランクから復帰。ラインでの独占にまずは胸をなで下す。
「出切ったら一本棒になるんだろうなと。もう(残り)1周は気が遠くなった。脚の余裕はまったくなかったです。岩本さんを確認して、地元の記念だし迷惑を掛けたらアカンと。付いていくのが最低限でした。実戦はキツくて疲れ果てました。復帰に向けていろんな人に世話になったので、まず1走してここから仕切り直しですね」
「早めに動かないと(隊列が)長くなって面倒になるから、行けるところからと思って行きました。そしたらちょうど染谷さんが行ったんで目標になった。(出てからは)後ろを確認してから、あとはペースでした。いざとなれば突っ張りもあるし、先行と名の付くものならなんでもできるように。(先行で)なにをするかわからない選手になりたい。雨が降って(バンクが)滑りそうで怖かったけど、体の方は問題ないです」
練習中の落車で大怪我を負った坂口晃輔は、2カ月以上のブランクから復帰。ラインでの独占にまずは胸をなで下す。
「出切ったら一本棒になるんだろうなと。もう(残り)1周は気が遠くなった。脚の余裕はまったくなかったです。岩本さんを確認して、地元の記念だし迷惑を掛けたらアカンと。付いていくのが最低限でした。実戦はキツくて疲れ果てました。復帰に向けていろんな人に世話になったので、まず1走してここから仕切り直しですね」
<7R>
石原颯、渡邉雄太の順で動いて、赤板手前で橋本壮史が仕掛ける。2コーナーで叩き切った橋本が主導権。打鐘で反撃に出た石原は空いた4番手に収まり、最終ホームを迎える。太田竜馬は内から渡邉に弾かれて態勢を整える。2コーナーまくりの石原をけん制しながら、逃げる橋本の番手の吉澤純平は3コーナーから踏み込む。石原は不発になり、直線で抜け出した吉澤が1着。
「自分としてはオールスターで失敗していたので集中していました。(最終)ホームで来なくて、2コーナーで来なかった。変に車間を空け過ぎても来ちゃうと。難しかったですね。自分の判断としては横まで来られてしまって、前とも詰まってしまった。オールスターが終わって(吉田)拓矢とか(吉田)有希とかと練習して手応え的には良くなってきた」
関東3番手の小林令は、吉澤に1車身半空いての2着。
「駆け出しのところは感触は良かったです。(最終)バックで吉澤さんが車間を空けたので、バックを踏んで内に差してしまった。そこから踏み込んだのでキツかったですけど、道中の余裕はありました。シューズのサンとかセッティングとか変えて前よりはいいかなっていう感じです」
「自分としてはオールスターで失敗していたので集中していました。(最終)ホームで来なくて、2コーナーで来なかった。変に車間を空け過ぎても来ちゃうと。難しかったですね。自分の判断としては横まで来られてしまって、前とも詰まってしまった。オールスターが終わって(吉田)拓矢とか(吉田)有希とかと練習して手応え的には良くなってきた」
関東3番手の小林令は、吉澤に1車身半空いての2着。
「駆け出しのところは感触は良かったです。(最終)バックで吉澤さんが車間を空けたので、バックを踏んで内に差してしまった。そこから踏み込んだのでキツかったですけど、道中の余裕はありました。シューズのサンとかセッティングとか変えて前よりはいいかなっていう感じです」
<8R>

五十嵐綾選手
青板バック過ぎに町田太我が、中嶋宣成を突っ張り先行策。浮いた中嶋はラインのアシストもあり赤板過ぎに4番手に入るが、6番手の五十嵐綾(写真)が追い上げて打鐘。町田が果敢に風を切って駆けて、4番手の五十嵐は最終2コーナーから踏み出す。五十嵐のスピードが良く、逃げる町田を直線の入口でつかまえた。
「(町田が中嶋を)踏ませながら出させるのか、突っ張るのかを見てしまった。4番手を確実に取れてないといけないんですけど。(6番手から再度踏み込んで)行ければそのまま行けるところまでと思ったけど、行ける感じがしなくて、とりあえず締め込みながら4番手でと。そのあとは風を受けてない分、人より脚が余っていた。結果、(町田に)全ツッパされているし、展開が向いた。リカバリーできたことは評価したいけど、先行する脚がほしいですね」
五十嵐のまくりに開坂秀明が遅れて、町田の逃げを利した香川雄介が2着に入った。
「町田も強かったけど…。距離的にも町田がもつ感じだったし、ペースだと思った。(五十嵐のまくりが)あんなに来るとは思わなかった。自分は余裕がないし、追走しているだけだった。体調的にはそんなに悪くないし、前向きにやるしかないですね」
「(町田が中嶋を)踏ませながら出させるのか、突っ張るのかを見てしまった。4番手を確実に取れてないといけないんですけど。(6番手から再度踏み込んで)行ければそのまま行けるところまでと思ったけど、行ける感じがしなくて、とりあえず締め込みながら4番手でと。そのあとは風を受けてない分、人より脚が余っていた。結果、(町田に)全ツッパされているし、展開が向いた。リカバリーできたことは評価したいけど、先行する脚がほしいですね」
五十嵐のまくりに開坂秀明が遅れて、町田の逃げを利した香川雄介が2着に入った。
「町田も強かったけど…。距離的にも町田がもつ感じだったし、ペースだと思った。(五十嵐のまくりが)あんなに来るとは思わなかった。自分は余裕がないし、追走しているだけだった。体調的にはそんなに悪くないし、前向きにやるしかないですね」
<9R>

東口善朋選手
赤板で3車が出切った北日本ラインの主導権。4番手に外田心斗だが、6番手の疋田力也が1コーナーで仕掛ける。櫻井祐太郎もペースを上げて、根本哲吏も打鐘付近で疋田をけん制。隊列は短くなって後方から、三谷竜生が反撃に出る。櫻井の掛かりは悪くないが、三谷がねじ伏せて最終バック過ぎにまくり切る。三谷に危なげなく続いた東口善朋(写真)が、きっちりと差し切った。
「(三谷)竜生がさすがのスピードでした。細切れ戦だったので、ほかのラインの動きを見ながらでしたけど1着を取れた。(前回は最終日にセッティングを戻して)雑念がなくなった。いらないことを考えなくてすむ。自分のなかでも新しいものを試していきたい気持ちはあるんですけど、あまりにも感触が良くなかった。(前検日に誕生日を迎えたが)年も重ねていますし、伸びしろというのは難しいですけど、また最前線というかGIの決勝に乗れるように頑張りたい」
後方に置かれた三谷竜生は、打鐘手前から踏み込んで別線をのみ込んだ。
「並び的には一番嫌な形になりましたし、展開的にも一番嫌な形になった。けど、前が仕掛けてくれたので、そこに乗る感じで行けました。33バンクなのでコーナーで耐えられれば直線は伸びる。直前に体調を崩したわりには悪くないですね」
「(三谷)竜生がさすがのスピードでした。細切れ戦だったので、ほかのラインの動きを見ながらでしたけど1着を取れた。(前回は最終日にセッティングを戻して)雑念がなくなった。いらないことを考えなくてすむ。自分のなかでも新しいものを試していきたい気持ちはあるんですけど、あまりにも感触が良くなかった。(前検日に誕生日を迎えたが)年も重ねていますし、伸びしろというのは難しいですけど、また最前線というかGIの決勝に乗れるように頑張りたい」
後方に置かれた三谷竜生は、打鐘手前から踏み込んで別線をのみ込んだ。
「並び的には一番嫌な形になりましたし、展開的にも一番嫌な形になった。けど、前が仕掛けてくれたので、そこに乗る感じで行けました。33バンクなのでコーナーで耐えられれば直線は伸びる。直前に体調を崩したわりには悪くないですね」
<10R>
誘導を残しながら志田龍星が下げる。藤原俊太郎、堀内俊介、太田龍希の順番で踏み込んで、志田にも早めにタイミングが訪れる。赤板手前から仕掛けた志田が、2コーナーで先頭に立ちラインの3人が出切る。中団でもつれながらも最終ホーム手前から踏み込んだ堀内のまくりは、番手の井上昌己の横までには至らない。差し脚を伸ばした井上が1着で人気に応えた。
「(志田は赤板の)ホームで構えるのかと思ったら行ってくれた。さすがだなって思いました。(志田はスピードが)上がり切る前にニュートラルに入れた感じで、それであんまり良くないって感じてるんじゃないですか。(堀内俊介のまくりは最終)バックで見えたけど、スピード的には止まりそうだった。自分は意外にキツかったですね。脚がたまってない。(志田と)初連係だったんで緊張しました」
ラインでの上位独占も志田龍星は、例によって控えめなコメント。2日目以降にプラス材料もあり楽しみだ。
「(出てからは)あんまりいいペースじゃなかった。重たく感じたし、思ったより良くなかった。ただ、今日(初日)の1走で気持ち的には楽になった。オールスターが終わったあとセッティングをいじって、それにまだ慣れてない。(セッティングは)このままで体をそっちの方に慣らしていきたい」
「(志田は赤板の)ホームで構えるのかと思ったら行ってくれた。さすがだなって思いました。(志田はスピードが)上がり切る前にニュートラルに入れた感じで、それであんまり良くないって感じてるんじゃないですか。(堀内俊介のまくりは最終)バックで見えたけど、スピード的には止まりそうだった。自分は意外にキツかったですね。脚がたまってない。(志田と)初連係だったんで緊張しました」
ラインでの上位独占も志田龍星は、例によって控えめなコメント。2日目以降にプラス材料もあり楽しみだ。
「(出てからは)あんまりいいペースじゃなかった。重たく感じたし、思ったより良くなかった。ただ、今日(初日)の1走で気持ち的には楽になった。オールスターが終わったあとセッティングをいじって、それにまだ慣れてない。(セッティングは)このままで体をそっちの方に慣らしていきたい」
<11R>

杉森輝大選手
前受けの吉田拓矢は、徳島勢を受けて3番手。その上を近畿勢、さらに松本秀之介と出て、吉田はすかさず赤板2コーナーから巻き返す。別線のあおりもありながらも、最終ホームでは九州勢に襲い掛かる。2コーナーでは松本の逃げを吉田が仕留める。吉田に続いた杉森輝大(写真)が、交わしての茨城ワンツー。
「たぶん(吉田)拓矢も迷いながらの仕掛けだったので、どうするのかなって見ていました。(最終ホームからは)うまくペースをつくっていってくれたので、ワンツーが決まって良かったです。体の感じが前回よりも良くて、今回の初日を迎えられた。うまくコンディションをつくりながら戦っていきたい」
中団に固執することなくロングまくりを放った吉田拓矢が2着。
「(踏みながら久樹克門を出したのは)流れをつくりたかったから。松本君も一気に行く感じじゃなかったので見ながらでしたけど、清水(剛志)さんに張られてキツかったです。出切ってからはしっくりこなかったですね。前回(2走目)は松本君にやられていたので、しっかりと力勝負がしたいと思っていた。松本君も自分たちの後ろを取って、力勝負をしてくれて勝てたので良かった」
「たぶん(吉田)拓矢も迷いながらの仕掛けだったので、どうするのかなって見ていました。(最終ホームからは)うまくペースをつくっていってくれたので、ワンツーが決まって良かったです。体の感じが前回よりも良くて、今回の初日を迎えられた。うまくコンディションをつくりながら戦っていきたい」
中団に固執することなくロングまくりを放った吉田拓矢が2着。
「(踏みながら久樹克門を出したのは)流れをつくりたかったから。松本君も一気に行く感じじゃなかったので見ながらでしたけど、清水(剛志)さんに張られてキツかったです。出切ってからはしっくりこなかったですね。前回(2走目)は松本君にやられていたので、しっかりと力勝負がしたいと思っていた。松本君も自分たちの後ろを取って、力勝負をしてくれて勝てたので良かった」
<12R>

古性優作選手
北日本勢が前団。突っ張る新山響平を外から強引に押し込んで、森田優弥が先頭に立つ。諸橋愛は付け切れず、3番手で立て直した新山は赤板1センターから踏み込んで主導権を奪い駆ける。打鐘2センターで森田に大きく張られた菅田壱道が追いかけるが、守澤太志は連結を外す。最終ホーム手前では単騎の山口拳矢が仕掛けて、その後ろには古性優作(写真)。菅田が新山に追いついて、3番手以下は大きく距離が空く。最終2コーナーで3番手の森田をとらえた山口の上を迷うことなく古性が踏み込む。抜群の加速で北日本の2人に迫った古性は、スピードの違いであっさりとまくり切った。
「いい意味で予想外の位置が取れた。(森田は)坂井(洋)君が番手に付いているので、カンナ削りで中団を取り合うのかと思ったら、叩き切ってしまった。それで反応が遅れました。ジャン過ぎの2センター辺りで行こうと思ったら、あおりがあった。そしたら(山口)拳矢とまったく同じタイミングに(仕掛けが)なってしまった。(結果的に山口を追走してからまくって)拳矢も(打鐘)4コーナーから踏んでたんで、2コーナーではまだ加速していた。(自分のまくりと)スピードが合ったけど、伸びていってくれた。展開が向いたけど、オールスターの勝ち上がりよりだいぶマシですね。あとは日に日に(トレーニングでの)筋肉痛が抜けてくれれば」
突っ張り先行のパターンには持ち込めずも、打鐘3コーナー過ぎに叩き切った新山響平が2着。オールスター以上の好感触をこう振り返る。
「前が取れると思ってなくて、(菅田)壱道さんが取ってくれたんで突っ張りたかった。森田に押し込まれて平らなところを走っていて、滑ったところもあった。(3番手で立て直してからは森田が)結構、流していたので、追い上げに来られる前にと思って踏みました。今日(初日)はタテに踏みたかった。坂井にもってこられて脚が削られたのもあって、最後はアゴが上がってしまった。カマシみたいに一定のペースで、踏み直しがきかなかった。もうちょっと強弱をつけられれば良かった。ただ、この9日間でフォームの改善がうまくいった。セッティングはいじってないけど、ペダルが軽く感じた。調子の上げ方がわかった感じがします」
森田ともつれるシーンもあった菅田壱道だったが、新山後位を明け渡すことなく流れ込んだ。
「(新山)響平が落ち着いて下げて、すぐに出ていってくれた。そこは森田君にからまれたのもあるしキツかった。響平には追いついたけど、次に来るなら古性君だと。3番手以降の気配がなかったんで、(新山と)決まったかなと思った。けど、古性の勢いが良かった。すんなり(番手を)回れてたら違ったけど、森田君にからまれた。番手を渡さないこと、そこだけは絶対にと思って集中していました」
「いい意味で予想外の位置が取れた。(森田は)坂井(洋)君が番手に付いているので、カンナ削りで中団を取り合うのかと思ったら、叩き切ってしまった。それで反応が遅れました。ジャン過ぎの2センター辺りで行こうと思ったら、あおりがあった。そしたら(山口)拳矢とまったく同じタイミングに(仕掛けが)なってしまった。(結果的に山口を追走してからまくって)拳矢も(打鐘)4コーナーから踏んでたんで、2コーナーではまだ加速していた。(自分のまくりと)スピードが合ったけど、伸びていってくれた。展開が向いたけど、オールスターの勝ち上がりよりだいぶマシですね。あとは日に日に(トレーニングでの)筋肉痛が抜けてくれれば」
突っ張り先行のパターンには持ち込めずも、打鐘3コーナー過ぎに叩き切った新山響平が2着。オールスター以上の好感触をこう振り返る。
「前が取れると思ってなくて、(菅田)壱道さんが取ってくれたんで突っ張りたかった。森田に押し込まれて平らなところを走っていて、滑ったところもあった。(3番手で立て直してからは森田が)結構、流していたので、追い上げに来られる前にと思って踏みました。今日(初日)はタテに踏みたかった。坂井にもってこられて脚が削られたのもあって、最後はアゴが上がってしまった。カマシみたいに一定のペースで、踏み直しがきかなかった。もうちょっと強弱をつけられれば良かった。ただ、この9日間でフォームの改善がうまくいった。セッティングはいじってないけど、ペダルが軽く感じた。調子の上げ方がわかった感じがします」
森田ともつれるシーンもあった菅田壱道だったが、新山後位を明け渡すことなく流れ込んだ。
「(新山)響平が落ち着いて下げて、すぐに出ていってくれた。そこは森田君にからまれたのもあるしキツかった。響平には追いついたけど、次に来るなら古性君だと。3番手以降の気配がなかったんで、(新山と)決まったかなと思った。けど、古性の勢いが良かった。すんなり(番手を)回れてたら違ったけど、森田君にからまれた。番手を渡さないこと、そこだけは絶対にと思って集中していました」