富山競輪場で開催されている開設74周年記念「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」は、8月2日に3日目が行われた。準決の3個レースでは、ファイナルをかけて33バンクで白熱のバトルが展開された。予選を連勝の伊藤旭が無傷で勝ち上がり、村上博幸、山形一気も白星を挙げた。今シリーズただ一人のS級S班の犬伏湧也は3着で優出した。シリーズもいよいよ最終日、8月3日の決勝は単騎の選手が4人というメンバー構成で優勝が争われる。
記念シリーズは、8月3日の最終日も様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。先着でオリジナルグッズをプレゼント。市田佳寿浩さんによるレジェンド予想会、来場者限定の応募キャンペーン、地元選手のトークショー、バルーンアートショー、選手会富山支部によるチャリティーオークション、「どきどき!ウォーターパーク」、「わくわく!サイクルアスレチック」などが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
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山形一気選手

山口拳矢選手
地元の中部勢が、前団に構える。藤井侑吾は、青板バック過ぎに道場晃規を突っ張り出させない。そこを赤板手前から踏み込んだ小川三士郎が、押さえて主導権。しかしながら、3番手で立て直した藤井は、2コーナー過ぎから仕掛ける。藤井が打鐘3コーナーで叩いて、山口拳矢はわずかに車間を空く。3番手の重倉高史は連結を外して、最終ホーム手前で小川が3番手に飛び付く。2コーナー過ぎから5番手の道場がまくりを打つ。小川も外に持ち出し、山形一気(写真)が内を進出。外を警戒して山口が空けたところを、山形がすくって追い込んだ。
「(小川)三士郎は先行だけして終わるのもっていうのがあったんで、出て流したのは正解だったと思う。ただ、藤井君のダッシュがすごかった。3番手をどかせればっていうのがあったけど、さばかずに(小川を)迎え入れられたのが大きかった。(小川が)仕掛けてくれれば、3着までに入れそうなコースだった。(山口)拳矢が(外を)見たんで、コースを突けた。そこは当たらずにっていう感じだった。自分の調子も上向きだし、三士郎が前々に攻めてくれたおかげですね」
山形に内から当たられた山口拳矢(写真)が、立て直しての2着。中部勢として、なんとか決勝進出を果たした。
「(藤井は)3番手が取れたんで、落ち着いてもいいのかと思った。(けど、打鐘前に仕掛けていったんで)口が空いちゃった。(後ろが小川だったのは)わかった。仕掛けてきたところを1回、振って戻る余裕があるかと思ったけど、あんなに早く(山形が)内を突いてくると思わなかった。(車間を)空けてタテで対処すれば良かった。あれで踏まざるを得なかった。3日間、そんなに内容がなくて、なんとか勝ち上がれている。スッキリはしないですね」
道場のまくりが一息で、和田真久留は最終3コーナー過ぎから最内のコースを伸びた。
「ジャンのところで道場君が行くのかどうかって。小川君のヤル気もわからなかった。(最終)ホームで道場君が内に行って、自分はう回せざるを得なかった。そのまままくりにいってもっていうのはあったけど、道場君も頑張っていたんで迎え入れた。内藤(秀久)さんも後ろにいたんで難しい判断だった。バックを踏んだりして変に脚を使ったけど、最後は最短ルートだった」
「(小川)三士郎は先行だけして終わるのもっていうのがあったんで、出て流したのは正解だったと思う。ただ、藤井君のダッシュがすごかった。3番手をどかせればっていうのがあったけど、さばかずに(小川を)迎え入れられたのが大きかった。(小川が)仕掛けてくれれば、3着までに入れそうなコースだった。(山口)拳矢が(外を)見たんで、コースを突けた。そこは当たらずにっていう感じだった。自分の調子も上向きだし、三士郎が前々に攻めてくれたおかげですね」
山形に内から当たられた山口拳矢(写真)が、立て直しての2着。中部勢として、なんとか決勝進出を果たした。
「(藤井は)3番手が取れたんで、落ち着いてもいいのかと思った。(けど、打鐘前に仕掛けていったんで)口が空いちゃった。(後ろが小川だったのは)わかった。仕掛けてきたところを1回、振って戻る余裕があるかと思ったけど、あんなに早く(山形が)内を突いてくると思わなかった。(車間を)空けてタテで対処すれば良かった。あれで踏まざるを得なかった。3日間、そんなに内容がなくて、なんとか勝ち上がれている。スッキリはしないですね」
道場のまくりが一息で、和田真久留は最終3コーナー過ぎから最内のコースを伸びた。
「ジャンのところで道場君が行くのかどうかって。小川君のヤル気もわからなかった。(最終)ホームで道場君が内に行って、自分はう回せざるを得なかった。そのまままくりにいってもっていうのはあったけど、道場君も頑張っていたんで迎え入れた。内藤(秀久)さんも後ろにいたんで難しい判断だった。バックを踏んだりして変に脚を使ったけど、最後は最短ルートだった」
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伊藤旭選手

菊池岳仁選手
前受けの菊池岳仁が誘導を残して下げて、伊藤信、松本貴治の順番で動く。そこを赤板手前で立部楓真が出るが、菊池の巻き返しが早い。立部も合わせて踏み上げて、菊池は空いたインを踏み込む。河村雅章は付け切れず、打鐘3コーナーで菊池が先頭に立つ。しかしながら、すぐさま立部も踏み込んで、2人の叩き合いで最終周回。3番手で様子をうかがっていた伊藤旭(写真)は、真後ろからまくった松本に合わせて車間を詰める。立部を合わせた菊池を伊藤旭が、ゴール寸前で交わした。
「前回のサマーナイトフェスティバルは動けていなかったんですけど、今回は初日にバックを取れたんで、2日目、3日目につながった。動けていると思う。立部さんがピッチを上げたんですけど、外から菊池君が来るかなって思っていたら内からだった。結構。勢いが良かったですね。立部さんも1車だったので、(最終)バックを目がけて仕掛けていくかなって思っていたら、すかさずいった。あれ以上待ってしまうと、菊池君にも届かないですし、後ろに松本さんがいたんで車間を切っていい感じでけん制しながらいきました。前のおかげですね」
菊池岳仁(写真)はトリッキーな動きではあったが、自身の脚力を生かして粘り込んだ。
「今日(3日目)は、力勝負をしたかった。でも、ちょっとケンカ技みたいになってしまった。外から行きたかったんですけど、弱気になってしまった。でも、合ったところで(内でも)勝負しようと。後ろには迷惑を掛けてしまった。あそこで(最終ホーム)で(立部を)出してもチャンスがなくなるので踏みました。(力を出し切れずに終わった)昨日と一昨日があったからこそ、今日は気持ちを入れて走りました」
伊藤旭に張られながらもこらえた松本貴治が、しぶとく伸びて3着。底力を見せた。
「(菊池が)叩きに行くと思ったら、内だったんで難しかったですね。そこからはもう前々にと。(伊藤旭にけん制されて)行きづらかった。状態もそんなに良くはないのかなって。しっかりケアをして集中して頑張りたい」
「前回のサマーナイトフェスティバルは動けていなかったんですけど、今回は初日にバックを取れたんで、2日目、3日目につながった。動けていると思う。立部さんがピッチを上げたんですけど、外から菊池君が来るかなって思っていたら内からだった。結構。勢いが良かったですね。立部さんも1車だったので、(最終)バックを目がけて仕掛けていくかなって思っていたら、すかさずいった。あれ以上待ってしまうと、菊池君にも届かないですし、後ろに松本さんがいたんで車間を切っていい感じでけん制しながらいきました。前のおかげですね」
菊池岳仁(写真)はトリッキーな動きではあったが、自身の脚力を生かして粘り込んだ。
「今日(3日目)は、力勝負をしたかった。でも、ちょっとケンカ技みたいになってしまった。外から行きたかったんですけど、弱気になってしまった。でも、合ったところで(内でも)勝負しようと。後ろには迷惑を掛けてしまった。あそこで(最終ホーム)で(立部を)出してもチャンスがなくなるので踏みました。(力を出し切れずに終わった)昨日と一昨日があったからこそ、今日は気持ちを入れて走りました」
伊藤旭に張られながらもこらえた松本貴治が、しぶとく伸びて3着。底力を見せた。
「(菊池が)叩きに行くと思ったら、内だったんで難しかったですね。そこからはもう前々にと。(伊藤旭にけん制されて)行きづらかった。状態もそんなに良くはないのかなって。しっかりケアをして集中して頑張りたい」
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村上博幸選手

岸田剛選手
人気の犬伏湧也が前受け。青板3コーナーで青野将大が出て、そこを岸田剛が赤板で先頭に立ち主導権。青野は抜かりなく4番手を確保して、犬伏は一本棒の7番手でレースは流れる。風を切る岸田の絶妙なペースメイクで、犬伏は動けない。そのまま最終ホームを通過する。2コーナー手前から4番手の青野が仕掛けて、犬伏はバック手前から踏み上げる。が、逃げる岸田の掛かりがいい。番手の村上博幸(写真)が、後続との間合いを計り追い込んだ。
「(岸田は)チャレンジャーですし、とりあえず犬伏を7番手に置かないと話にならないと思っていました。(岸田が先行して)後ろはみんな強いから油断できなかった。けど、(岸田は)いいピッチだった。青野がまくって来た時に、その後ろから(犬伏が)飛んでくるかなと。あとは(番手の)自分がどれだけ我慢できるかでした。最近、(周りに)良く伸びているって言ってもらえるけど、そんなに余裕があるわけじゃない。ジャンでもこの踏み方じゃアカンって、そこから違う踏み方にした。それで(残り)1周を過ぎてからは楽だった。(岸田みたいな)こういう選手の後ろはうれしいし、明日の決勝も楽しみです」
犬伏を退けて近畿ワンツー。先行策でGIII初の優出を果たした岸田剛(写真)が笑みを浮かべる。
「(GIIIでは)準決自体も去年の福井記念から1年ぶりで久しぶりだったし、(決勝は)初めてです。うれしいですね。(周囲中は)理想の並びだった。青野さんが切ってから出て、コーナーの出口、出口で伸びている感じはあった。今日(3日目)は切るまでに少し脚をためられた。連日、長い距離をいって、ちょっとずつ修正ができてると思います」
不発かに思われた犬伏湧也は、直線で大外を踏んで薄氷を踏む思いの3着。それだけに仕切り直して、決勝に気持ちを切り替える。
「1個のラインを突っ張りたかったけど、青野さんの切り方もあって突っ張れなかった。後ろに申し訳なかった。そこからは相手の出方を見ながらで、(最終)ホームで1回詰まったけど、岸田君も掛かっていた。岸田君までのみ込めるか微妙だった。それで1回、待ちました。脚の感じは悪くないけど、組み立てだったりがあんまり良くなかった。もっと自分らしくやれたんじゃないかと。ギリギリで決勝に上がれた。連日、湿度が高くて(前回の)サマーナイトフェスティバルの時よりもうひとつかなと。でも、S班一人なので決勝は責任のある走りができればって思います」
「(岸田は)チャレンジャーですし、とりあえず犬伏を7番手に置かないと話にならないと思っていました。(岸田が先行して)後ろはみんな強いから油断できなかった。けど、(岸田は)いいピッチだった。青野がまくって来た時に、その後ろから(犬伏が)飛んでくるかなと。あとは(番手の)自分がどれだけ我慢できるかでした。最近、(周りに)良く伸びているって言ってもらえるけど、そんなに余裕があるわけじゃない。ジャンでもこの踏み方じゃアカンって、そこから違う踏み方にした。それで(残り)1周を過ぎてからは楽だった。(岸田みたいな)こういう選手の後ろはうれしいし、明日の決勝も楽しみです」
犬伏を退けて近畿ワンツー。先行策でGIII初の優出を果たした岸田剛(写真)が笑みを浮かべる。
「(GIIIでは)準決自体も去年の福井記念から1年ぶりで久しぶりだったし、(決勝は)初めてです。うれしいですね。(周囲中は)理想の並びだった。青野さんが切ってから出て、コーナーの出口、出口で伸びている感じはあった。今日(3日目)は切るまでに少し脚をためられた。連日、長い距離をいって、ちょっとずつ修正ができてると思います」
不発かに思われた犬伏湧也は、直線で大外を踏んで薄氷を踏む思いの3着。それだけに仕切り直して、決勝に気持ちを切り替える。
「1個のラインを突っ張りたかったけど、青野さんの切り方もあって突っ張れなかった。後ろに申し訳なかった。そこからは相手の出方を見ながらで、(最終)ホームで1回詰まったけど、岸田君も掛かっていた。岸田君までのみ込めるか微妙だった。それで1回、待ちました。脚の感じは悪くないけど、組み立てだったりがあんまり良くなかった。もっと自分らしくやれたんじゃないかと。ギリギリで決勝に上がれた。連日、湿度が高くて(前回の)サマーナイトフェスティバルの時よりもうひとつかなと。でも、S班一人なので決勝は責任のある走りができればって思います」