『富山競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:8月11日
 富山競輪場開設62周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」はシリーズ2日目を迎えた。今日も気温35度を超える厳しい暑さの中で熱戦が展開された。優秀競走の「峻峰剣賞」は深谷知広がまくりで制し、シリーズ連勝を飾った。
 明日3日目も山口幸二氏や内林久徳氏による予想会、ご当地アイドルライブ、SONORITYライブなど多彩なイベントが予定されています。ぜひ、富山競輪場でお楽しみください。
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高木隆弘選手
高木隆弘選手
 郡司浩平がホーム過ぎに上田隼を叩いて最終主導権。これに乗った高木隆弘(写真)が内から鋭く抜け出した。
 「郡司君が相当、脚を使って駆けてくれましたから。恵まれ1本です。(菊地圭尚のまくりを)止めにいったけど、いかれてしまった。力不足ですね。郡司君が持っていって、内に差してしまったので、前に踏ませてもらいました。申しわけないことをしました。明日も全力を尽くして頑張ります」
 好回転でまくった菊地圭尚は2着まで。人気に応えられなかった。
 「いいタイミングで仕掛けたんですが、もうひと伸び足りない感じですね。暑さの影響もあるかもしれません。徐々に良くなると思います」
 菊地マークの有坂直樹が3着に食い込んだ。
 「菊地君は1コーナーから無理やり仕掛けた感じ。それでもいってしまうと思ったけどね。口が空いて苦しかったけど、3コーナーで何とか追いつきました」

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小松崎大地選手
小松崎大地選手
 小松崎大地(写真)が赤板から果敢に飛び出す。打鐘で巻き返してきた松岡貴久に出切られたが、番手にはまる展開から追い込んだ。
 「先行基本に考えていたんですが、ちょっと流しすぎましたね。ガシャンという音が聞こえて、見てしまってペースを上げるのが遅くなりました。番手に入ってからは落ち着いて走れました。誰か来るようなら出ていこうと思ってました。今日はラッキーでしたね」
 山下渡が好マークから2着に流れ込んだ。
 「小松崎さんのおかげです。うまく番手に入ったので、決まればいいなと思ってました。最後は外を踏んでも良かったんですが、迷って中を踏みました。明日はもうワンランク上のスピードになるので、それにしっかり対応したいですね」
 松岡貴久は思い切った先行策で勝ち上がりを決めた。
 「7番手でヤバイと思ったんですが、前が緩んで流していたから仕掛けました。(藤田大輔との)接触でだいぶ減速しましたね。あれがなければ逃げ切れていたかも。最後はいっぱいでした」

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菅原晃選手
菅原晃選手
 中団外併走を嫌った菅原晃が打鐘から一気のカマシ。最終ホームで鈴木庸之を叩き切ると、番手の坂本健太郎がきっちり勝機をものにした。
 「全てラインのおかげです。鈴木君に合わされるかと思ったけど強かったですね。俺なら出切れなかったと思います。最後はさすがにタレてましたけど、ラインで決まって良かったです。番手で余裕はあったし、今回は手応えもあります」
 菅原晃(写真)は九州ラインを上位独占に導く力強い先行策を披露した。
 「鈴木君はダッシュがいいと聞いていたし、ギリギリでしたね。ギアをかけているから何とか出れました。昨日は走る前に身体がだるい感じでしたが、今日は疲れも取れて感じが良かったです」

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新田康仁選手
新田康仁選手
 打鐘から主導権を握った新田康仁に対し、山田久徳がすかさず巻き返して両者で激しい踏み合いに。山田が番手にはまる形から新田を直線で一気に抜き去った。
 「地元勢に任されたので先行しようと思ってたんですけどね。(新田に)フタをされて失敗しました。すかさず仕掛けたけど、車の出はあまり良くなかったです。浮いたら終わってしまうので、諦めずに頑張りました」
 新田康仁(写真)はギアを下げたのが奏功。積極策で2着に逃げ粘った。
 「強引に来るようなら飛び付きも考えてました。カマシは見えていたし、波を作って踏めれば何とかなるかなと。余分な動きが多くてグチャグチャの展開になってしまいましたね。ラインで決められなかったのは残念。ギアを4.25から08に下げてアタリが出ました。明日もこのギアでいきます」

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坂上樹大選手
坂上樹大選手
 地元勢に任された川村晃司が赤板からの突っ張り先行。坂上樹大(写真)が番手からきっちり追い込んだ。
 「川村さんは何をしても強いので、信頼して付いていくだけでした。あそこから突っ張るとはさすがに思わなかった。本当に強いです。今回は気持ちで走っている部分が大きいですね。何とか決勝に乗れるように頑張ります」
 川村晃司は突っ張り先行で長い距離を最後まで踏み切った。
 「スピード良く押さえに来たら下げるつもりだったけど、中途半端だったので突っ張りました。今日はすごく重く感じました。でも、先行選手はみんなそう言っているし、悪くはないと思います」

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吉永和生選手
吉永和生選手
 竹山陵太が矢野昌彦を突っ張って赤板から先行。矢野との連結を外して後方で態勢を立て直した長塚智広が最終ホームからのロングまくりで圧勝した。
 「今日は矢野君(の落車)が残念でしたけど、富山はファンの声援が大きくて、本当に素晴らしい競輪場だと思ってます。これからも一生懸命頑張るので、応援よろしくお願いします」
 吉永和生(写真)は目標の濱田浩司が落車してしまったが、長塚のまくりを懸命に追って2着に入った。
 「濱田君は残念でしたけどね。コケてなければ、いけていたと思います。迷ったんですが、長塚君がまくっていくのが見えたので踏んでいきました。今回はけっこう踏めていると思います」

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深谷知広選手
深谷知広選手
 深谷知広(写真)が連勝を飾った。初日同様、勝負どころで立ち遅れたが、ロングまくりで逃げ粘る池田を捕らえた。
 「いけるところから一気に仕掛けようと思ってました。調子いいときならいけるタイミングがあったのに、そこで見てしまったのが反省点ですね。ガムシャラに踏んだだけです。やっぱりまくりはリスクがあるから先行した方がいい。最後まで苦しかったし、届かないと思いました。明日は一番大事な準決だし、力を出し切ってラインで決めたい」
 2着の池田勇人は連日、主導権を握って力を出し切っている。
 「このメンバーなら先行するのがセオリーですからね。深谷の動きを見て冷静に走れたけど、(岡田)征陽さんの失格は残念です。昨日よりも駆けた感じは良かったです」
 佐藤友和のまくりをブロックした岡田征陽は押し上げで失格。埼京コンビの後位を選択した小倉竜二が3着に突っ込んだ。
 「岡田君は持っていきすぎですよね。最後は岡田君を抜けたし、脚は悪くない。前回の弥彦から自転車を換えて感触はいいですね」
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