松阪競輪場で開催されている開設75周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」は、10月11日に2日目が行われた。4人のS級S班のうちの1人、犬伏湧也の当日欠場もあったが、二次予選は、古性優作、郡司浩平、新山響平と3人のS級S班が1着で勝ち上がった。10月12日のシリーズ3日目には、決勝進出をかけて準決の3個レースで熱戦が展開される。
記念開催中は毎日、お菓子をプレゼントする先着ファンサービス、場内予想会、未確定車券抽選会、グルメ大集合などが予定されています。また、10月12日の3日目は、オートレーサーの森且行選手によるトークショー、「日野未来」トークショー、「神山雄一郎」トークショー、「日野未来・高木真備・桜井奈津」の女子予想会などもあります。松阪競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

武藤龍生選手
伊東翔貴が誘導を残したまま下げて、赤板で松本秀之介が誘導後位に収まる。そこを末木浩二が切り、栗山和樹が押さえて先行態勢を取る。打鐘3コーナーで中部3車が出切り、末木が4番手を確保。松本は6番手で最終周回へ。末木は2コーナーでまくりを打ち、逃げる栗山の番手の西村光太は止められない。末木が2センターでとらえて、続いた武藤龍生(写真)は直線勝負。武藤がゴール前で差し切った。
「(末木は)4番手に入ってから、すごい余裕をもって回っていた。イケるだろうっていうのはあった。自分は昨日(初日)、ミスがあったんで修正して飛ばされないようにだった。(体調は)悪くないけど、(前々回の)落車のダメージが大きくていいっていう感じではない。思ったよりも力が入らない。付いている分には問題ないんですけど、もう少し余裕をもって走りたい」
最終2センターで西村に外に振られた松本秀之介だったが、外を追い込んで2着。
「泉(慶輔)さんがスタートは早いので、(周回中は)自分たちは後ろになるかなと。赤板でしっかりと切りにいってでした。栗山さんがカマシ気味にいってくれたら、末木さんももう少し脚を使うと思った。(まくった関東勢に乗って)西村さんの動きに合わせながらでした。ここ何カ月間くらいでは、自転車に乗っている時の楽な感じがある。ちょっとずつ上向いているかなって思います」
「(末木は)4番手に入ってから、すごい余裕をもって回っていた。イケるだろうっていうのはあった。自分は昨日(初日)、ミスがあったんで修正して飛ばされないようにだった。(体調は)悪くないけど、(前々回の)落車のダメージが大きくていいっていう感じではない。思ったよりも力が入らない。付いている分には問題ないんですけど、もう少し余裕をもって走りたい」
最終2センターで西村に外に振られた松本秀之介だったが、外を追い込んで2着。
「泉(慶輔)さんがスタートは早いので、(周回中は)自分たちは後ろになるかなと。赤板でしっかりと切りにいってでした。栗山さんがカマシ気味にいってくれたら、末木さんももう少し脚を使うと思った。(まくった関東勢に乗って)西村さんの動きに合わせながらでした。ここ何カ月間くらいでは、自転車に乗っている時の楽な感じがある。ちょっとずつ上向いているかなって思います」
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渡部幸訓選手
赤板1コーナーで窓場千加頼が切りに出るが、取鳥雄吾も内から盛り返す。そこをタイミングを取った櫻井祐太郎が仕掛けて、打鐘で主導権を握る。取鳥が4番手になり、その後ろは窓場。しかしながら、4コーナーで窓場がインから押し上げて、最終ホームでは窓場が4番手を奪い、山本伸一が追い上げる。中団がもつれて、松本貴治は7番手から自力に転じて2コーナーでまくる。逃げる櫻井の後ろで引きつけた渡部幸訓(写真)が、2センターで松本をブロック。直線で追い込んだ渡部が1着。
「取鳥君が前からだと思ったので、自分たちはその後ろからと。(櫻井)祐太郎はサラ脚でいいタイミングで行きましたね。後ろがゴチャついているのがわかったが、あとは松本君が怖かったですね。(松本を張った時)タイミングは合ったけど、体を引っ掛けてしっかりと止めるべきだった。体調はだいぶいいです」
渡部の強烈なブロックでまくりが失速した松本貴治だったが2着。
「窓場さんが切りに来た時に(取鳥と)連係を外してダメでした。(自分で動いていって)重かったけどなんとかです。(渡部)幸訓さんが(けん制に)来るのはわかっていました。体調は問題ないです」
「取鳥君が前からだと思ったので、自分たちはその後ろからと。(櫻井)祐太郎はサラ脚でいいタイミングで行きましたね。後ろがゴチャついているのがわかったが、あとは松本君が怖かったですね。(松本を張った時)タイミングは合ったけど、体を引っ掛けてしっかりと止めるべきだった。体調はだいぶいいです」
渡部の強烈なブロックでまくりが失速した松本貴治だったが2着。
「窓場さんが切りに来た時に(取鳥と)連係を外してダメでした。(自分で動いていって)重かったけどなんとかです。(渡部)幸訓さんが(けん制に)来るのはわかっていました。体調は問題ないです」
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浅井康太選手
渡邉雄太、城戸俊潔で切って出て、皿屋豊は7番手でタイミングを取る。打鐘を通過すると皿屋がスパート。浅井康太(写真)と接触した上野優太が落車。城戸が合わせてペースを上げるが、皿屋のスピードがいい。最終ホーム過ぎに皿屋が叩き切り、浅井康太の追走。上田裕和は連結を外して、城戸が3番手に飛び付く。空いた車間を詰める城戸を4コーナーで振った浅井は、山形一気の中割りも封じ込めて追い込んだ。
「皿屋さんのタイミングに任せていたし、しっかりと仕掛けてくれた。皿屋さんはギリギリのところを攻めていた。(自分は上野と)接触してキツかった。当たってだいぶ失速した。それでヤバいなってなって、(皿屋に)付け直した。(自分のコンディションは)あんまり良くない。(前回のあと)3日間、(練習)をやりすぎた。疲れが残っているのかなって感じで、体が重いですね」
皿屋豊は、一次予選に続いての先行策。浅井との地元ワンツー決着をメイクした。
「(叩きに行った時に)僕はギリギリを行く。(上野の落車があって)すごい音が聞こえた。でも、しっかりとねじ伏せていけたんで、(状態的には)悪くないかなって思います。浅井が(城戸俊潔を)振ってくれているのもわかった。あとは自分がしっかりと踏んでいればと。(2日間)先行で1、2着でこられているんで悪くない。雨が降るとバンクが軽くなるので走りやすかった。雨だと自分の航続距離も伸びるし、あとは(自分が得意な)風も吹いてくれれば最高ですね」
「皿屋さんのタイミングに任せていたし、しっかりと仕掛けてくれた。皿屋さんはギリギリのところを攻めていた。(自分は上野と)接触してキツかった。当たってだいぶ失速した。それでヤバいなってなって、(皿屋に)付け直した。(自分のコンディションは)あんまり良くない。(前回のあと)3日間、(練習)をやりすぎた。疲れが残っているのかなって感じで、体が重いですね」
皿屋豊は、一次予選に続いての先行策。浅井との地元ワンツー決着をメイクした。
「(叩きに行った時に)僕はギリギリを行く。(上野の落車があって)すごい音が聞こえた。でも、しっかりとねじ伏せていけたんで、(状態的には)悪くないかなって思います。浅井が(城戸俊潔を)振ってくれているのもわかった。あとは自分がしっかりと踏んでいればと。(2日間)先行で1、2着でこられているんで悪くない。雨が降るとバンクが軽くなるので走りやすかった。雨だと自分の航続距離も伸びるし、あとは(自分が得意な)風も吹いてくれれば最高ですね」
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新山響平選手
原田研太朗の上昇を阻んで、新山響平(写真)が前受けから突っ張り主導権。原田が4番手に降りるが、朝倉智仁は外を追い上げる。新山が落ち着いてペースを握り、打鐘3コーナーで朝倉が4番手。吉澤純平が続いて、原田は6番手に入る。新山が後続を確認しながら駆けて、別線は動けない。車間を詰めながら最終3コーナーで朝倉が踏み込むが、新山もまだ余力がある。番手の大槻寛徳を振り切った新山が完勝。
「赤板で少しペースを上げて、仕掛けさせないように。そのあともペースを落とすといかれるので、ペースを上げて来させないようにしながらでした。(全開で踏んだのは)最終ホーム過ぎくらいにペースを上げた。落ち着いて回せましたね。差されたと思ったけど、差されていないので思ったよりも調子は悪くない。体は少し重いと感じているので、あとは強い気持ちをもってレースをすれば着に残れるかなと」
新山に詰め寄った大槻寛徳だが、4分の1輪まで。
「(新山の後ろは)安心感がありました。(追走は)いつもより余裕がありました。(新山)響平は北日本の宝物ですし、外、中と割られないようにしました」
「赤板で少しペースを上げて、仕掛けさせないように。そのあともペースを落とすといかれるので、ペースを上げて来させないようにしながらでした。(全開で踏んだのは)最終ホーム過ぎくらいにペースを上げた。落ち着いて回せましたね。差されたと思ったけど、差されていないので思ったよりも調子は悪くない。体は少し重いと感じているので、あとは強い気持ちをもってレースをすれば着に残れるかなと」
新山に詰め寄った大槻寛徳だが、4分の1輪まで。
「(新山の後ろは)安心感がありました。(追走は)いつもより余裕がありました。(新山)響平は北日本の宝物ですし、外、中と割られないようにしました」
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村田雅一選手
犬伏湧也の当日欠場で8車立て。赤板1コーナーでは小堀敢太が前に出るが、前受けから突っ張った谷和也が合わせ切る。谷が主導権をキープして、4番手も桑原大志。打鐘3コーナー付近で、小堀は6番手に出戻り立て直す。最終ホームを目がけて、谷が踏み上げて逃げる。小堀が2コーナー過ぎにまくり、4番手の桑原がバック過ぎに小堀をブロック。それでも小堀は前団に迫るが、逃げる谷の番手の村田雅一(写真)が抜かりなく追い込んだ。
「(犬伏の当日欠場で)2分戦になって、谷が強気に突っ張りますっていう感じだった。頼もしいですね。自分は車間を切ってっていうのが苦手なんで、引きつけてと思っていた。(谷を)もうちょっと残せたかなっていうのがあるので、僕の力不足です。昨日(初日)は疲れがあったけど、今日はすごい軽くなった。明日以降、また良くなるかなって思います」
まくりで2着に届いた小堀敢太だったが、谷に主導権を明け渡してこう振り返る。
「車番も悪かったんで、(周回中は)後ろからになるかなと。切れたらいいなって早めに持ち出したけど、(谷に突っ張られて)そんなに甘くなかった。道中のペースも早くて、(引いて)立て直した方がいいかなと思った。けど、後ろの先輩たちに申し訳ない。(まくりにいって)桑原さんが(ブロックに)来るとは思わなかった。けど、踏み直す脚が残っていたんで良かった。体の状態はすごくいいです」
「(犬伏の当日欠場で)2分戦になって、谷が強気に突っ張りますっていう感じだった。頼もしいですね。自分は車間を切ってっていうのが苦手なんで、引きつけてと思っていた。(谷を)もうちょっと残せたかなっていうのがあるので、僕の力不足です。昨日(初日)は疲れがあったけど、今日はすごい軽くなった。明日以降、また良くなるかなって思います」
まくりで2着に届いた小堀敢太だったが、谷に主導権を明け渡してこう振り返る。
「車番も悪かったんで、(周回中は)後ろからになるかなと。切れたらいいなって早めに持ち出したけど、(谷に突っ張られて)そんなに甘くなかった。道中のペースも早くて、(引いて)立て直した方がいいかなと思った。けど、後ろの先輩たちに申し訳ない。(まくりにいって)桑原さんが(ブロックに)来るとは思わなかった。けど、踏み直す脚が残っていたんで良かった。体の状態はすごくいいです」
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郡司浩平選手
前受けの郡司浩平(写真)は、赤板過ぎに踏みながら酒井雄多を出させる。そこを今村麟太郎が仕掛けて、打鐘で主導権。酒井は冷静に4番手に入り、郡司は一本棒の7番手に置かれる。郡司が、最終ホーム手前から反撃。酒井とからんで、郡司のスピードが一度は鈍る。久米康平は2コーナーで番手まくりを打ち、厳しい流れかに思われた郡司だったがねじ伏せた。
「赤板で相川(永伍)さんが時間差で来た時の立て直しで、仕掛けが(最終)ホームから1コーナーになってしまって苦しかった。(酒井との接触で)完全に止まったと思いましたけど、踏み出しを全開ではなく余力を残しながらいけた。その分、失速しても伸びる余力が残っていましたね」
一度は郡司の加速に車間が空いた内藤秀久だったが、リカバリーして流れ込んだ。
「郡司君は判断ミスもあったけど、(最終)ホームで行くからたいしたもんですよね。酒井と合ったところは苦しかったけど、やめずに信頼していて良かった。さすがです。ダメでも頭をとるんだなと。(自分は)フレームを換えてきた。セッティングを変えて、付いていけたんでチャンスはあると思う。伸びしろもあります」
「赤板で相川(永伍)さんが時間差で来た時の立て直しで、仕掛けが(最終)ホームから1コーナーになってしまって苦しかった。(酒井との接触で)完全に止まったと思いましたけど、踏み出しを全開ではなく余力を残しながらいけた。その分、失速しても伸びる余力が残っていましたね」
一度は郡司の加速に車間が空いた内藤秀久だったが、リカバリーして流れ込んだ。
「郡司君は判断ミスもあったけど、(最終)ホームで行くからたいしたもんですよね。酒井と合ったところは苦しかったけど、やめずに信頼していて良かった。さすがです。ダメでも頭をとるんだなと。(自分は)フレームを換えてきた。セッティングを変えて、付いていけたんでチャンスはあると思う。伸びしろもあります」
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古性優作選手
赤板の誘導退避のタイミングに合わせて、半田誠がカマシ気味に飛び出す。出られた岸田剛は4番手になり、内を佐藤一伸が押し上げる。岸田が2コーナー過ぎに仕掛けて、一度は古性優作(写真)の内に並んだ佐藤だったが3番手で追いかける。打鐘4コーナーで岸田が出切り、古性、佐藤で最終周回へ。岸田が敢然と駆けて、古性が番手で車間を空ける。自力に転じた上田尭弥のまくりは中団まで。3番手の佐藤は直線勝負で、番手から古性が追い込んだ。
「(岸田は)強かった。ただ、(佐藤が入っていた後ろのこともあって)難しかった。ちょっと(番手の自分が)下手でしたね。このあとダイジェストでフォームとかを確認してみます。(2日目から換えた自転車は)初乗りです。(岸田が)あんだけ頑張ってくれて、(自分の自転車の感覚は)あんまりわからなかった。細かい部分で違うところもあるので、(3日目以降に向けて)いじって、乗り方を修正したい」
内から3番手を確保した佐藤一伸は、前の古性のプレッシャーで仕掛けられずの2着。
「最低、中団、中団って思っていました。(九州勢が出たあとは)外を行って岸田君にフタをしようと。でも、スピードがありすぎて、外は間に合わなかった。(内から行って)岸田君を放り上げられれば良かったけど、岸田君が(仕掛けて)行った。それでうまく古性君の後ろに入れた。(古性に)車間を切られて、(最終)バックから仕掛ける勇気がなかった。自分の脚力不足が顕著でたまたまレースの流れがうまくいって、準決に乗れた感じです」
「(岸田は)強かった。ただ、(佐藤が入っていた後ろのこともあって)難しかった。ちょっと(番手の自分が)下手でしたね。このあとダイジェストでフォームとかを確認してみます。(2日目から換えた自転車は)初乗りです。(岸田が)あんだけ頑張ってくれて、(自分の自転車の感覚は)あんまりわからなかった。細かい部分で違うところもあるので、(3日目以降に向けて)いじって、乗り方を修正したい」
内から3番手を確保した佐藤一伸は、前の古性のプレッシャーで仕掛けられずの2着。
「最低、中団、中団って思っていました。(九州勢が出たあとは)外を行って岸田君にフタをしようと。でも、スピードがありすぎて、外は間に合わなかった。(内から行って)岸田君を放り上げられれば良かったけど、岸田君が(仕掛けて)行った。それでうまく古性君の後ろに入れた。(古性に)車間を切られて、(最終)バックから仕掛ける勇気がなかった。自分の脚力不足が顕著でたまたまレースの流れがうまくいって、準決に乗れた感じです」