松阪競輪場で開催されている開設75周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」は、10月12日に3日目を迎えた。熾烈なバトルが繰り広げられた準決では、S級S班の古性優作、新山響平の2人と地元の浅井康太が白星を挙げた。地元からは浅井がただ一人の優出で、新山をはじめ北日本勢は4人が勝ち上がった。いよいよシリーズも10月13日が最終日。激戦を戦ってきた9人により、決勝で優勝が争われる。
記念開催中は、10月13日の最終日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「どぶろっく」のステージ、「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」のショー、日本競輪選手養成所アドバイザー「瀧澤正光」トークショー、お菓子をプレゼントする先着ファンサービス、場内予想会、未確定車券抽選会、グルメ大集合などが予定されています。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

新山響平選手

佐藤一伸選手
3車ラインの北日本勢が、前団に構える。誘導との車間を空けた小堀敢太が、詰める勢いで渡邉雄太を阻みペースを上げる。突っ張られた渡邉は、4番手に降りて皿屋豊と併走。そこを8番手の末木浩二が、赤板2コーナーから仕掛ける。末木が前団に迫り、2センターで張った新山響平(写真)は止められないと判断して前に踏み込む。最終ホームで新山が先頭に立ち、末木ともつれた佐藤一伸だったがさばいて続く。末木は浮いて、新山、佐藤に武藤龍生が切り替える。新山の1周先行では、4番手で追った皿屋も仕掛けられない。新山がそのまま後続を退けて押し切った。
「(小堀は渡邉を突っ張って)スピードを上げてサッと回して、末木さんの仕掛けに合わせて踏んだみたいですね。そんなに悪い掛かりではなかった。(末木を)自分がバチッと止められれば、小堀ももっと残れたのかなと。(番手での動きが)自分のイメージと違ったんで、もうちょっと練習のなかで学んでいかないと。一発けん制をした時に末木さんが横で止まっている感じがあったんで、ゆっくり加速して(出て)行った。体は日に日に疲れが取れて良くなっている。明日(最終日)もっと良くなると思う」
末木とからみながらも、新山の仕掛けに離れることなく続いた佐藤一伸(写真)が2着で人気のワンツー。
「末木君に行かれると思わなかった。そのあとは(新山)響平がどうするのかと。末木君を張って、(新山が)戻ってくるのかと。(そしたら出ていったので)自分は末木君をどかして付いていけたんで良かった。でも、脚力不足は痛感している。展開一本です」
最終ホーム付近で武藤龍生は、瞬時の判断でスイッチ。浮いた末木を迎え入れては、勝負権がなかっただけに致し方ない。
「(北日本勢の突っ張りで)内が空けばっていうのはあった。けど、渡邉君が勢いをつけていったんで、そんな感じにはならなかった。(末木は)腹をくくって(仕掛けて)行ってくれた。(末木は)あと半車前に出ていれば違ったと思う。そのおかげで自分もいいところに連れていってくれた。今日(3日目)も余裕がもてたし、良くなっている。(状態は)少し上がっているかなって思います」
「(小堀は渡邉を突っ張って)スピードを上げてサッと回して、末木さんの仕掛けに合わせて踏んだみたいですね。そんなに悪い掛かりではなかった。(末木を)自分がバチッと止められれば、小堀ももっと残れたのかなと。(番手での動きが)自分のイメージと違ったんで、もうちょっと練習のなかで学んでいかないと。一発けん制をした時に末木さんが横で止まっている感じがあったんで、ゆっくり加速して(出て)行った。体は日に日に疲れが取れて良くなっている。明日(最終日)もっと良くなると思う」
末木とからみながらも、新山の仕掛けに離れることなく続いた佐藤一伸(写真)が2着で人気のワンツー。
「末木君に行かれると思わなかった。そのあとは(新山)響平がどうするのかと。末木君を張って、(新山が)戻ってくるのかと。(そしたら出ていったので)自分は末木君をどかして付いていけたんで良かった。でも、脚力不足は痛感している。展開一本です」
最終ホーム付近で武藤龍生は、瞬時の判断でスイッチ。浮いた末木を迎え入れては、勝負権がなかっただけに致し方ない。
「(北日本勢の突っ張りで)内が空けばっていうのはあった。けど、渡邉君が勢いをつけていったんで、そんな感じにはならなかった。(末木は)腹をくくって(仕掛けて)行ってくれた。(末木は)あと半車前に出ていれば違ったと思う。そのおかげで自分もいいところに連れていってくれた。今日(3日目)も余裕がもてたし、良くなっている。(状態は)少し上がっているかなって思います」
<11R>

浅井康太選手

郡司浩平選手
前受けの郡司浩平は、赤板過ぎにいったん松本秀之介を突っ張って出させない。今度は原田研太朗が切って、打鐘3コーナー過ぎに松本がその上を押さえる。打鐘で巻き返した櫻井祐太郎は、カマして最終ホームで主導権を奪う。しかしながら、郡司が素早い対応でスパート。抵抗する櫻井を3コーナーでとらえて、浅井康太(写真)の追走。澤田義和は付け切れない。浅井は計ったように郡司を差し切った。
「(郡司は)強い。あんなところ行けるんやって。テンポを置かずに。深谷(知広)とかが引いてすぐの巻き返しをやりますけど、それをまくりやる感じだった。(仕掛ける時のフォームで)踏んだ感覚がわかるし、付きやすかった。眞杉(匠)と四日市で練習した時もそうだけど、強い人はわかりやすいので付きやすい。うまいし、負けようがないですよね。後方かなっていう時にすんなり切り替えてあれを行ってしまう。味方でありがとうございましたって感じだった」
浅井が絶賛したように抜群の反応を見せた郡司浩平(写真)が、格の違いを示した。
「(地元の浅井との連係だったが)そこは意識せずに自分のレースをして、自分が勝てるようにすればラインにチャンスがあると。(周回中は)後ろが櫻井だったので、すんなり回してより突っ張ってとか考えながらでした。でも、後ろになってしまった。松本がもう1回叩きにいったので、櫻井が行ったところを無理やり行きました。焦ったというか、ヘタクソだったので反省点はあります。仕掛けは自分の航続距離で押し切れる余裕はあったが、差されているので浅井さんが強かった」
郡司、浅井に行かれた園田匠は、後ろの原田にのみ込まれる前に2人を追いかける。直線は外を伸びて3着に入った。
「(1回突っ張られたあとに松本)秀之介がよく反応して叩いてくれました。あそこで後手を踏むと(勝負権が)ないので。(櫻井が来て)3番手が空いて引いてからでしたけど、郡司がいいところで行った。澤田さんが離れているのが見えたので、そこで(切り替えた)。秀之介がすぐにスイッチできる態勢なら違ったんでしょうけど。あと大槻(寛徳)さんとの勝負だと思いました。けど、意外と(前に)迫れているし、9車立てで、相手が強い方が自分も生きる」
「(郡司は)強い。あんなところ行けるんやって。テンポを置かずに。深谷(知広)とかが引いてすぐの巻き返しをやりますけど、それをまくりやる感じだった。(仕掛ける時のフォームで)踏んだ感覚がわかるし、付きやすかった。眞杉(匠)と四日市で練習した時もそうだけど、強い人はわかりやすいので付きやすい。うまいし、負けようがないですよね。後方かなっていう時にすんなり切り替えてあれを行ってしまう。味方でありがとうございましたって感じだった」
浅井が絶賛したように抜群の反応を見せた郡司浩平(写真)が、格の違いを示した。
「(地元の浅井との連係だったが)そこは意識せずに自分のレースをして、自分が勝てるようにすればラインにチャンスがあると。(周回中は)後ろが櫻井だったので、すんなり回してより突っ張ってとか考えながらでした。でも、後ろになってしまった。松本がもう1回叩きにいったので、櫻井が行ったところを無理やり行きました。焦ったというか、ヘタクソだったので反省点はあります。仕掛けは自分の航続距離で押し切れる余裕はあったが、差されているので浅井さんが強かった」
郡司、浅井に行かれた園田匠は、後ろの原田にのみ込まれる前に2人を追いかける。直線は外を伸びて3着に入った。
「(1回突っ張られたあとに松本)秀之介がよく反応して叩いてくれました。あそこで後手を踏むと(勝負権が)ないので。(櫻井が来て)3番手が空いて引いてからでしたけど、郡司がいいところで行った。澤田さんが離れているのが見えたので、そこで(切り替えた)。秀之介がすぐにスイッチできる態勢なら違ったんでしょうけど。あと大槻(寛徳)さんとの勝負だと思いました。けど、意外と(前に)迫れているし、9車立てで、相手が強い方が自分も生きる」
<12R>

古性優作選手

酒井雄多選手
関東勢が前団。吉澤純平が松本貴治を突っ張り、そこを酒井雄多が赤板2コーナー手前から踏み込む。先頭に立った酒井は、打鐘3コーナーで飛び出した岸田剛を受けて3番手に飛び付く。岸田が主導権を握り、古性優作(写真)が危なげなく追走。酒井は車間が空いた3番手。吉澤ともつれながらも前に踏んだ松本は、5番手の外で最終ホームを迎える。2コーナー手前で星野洋輝に松本が大きく弾かれる。逃げる岸田の後ろで古性が距離を取るが、詰めた酒井は仕掛けない。6番手の吉澤がバックでまくり、古性も詰める。4コーナーではまだ詰め切ってなかった古性だが、岸田のスピードが鈍る。古性が抜け出して1着。
「(岸田の)掛かりは良かった。(最終)1センターで松本君が外に膨れているのがわかった。あとは4番(酒井)が(仕掛けて)来てくれたらラッキーでした。それで(最終)バックくらいで車間を切って、わざと(仕掛けて)来させるようにしたけど来なかったですね。(岸田を)残せなかったのは、自分の技量不足です」
3番手確保からの追い込み勝負になった酒井雄多(写真)は、仕掛けられずにこう振り返る。
「(岸田が)すかさず来てた。僕が最初の飛び付きが甘くて、(近畿勢との)車間が空いてしまった。古性さんが車間を空けるのと(自分が詰めるのが)同時になってしまった。(渡部)幸訓さんにも(レースが終わってから)言われたんですけど、もう少し自信をもって走れれば、その上を仕掛けられたんじゃないかと。古性さんに合わされて、2センターくらいで前に踏んだだけになった。現状はあれが精いっぱいだった」
最終2センター、4コーナーと2度に渡り吉澤を張った渡部幸訓は、直線で中のコースを踏んだ。
「(最終バックからまくった吉澤純平にかぶったので)自分のコースを確保しようと。酒井もまだ踏んでなかったので、踏むに踏めなかった。それで併走が長引いた。残りの1周からはバックを踏んだりもあったので、フォームがバラバラだった。疲れがあるのか、今日(3日目)が一番悪かった。明日は大丈夫だと思います」
「(岸田の)掛かりは良かった。(最終)1センターで松本君が外に膨れているのがわかった。あとは4番(酒井)が(仕掛けて)来てくれたらラッキーでした。それで(最終)バックくらいで車間を切って、わざと(仕掛けて)来させるようにしたけど来なかったですね。(岸田を)残せなかったのは、自分の技量不足です」
3番手確保からの追い込み勝負になった酒井雄多(写真)は、仕掛けられずにこう振り返る。
「(岸田が)すかさず来てた。僕が最初の飛び付きが甘くて、(近畿勢との)車間が空いてしまった。古性さんが車間を空けるのと(自分が詰めるのが)同時になってしまった。(渡部)幸訓さんにも(レースが終わってから)言われたんですけど、もう少し自信をもって走れれば、その上を仕掛けられたんじゃないかと。古性さんに合わされて、2センターくらいで前に踏んだだけになった。現状はあれが精いっぱいだった」
最終2センター、4コーナーと2度に渡り吉澤を張った渡部幸訓は、直線で中のコースを踏んだ。
「(最終バックからまくった吉澤純平にかぶったので)自分のコースを確保しようと。酒井もまだ踏んでなかったので、踏むに踏めなかった。それで併走が長引いた。残りの1周からはバックを踏んだりもあったので、フォームがバラバラだった。疲れがあるのか、今日(3日目)が一番悪かった。明日は大丈夫だと思います」