四日市競輪場を舞台にナイターで開催された「ベイサイドナイトドリーム(GIII)」は、4月6日に最終日を迎えた。9レースで争われたガールズ決勝は、さすがのレース運びを見せた石井寛子が完全Vを達成。12レースのS級決勝は、まくった平原康多の番手から諸橋愛が鋭く伸びて、通算8回目のGIII優勝を飾った。
決勝戦 レース経過
前受けした関東コンビの後ろに単騎の浅井康太が入り、平原康多-諸橋愛、浅井、松浦悠士-原田研太朗-香川雄介-福島武士、深谷知広-守澤太志の並びで周回を重ねる。
前との車間を空けた後ろ攻めの深谷は赤板過ぎの1センターから踏み上げる。前受けから誘導員を下ろした平原は踏みながら3コーナーで深谷ラインを受けると、絶好の3番手を確保する。6番手になった松浦が最終ホームから巻き返すと、平原は2コーナー過ぎから合わせてまくり上げて直線で前団を飲み込んでしまう。松浦は諸橋をキメて平原後位にスイッチを図るが、これを2センターで諸橋がさばいて平原を追走。粘る平原をゴール寸前でとらえた。浅井にからまれた原田が外に浮くと、2コーナーから内に切り込んだ香川が諸橋を追いかける形で3着に続いた。

諸橋愛選手
「なんとか差せました」
今シリーズ3度目の連係となる平原康多の番手から諸橋愛(写真)が直線鋭く追い込んで、一昨年7月弥彦以来、通算8回目のGIII優勝飾った。
「差せると思わなかったくらい(平原)康多のデキが良かったし、僕も(最終バックで)松浦(悠士)君にからまれたので、ゴールした時は差せたか分からないくらいでした。(平原が)連日、良い動きをしれくれて、今日(決勝)もすごい掛かってました。僕にとっては康多がいるのが一番デカかったです」
主力選手はウィナーズカップから中4日での参戦だったが、諸橋は中部に残って体調を整えた。
「家に帰らなかったのが良かったですね。ワットバイクに乗ったり、岐阜で志智(俊夫)さんとか山口拳矢君と練習したり。成果がでたのかなと思います」
今年は全日本選抜で優出に成功するなど、ここまで良い流れで走れている。
「最終的な目標は、年末に(グランプリで)ちゃんとゴールすること。そこが(佐藤)慎太郎さんとか守澤(太志)君にあって、僕に足りないところなので」
再び、あの大舞台に立って目標を達成するために今年も全力で戦い抜く。
前受けから3番手に飛び付いた平原康多は、最終バックから松浦に合わせてまくって2着。関東ワンツーが決まった。
「(深谷知広に飛び付いた時は)キツかったです。松浦は仕掛けて来るだろうなって思っていたし、初日にかぶって失敗しているので、かぶる前に仕掛けないとって思っていました。深谷のカカリもすごかった。(深谷のラインを)乗り越えたら、諸橋さんとどっちかが優勝なら良いやっていう感じでした。(今シリーズは)後半戦は自力でしっかり戦えたし、次回の西武園記念につながれば良いですね」
松浦が平原に合わされたと見た香川雄介は、最終2コーナーから内に進路を取り、直線伸びて3着に入った。
「前が見えんかった。(松浦は)多分、行けんだろうなと思って内に降りた。あとはコースを突きました。3着なら上デキでしょう」
松浦悠士は前に出切れず5着でゴールした。
「力不足。行き切れるかなって思ったけど、ちょっとタイミングが遅かったです」
決勝でも主導権を握った深谷知広は8着に沈むも、力は出し切った。
「遅すぎて突っ張られてもダメだし、あのタイミングがギリギリのところでした。今できる走りはできたし、これでラインが3車あればまた違ったのかなと思います」




前との車間を空けた後ろ攻めの深谷は赤板過ぎの1センターから踏み上げる。前受けから誘導員を下ろした平原は踏みながら3コーナーで深谷ラインを受けると、絶好の3番手を確保する。6番手になった松浦が最終ホームから巻き返すと、平原は2コーナー過ぎから合わせてまくり上げて直線で前団を飲み込んでしまう。松浦は諸橋をキメて平原後位にスイッチを図るが、これを2センターで諸橋がさばいて平原を追走。粘る平原をゴール寸前でとらえた。浅井にからまれた原田が外に浮くと、2コーナーから内に切り込んだ香川が諸橋を追いかける形で3着に続いた。

諸橋愛選手
今シリーズ3度目の連係となる平原康多の番手から諸橋愛(写真)が直線鋭く追い込んで、一昨年7月弥彦以来、通算8回目のGIII優勝飾った。
「差せると思わなかったくらい(平原)康多のデキが良かったし、僕も(最終バックで)松浦(悠士)君にからまれたので、ゴールした時は差せたか分からないくらいでした。(平原が)連日、良い動きをしれくれて、今日(決勝)もすごい掛かってました。僕にとっては康多がいるのが一番デカかったです」
主力選手はウィナーズカップから中4日での参戦だったが、諸橋は中部に残って体調を整えた。
「家に帰らなかったのが良かったですね。ワットバイクに乗ったり、岐阜で志智(俊夫)さんとか山口拳矢君と練習したり。成果がでたのかなと思います」
今年は全日本選抜で優出に成功するなど、ここまで良い流れで走れている。
「最終的な目標は、年末に(グランプリで)ちゃんとゴールすること。そこが(佐藤)慎太郎さんとか守澤(太志)君にあって、僕に足りないところなので」
再び、あの大舞台に立って目標を達成するために今年も全力で戦い抜く。
前受けから3番手に飛び付いた平原康多は、最終バックから松浦に合わせてまくって2着。関東ワンツーが決まった。
「(深谷知広に飛び付いた時は)キツかったです。松浦は仕掛けて来るだろうなって思っていたし、初日にかぶって失敗しているので、かぶる前に仕掛けないとって思っていました。深谷のカカリもすごかった。(深谷のラインを)乗り越えたら、諸橋さんとどっちかが優勝なら良いやっていう感じでした。(今シリーズは)後半戦は自力でしっかり戦えたし、次回の西武園記念につながれば良いですね」
松浦が平原に合わされたと見た香川雄介は、最終2コーナーから内に進路を取り、直線伸びて3着に入った。
「前が見えんかった。(松浦は)多分、行けんだろうなと思って内に降りた。あとはコースを突きました。3着なら上デキでしょう」
松浦悠士は前に出切れず5着でゴールした。
「力不足。行き切れるかなって思ったけど、ちょっとタイミングが遅かったです」
決勝でも主導権を握った深谷知広は8着に沈むも、力は出し切った。
「遅すぎて突っ張られてもダメだし、あのタイミングがギリギリのところでした。今できる走りはできたし、これでラインが3車あればまた違ったのかなと思います」




ガールズケイリン決勝戦 レース経過
永禮美瑠がダッシュ良く誘導後位に収まったが、田中千尋は小林莉子に入れてもらえず最後方に。永禮、小林莉子、石井寛子、南円佳、宮地寧々、廣木まこ、田中の並びで周回は進む。
赤板ホームから上昇した田中が打鐘過ぎに先頭に立つと、この動きに続いた廣木が永禮との2番手外併走の形から最終ホームで仕掛けて出る。廣木の仕掛けにうまく追い上げていた宮地は後ろに入ることなく仕掛けたもののなかなか車は出ない。ホームで3番手にスイッチしていた石井は前の2人とバックから仕掛けてきた小林の動きを見ながら3コーナーからの満を持してのまくり。付け直して逆転を狙う小林を振り切って、10連勝、3場所連続の完全優勝を決めた。2着には小林、3着には2センターから小林に乗り換えた永禮が続いた。

石井寛子選手
最終バック3番手からまくった石井寛子(写真)が、ともに無傷で勝ち上がった小林莉子を破って完全Vを果たした。
「最大のライバルである(小林)莉子ちゃんが相手で走る前は緊張して体がかたくなっていました。(レースは動きがあって)見ている人はおもしろいレースだったのかなと思います。動きがある中で流れに乗って莉子ちゃんを見ながら一番良いタイミングで仕掛けられました。四日市の4日制ナイターに呼んでもらったのは今回が2回目なんですけど、(その時は小林の優勝で)リベンジできてうれしいです」
今回の優勝が通算111回目。まだまだガールズケイリンを引っ張っていく。
「今回は新しいこともいっぱい試せた開催だったので、次につながりました。(完全優勝で)賞金も上積みできましたね。今年もグランプリに出たいのでまた頑張りたいです」
石井に合わされた小林莉子は2着でゴールした。
「弱すぎました。(良い意味で)これやったなって思ったんですけど、(石井)寛子さんが嫌になっちゃうくらい余裕そうでした。自分は寛子さんより前を取って、先まくりでごちゃつくのを祈る感じなのかなと。4日目にしてやっと戦えるところまで戻して良くなったけど、寛子さんが強かったです」
最終1センターで石井の後ろに切り替えた永禮美瑠が3着に入った。
「内に詰まった展開になってやりたいレースはできなかったけど、そのあとは上手く抜け出せて冷静に走れました。自力は使えなかったけど、レース勘は良かったのかなと。フレッシュクイーンレースまでに今回のレースを反省して修正したいです」


赤板ホームから上昇した田中が打鐘過ぎに先頭に立つと、この動きに続いた廣木が永禮との2番手外併走の形から最終ホームで仕掛けて出る。廣木の仕掛けにうまく追い上げていた宮地は後ろに入ることなく仕掛けたもののなかなか車は出ない。ホームで3番手にスイッチしていた石井は前の2人とバックから仕掛けてきた小林の動きを見ながら3コーナーからの満を持してのまくり。付け直して逆転を狙う小林を振り切って、10連勝、3場所連続の完全優勝を決めた。2着には小林、3着には2センターから小林に乗り換えた永禮が続いた。

石井寛子選手
「最大のライバルである(小林)莉子ちゃんが相手で走る前は緊張して体がかたくなっていました。(レースは動きがあって)見ている人はおもしろいレースだったのかなと思います。動きがある中で流れに乗って莉子ちゃんを見ながら一番良いタイミングで仕掛けられました。四日市の4日制ナイターに呼んでもらったのは今回が2回目なんですけど、(その時は小林の優勝で)リベンジできてうれしいです」
今回の優勝が通算111回目。まだまだガールズケイリンを引っ張っていく。
「今回は新しいこともいっぱい試せた開催だったので、次につながりました。(完全優勝で)賞金も上積みできましたね。今年もグランプリに出たいのでまた頑張りたいです」
石井に合わされた小林莉子は2着でゴールした。
「弱すぎました。(良い意味で)これやったなって思ったんですけど、(石井)寛子さんが嫌になっちゃうくらい余裕そうでした。自分は寛子さんより前を取って、先まくりでごちゃつくのを祈る感じなのかなと。4日目にしてやっと戦えるところまで戻して良くなったけど、寛子さんが強かったです」
最終1センターで石井の後ろに切り替えた永禮美瑠が3着に入った。
「内に詰まった展開になってやりたいレースはできなかったけど、そのあとは上手く抜け出せて冷静に走れました。自力は使えなかったけど、レース勘は良かったのかなと。フレッシュクイーンレースまでに今回のレースを反省して修正したいです」


