四日市競輪開設72周年記念「泗水杯争奪戦(GIII)」が、ナイター開催で11月9日にスタートした。初日のメイン、特選では、久々のレースとなった脇本雄太が先行策で三谷竜生とワンツーを決めて、上々の滑り出しを見せた。また、一次予選では、坂口晃輔、柴崎淳が地元で白星スタートを切った。11月10日のシリーズ2日目には、二次予選で勝ち上がりが争われる。
四日市競輪場では、記念シリーズ開催中の毎日、オリジナルクオカードなどが当たる三角くじなどの先着来場者プレゼント、山口幸二さん、内林久徳さん、井上茂徳さん、村上義弘さん、吉岡稔真さんによるトークショー&レース展望などが予定され、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>
先頭の島川将貴は、赤板で押さえに動いた菅原裕太を突っ張って前に出させない。一旦4番手に下げた菅原だったが、2コーナーで再度踏み上げる。島川はこれも突っ張って出させずに踏み合うと、ここぞとばかりに貴志修己が打鐘4コーナーから仕掛ける。最終1センター過ぎに、ライン3車で出切った貴志が最終主導権。2センターから再度仕掛けた島川の猛追も許さずに、貴志が力強く押し切った。
「スタートは中団で、先行基本で考えていて、切ったら先行態勢と思っていた。でも、島川さんが突っ張りで、菅原さんも中団取りしていた。自分は(最終)ホームまで落ち着いて詰まったタイミングでいった。脚を使わずに踏めて何とか残れた。立ち上げるスピードも悪くなくて、トルクを緩めずに踏めたし悪くなかった。前回が終わってから期間が空いて、セッティングをいじって感覚は悪くない。練習の感触は今までで一番良かったし、レースでも悪くなかった」
貴志マークの稲垣裕之が直線で追い込むが、伸びはイマイチ。島川将貴が、外から交わして2着に食い込んだ。
「前から突っ張って、最悪でも4、5番手、もしくは合ったところで(粘ろう)と思っていた。菅原さんがもう1回来ると思ってなかったけど、作戦通りではあった。貴志君のカマシのスピードが良くて強かった。脚に余裕はあったけど、ペダリングがガチャガチャで、ロスしまくっていて、貴志君の踏み直しもすごくて自分だけになった。ペダリングの部分は、今開催は強い人たちが多いからいいヒントをもらうために、いろんな人に聞きにいきたい」
「スタートは中団で、先行基本で考えていて、切ったら先行態勢と思っていた。でも、島川さんが突っ張りで、菅原さんも中団取りしていた。自分は(最終)ホームまで落ち着いて詰まったタイミングでいった。脚を使わずに踏めて何とか残れた。立ち上げるスピードも悪くなくて、トルクを緩めずに踏めたし悪くなかった。前回が終わってから期間が空いて、セッティングをいじって感覚は悪くない。練習の感触は今までで一番良かったし、レースでも悪くなかった」
貴志マークの稲垣裕之が直線で追い込むが、伸びはイマイチ。島川将貴が、外から交わして2着に食い込んだ。
「前から突っ張って、最悪でも4、5番手、もしくは合ったところで(粘ろう)と思っていた。菅原さんがもう1回来ると思ってなかったけど、作戦通りではあった。貴志君のカマシのスピードが良くて強かった。脚に余裕はあったけど、ペダリングがガチャガチャで、ロスしまくっていて、貴志君の踏み直しもすごくて自分だけになった。ペダリングの部分は、今開催は強い人たちが多いからいいヒントをもらうために、いろんな人に聞きにいきたい」
<2R>

阿部力也選手
金ヶ江勇気が押さえに動くと、前受けの梁島邦友は誘導を残して赤板前に車を下げる。金ヶ江が誘導後位に収まり、嵯峨昇喜郎はすかさず1センターで叩いて先頭へ。下げ切っていた梁島は、間髪入れずに打鐘で叩き返して、そのまま駆けていく。隊列は一本棒で最終周回。2コーナー過ぎから、4番手の嵯峨がまくりを打つと、梁島マークの古屋琢晶は、3コーナーから合わせて番手まくり。合わされた嵯峨は失速するが、その外を鋭く伸びた阿部力也(写真)が強襲した。
「(初手で)中団が取れて、展開的には良くなりましたね。(梁島が)前なら突っ張るかと思ったら引いたんで、(嵯峨)昇喜郎がしっかり叩いて前に攻めてくれたおかだと思います。(嵯峨は)番手まくりの登りで合わされた感じでしたね。もうワンテンポ早く乗り越えてれいば、ラインで決まったと思う。(自分が踏んだコースは)外々だったし、うまいこと下りで伸びてくれた」
梁島の先行に乗った古屋琢晶が、番手まくりで2着。
「(梁島は)ジャンからいいペースだったし、カマシは来られないだろうなと。来ても最悪中団は取れる感じのペースだった。自分は梁島君だけ見て、口が空いたりはしないようにと思ってた。もっと余裕を持って車間を切りたかったけど、変にバックを踏んで詰まったら、後ろが来やすくなると思った。1回振ったんですけど、(嵯峨は)止まる感じじゃなかったので踏ませてもらいました」
「(初手で)中団が取れて、展開的には良くなりましたね。(梁島が)前なら突っ張るかと思ったら引いたんで、(嵯峨)昇喜郎がしっかり叩いて前に攻めてくれたおかだと思います。(嵯峨は)番手まくりの登りで合わされた感じでしたね。もうワンテンポ早く乗り越えてれいば、ラインで決まったと思う。(自分が踏んだコースは)外々だったし、うまいこと下りで伸びてくれた」
梁島の先行に乗った古屋琢晶が、番手まくりで2着。
「(梁島は)ジャンからいいペースだったし、カマシは来られないだろうなと。来ても最悪中団は取れる感じのペースだった。自分は梁島君だけ見て、口が空いたりはしないようにと思ってた。もっと余裕を持って車間を切りたかったけど、変にバックを踏んで詰まったら、後ろが来やすくなると思った。1回振ったんですけど、(嵯峨は)止まる感じじゃなかったので踏ませてもらいました」
<3R>

田尾駿介選手
赤板手前で久田裕也が、金子幸央を押さえて、その上を清水剛志が切る。磯島康祐が2コーナー過ぎに清水を切ると、5番手から久田が打鍾目掛けてカマして出る。金子は4番手に追い上げるが、磯島を押圧して失格。中団のもつれをしり目に、久田が軽快に駆けていく。最終ホームから仕掛けた清水は、前をのみ込めず外にへばりつく。久田の番手から余裕を持って追い込んだ田尾駿介(写真)が、好展開をモノにした。
「久田君がいいペースで行ってくれて、清水さんのカマシが見えて、横まできたら止めようと思っていた。今日(初日)は余裕がありましたね。最後は内のコースを栗田(貴徳)さんに空けた方がラインで決められると思った。結果、ラインで決まって良かった。今日は展開。久田君のおかげで1着です」
京王閣記念での落車から復帰戦だった久田裕也だが、迫力ある先行策で問題なしをアピール。ラインでの上位独占に貢献した。
「スタートは後ろ中団か、後ろ攻めのどっちかから行こうと思ってました。磯島さんが先行か、自分が駆けるかのどっちかだろうと思っていて、磯島さんがペースを緩めたので出てみて勝負しようと。出てからはペースで駆けました。落車後で距離を踏んでみて感覚をつかみたかった。最後までもったのでホッとした。感触は悪い感じはしなかったですね」
「久田君がいいペースで行ってくれて、清水さんのカマシが見えて、横まできたら止めようと思っていた。今日(初日)は余裕がありましたね。最後は内のコースを栗田(貴徳)さんに空けた方がラインで決められると思った。結果、ラインで決まって良かった。今日は展開。久田君のおかげで1着です」
京王閣記念での落車から復帰戦だった久田裕也だが、迫力ある先行策で問題なしをアピール。ラインでの上位独占に貢献した。
「スタートは後ろ中団か、後ろ攻めのどっちかから行こうと思ってました。磯島さんが先行か、自分が駆けるかのどっちかだろうと思っていて、磯島さんがペースを緩めたので出てみて勝負しようと。出てからはペースで駆けました。落車後で距離を踏んでみて感覚をつかみたかった。最後までもったのでホッとした。感触は悪い感じはしなかったですね」
<4R>
赤板で佐々木堅次が、山田諒をジワリと押さえて、北日本勢に片岡迪之が続く。山田が7番手に下げ切ると、片岡は前と車間を切って山田ににらみをきかせる。山田は仕掛けきれず、佐々木が先頭でスローペースのまま打鐘を通過。最終ホーム手前でも佐々木は流し気味で、山田は残り1周から仕掛ける。中団の片岡は波を作ってから、2コーナーでまくりを打つ。佐々木と車間を切った五日市誠は、まくりに合わせて車間を詰めていき、その勢いのままに直線で抜け出す。五日市の1着かに思われたが、片岡の内のコースを踏んだ柳詰正宏が外から五日市を交わして勝利をもぎ取った。
「山田君が前を取ってくれるのが一番いいなと思ってたし、引かせて粘ってきたら片岡さんはそこで勝負すると思ってました。佐々木君がうまいこと踏んでなくて、タイミングが取りづらかったと思うけど、片岡さんは折り合わないなかで無理やり行ってくれました。ここの直線の長さに助けられました。最近はレースでの余裕が出てきた。それがかみ合えば、もっと上位でも戦えると思う」
ゴール寸前で1着がするりと手からこぼれ落ちた五日市誠。気を引き締め直して二次予選に挑む。
「(片岡が山田に)合わせて出てくれて、(最終)3コーナーで2人とも登らせたんで、もう大丈夫かなと。2人並んで来ているし、激しくもっていっても危ないと思った。3コーナーで止まったかなと思ったんですけどね。車間を詰めた分、自転車が出ちゃった感じがする。体調とかは大丈夫です」
「山田君が前を取ってくれるのが一番いいなと思ってたし、引かせて粘ってきたら片岡さんはそこで勝負すると思ってました。佐々木君がうまいこと踏んでなくて、タイミングが取りづらかったと思うけど、片岡さんは折り合わないなかで無理やり行ってくれました。ここの直線の長さに助けられました。最近はレースでの余裕が出てきた。それがかみ合えば、もっと上位でも戦えると思う」
ゴール寸前で1着がするりと手からこぼれ落ちた五日市誠。気を引き締め直して二次予選に挑む。
「(片岡が山田に)合わせて出てくれて、(最終)3コーナーで2人とも登らせたんで、もう大丈夫かなと。2人並んで来ているし、激しくもっていっても危ないと思った。3コーナーで止まったかなと思ったんですけどね。車間を詰めた分、自転車が出ちゃった感じがする。体調とかは大丈夫です」
<5R>

椎木尾拓哉選手
外田心斗が赤板で石塚輪太郎を切る。前受けから下げた石塚は神奈川勢にスイッチすると、堀内俊介が打鍾前に切ったタイミングですかさず叩いて主導権を奪う。4番手に入った堀内は車間が空いて近畿勢を追うが、なかなかその差は詰らない。石塚が快調に飛ばしてレースを支配し、絶好の態勢の椎木尾拓哉(写真)がゴール前で差し切った。
「(石塚は)前半はすごくいいピッチで駆けていた。後ろの状況がどうなっているかわからなかったけど、別線が来られない感じではありましたね。(ラインで)ワンツースリーが決まって、それが一番良かった。前半が掛かっていたので、態勢が整えやすかった。(状態は)日に日に良くなってくれればですね」
1周半を駆けた石塚輪太郎は、別線に手も足も出させなかった。
「スタートは嶋津(拓弥)さんと見合う感じで、けん制になるぐらいなら前でいいかなと。叩いた方がラインできれいに出切れてゴール前勝負できるかなと思った。今のスタイルは先行基本でやっているので、車番(次第でスタートの位置)を取って先行できる組み立てをしているつもり。別線がカマシに来ないぐらいで踏もうと思っていた。四日市は直線が長いので3着になるかと思ったけど、2着に何とか残れた。気温が低いから重く感じたけど、体は悪くない」
「(石塚は)前半はすごくいいピッチで駆けていた。後ろの状況がどうなっているかわからなかったけど、別線が来られない感じではありましたね。(ラインで)ワンツースリーが決まって、それが一番良かった。前半が掛かっていたので、態勢が整えやすかった。(状態は)日に日に良くなってくれればですね」
1周半を駆けた石塚輪太郎は、別線に手も足も出させなかった。
「スタートは嶋津(拓弥)さんと見合う感じで、けん制になるぐらいなら前でいいかなと。叩いた方がラインできれいに出切れてゴール前勝負できるかなと思った。今のスタイルは先行基本でやっているので、車番(次第でスタートの位置)を取って先行できる組み立てをしているつもり。別線がカマシに来ないぐらいで踏もうと思っていた。四日市は直線が長いので3着になるかと思ったけど、2着に何とか残れた。気温が低いから重く感じたけど、体は悪くない」
<6R>
小川真太郎が赤板で橋本智昭を切って、高橋和也が小川ラインに続く。高橋が叩きに行くと、小川は打鐘前からペースを上げる。抵抗する小川を高橋が打鐘過ぎに無理やり叩き切って主導権を奪う。中部勢を追った単騎の植原琢也が、最終ホームで仕掛けるが、高橋は突っ張って出させない。車間を空けて高橋を追っていた川口公太朗は、一瞬植原に前に入られてしまうが、内から盛り返して高橋に付き直す。川口は再度、巻き返してきた小川を、3コーナーから外に張ってけん制。直線で前に踏んで、1着をつかんだ。
「(小川と高橋が)ジャンから結構な感じで踏み合ってたんで、内に降りようか様子を見ながら(高橋)和也さんに付いてました。植原君のスピードがいいと思ったけど、和也さんも踏んで行ってくれた。次(の仕掛け)も来そうだったんで、自分はそこを気にしてました。(植原に)外から追い上げるか、内から行くか迷ったけど、内から行った方がまくりの邪魔になるかなと思って。ペース的に和也さんは3着には残るかなと思って踏んだ。でも、坂口晃輔さんだったら2着に残していると思うし、藤原誠さんも連れ込んでいると思う。まだまだ技術不足です」
最終バックで再度仕掛けた小川だが、けん制を受けて失速。橋本強は、4コーナーから小川の外を伸びて2着に入った。
「(小川は)高橋君を出させないと思ってたけど、しつこく踏み合う感じになりましたね。向こう(高橋)も切るので全開みたいな感じで踏んでたし、自分は藤原さんを飛ばそうと思ったところで緩んだんで、何もできなかった。(小川は)気合が入っているのは後ろで伝わってきました。最後は緩み切ったところから自分で立ち上げて踏んだ感じ。前回、島川(将貴)君にちぎれて、セッティングを煮詰めた。その成果は出ているし、前回みたいなことはないと思う」
「(小川と高橋が)ジャンから結構な感じで踏み合ってたんで、内に降りようか様子を見ながら(高橋)和也さんに付いてました。植原君のスピードがいいと思ったけど、和也さんも踏んで行ってくれた。次(の仕掛け)も来そうだったんで、自分はそこを気にしてました。(植原に)外から追い上げるか、内から行くか迷ったけど、内から行った方がまくりの邪魔になるかなと思って。ペース的に和也さんは3着には残るかなと思って踏んだ。でも、坂口晃輔さんだったら2着に残していると思うし、藤原誠さんも連れ込んでいると思う。まだまだ技術不足です」
最終バックで再度仕掛けた小川だが、けん制を受けて失速。橋本強は、4コーナーから小川の外を伸びて2着に入った。
「(小川は)高橋君を出させないと思ってたけど、しつこく踏み合う感じになりましたね。向こう(高橋)も切るので全開みたいな感じで踏んでたし、自分は藤原さんを飛ばそうと思ったところで緩んだんで、何もできなかった。(小川は)気合が入っているのは後ろで伝わってきました。最後は緩み切ったところから自分で立ち上げて踏んだ感じ。前回、島川(将貴)君にちぎれて、セッティングを煮詰めた。その成果は出ているし、前回みたいなことはないと思う」
<7R>

畑段嵐士選手
前受けの太田竜馬は、誘導と車間を切って態勢を整えると、真船圭一郎の上昇を赤板で突っ張る。真船が下げると、4番手から村田瑞季が仕掛けて打鐘で太田を叩く。村田がラインで出切ったタイミングで、真船が再度すかさず仕掛けるが、反応した村田が突っ張る。真船は最終1コーナー過ぎに後退。タイミングを見極めた太田が、2コーナー過ぎから仕掛けるが、畑段嵐士(写真)は3コーナーから前に踏み込む。大田を合わせ切った畑段が、先頭のままゴールした。
「太田君の突っ張りは想定していなかった。最終ホームのところも想定していなくて甘かった。真船さんが仕掛けてきてビックリした。そこからは、思ったよりも太田君がこなくて準備はできていた。後ろに佐藤(和也)さんが入ったのもわかったので、内を空けられなかった。体は悪くないけど、脚が三角に回った。うまく回せていない。人に聞いて修正したい」
真船が後退すると、佐藤和也は加藤寛治を決めて畑段後位にスイッチ。そのまま畑段マークで2着に続いた。
「(赤板で太田に)突っ張られると思わなかった。ジャンのところは真船君が行くと思わず遅れたけど、付いていって出切ってくれれば仕事しようと。出切れずに止まったのがわかって、加藤さんのところに降りて位置を確保しようと思った。太田君のまくりごろになったので、畑段君頼みになってしまった。でも、レースに対応はできている」
「太田君の突っ張りは想定していなかった。最終ホームのところも想定していなくて甘かった。真船さんが仕掛けてきてビックリした。そこからは、思ったよりも太田君がこなくて準備はできていた。後ろに佐藤(和也)さんが入ったのもわかったので、内を空けられなかった。体は悪くないけど、脚が三角に回った。うまく回せていない。人に聞いて修正したい」
真船が後退すると、佐藤和也は加藤寛治を決めて畑段後位にスイッチ。そのまま畑段マークで2着に続いた。
「(赤板で太田に)突っ張られると思わなかった。ジャンのところは真船君が行くと思わず遅れたけど、付いていって出切ってくれれば仕事しようと。出切れずに止まったのがわかって、加藤さんのところに降りて位置を確保しようと思った。太田君のまくりごろになったので、畑段君頼みになってしまった。でも、レースに対応はできている」
<8R>

柴崎淳選手
スタートけん制が入って、藤井侑吾が前を取る。後ろ攻めから木村皆斗が上昇。合わせて踏み上げた藤井を、木村は強引に押さえて前に出る。山根将太が打鐘過ぎに木村を叩くと、藤井はすかさず最終ホーム手前から巻き返す。山根の抵抗を力ずくでねじ伏せた藤井は3コーナーで先頭へ。ピタリと付け切った柴崎淳(写真)が、ゴール寸前で交わした。
「スタートけん制があったら藤井君は(前を)取ると思っていた。受けて立つ立場だし、それを乗り越えてだと思う。赤板のところは踏み過ぎな感じでしたね。力があるからいった感じ。以前、付いた時より強くなっている。自分は余裕がありましたね。腰の状態も今日(初日)はいい。明日は雨(の予報)だから正直、怖い。体だけは万全の状態で走りたい」
正攻法から、別線を力で蹴散らした藤井侑吾が2着。伊藤世哉まで3着に続いて、ラインでのワンツースリーを演出した。
「スタートけん制があって、前を取らされて最悪だなと。赤板のところは突っ張りたかったけど、中途半端になって結果的に山根君がいきやすい感じにしてしまった。仕掛けた時に合わされたと思ったけど、下りで何とか伸びてくれた。一番キツい展開になったけど、状態がいいから何とかラインで決まった。きれいに走りたいけど、点数が上がって警戒されてしまう」
「スタートけん制があったら藤井君は(前を)取ると思っていた。受けて立つ立場だし、それを乗り越えてだと思う。赤板のところは踏み過ぎな感じでしたね。力があるからいった感じ。以前、付いた時より強くなっている。自分は余裕がありましたね。腰の状態も今日(初日)はいい。明日は雨(の予報)だから正直、怖い。体だけは万全の状態で走りたい」
正攻法から、別線を力で蹴散らした藤井侑吾が2着。伊藤世哉まで3着に続いて、ラインでのワンツースリーを演出した。
「スタートけん制があって、前を取らされて最悪だなと。赤板のところは突っ張りたかったけど、中途半端になって結果的に山根君がいきやすい感じにしてしまった。仕掛けた時に合わされたと思ったけど、下りで何とか伸びてくれた。一番キツい展開になったけど、状態がいいから何とかラインで決まった。きれいに走りたいけど、点数が上がって警戒されてしまう」
<9R>
後ろ攻めになった岩本俊介が、赤板で幸田望夢を押さえる。幸田はすんなりと引いて、池野健太がすかさず岩本を切る。引いて立て直した幸田は、打鐘過ぎで池野を叩いて先行態勢。岩本は7番手に置かれる。4番手の池野が、最終2コーナーからまくり上げると、横に並ばれた山口翼がバックから番手まくり。池野を合わせ切った山口が1着だった。
「幸田君がうまく仕掛けてくれた。出切って状況を確認した時に、池野君が視界に入っていなくて、2回目に確認した時に横まで池野君が来ていたので、焦って前へ踏んだ。幸田君のおかげですね。連係した時は毎回頑張ってくれる。感触は悪くないですね」
人気の岩本は最終3コーナーから外に持ち出すも進みが悪く、山本巨樹との接触もあって不発。マークした岡村潤は、4コーナーで内に進路を取ると、空いた中のコースをスルスルと伸びて2着に強襲した。
「今日(初日)のバンク的に、先行したら掛かるコンディションでしたね。幸田君が楽に出ているから、岩本君も仕掛けるタイミングを逃している。岩本君が行こうと思ったところで、池野君が仕掛けていって、あの7番手はキツかったと思う。岩本君も進んでいなくて、外を踏むのは無理と思って、自分は余裕があったので内を見てコースに入っていった。今月から練習量を落としているので、体が軽くてだいぶいい。前回と全然違う」
「幸田君がうまく仕掛けてくれた。出切って状況を確認した時に、池野君が視界に入っていなくて、2回目に確認した時に横まで池野君が来ていたので、焦って前へ踏んだ。幸田君のおかげですね。連係した時は毎回頑張ってくれる。感触は悪くないですね」
人気の岩本は最終3コーナーから外に持ち出すも進みが悪く、山本巨樹との接触もあって不発。マークした岡村潤は、4コーナーで内に進路を取ると、空いた中のコースをスルスルと伸びて2着に強襲した。
「今日(初日)のバンク的に、先行したら掛かるコンディションでしたね。幸田君が楽に出ているから、岩本君も仕掛けるタイミングを逃している。岩本君が行こうと思ったところで、池野君が仕掛けていって、あの7番手はキツかったと思う。岩本君も進んでいなくて、外を踏むのは無理と思って、自分は余裕があったので内を見てコースに入っていった。今月から練習量を落としているので、体が軽くてだいぶいい。前回と全然違う」
<10R>
成松春樹、長谷部龍一の順で切ったところを、畝木努が打鐘で叩く。前受けから7番手に下げ切った坂井洋は、3コーナー過ぎからの巻き返し。畝木をスピードの違いで叩き切って、最終2コーナーではライン3車できれいに出切る。山岸佳太は、別線との間合いを取ってから追い込んで1着。だが、目標の坂井が3着となったことで、勝利の喜びは半減した様子。
「(坂井)洋が今日(初日)は早めから行くって感じだった。タイミングを1個見て、(打鐘)3コーナーから行った感じでしたね。そこは付いて行けたし、あのスピードじゃ仕掛けには来られないだろうなと思ってた。あとは、洋のタレ幅だけだったんですけど。久々の連係だし、あの展開は(坂井との連係では)初めてだった。僕の中では反省点しかない。同期(の畝木)が点数以上に頑張ってた。でも、次はもうちょっといい連係ができると思う。余裕はあるんで、もっとしっかり勉強したい」
坂井に叩かれた畝木努は、4番手に入り直す。最終4コーナーから外に持ち出して、人気の栃茨両者に割って入る2着。
「(切ってから坂井が)来るか、来ないかどっちかだった。とりあえずジャンで叩いて、そのままメイチで駆けてもまくられちゃうんで、ある程度引っ張って。(坂井が)来るなら入れるところに入ろうと思ってた。そこから意外と伸びたなって感じですね。ある程度ニュートラルで踏んでたんで余裕はありました。ジャンから踏みっぱなしで、GIクラスを相手に勝負できたんで、この2着は大きいですね」
「(坂井)洋が今日(初日)は早めから行くって感じだった。タイミングを1個見て、(打鐘)3コーナーから行った感じでしたね。そこは付いて行けたし、あのスピードじゃ仕掛けには来られないだろうなと思ってた。あとは、洋のタレ幅だけだったんですけど。久々の連係だし、あの展開は(坂井との連係では)初めてだった。僕の中では反省点しかない。同期(の畝木)が点数以上に頑張ってた。でも、次はもうちょっといい連係ができると思う。余裕はあるんで、もっとしっかり勉強したい」
坂井に叩かれた畝木努は、4番手に入り直す。最終4コーナーから外に持ち出して、人気の栃茨両者に割って入る2着。
「(切ってから坂井が)来るか、来ないかどっちかだった。とりあえずジャンで叩いて、そのままメイチで駆けてもまくられちゃうんで、ある程度引っ張って。(坂井が)来るなら入れるところに入ろうと思ってた。そこから意外と伸びたなって感じですね。ある程度ニュートラルで踏んでたんで余裕はありました。ジャンから踏みっぱなしで、GIクラスを相手に勝負できたんで、この2着は大きいですね」
<11R>

坂口晃輔選手
奥村諭志が赤板過ぎに谷口遼平を切る。中四国勢を追った格清洋介は、谷口にフタをしてから打鐘過ぎに奥村を叩く。谷口は格清ラインを追った勢いのままに巻き返す。格清も突っ張って抵抗するが、最終バック手前で谷口が出切って勝負あり。最後は谷口マークの坂口晃輔(写真)が、きっちりと抜け出した。
「引いてカマシ、まくりが前半のレースで決まっていなくて、坂井洋君(の仕掛け)が決まったレースを見て(バンクコンディションが)変わったのかなと。前半は、後ろで構えてつぶれるレースを見ていたので、構えると不発まであるなと思っていた。谷口君が行ってくれたけど、格清君の抵抗がすごかったですね。出切ってくれて、抜きにいきながら柴崎(俊光)さんが内ならそのコースを作りながらで。どうあれ(ラインで)ワンツースリーまで決まるようにと思っていた。走る前は緊張したけど、残り1周からはいつも通りでしたね。走り慣れたバンクで、普段から一緒に練習する仲間で気持ち良く走れた」
地元ライン3番手の柴崎俊光が坂口に続いた。
「また恵まれましたね。谷口君もかなり脚を使わされて出切ったので、格清君が強かったってことですね。追走する分には問題ないですね。いつもここのあっ旋が入ったら、ここを目標に練習してきている」
「引いてカマシ、まくりが前半のレースで決まっていなくて、坂井洋君(の仕掛け)が決まったレースを見て(バンクコンディションが)変わったのかなと。前半は、後ろで構えてつぶれるレースを見ていたので、構えると不発まであるなと思っていた。谷口君が行ってくれたけど、格清君の抵抗がすごかったですね。出切ってくれて、抜きにいきながら柴崎(俊光)さんが内ならそのコースを作りながらで。どうあれ(ラインで)ワンツースリーまで決まるようにと思っていた。走る前は緊張したけど、残り1周からはいつも通りでしたね。走り慣れたバンクで、普段から一緒に練習する仲間で気持ち良く走れた」
地元ライン3番手の柴崎俊光が坂口に続いた。
「また恵まれましたね。谷口君もかなり脚を使わされて出切ったので、格清君が強かったってことですね。追走する分には問題ないですね。いつもここのあっ旋が入ったら、ここを目標に練習してきている」
<12R>

三谷竜生選手
青板バックで5番手から平原康多が動き出す。前受けの新田祐大は誘導を残したまま下げて、山口拳矢が赤板1コーナーで平原を切る。周回中と同じく7番手のままの脇本雄太だったが、2コーナーの下りで急加速してカマシ先行。山口も反応して踏み上げるが、スピードの違う脇本が打鐘過ぎには叩き切る。番手の三谷竜生(写真)は、一瞬山口にからまれたものの、冷静に対応して番手を守る。脇本のスピードの前に、平原や、新田すらも仕掛けられない。最終4コーナーから踏んだ三谷が、逃げ粘る脇本をゴール前で交わして1着。
「脇本君に任せてたんで、行けるタイミングでって感じでした。いや、強かったです。これが復帰戦なのかって思うぐらいの感じ。あのスピードで来られたら、(別線は)もうしょうがないですよね。自分は(山口)拳矢に飛び付かれたところも、対応できる位置で回れてたんで、余裕はありました。(脇本は)1周半以上行ってるんで、さすがに(差せた)って感じ。今日(初日)のレースは楽しかったですね」
脇本雄太は、復帰戦で圧巻のレースを披露。上々の仕上がりを見せた。
「特にスタートの位置はこだわりはなく、いつも通りに考えていました。前がどういう動きをしようが関係なく、自分が行きたいタイミングで行こうと。平原さんがイン切りしようと、拳矢がどう動こうと、しっかり主導権だけは取ろうと思ってました。(感触は)普通ですね。いつも通りに走れたところもあるけど、納得できないところもあったし、そういった意味で普通だった。生活リズムだったり、競走へ向けてナイターのスケジュールをしっかり把握して、まずは競走に入る部分で慣れていきたい」
山口が脇本に叩かれてイン粘りに出ると、浅井康太は一度は連結を外すも内から山口に付け直して3着に入った。
「(山口は)中団、中団を回ると思ってたし、まさか粘るとは思ってなくて、踏み遅れてしまった。(山口)拳矢が飛び付かなかった時のために、南(修二)さんの後ろを確保する動きをしたんですけど、判断ミスでした」
「脇本君に任せてたんで、行けるタイミングでって感じでした。いや、強かったです。これが復帰戦なのかって思うぐらいの感じ。あのスピードで来られたら、(別線は)もうしょうがないですよね。自分は(山口)拳矢に飛び付かれたところも、対応できる位置で回れてたんで、余裕はありました。(脇本は)1周半以上行ってるんで、さすがに(差せた)って感じ。今日(初日)のレースは楽しかったですね」
脇本雄太は、復帰戦で圧巻のレースを披露。上々の仕上がりを見せた。
「特にスタートの位置はこだわりはなく、いつも通りに考えていました。前がどういう動きをしようが関係なく、自分が行きたいタイミングで行こうと。平原さんがイン切りしようと、拳矢がどう動こうと、しっかり主導権だけは取ろうと思ってました。(感触は)普通ですね。いつも通りに走れたところもあるけど、納得できないところもあったし、そういった意味で普通だった。生活リズムだったり、競走へ向けてナイターのスケジュールをしっかり把握して、まずは競走に入る部分で慣れていきたい」
山口が脇本に叩かれてイン粘りに出ると、浅井康太は一度は連結を外すも内から山口に付け直して3着に入った。
「(山口は)中団、中団を回ると思ってたし、まさか粘るとは思ってなくて、踏み遅れてしまった。(山口)拳矢が飛び付かなかった時のために、南(修二)さんの後ろを確保する動きをしたんですけど、判断ミスでした」