『四日市競輪開設73周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:11月7日
 ナイター記念。四日市競輪場で開設73周年記念「泗水杯争奪戦(GIII)」が、11月7日にスタートする。松浦悠士、眞杉匠、新山響平、佐藤慎太郎の4人のS級S班をはじめ、守澤太志、寺崎浩平、町田太我、中野慎詞ら強豪がナイター記念を盛り上げる。地元勢は5度の四日市記念制覇の実績があり、今シリーズ連覇のかかる浅井康太に柴崎淳、谷口遼平、坂口晃輔、上田国広らが結束して、他地区を迎え撃つ。前検日の11月6日は、天候にも恵まれてバンクの感触を確かめる選手も多く、それぞれが入念な調整を行った。
 記念シリーズは開催中の毎日、山口幸二さん、村上義弘さんらによる「トークショー・レース展望」などが行われ、11月7日の初日には「どりあんず」のお笑いライブなども予定されています。四日市競輪場では、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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伊藤旭選手
伊藤旭選手
 前回の京王閣記念では二次予選で敗退も、一次予選と3日目に勝ち星を挙げた伊藤旭(写真)の動きは悪くなかった。京王閣を含めて直近は、1着を量産している。
 「(前回は)二次予選で新田(祐大)さんにやられてしまったので、しっかりと勝ち上がれるように。(3日目は)先行ができて逃げ切れているし、体自体は悪くない。(先行を含めて)武器をいろいろ持っていて、なんでもできる方がいい。そのあとは練習もケアもやってきた」
 前回の青森FIを141着も2、3場所前の記念では乱調ムードの中島詩音だけに、課題をあげて気を引き締める。
 「いい時はいいんですけど、悪い時は…。(成績の)波がありすぎて。(9月の)岐阜記念でも初日(1着)が良くて、そのあとが。自分的にはそんなに(調子の波がある)感じはしてないけど。(脚質的に)一発しかない。何回も踏んでっていうのができない。うまくかみ合わない時になんとかしたいですね」


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 佐々木豪は前回の小松島FIでの優出が、1月の地元、松山以来、今年2度目。特選スタートから124着とまずまずの戦績で小松島を終えて、流れが変わってくるかもしれない。
 「前回は優勝できなかったですけど、感じは悪くなかったですし地元(久米康平)の優勝に貢献できたので良かった。ここまではバンクに入れなかったので、ゆっくり乗って調整してきました。感覚自体は上向いてきていると思いますし、走ってさらに良くしていきたい。」
 前回の京王閣記念では、2日目に最後の直線の入口での押し上げで失格を喫した大塚玲だが、手ごたえは悪くなさそうだ。
 「調子はいいんですけど。失格をしてしまったのも、自分が動けている証拠だと思います。失格をしたんで、(そのあとは)練習をしまくってました。展開次第なところもあるけど、いい感じだと思います。展開が向かなくても突っ込めそうな感じもある」


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山口多聞選手
山口多聞選手
 前々回の川崎記念では一次予選でシンガリ惨敗の山口多聞(写真)は、2日目以降の3走をオール2着。続く立川FIの275着から10日以上空いた。
 「(前回のあとは)空いたんですけど、食あたりを起こして、あんまり練習ができなかった。なので街道をちょっと乗ったくらいです。あとは感覚が悪くないように、やれればいいんですけど。(9車立ては7車立てより)展開が早いくらいですね。そのあたりはやりながら覚えていくしかない。(S級に特進した同門の森田一郎は)ナショナルチームに入っているんであんまり会う機会がないですね。もうだいぶ追いつかれたんじゃないかと」
 新車を投入した前回の松戸FIが436着と一息だった川口聖二は、5月日本選手権で使用したフレームにチェンジして変わり身がありそうだ。
 「松戸で新車に乗ってダメだったので、前に乗って良かったヤツを持ってきた。地元勢に迷惑は掛けられないので。これならセッティングも出ている。(9月の)岐阜記念が終わったあとに腰もやったり、そのあとに体調を崩したりしてパリッとしなかったけど、戻ってきた感じがします」


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小原太樹選手
小原太樹選手
 前回の寬仁親王牌では3回目のGIファイナルを経験した小原太樹(写真)は、タイトル獲得こそならないものの3回すべてが3着以内の表彰台。大舞台でも力むことなく好成績を収めている。
 「(前回は)脚自体はすごくいいっていう感じはしてなかったので、展開が向いた。恵まれた感じですね。(GIの決勝でも)とくに緊張するタイプじゃないので、自然体で走れているんだと思います。このあとに競輪祭があるんで、競輪祭にピークにもってこられるように練習をしています」
 吉田有希は、直近の2場所の6走で4連対。前々回の寬仁親王牌の補充から、様々な流れのなかで成績をまとめている。
 「まずは先行がありきでの組み立てですけど、いろいろ対応して走っていかなきゃっていうのがあります。ガンガン行って、(ラインで)共倒れしてしまってもっていうのもありますし。(一次予選で連係する)小原さんは、一流の追い込み。(他地区との連係の)そういう時こそ、しっかりと行かなきゃって思っています。(小原との連係なら)安心して駆けられる」


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 前回の函館FIをオール3着だった坂口晃輔は、そこから中6日でのホームバンク記念。怪我により完調には遠い現状だが、まずは纐纈洸翔の番手から一次予選を無難にクリアしたい。
 「首のヘルニアのような感じで、落車してからはずっと感じは良くないですね。それでもなんとかいまの点数を維持している感じです。とくべつここに向けてやってきたというよりは、目の前の一戦、一戦にとにかく集中するだけ。纐纈君とは前々回の川崎初日にワンツーが決まっていますし、その時もいろいろ話しができた。今回もいろいろアドバイスをして、2人で決めたいですね」
 8月のオールスターから6場所連続でのグレード戦線だった纐纈洸翔は、前回の豊橋FIが久々の7車立て。最終バックを2度取って、2連対を果たした。
 「ここ最近は9車立てが続いていたので、9車のレースにも慣れてきました。7車立ては初手の並びが重要ですけど、9車は仕掛けるタイミングが重要ですね。前回の豊橋は決勝には上がれなかったですけど、脚自体は悪くなかったですし、調子も大丈夫です」


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 菊池岳仁は、理事長杯からスタートした寬仁親王牌を9788着。大きい数字が並んで、存在感を示すことができなかった。そこからは2週間以上空いてのローテーション。
 「前回のGIは調子というより組み立てですね。最近はレースでメリハリをもって組み立てができていない。引くなら引く、粘るとこは粘るとか、もっと考えないといけないですね。(初日は)地元勢が付いてくれるみたいので、しっかり行けるところで仕掛けたい」
 前回の別府GIIIの2日目に落車に見舞われた上田国広は、その後は3週間以上空いてホームバンクの記念に備えた。
 「落車は、肩鎖関節をやってしまった。すぐ松戸が入っていたので、そこは一本休みました。2週間くらいはしっかり練習もできたので、調子はそこまで悪くないと思うんですけど、まずは乗ってみてですね」


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 練習での疲れが心配の椎木尾拓哉だが、トレーニングを積んでコンディションは悪くなさそう。3場所前の地元、和歌山FIから換えたフレームにもマッチしてきた。
 「(前回のあとは)しっかりと練習をしてきて、疲労が気になるくらいですね。3場所前の和歌山からフレームを換えて、セッティングがハマってきた。それで徐々に良くなってきています」
 井上昌己は前回の京王閣記念を3263着。落車明けのシリーズだったが、成績をまとめてベテラン健在を印象づけた。
 「前回は新車を使ったんですけど、セッティングがかみ合っていなかったですね。今回も手探りですけど、いろいろいじってみて良くなればって思います。(初日の)後藤(大輝)君とは何回か連係していますし、1着も取らせてもらっています」


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 寬仁親王牌、京王閣記念と直近も高いレベルで安定している村上博幸は、一次予選のこのメンバーでは競走得点も断トツ。初日は人気を集めそうだ。
 「しんどい時期もありましたけど、若手と練習もやったりして刺激はもらえていますね。前回は3日目ぐらいからキツさはありました。けど、勢いある選手の後ろも回れましたし、いい勉強になりました。初日は岸田(剛)君がいるし、しっかり決めたいですね」
 3場前の地元、青森記念で落車に見舞われた坂本貴史は、その後の2場所が一息なだけに状態はどうか。
 「地元記念の落車は、そこまでひどくなかった。怪我の影響はないですね。調子自体は、前回の松戸よりも良くなっていると思います。松戸で岸田君と2回対戦していて、どちらもやられていますし、今回は頑張りたい」


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町田太我選手
町田太我選手
 町田太我(写真)は、前回の佐世保FIの2日目以降が中止。タイトなスケジュールでの追加配分で今シリーズを迎える。
 「佐世保の前に追加が入っていました。(前回のあとは)しっかりと練習ができたし、(体調的には)そのままだと思う。(前回も)2日目からは起きたら軽かったんですけど。いまはバンクで練習できない分、走った方がいいですね」
 前回の青森FIを636着のあとにピスト6をこなした金子哲大の手ごたえはどうか。
 「ピスト6からは中3、4日くらいだったと思います。自転車もギアも違うんで、自分にとっては別モノっていう感じですね。(青森は)そんなに悪い感じがしなかったんですけど、積極的に行こうっていうのもあったし、みんなが強かった。それにいきなり寒くなって重くなった。それもあったと思います」


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柴崎淳選手
柴崎淳選手
 寬仁親王牌のあとにアクシデントに見舞われた柴崎淳(写真)だが、3度制している四日市記念には間に合ったようだ。
 「弥彦(寬仁親王牌)が終わって、(そのあとに練習中に)ここで転んで地区プロも欠場した。(ただ、現状としては)悪くないと思います。練習は10日くらいやりました。転んだときはろっ骨が折れたかと思ったけど、骨折はしていなくて良かった。打撲と擦過傷ですね。寬仁親王牌は最終日に1着で気持ち良く帰れたので、今シリーズも頑張りたいです」
 谷口遼平は前回の寬仁親王牌を6827着だったが、悲観するようなほど動きは悪くなかった。
 「(最近は)変に構えずに、行くべきところで行けているかなって思います。そのあとは結構、日にちがあったんで追い込んだ練習ができた。やれることをやってきたんで、悪くないかなって思います」


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中野慎詞選手
中野慎詞選手
 競技での怪我もあって、前回の函館FIが今年の初場所となった五輪戦士の中野慎詞(写真)。その函館では3連勝の完全Vで走る喜びを感じて、さらに結果も残した。
 「(前回は)久々の競輪だったので、思い切り走ろうって思っていました。なにより競輪が楽しかった。共同通信社杯も走りたかったんですけど、(コーチに)無理する必要はないって言われて出られなかった。だから、(競輪に対する)モチベーションはすごく高かったです。初日は微妙な感じだったけど、フレームに慣れて日に日に良くなっていった。そのあとは伊豆で練習をして、カーボンには乗らずに鉄のフレームだけに乗ってきました。久しぶりに競輪選手になれた感じです(笑)」
 中野とは函館で同配分だった大森慶一は、準決で中野、守澤太志の後ろから3着。そのパフォーマンスに脱帽する。
 「前回は準決で一緒で(中野が)強かったです。(中野は)前検日はセッティングが出ていない感じだったんで、日に日にだったんじゃないかと。自分は地元の函館の前の練習の感じが、あんまり良くなかった。その前の玉野との寒暖差もあったのかパリッとしなかった。(今回は)函館よりは少し良くなっていると思います」


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浅井康太選手
浅井康太選手
 ホームバンクの四日市記念を連覇中、5度の四日市記念Vを誇る浅井康太(写真)だが、寬仁親王牌のあとはここまで順風満帆というわけではなかったようだ。
 「体調を崩したのもあるし、そのあと4日くらい前ですかね。急に両ヒザが痛くなった。激痛だったのでダウンしてました。でも、(直前は)ケアをして、感触は悪くないかなと。(寬仁親王牌の最終日の)9着は失敗した部分もあってもったいなかった。(シリーズを通して)地元勢でしっかりと勝ち上がれるように。もう1回、競輪を楽しみたい」
 獲得賞金ランク8位でグランプリ出場も視野に入っている新山響平にとっては、今シリーズと競輪祭の6日間が正念場。それでも自分のスタイルを変えることはない。
 「(近況はいろんなバリエーションで戦って)作戦がうまくハマって組み立てがうまくいっているのかなと。それでなんとか決勝に乗っていますね。あとはもっと脚力を上げていく練習をしていかないと。賞金の面を気にしなきゃいけないですけど、守りに入ったらいいレースができなくなるので、そこはしっかりと」
 もうあとがない松浦悠士だが、ラストGIの競輪祭を獲るしかない状況に1走入魂を誓う。
 「(前回の)京王閣は感触は良かった。準決、最終日に関しては、走り方にも問題があったと思います。(今シリーズが)次につながるとかよりも、もう1走、1走ですね。(初日は)しっかりと仕掛けられる位置にいたい」