四日市競輪場にてナイターで開催される開設74周年記念「泗水杯争奪戦(GIII)」が、10月31日に始まった。生憎の雨模様の一日となったが、メインの初日特選は寺崎浩平のまくりに乗った古性優作が激戦を制して勝利。一次予選もエースの浅井康太を筆頭に、柴崎淳、上田国広の地元勢や実力者が次々と勝ち名乗りを挙げていった。2日目の11月1日は二次予選7個レースが実施されるが、勝ち上がりを巡る争いはさらに熾烈さを増そう。
 記念開催中は毎日、先着来場者プレゼント、井上茂徳さん、内林久徳さん、山口幸二さん、村上義弘さん、まーちんさんによる日替わりでメンバーを入れ替えてのトークショー&レース展望などが予定されています。さらに11月1日はボートレーサートークショー(高田ひかる選手、山下夏鈴選手)や、元人気ガールズ選手の日野未来さんによるトークショー、そしてドラゴンゲートプロレスのスペシャルマッチも実施予定です。恐竜プレイランド、選手会三重支部イベントもあります。四日市競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

武田亮選手
 後ろ攻めの林昌幸が上昇し、4番手の中野雄喜にフタをしたまま赤板を通過する。打鐘手前で鈴木竜士を叩いて前に出た林は、すかさず反撃してきた中野を合わせてペースを上げる。中野は最終1センターで外に浮いて後退し、ほぼ脚を使わずに4番手を確保した鈴木が2コーナーからまくっていく。柏野智典のけん制を交わした鈴木を、やや車間が空きながら武田亮(写真)が追いかける。武田は2センターで柏野に絡まれかけるが、外を回して回避。4コーナーでまくりきった鈴木を、最後は武田が差し切った。
「(人の後ろを回るのは)3回目ぐらいですね。前に朝倉(智仁)に付けた時に転んだので、そこだけ不安でした。前を取れたら流れでっていう感じで、(鈴木が先行する展開も)覚悟していました。ちょっと(鈴木の踏みだしに車間が)空いちゃいましたね。高久保(雄介)さんが後ろにいるのはわかっていたので、自分が踏んだ時に内から来るかもっていうのもあって。技量がなかったですね。でも脚はたまっていました。しっかり練習できているので調子はいいと思います」
まくった鈴木竜士が2着に残って東京ワンツー。復帰戦で自力にこだわった鈴木の自己ジャッジはどうか。
「とりあえず出てみてっていう感じで。(林は)先行意欲の高い選手なので、風を切りにいく確率は高いなって。自分も武田を付けていたので、ジャン過ぎて来なければ駆けようと思っていました。まくりのキレも良くないですし、末も欠いているので。アップ中から重かったですね。それが落車の影響なのかはわからないですけど。ちょっとセッティングの様子を見ながらローラーに乗って明日(2日目)に備えます」
「(人の後ろを回るのは)3回目ぐらいですね。前に朝倉(智仁)に付けた時に転んだので、そこだけ不安でした。前を取れたら流れでっていう感じで、(鈴木が先行する展開も)覚悟していました。ちょっと(鈴木の踏みだしに車間が)空いちゃいましたね。高久保(雄介)さんが後ろにいるのはわかっていたので、自分が踏んだ時に内から来るかもっていうのもあって。技量がなかったですね。でも脚はたまっていました。しっかり練習できているので調子はいいと思います」
まくった鈴木竜士が2着に残って東京ワンツー。復帰戦で自力にこだわった鈴木の自己ジャッジはどうか。
「とりあえず出てみてっていう感じで。(林は)先行意欲の高い選手なので、風を切りにいく確率は高いなって。自分も武田を付けていたので、ジャン過ぎて来なければ駆けようと思っていました。まくりのキレも良くないですし、末も欠いているので。アップ中から重かったですね。それが落車の影響なのかはわからないですけど。ちょっとセッティングの様子を見ながらローラーに乗って明日(2日目)に備えます」
<2R>

佐々木龍選手
 赤板で根田空史を切った阿部英斗が、続いて仕掛けたかった朝倉智仁を突っ張って出させない。突っ張られた朝倉は、打鐘過ぎに4番手に降りて、7番手に下げて態勢を整えた根田は、3コーナーからカマしていく。朝倉も合わせて4コーナーからもう一度仕掛けるが、根田はその上をお構いなしにのみ込んでいく。根田が主導権を奪い、最終1センターでは番手の佐々木龍(写真)とともに2車で出切る。朝倉は3番手の萩原孝之と内で絡み、その後ろは車間が空く。4コーナーからは根田と、佐々木の逃げ差し争い。余裕を持って追い込んだ佐々木が、根田を差し切ってバースデー勝利を決めた。
「根田さんの持ち味を生かしたかったんで、得意な形からと思って前を取りました。根田さんのダッシュが強烈でしたね。自分はもう離れないように必死でした。(出切ってから)後ろはこのペースじゃ来れないだろうなと。(ラインの)3人で決まると思いました。状態は引き続き良いですね。(初日が誕生日で)あんまり意識はしてなかったけど、1着を取れたらいい年になるかなって思ってた。展開に恵まれて良かったです」
寛仁親王牌では4日間番手を回った根田空史だったが、ここは本業の自力戦で持ち味を存分に発揮した。
「とりあえずいつも通りで、引いて中団を取れば朝倉が切ってくれるから、そこを叩こうと思ってた。でも、阿部が踏んでて、朝倉が合わされてたんで、そこで被ったらどうしようもないと思って引いて立て直した。前が踏んでたけど、車の出は良かったと思います。もうちょい余裕を持ってニュートラルに入れられれば良かったかな。踏み過ぎたんで、そのぶん最後はタレた」
「根田さんの持ち味を生かしたかったんで、得意な形からと思って前を取りました。根田さんのダッシュが強烈でしたね。自分はもう離れないように必死でした。(出切ってから)後ろはこのペースじゃ来れないだろうなと。(ラインの)3人で決まると思いました。状態は引き続き良いですね。(初日が誕生日で)あんまり意識はしてなかったけど、1着を取れたらいい年になるかなって思ってた。展開に恵まれて良かったです」
寛仁親王牌では4日間番手を回った根田空史だったが、ここは本業の自力戦で持ち味を存分に発揮した。
「とりあえずいつも通りで、引いて中団を取れば朝倉が切ってくれるから、そこを叩こうと思ってた。でも、阿部が踏んでて、朝倉が合わされてたんで、そこで被ったらどうしようもないと思って引いて立て直した。前が踏んでたけど、車の出は良かったと思います。もうちょい余裕を持ってニュートラルに入れられれば良かったかな。踏み過ぎたんで、そのぶん最後はタレた」
<3R>

柴崎淳選手
 後ろ攻めから上昇した栗山和樹を、前受けの内山雅貴が赤板過ぎに突っ張る。栗山は車間が空いた3番手に収まるが、成清貴之が外から追い上げて併走。隊列がもつれたところを、小畑勝広が打鍾目掛けて踏んで前に出る。出切った小畑がペースに入れると、併走から引いて7番手になった栗山が打鍾4コーナーで巻き返す。小畑は合わせてペースを上げるが合わせ切れず、栗山が最終バックで先頭に立つ。2センターでは中部ライン3車が出切って、最後は柴崎淳(写真)が番手から差し切って1着。地元記念を白星でスタートさせた。
「(初手が後ろ攻めとなり)難しかったですね。でも、(栗山が)強かったです。雨できつかったですけど、出切ってからは楽でしたね。(調子は)変わらずですね。でも、日ごとに変わっちゃうんで、しっかりケアをします」
栗山和樹が2着。スタートは想定外の後ろ攻めとなったが、最終的には力でねじ伏せた。
「中団か前が欲しかったんですけど、削られてしまったので仕方ないですね。とりあえず前に踏んで削ってっていう感じで。(仕掛けてからは)超えられるかなっていう感じでした。2コーナーまでは(外で)粘って、下りで踏んでいけました。最後はいっぱいでしたけど。(バンクが)重いなりには感じは良かったです」
「(初手が後ろ攻めとなり)難しかったですね。でも、(栗山が)強かったです。雨できつかったですけど、出切ってからは楽でしたね。(調子は)変わらずですね。でも、日ごとに変わっちゃうんで、しっかりケアをします」
栗山和樹が2着。スタートは想定外の後ろ攻めとなったが、最終的には力でねじ伏せた。
「中団か前が欲しかったんですけど、削られてしまったので仕方ないですね。とりあえず前に踏んで削ってっていう感じで。(仕掛けてからは)超えられるかなっていう感じでした。2コーナーまでは(外で)粘って、下りで踏んでいけました。最後はいっぱいでしたけど。(バンクが)重いなりには感じは良かったです」
<4R>
 中島詩音が赤板過ぎに切って、関東勢を追った橋本優己は2コーナーから踏み込む。橋本は打鐘手前で中島を叩き切り、絶妙なペースで先行態勢に入る。鈴木陸来が、7番手から最終ホーム手前で仕掛けて前団に迫ったものの、橋本の掛かりが良く、バック過ぎには2番手外でいっぱい。中団の中島は、鈴木の仕掛けに被ってしまって動けない。番手で好展開を迎えた上田国広は、ゴール寸前で橋本を差し切り、地元勢2勝目となる白星をゲットした。
「(橋本は)前を取ったら突っ張ると思ってたし、中団からになってもそれぐらいの強い気持ちで行ってくれると思ってたんで、もう任せてました。駆け切ってくれれば、僕もやることをやれるんで。別線はいやなペースだったと思います。1コーナーから2コーナーを回してて、そこのタイミングで鈴木君が来た。でも、2コーナーでまた踏み上がったんで、止まるだろうなと。緊張した中で1着が取れて、それも(ラインで)ワンツースリーだったんで良かったです」
先行策で別線を手玉にとった橋本優己が2着。好内容での勝ち上がりに、本人も胸を張った。
「1番車だったんで、前を取るつもりだったけど、雨でスリップするのが怖くて踏めなかった。でも、前でも中団でもどっちでも良かった。(鈴木)陸来さんが突っ張るかどうかを見て、どっちでも対応できるように冷静に見られた。一瞬待ってジャン前に踏んだ勢いのままに3コーナーを上がれたし、そのまま下って楽なペースで出られた。あのペースならカマシも来れないだろうって思ったんで、そのまま逃げられました。FIでも9車を意識して突っ張り先行をやったりしているし、そのぶん9車を走っても楽でした」
「(橋本は)前を取ったら突っ張ると思ってたし、中団からになってもそれぐらいの強い気持ちで行ってくれると思ってたんで、もう任せてました。駆け切ってくれれば、僕もやることをやれるんで。別線はいやなペースだったと思います。1コーナーから2コーナーを回してて、そこのタイミングで鈴木君が来た。でも、2コーナーでまた踏み上がったんで、止まるだろうなと。緊張した中で1着が取れて、それも(ラインで)ワンツースリーだったんで良かったです」
先行策で別線を手玉にとった橋本優己が2着。好内容での勝ち上がりに、本人も胸を張った。
「1番車だったんで、前を取るつもりだったけど、雨でスリップするのが怖くて踏めなかった。でも、前でも中団でもどっちでも良かった。(鈴木)陸来さんが突っ張るかどうかを見て、どっちでも対応できるように冷静に見られた。一瞬待ってジャン前に踏んだ勢いのままに3コーナーを上がれたし、そのまま下って楽なペースで出られた。あのペースならカマシも来れないだろうって思ったんで、そのまま逃げられました。FIでも9車を意識して突っ張り先行をやったりしているし、そのぶん9車を走っても楽でした」
<5R>
 前受けの嵯峨昇喜郎が、佐々木豪を赤板過ぎに突っ張る。嵯峨はスローペースのままでいると、溝口葵が4番手から叩いて打鐘で前に出る。8番手に置かれた佐々木豪は、2センターから巻き返す。佐々木が、抵抗する溝口を最終2コーナー過ぎにまくり切ったが、今度は嵯峨が6番手からまくり上げる。勢いよく前に迫った嵯峨は、2センターで四国勢に追いつくと、そこからさらに加速して直線で佐々木をとらえる。嵯峨を追走した和田圭は、勢いをもらって外を踏み込み、ゴール前で交わして1着でゴールした。
「勝負所では前の方にいたいなっていう感じでしたけど。実際、中部勢がスピードを上げなかったんで、佐々木君の得意な展開になったなって思った。一周ドカンだったんで。でも、あれを行っちゃうんだから嵯峨は調子いいですよね。なかなかいけないと思うんで。自分は(富山、寛仁親王牌と2場所使った)フレームを(今回から3場所前の奈良で使ったものに)戻していい感じですね。セッティングの不安がなくレースに臨めているんで」
嵯峨昇喜郎は、スピードよくまくって人気の四国勢を撃破。調子の良さが際立った。
「もうちょっと早く(溝口が)駆けると思ったんですけどね。地元だから先手は取りたいだろうなって思っていたんで。(自分は)迷ってしまって(佐々木より先に)行けなかったですね。そこはまだ自信がないのかなって。今回はサドルを下げて、いつもよりまくりの感じは良かったですね。先行した時はまた違ってくるかもですけど」
「勝負所では前の方にいたいなっていう感じでしたけど。実際、中部勢がスピードを上げなかったんで、佐々木君の得意な展開になったなって思った。一周ドカンだったんで。でも、あれを行っちゃうんだから嵯峨は調子いいですよね。なかなかいけないと思うんで。自分は(富山、寛仁親王牌と2場所使った)フレームを(今回から3場所前の奈良で使ったものに)戻していい感じですね。セッティングの不安がなくレースに臨めているんで」
嵯峨昇喜郎は、スピードよくまくって人気の四国勢を撃破。調子の良さが際立った。
「もうちょっと早く(溝口が)駆けると思ったんですけどね。地元だから先手は取りたいだろうなって思っていたんで。(自分は)迷ってしまって(佐々木より先に)行けなかったですね。そこはまだ自信がないのかなって。今回はサドルを下げて、いつもよりまくりの感じは良かったですね。先行した時はまた違ってくるかもですけど」
<6R>
 青木瑞樹が、若干タイミングを遅らせて上昇し、赤板1コーナーで前に出る。青木が2コーナーでペースを上げて、中四国勢に続いた高橋晋也は4番手に降り、岩谷拓磨は7番手にすんなり下げる。青木が徐々にペースを上げるなか、岩谷は打鐘過ぎから外に持ち出す。山下一輝が、最終1センターで大きく張るが、スピードに乗った岩谷がお構いなしにまくって、バックで先頭に立つ。山田英明は、岩谷をピタリと追走し、ゴール前で差し切った。
「岩谷は最近ちょくちょく落車してるのを見てるし、ダッシュがどうかなっていうのはあったんですけど、予想以上に踏み出しが鋭くて良かったですよ。あとは、自分がラインとして岩谷を残せるかどうか。(ラインワンツーで)お互いに持ち味を出せたと思います。自分は思ったよりも差しに行くのが早かった。直線が長いし、思った以上に車が出ちゃったんですけど、それでも岩谷は踏み残ったんで、あいつは良くなっていると思う。中3日でバタバタしたしきつい。でも、そこはしょうがないんで」
岩谷拓磨は、ロングスパートで別線をねじ伏せて2着。
「(高橋)晋也さんが点数以上に強いのは分かっているし、青木君も積極的。直線も長いんで、中団を取るよりは、前から引いてタイミングを見ずにジャンから行くだけでした。青木君が切るのが遅かったから、突っ張りも考えたけど、それで晋也さんに中団からカマされるのも嫌だった。出切ってしまえば、後ろの信頼度が厚いんで、なんとかなると。ヒデさん(山田英明)任せでした。ヒデさんのおかげですけど、自分も徐々に復調できてると思います」
「岩谷は最近ちょくちょく落車してるのを見てるし、ダッシュがどうかなっていうのはあったんですけど、予想以上に踏み出しが鋭くて良かったですよ。あとは、自分がラインとして岩谷を残せるかどうか。(ラインワンツーで)お互いに持ち味を出せたと思います。自分は思ったよりも差しに行くのが早かった。直線が長いし、思った以上に車が出ちゃったんですけど、それでも岩谷は踏み残ったんで、あいつは良くなっていると思う。中3日でバタバタしたしきつい。でも、そこはしょうがないんで」
岩谷拓磨は、ロングスパートで別線をねじ伏せて2着。
「(高橋)晋也さんが点数以上に強いのは分かっているし、青木君も積極的。直線も長いんで、中団を取るよりは、前から引いてタイミングを見ずにジャンから行くだけでした。青木君が切るのが遅かったから、突っ張りも考えたけど、それで晋也さんに中団からカマされるのも嫌だった。出切ってしまえば、後ろの信頼度が厚いんで、なんとかなると。ヒデさん(山田英明)任せでした。ヒデさんのおかげですけど、自分も徐々に復調できてると思います」
<7R>
 前受けの堀江省吾が誘導を残したまま車を下げて、兼本将太が赤板で誘導後位に収まる。菅野航基が、2コーナー過ぎに叩いて先頭に出ると、堀江はすかさず巻き返す。堀江が最終ホームで菅野を叩いたものの、番手の坂口晃輔は車間が空いてしまい苦しくなる。最終ホームで持ち出した兼本は、1センターで五日市誠に張られたものの、態勢を立て直して2コーナーからまくり上げる。坂口はいっぱいで、兼本は空いた堀江との車間に吸い込まれるように加速。4コーナーで堀江をまくり切ると、最後はマークした中村圭志が差し切った。
「今日(初日)をなんとかしのぎたかったので、良かったです。(スタートは)失敗しましたね。でも、良かったです。余裕はありました。勝ち上がって(嘉永泰斗と)連係したいと思ってきたので、良かったです。前回から2週間くらい空いて、練習もケアも十分できました」
2着の兼本将太は、同県から生まれた同世代のタイトルフォルダーに大いに刺激を受けたようだ。
「(後ろ攻めに)なるかもとは思っていました。力勝負ができたので。乗り越えられればスピードをもらっていけると思ったので。できることはやれたと思います。嘉永君が優勝したんで、自分も少しでも追いつけるようにしたい」
「今日(初日)をなんとかしのぎたかったので、良かったです。(スタートは)失敗しましたね。でも、良かったです。余裕はありました。勝ち上がって(嘉永泰斗と)連係したいと思ってきたので、良かったです。前回から2週間くらい空いて、練習もケアも十分できました」
2着の兼本将太は、同県から生まれた同世代のタイトルフォルダーに大いに刺激を受けたようだ。
「(後ろ攻めに)なるかもとは思っていました。力勝負ができたので。乗り越えられればスピードをもらっていけると思ったので。できることはやれたと思います。嘉永君が優勝したんで、自分も少しでも追いつけるようにしたい」
<8R>

河端朋之選手
 前受けの鈴木涼介が早めに誘導と車間を切り、8番手から押さえた土生敦弘が、赤板で誘導の後ろに入る。7番手となった河端朋之(写真)は動きを見せず、誘導が残ったままレースが進む。河端は、打鐘過ぎに仕掛ける素振りを見せたが、それと同時に土生が誘導を降ろして駆けだして、河端は仕掛けを自重する。脚を使わずに3番手の鈴木は、最終2コーナーからまくったが、岡崎智哉と絡んでしまう。すると、7番手から仕掛けた河端が、ものすごい勢いでその上をまくり上げる。他が止まって見えるほどのスピードでまくった河端は、3車併走の上をまとめてのみこみ、そのまま後ろを引き離してゴールした。
「前が取れるかなって思ったけど、星野(洋輝)君が早かったですね。(土生が)普通に切ったら良かったけど、誘導が残ってたんで迷いました。ジャンの3コーナーで仕掛けかけたんですけど、合ってしまったんでやめてしまった。(感触は)特に悪くなくて、鈴木君がまくっているのを岡崎君がブロックしているのが見えて、浮いたところを目掛けて行けました。今日(初日)に関しては、後ろに申し訳なかったです」
土生の先行に乗った岡崎智哉は、鈴木を最終バック過ぎにブロックしたものの、わずかに前に出られてしまう。さらに上を河端に行かれてしまったこともあり、3コーナーで番手から出て鈴木を合わせ切る。河端には離されたが、2着は確保して勝ち上がりを決めた。
「土生君に任せる形だったけど、スタートの位置にせよ、もっと彼のやりやすいようにできたかなってところがあります。先行してくれたからには(仕事をしよう)って気持ちはあったけど、判断が難しかった。(鈴木がまくってきて)番手から出る選択はなかったけど、鈴木君を止めにいった時に河端さんが見えて、のみ込まれるイメージだった。河端さんが1人で来てるって分かったときには、もう前に出ちゃってました。踏んでからは踏み切れたけど、その前の段階の判断がどうにかできたかなと思う」
「前が取れるかなって思ったけど、星野(洋輝)君が早かったですね。(土生が)普通に切ったら良かったけど、誘導が残ってたんで迷いました。ジャンの3コーナーで仕掛けかけたんですけど、合ってしまったんでやめてしまった。(感触は)特に悪くなくて、鈴木君がまくっているのを岡崎君がブロックしているのが見えて、浮いたところを目掛けて行けました。今日(初日)に関しては、後ろに申し訳なかったです」
土生の先行に乗った岡崎智哉は、鈴木を最終バック過ぎにブロックしたものの、わずかに前に出られてしまう。さらに上を河端に行かれてしまったこともあり、3コーナーで番手から出て鈴木を合わせ切る。河端には離されたが、2着は確保して勝ち上がりを決めた。
「土生君に任せる形だったけど、スタートの位置にせよ、もっと彼のやりやすいようにできたかなってところがあります。先行してくれたからには(仕事をしよう)って気持ちはあったけど、判断が難しかった。(鈴木がまくってきて)番手から出る選択はなかったけど、鈴木君を止めにいった時に河端さんが見えて、のみ込まれるイメージだった。河端さんが1人で来てるって分かったときには、もう前に出ちゃってました。踏んでからは踏み切れたけど、その前の段階の判断がどうにかできたかなと思う」
<9R>

稲川翔選手
 坂田康季が赤板過ぎに切って、前受けの三谷竜生は4番手に下げる。中団に追い上げた鈴木浩太が、2コーナーから仕掛けて打鐘過ぎに坂田を叩き切り、三谷は7番手に置かれる。だが、三谷は、4コーナーから反撃を開始すると、車間の空いた中団で休むことはせず、最終ホームで吸い込まれた勢いでさらに加速。2コーナー過ぎには坂田をねじ伏せる。3コーナーでは近畿ライン3車が出切って、あとは三谷と、マークした稲川翔(写真)の争い。ギリギリまで待ってから踏んだ稲川が、ゴール寸前で差し切った。
「(三谷)竜生とは常日頃から一緒に走っていますし、躊躇することなく仕掛ける選手なので。ラインでゴール前勝負できるようにって、出切る前から思っていました。気温も下がってきて重かったので、(三谷は)しんどいかなって。直線も長いですし。でも、あやうく押し切られそうでした。地区プロもあって疲れはありますけど、ナイターなのでゆっくり過ごせているのはプラスですね」
三谷竜生は、別線に格の違いを見せつけるかのような仕掛けで、実力を示した。
「(前との車間が)詰まったらいこうと思っていたので、それがあのタイミングでした。行けると思っていましたし、あそこで仕掛けられているので調子はいいのかなって。あとは(稲川)翔さんに抜かれないように頑張るだけなんで。しっかりクールダウンをして備えます」
「(三谷)竜生とは常日頃から一緒に走っていますし、躊躇することなく仕掛ける選手なので。ラインでゴール前勝負できるようにって、出切る前から思っていました。気温も下がってきて重かったので、(三谷は)しんどいかなって。直線も長いですし。でも、あやうく押し切られそうでした。地区プロもあって疲れはありますけど、ナイターなのでゆっくり過ごせているのはプラスですね」
三谷竜生は、別線に格の違いを見せつけるかのような仕掛けで、実力を示した。
「(前との車間が)詰まったらいこうと思っていたので、それがあのタイミングでした。行けると思っていましたし、あそこで仕掛けられているので調子はいいのかなって。あとは(稲川)翔さんに抜かれないように頑張るだけなんで。しっかりクールダウンをして備えます」
<10R>

神山拓弥選手
 前受けの森田優弥は、赤板でペースを上げつつ市橋司優人を出させて、3番手に下げる。九州勢に続いた池野健太が2コーナー過ぎに市橋を切り、後方から仕掛けた昼田達哉が打鐘で先頭に出る。森田は、俊敏に昼田ラインにスイッチすると、4コーナーで早めに仕掛けて最終ホーム手前で昼田を叩く。市橋が関東勢を追いかけたが、4番手外で併走するのが精いっぱいで、仕掛け切ることができない。直線に入り、森田マークの神山拓弥(写真)は、踏み直す森田を目いっぱい追い込む。渾身のハンドル投げを見せた神山が、微差で森田をとらえた。
「森田はどこからでも行けると思ってたし、前からでも安心して付いているだけでした。寒いし、雨だし、風も強い中でも、果敢に行ってくれたと思うし、掛かってたと思います。自分は横に動く余力はなかったけど、目でけん制するだけでも意味があるかなと思ってけん制してた。差せてよかったです。中3日なんですけど、GIで足りないと感じたところを練習してきた。そんなすぐには変わらないけど、総合的に、スピードや、踏み出しの練習をやってきた」
森田優弥は、隙のないレースで別戦を圧倒。2着ながらも力の違いを見せた。
「流れの中で仕掛けようと思ってましたし、その通りに仕掛けられて良かったです。今回から新車なので、どんな感じかなと思って、確かめながら踏んでいった感じです。まだスピードには乗り切ってない感じがします」
「森田はどこからでも行けると思ってたし、前からでも安心して付いているだけでした。寒いし、雨だし、風も強い中でも、果敢に行ってくれたと思うし、掛かってたと思います。自分は横に動く余力はなかったけど、目でけん制するだけでも意味があるかなと思ってけん制してた。差せてよかったです。中3日なんですけど、GIで足りないと感じたところを練習してきた。そんなすぐには変わらないけど、総合的に、スピードや、踏み出しの練習をやってきた」
森田優弥は、隙のないレースで別戦を圧倒。2着ながらも力の違いを見せた。
「流れの中で仕掛けようと思ってましたし、その通りに仕掛けられて良かったです。今回から新車なので、どんな感じかなと思って、確かめながら踏んでいった感じです。まだスピードには乗り切ってない感じがします」
<11R>
 前受けの谷口遼平は、上昇した村上直久を赤板過ぎにすんなりと送り出す。早坂秀悟が打鐘で村上を叩くと、関東勢に続いた瀬戸晋作が、インをすくって隊列がもつれる。谷口は、そこを逃さず2センターから一気にカマす。最終ホームで早坂を叩いた谷口は、そこから快調なペースで飛ばしていく。谷口とわずかに間合いを取った浅井康太は、詰めた勢いで4コーナーから鋭く追い込む。ゴール前で計ったように差し切った浅井が、1着スタートを決めた。
「(スタートは)出てみて、前が取れたらっていう感じで。(谷口)遼平も(別線を)動かしてから行きたかったと思う。あとは、瀬戸君の動きと、位置関係でしたね。自分たちの3、4番手を取りたいだろうなって思っていたんで。遼平もしっかり仕掛けてくれた。ワンテンポ待って7番手になると、ごちゃつくかなっていうのもありましたし、もしかしたら(自分のところに)絡んでくるかなっていうのもあった。いいタイミングでいってくれました。(抜いたのは)ギリギリでしたね。体も動いてくれていますし、ローラーでもいいイメージで乗れていた」
谷口遼平は、プレッシャーのかかる番組を最高の結果でクリア。地元の期待に応えた。
「良かったです。ひとまず安心しました。(赤板で)突っ張れそうな感じだったんですけど、今日(初日)は重かったのできついなってビビりました。瀬戸君が潜っていってくれて、いきやすくなりました。展開が向きました。最後まで踏み切れるようにと思っていたんですけど、タレました。重たかったですね。前のレースの森田(優弥)君のタイムを見たら、重いんだろうなって思っていました」
「(スタートは)出てみて、前が取れたらっていう感じで。(谷口)遼平も(別線を)動かしてから行きたかったと思う。あとは、瀬戸君の動きと、位置関係でしたね。自分たちの3、4番手を取りたいだろうなって思っていたんで。遼平もしっかり仕掛けてくれた。ワンテンポ待って7番手になると、ごちゃつくかなっていうのもありましたし、もしかしたら(自分のところに)絡んでくるかなっていうのもあった。いいタイミングでいってくれました。(抜いたのは)ギリギリでしたね。体も動いてくれていますし、ローラーでもいいイメージで乗れていた」
谷口遼平は、プレッシャーのかかる番組を最高の結果でクリア。地元の期待に応えた。
「良かったです。ひとまず安心しました。(赤板で)突っ張れそうな感じだったんですけど、今日(初日)は重かったのできついなってビビりました。瀬戸君が潜っていってくれて、いきやすくなりました。展開が向きました。最後まで踏み切れるようにと思っていたんですけど、タレました。重たかったですね。前のレースの森田(優弥)君のタイムを見たら、重いんだろうなって思っていました」
<12R>

古性優作選手
 8番手から犬伏湧也が上昇すると、4番手から深谷知広も合わせるように動き出す。前受けの寺崎浩平は、赤板で踏み上げて犬伏を突っ張り、深谷ラインを出させて3番手を確保する。近畿ラインに単騎の嘉永泰斗、眞杉匠、山口拳矢の順で続いて、犬伏は8番手に戻る。深谷が隊列を一本棒にして先行し、寺崎は3番手で車間を切ってタイミングを計る。詰めた勢いで仕掛けた寺崎は、最終2コーナーからまくりを放ち、バックで深谷をとらえる。古性優作(写真)は、後ろの動きを最小限の動きでけん制して4コーナーから追い込むと、直線で鋭く抜け出して1着をつかんだ。
「寺崎君が強かったと思います。あそこまで連れていってもらったんで。(自分の調子が)戻っているかというか、みんな強くなってて、僕がシンプルに弱いだけなんで。セッティングをちょっといじったんで、戻します」
単騎の山口拳矢は、最終周回を7番手の位置取りで迎える。前の眞杉の動きに乗って2センターから外を踏み込むと、鋭い加速を見せて2着まで車を届かせた。
「単騎だったんで、なるべく前の方から。理想は中団の後ろが欲しかった。(眞杉が)あのまま(南関勢に)付いていってくれたら良かったけど。もう、赤板からペースが早くて、動ける感じじゃなかった。でも、脚を使ってなかったし、(最終)2コーナーで行けたら理想だった。(仕掛けてからは)思ったよりも進みましたね。疲れは思ったより感じなかったけど、寒いし、重かった。でも、その割には進んだかな」
6番手から外を踏み込んだ眞杉匠は、山口に外を伸び負けて3着。
「嘉永君の方が内枠だったんで、ああいう並びになるかなとは思ってた。自分では間合いを空けていたつもりだけど、脚がたまっているようでたまっていなかった。伸びが全然悪かったと思う。アップが終わって、あまりにも感じが悪かったんで、サドルとシートポストを急遽変えた。時間がなかったからセッティングはまだ分からないけど、元のやつよりはだいぶ良かったです。また調整します」
「寺崎君が強かったと思います。あそこまで連れていってもらったんで。(自分の調子が)戻っているかというか、みんな強くなってて、僕がシンプルに弱いだけなんで。セッティングをちょっといじったんで、戻します」
単騎の山口拳矢は、最終周回を7番手の位置取りで迎える。前の眞杉の動きに乗って2センターから外を踏み込むと、鋭い加速を見せて2着まで車を届かせた。
「単騎だったんで、なるべく前の方から。理想は中団の後ろが欲しかった。(眞杉が)あのまま(南関勢に)付いていってくれたら良かったけど。もう、赤板からペースが早くて、動ける感じじゃなかった。でも、脚を使ってなかったし、(最終)2コーナーで行けたら理想だった。(仕掛けてからは)思ったよりも進みましたね。疲れは思ったより感じなかったけど、寒いし、重かった。でも、その割には進んだかな」
6番手から外を踏み込んだ眞杉匠は、山口に外を伸び負けて3着。
「嘉永君の方が内枠だったんで、ああいう並びになるかなとは思ってた。自分では間合いを空けていたつもりだけど、脚がたまっているようでたまっていなかった。伸びが全然悪かったと思う。アップが終わって、あまりにも感じが悪かったんで、サドルとシートポストを急遽変えた。時間がなかったからセッティングはまだ分からないけど、元のやつよりはだいぶ良かったです。また調整します」