『四日市競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!
 
配信日:7月31日
 
 



『若生武則の四日市競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!


こんにちは。KEIRINマガジンの荒木です。今日は途中から雨が振るあいにくの空模様。明日の天気が心配されるところです。最後の決勝戦くらいは晴れて欲しいものですね。さて、今は夏休み真っ最中。ここ四日市は名古屋から30分とアクセスも良いので、夏休みの思い出に今話題の愛・地球博に寄りつつ競輪で楽しんでみてはいかかでしょうか? では、レポートです。



■ダッグアウトから
8レース 準決勝C
●先行した松岡彰洋マークから直線抜け出し1着の海田和裕だが...
 「前(松岡)があれだけ行ってくれて、自分が1着でラインで上位独占が決まったのに、全員が勝ち上がれないというのでは、素直に喜べないよね...」と地元記念優出を決めながらも複雑な表情を浮かべていた。
 先行した松岡は直線で末脚を欠き惜しくも2着で昨年決勝2着の雪辱を晴らすことは出来なかっただけに、「しょうがないね...」と首を傾げながら言葉少なに検車場を後にした。
9レース 準決勝B


< 山口選手 >
●カマシ先行が見事に決まり逃げ切り勝ちの山口雅弘
 「とにかく前から離れないようにしようとだけは思ってました。木本賢二が上昇していった時に杉山剛が突っ張ったから自分も行こうと思って。あれがなければ8、9着だったかも知れない。だから、今日は杉山の突っ張りに尽きますよ。あと、ギア(3.89)が合ってるのかも。本当は重いんですけどね。FIの決勝には2~3回乗ってるけど、GIIIは初めてだから、何とか頑張りたいですね」と笑顔を見せた。

●杉山、濱口高彰の落車を避け大外突っ込んで2着入線の西田雅志。
 「2センターで内に行こうか、外に行こうか迷ったけど、外で良かったですよ。内に行ってたら落車に巻き込まれてたかも知れないからね。ツイてますね。脚も昨日よりかは軽くなってるし、久々の記念決勝なんで上位に食い込みたいですね」

●杉山と叩き合うも敗れ、5着に沈んだ木本。
 「(杉山との叩き合いは)そこで出ておけば、あとは捲ってくるラインは無いだろうと思って頑張ったんですけどね...。でも、自分なりに頑張った結果ですから、納得はしてますよ。また明日から頑張ります」

10レース 準決勝A
●逃げた稲垣裕之ラインの3番手から直線鋭く伸びた横田努が1着。
 「昨日のコメントの段階で『稲垣ラインの3番手』とハッキリ決めていたのが良かったです。でも、脚は重かったんですよ。その中でもある程度冷静にレース運びは出来たと思います。もうあとは明日の決勝にベストコンディションを持っていくだけですね。今日まで悪かったから、明日は良くなると思いますけどね」


< 伏見選手 >
●2着は捲った三宅達也ラインに切り換えて追い込んだ伏見俊昭。

 「8月は斡旋が止まるから、どうせなら明日勝っていい終わり方をして休みに入りたいですね。明日は(鈴木)誠さんが3番手を固めてくれるみたいなので、なんとかラインで決められるように全力を尽くしたいと思います」


●稲垣の先行を捲るも4着で惜しくも決勝進出を逃した三宅達也

 「チクショー!! 悔しい!! 伏見さんも後ろから突っ込んできて強かったし、稲垣も強かったね。最終4コーナーくらいまでずっと合わされてましたもん。それがすごいキツくて。あれが無ければもしかしたらというのもあったけど、(ラインの)星島太さんが勝ち上がってくれたからまだ良かったです。本当は決勝で(星島さんと)直線勝負がしたかったんだけどな...」

11レース 準決勝A

< 矢口選手 >
●昨日同様、鮮やかな捲りで2着に5車身の差を付けた矢口啓一郎
 「流れがいいだけですよ(笑)。でも、今日は中団取れたのが大きかったですね。僕の予想では山内卓也さんが先行じゃなくて、城戸崎隆史さんが先行すると思ってたから、逆の展開になったのはすごいやりやすかったですね。初日から比べると体の状態は非常にいいですね。FIでの優勝さえ無いですけど、展開さえ向けば何とかなるんじゃないかなっていう気も少し...。関東の先輩(横田努)が付いてくれるのは心強いですし。


●先行して2着に粘った山内卓也
 「あそこ(最終ホーム過ぎ)まで来なかったら駆けますよ。矢口が捲って来たときに矢口の後ろに誰も付いてないのが分かったから、そこからはもう必死に踏みましたね。すごい苦しい...。力は出し切ったし、先行で2着に粘れたのはある程度自信になりました」と満足げな表情を浮かべていた。



■決勝展望

注目の並びは

伏見俊昭-山口雅弘-鈴木誠
矢口啓一郎-横田努-星島太
山内卓也-海田和裕
西田雅志は単騎


 まず、主導権取りの可能性が高いのは伏見か。3番手を鈴木誠が固めてくれるだけに、逃げ切りの可能性も十分ある。また、伏見が主導権を握る展開になれば、山口や鈴木の勝機も一気に高まる。とくに、3番手とは言え、鈴木は伏見との相性が抜群で、3月の松戸ダービーでワンツーを決め優勝、今大会でも2日目の二次予選Aでワンツーで勝ち星を挙げているだけに、鈴木の逆転には要注意だ。
 一方の矢口は状態の良さが際立っている。今日までの3戦は全て捲りで2、1、1着での勝ち上がりで、2日目優秀は上がりタイム10秒8、準決勝は2着に5車身の差を付けており、捲りの切れ味は申し分ない。優勝に最も近い位置にいると言っても過言ではないようなデキに仕上がっているようだった。
 単騎の西田は「位置を決めずに前々、先手ラインから」、海田に前を任される形になった山内は「自在に」というコメントをそれぞれ出しており、両者の位置取りが展開を左右することになりそう。とくに、山内は準決勝で逃げ粘って2着と、脚力的には充実している様子で、その動向には注意しておいた方が良さそうだ。


※選手の並びについては、新聞や選手紹介等でご確認下さい。
※展開・並びはあくまで私的な想定であることを予めご了承下さいますようお願いいたします。


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