8レースの準決勝Cを制して決勝一番乗りを果たしたのは佐藤慎太郎(写真)。成田和也のまくりを直線できっちり差し切り、ファンの圧倒的な支持に応えた。 「今日はある程度前に任せて付いていくだけでしたね。いい位置を取ってくれたし、展開が良かった。森川(剛)がカマして来たけど、成田はさばくこともできるので、心配はしていなかった。初めての準決Cで緊張したけど、成田のお陰で決勝に乗ることができました。人気に応えられてホッとしています。今日は脚の感じも悪くなかったです」 成田和也も優秀戦で落車した影響を感じさせない走りで2着に入り、納得の表情を浮かべる。 「やることはやったし、差されたのは仕方がない。ワンツーが決まって良かったです。昨日の落車で首と腰を少し痛めたんですが、思い通りのレースができたし、初日の2着よりも感じ良く踏めたと思います」
平原康多選手 高木隆弘選手
10レースの準決勝Aは平原康多(写真)が三番手確保から鋭く追い込み、細切れの激戦を制した。 「1回斬って、誰も来なければそのまま先行するつもりだったけど、すかさず丸山(啓一)さんが来ましたからね。昨日は内をすくわれたりしたので、今日は内と外をしっかり見ていました。昨日のレースがいい勉強になりました。2コーナーから仕掛けたかったんですが、ホーム過ぎで一旦バックを踏まされたので、仕掛けられなかったです」 丸山啓一の番手から追い込んだ渡辺晴智が2着。 「平原の脚が違ったね。丸山が頑張ってくれたお陰で決勝に乗れました。やっぱり競輪はラインですね。残せなかったのは自分の器量不足です」 平原マークの高木隆弘(写真)も3着で決勝進出。 「平原が何回も踏んだり止めたりするので、いつ仕掛けるのかと思ってましたよ。仕掛けが遅かったし、3着でも仕方がない」 先行した丸山啓一は「1回斬って北津留(翼)が来るのを待っていたけど、来る気配がなかったので、腹をくくって先行しました。前回の競輪祭に比べれば、飛躍的に状態が上がっているし、力を出し切れたから納得しています」と振り返る。 まくり不発に終わった北津留翼は「やっぱりホームで仕掛けるべきでしたね。海田(和裕)さんの動きに期待してしまった」と悔やむ。