『福井競輪開設74周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:7月20日

 令和6年能登半島地震復興支援競輪・福井競輪場開設74周年記念「不死鳥杯(GIII)」が7月20日に始まった。酷暑の一日、初日特選は苦しい展開を乗り切って脇本雄太が勝利し、地元エースの面目を施した。また、好配当が続出した一次予選では地元勢から清水剛志が1着をゲット。21日の大会2日目は二次予選7個レースで準決への勝ち上がりを競う。
 記念シリーズは開催中の毎日、先着200名様に「GOLDウェットティッシュ」をプレゼントする来場者先着プレゼント、当地グルメキッチンカ―、競輪選手による縁日などが予定されています。また、21日は昨日に続き、爽快ウォーターバトル夏の陣、競輪選手によるチャリティーオークション、熊本・高知物産展等も実施予定になっています。福井競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

 後ろ攻めとなった久島尚樹が残り2周過ぎに誘導員を降ろして先頭に立つ。単騎の畝木努がその上を切って流したところを堀江省吾が叩いて打鐘を迎える。後方8番手に置かれた松岡篤哉は最終ホームで菊池竣太郎をすくって7番手の位置を奪い、最終2コーナーから車を外に持ち出したが思うように車は進まない。軽快なピッチでレースを支配した堀江がゴール前もしっかりと踏み直してオープニングレースを白星で飾った。
 「いい形で決められて良かった。朝は苦手だけど走ってみたら脚が回った。(初手は)前か前中団を考えていたけど、自分のSが遅くて選択肢がなく後ろ中団に。結果的に畝木さんが中団で風除けみたいになったのが大きかった。一番、警戒していた松岡さんを後方に置けたので、このまま主導権を握れればと思った。最後まで踏み切れたし、プラスの感覚で終われた。これで99勝になったので、勝ち上がり戦で(節目の100勝を)決められれば」
 過去にも堀江とワンツー実績がある朝倉佳弘が車間を空けて後続を警戒しながら直線で追い込みを狙ったが4分の1車輪差で2着に入線した。
 「すんなり(堀江が)出られた。一次予選だし(別線は)来れないと思ったので、内だけ警戒していた。後ろが敵だったし、ギリギリまで内を締めて待ったぶん、届かなかった。あれでも抜けるように脚をつくりたい。やることはやったし堀江君の踏み直しが良かった。9車の流れは楽というか水が合う」

<2R>

林敬宏選手
林敬宏選手
 号砲とともに北野武史が勢いよく飛び出して中部勢が正攻法に構える。橋本瑠偉、今村麟太郎の順番で切った上を櫻井祐太郎が打鐘で叩いて先行態勢に入る。6番手に収まっていた橋本が態勢を整えて最終2コーナーからまくり上げる。後方8番手に置かれてしまった林敬宏(写真)は関東ラインを追い掛ける流れから最終2センターで大外を踏み込むと、直線で橋本を捕らえてS級初勝利を手に。2車単7万円超え、3連単41万円オーバーの特大配当を演出した。
 「(S級初勝利は)率直にうれしいです。前期のS級はまったく通用しなかったので、乗り方だったりを変えたら練習の感じも良かったので。少しは(車が)進んでくれたのかなって。(ここ最近は)ずっといろんなことをやっていたんですけど、前回が終わってから一個を信じてやろうと思って。できれば前中団か後ろ中団でしたけど前になったので。前(先に仕掛けた橋本)も強いので頼りにしちゃって。でもいつも慌てて変なところで仕掛けてしまうんですけど、脚をためられました」
 まくりの初速は決して悪くなかった橋本瑠偉ではあるが、最後の伸びを欠いてしまった原因を冷静に分析する。
 「前以外ならどこでもって感じで、あとは流れで行けるタイミングでと思っていました。切って今村君がきたときに遅れて、整うのに時間がかかりました。直線で櫻井君の横まで並べれば五日市(誠)さんも仕事をしづらいかなって思ったんですけど。もうワンテンポ早く行ければ良かったですね。(最終3コーナーで五日市に)持ってこられると思って体が動かなくて。でも乗り越えられれば1着か確定板には入れるかなって思っていたんですけど、林さんが外をきていましたね」

<3R>

 正攻法に構えていた上田尭弥が後ろ攻めから上昇してきた村上直久を残り2周過ぎのところで突っ張ってから後ろの状況を窺う。中嶋宣成は外に浮いていた村上に降りられないようにしっかりと中団をキープ。内のコースを塞がれてしまった小林令は外を追い上げて打鐘で再度、中嶋とドッキング。上田が徐々にピッチを上げていこうとしたが、打鐘過ぎ2センター付近から中嶋が全開ダッシュで主導権を奪い取る。踏み出しで口が空いてしまった小林は最終1コーナーで松岡貴久に弾かれて外に浮いてしまう。単騎で逃げる形となった中嶋だがセーフティーリードを保ったまま後続を3車身引き離してゴール線を通過した。
 「車番が悪かったので取れた位置からと思っていて、結果的に中団が取れてラッキーだった。(九州が)迷わず前だったので、突っ張りもあるかなと思っていたけど、引いても大丈夫なように両面策で対応できるようにしていた。上田君が一旦踏んで緩めたので、詰まったタイミングで仕掛けた。半信半疑の仕掛けだったけど、行こうと決めてからはしっかり踏めていた。今回は後ろを確認する余裕もなくてラインには申し訳なかった。末がバタバタする感じがあるので修正したい」
 目標の上田が中嶋との車間を詰められないままで苦しい状況となった松岡貴久だが、焦ることなく村上のまくりを張りながら直線で抜け出して2着に入線した。
 「初手は中団を考えていたけど、ほかが取る感じじゃなかったので、とりあえず前を取ってあとは上田君に任せていた。(別線に)行かれたら行かれたで、そこから対応しようと思っていた。小林君が口が空いていたからドカしてって感じだけど、(上田が)あんなに追い付かないとは思わなかった。普通に走れてはいるし、状態は悪くないと思う」

<4R>

木村隆弘選手
木村隆弘選手
 後ろ攻めから赤板で押さえた内山雅貴が松岡晋乃介を出させまいと突っ張り気味に踏み込んでモガキ合いに。打鐘手前の2コーナーでは車を外に持ち出していた晝田宗一郎であったが、怯んでしまい7番手まで一旦車を下げる。それでも打鐘過ぎ2センターから再び反撃に出ると、逃げて抵抗する内山を力ずくでねじ伏せる。余裕を持って晝田を追走した木村隆弘(写真)が直線で鋭く差し込み白星スタートを決めた。
 「晝田君が頑張ってくれたので人気に応えられて良かったです。(打鐘で)結構、バック入ってきつかったんですけど。晝田君も一緒の状況だったと思うので。ホームで仕掛けたところでついて行けて良かったです。出切ってからは大丈夫でした。前もタレてくる感じはしなかったので。今日はかなり暑くてバンクが軽い感じはしていなかったんですけど、走りだしたら感じなかったので良かったです」
 2着に粘り込みライン3人で確定板を独占した晝田宗一郎であったが、組み立て部分の反省点を述べる。
 「ジャンで行けたら良かったんですけど弱気になってしまいました。(内山と松岡で踏み合っていたが)その上を行きたかったですね。(直前に強めに練習した疲れもあり)自分の感じ的に弱気な部分が出てしまって。(内山が流して)待っていてくれたので(スピードが)良く見えたんだと思います。(レース間隔が)短い方が好きなんですけどね。なんか重かったです。暑さなのか」

<5R>

 正攻法に構えていた山岸佳太は別線の動きを見ながら反撃の準備を整えると、打鐘手前の2コーナーから車を外に持ち出して一気のスパート。前で流していた伊東翔貴を手早く叩いて主導権を握ると、後方からまくってきた門田凌の反撃も許さない。番手絶好の神山拓弥が直線で有利に抜け出して山岸とワンツーフィニッシュ。
 「山岸君が頑張ってくれて、ワンツーが決まって良かった。(山岸の)カカリが良かったし別線は仕掛けて来れない感じだった。近況は余裕をもって差すことができていなかったし、今回は昔にみたいに余裕をもって差すことができて良かった。ビッグレースが続いていたから、良い感じに修正できればと思ってやっていたので」
 取手のウィナーズカップ以来となる9車立てへの対策を考えていた山岸佳太。別線に警戒されても後方に置かれることなく強気に仕掛けてレースを支配し、納得の表情でレースを振り返った。
 「中団か前でと思っていたけど、どちらにしろ先行の組み立てでした。7車立てだともう少し粘れるけど、最後はいつもよりタレた感じがあってきつかったですね。アップでももう少しアタリが欲しい感じだったので、2日目に向けてよくなれば。やりたいことはできたので悪くはないと思います」

<6R>

道場晃規選手
道場晃規選手
 今期からS級に返り咲いた小原唯志が後ろ攻めから上昇してきた小川賢人を赤板で突っ張る。後方でタイミングを窺っていた渡口勝成が打鐘手前2コーナーの下りを使って力ずくのスパート。後方7番手に置かれた道場晃規(写真)は最終ホーム付近で一瞬、車を外に持ち出す素振りを見せたが、そのタイミングの仕掛けは見送って態勢を整え直す。渡口がグングンとカカって行く中で、最終2コーナーから車を外に持ち出した道場が最後の直線で何とか捕え切ってゴール線を通過した。
 「渡口君(の仕掛け)についていってホームで行けるのが一番良かったんですけど。ちょっと見てしまって、しかも内に差し込んでバックを踏んでしまった。後ろもきつかったと思います。変なところで脚を使ってしまったんですけど。出切れると思って(最終3コーナーでは脚を)回しました。人気に応えられたので最低限は良かったですけど。せっかく流れがあったのにいけなかったのは反省点ですね。なんとか力で行けましたけど。今日は暑くて、バックも結構(風が)向かっていてきつかったです」
 後方から力ずくで巻き返した道場の仕掛けにしっかりと続いた竹内智彦が2着に入線。道中での判断の難しさを説明しながらレースを振り返った。
 「初日から苦しいレースでした。緩んだら行くと思っていたので、ジャンから3回くらいバックを踏みました。これは後ろ(の山崎将幸)はきついよなって思っていたらやっぱり離れますよね。(最終)3コーナーで止まったと思ったように見えたので、内に行こうとしたらもう一回外を伸びていったので。自分は全然悪くないですけどね。普通なら離れていると思うので。あれを抜くならそのままついて行って外を踏むしかなかったですね」

<7R>

園田匠選手
園田匠選手
 藤井栄二、坂本周輝の順番で押さえた上を山根将太が打鐘で叩いて先頭に躍り出たが、挑戦者の藤田周磨がさらに叩いて主導権取りへ。3番手の位置で間合いを取っていた山根が車間を詰める勢いで最終3コーナーからまくり出たが、柿澤大貴が外を張ってスピードを鈍らせる。レース巧者の園田匠(写真)は焦ることなく、最終2センターで山根と柿澤の間をスルりと抜けて直線で鮮やかな強襲劇を披露した。
 「山根君が頑張ってくれました。結構、風があったし、外を踏もうと思ったけど内が空いていて、そこに入られるときついので内にいった。感じはよくわからないけど、暑いのは得意なので。1着を取れているのが何よりです」
 後方7番手からまくり上げた藤井栄であったが、前団のあおりを受けて外々に膨らんでしまうと、追走していた藤井昭吾は藤井栄のさら外へと車を持ち出してイエローラインの外を踏み込み2着に突っ込んだ。
 「藤井栄君が流れをつくってくれた。(藤井栄が)コーナーに入ってきつそうだったし、内が止まっているように見えたので、地元(地区)だし思い切り(外を)踏んで勝ち上がれればと思った。最近は悪かったので、昔の良かった時のレースを見直してみたらやっぱり悪くなっていたところがあったので、そこを修正したら良かった。何とか勝負できる仕上がりです」

<8R>

清水剛志選手
清水剛志選手
 今期からS級初挑戦中の原大智が脇本勇希にフタをする形から打鐘で叩いて先行態勢に入る。誘導員の後ろにいたそれぞれ単騎の矢口啓一郎と山田義彦が後ろに収まる形となったが、渡邉雅也が追い上げて3、4番手の位置が併走となり隊列が短くなる。車間を空けて前団の様子を窺っていた脇本が打鐘過ぎ4コーナーからダッシュ良くスパート。番手の清水剛志(写真)は安部貴之のけん制を避けながら脇本をリードしていくと、直線で鋭く抜け出して一次予選をクリアした。
 「前回(小田原で)過失走行をしていたので気を付けていたんですけど。道中で(安部のけん制に)大げさに反応してしまっていたので修正したい。稲毛さんは脚がありますけど、脇本君を2着に残したいと思っていたのに下手でした。脚は問題ないので、技術的な部分を修正したい。(前回落車した)ケガは問題ないので、一戦、一戦集中してやれる事をやって、それが結果につながれば」
 地元勢の後ろを固めてた稲毛健太が直線で番手の清水に鋭く迫り4分の1車輪差の2着に入線。近況は競走得点を大幅に落としていたが、現状打破へ変化を加えて今シリーズを迎えていた。
 「(ラインの3番手周りで自力ではなく)後ろだったので余裕はありました。(最後の直線は)清水君が踏んでから踏もうと思っていたので。(近況はかなり点数を落としてしまっていて)そろそろヤバいなって。シューズのサンを戻してセッティングも少しだけいじって道中も楽でしたし、(前走までとは)全然違いました」 

<9R>

 正攻法に構えていた渡邉一成が、セオリー通りに切って切っての展開に持ち込み自分たちのラインを後方に置こうとする別線の動きを冷静に見ながら打鐘手前から一気に反撃開始。先行態勢に入っていた谷口力也を最終ホーム手前には叩き切って主導権取りへ。5番手の位置で態勢を整えていた吉田智哉が最終バックからまくり出たが、渡邉をリードしていた大森慶一が最終2センターでブロック。返す刀で鋭く追い込んでゴール線を突き抜けた。
 「(渡邉が)すかさず仕掛けてくれて良かった。いい(渡邉)一成が出たんじゃないですか。でも出切ってからはバックの向かい風できつそうでしたね。自分としては状態面も前回から変わらずこれている。余裕はあったし(別線のまくりを)止められたし悪くはないんじゃないですかね。2日目以降も与えられたメンバーの中で頑張るだけです」
 後方7番手に置かれてしまった土生敦弘は最終2コーナーで中途半端に車を外に持ち出してしまい外に浮きかけてしまったが、四国ラインの仕掛けに乗ってスピードを貰いながら直線で大外を伸びて2着に強襲した。
 「初手が失敗だった。一成さんが前受けでその後ろが理想だったけど、あの並びなら勝負所で後方になるのはわかっていた。初手が全てでした。少し早めに行ければ良かったけど、脚の感じも良くなくて人に頼ってしまった。急に(状態が)良くなることはないし、しっかりダウンをして疲れを取れれば」

<10R>

松本憲斗選手
松本憲斗選手
 今期からS級に初挑戦中の松本憲斗(写真)が大金星を挙げた。後ろ攻めから押さえた山田雄大を叩いて先頭に立つと、根田空史がその上をダッシュ良く巻き返して主導権取りへ。松本は3番手という絶好のポジションに入ったとはいえ、相手はビッグ戦線で戦っている格上の根田。まくり勝負にこそ持ち込めなかったが最終2センターから外を踏み込み直線で突き抜けて高配当を演出した。
 「思ったよりも緊張しなかったのが良かったです。もうちょっと根田さんが遅めなら(先行)勝負しようと思ったんですけど早かったので。でも相手は格上ですし、差せるか、まくれるかはわからなかったんですけど。(車を外に)持ち出したときには1着か2着は行けると思ったので。まだ(S級に)慣れてはいないんですけど、思ったよりも良かったです」
 根田の番手を回っていた近藤保が2着に入線。根田の上がりタイムも11秒4と決して悪いわけではなく、図ったように追い込んだが、新鋭の松本に先着を許してしまった。
 「前か前中団っていう感じでしたけど、根田君にとってもちょっと仕掛けが早くなって、距離的にも長かったですね。カカリ自体は良くて、自分もそこまで余裕はなかったんですけど。4番の子(松本)が強いですね。自力選手だから3番手にはまって脚がたまったのかもしれないですけど。(前々回の青森で落車していたが)徐々に上向きかなって思うので頑張ります」

<11R>

 正攻法に構えていた染谷幸喜が後ろ攻めから上昇してきた一戸康宏を赤板で突っ張ると、岸田は迷いながら内へと潜り込んでいき、一戸と染谷ラインの狭い間をすり抜けて主導権取りへ。渡辺十夢は小林潤二に締め込まれて岸田を追えず、染谷が岸田の番手にはまる形で懸命に追い掛ける。単騎逃げとなった岸田は最終4コーナーから苦しくなり、染谷が直線で一気に抜け出して5月別府FI以来の白星を挙げた。
 「岸田君が来たら飛び付けるところにって感じだった。(岸田が)流していればまくることも考えていたけど、そんなカカリじゃなかった。自分も力を入れながら回している感じだったし、そんなに余裕はなかった。展開が向いた。肉離れとか故障が続いていたけど、今は首が痛むぐらいで脚の状態は大丈夫」
 染谷をリードしていた田中晴基が2分の1車身差で続いて2着に入線。先月の大宮での落車からリズムを崩していたが、徐々に復調の兆しを見せている。
 「どんなに悪くても中団が取れればとは思っていた。(岸田が)流さないで踏んでいったし、バックでもタレていなかった。頼むから(染谷に)落ち着いて仕掛けてくれと思っていた。今まで落車とかで良くない時期もあったけど、調子はいいと思う」

<12R>

脇本雄太選手
脇本雄太選手
 スタートで寺崎浩平が勢い良く飛び出して充実4車ラインを形成した近畿勢が正攻法に構える。眞杉匠がうまく中団確保に成功して、新山響平が7番手からの組み立てとなり単騎の山田庸平が最後方の9番手で周回を重ねる。赤板手前から前との車間を空けていた新山が残り2周過ぎに勢い良く寺崎を叩いて和田健太郎と2車で先頭に立つ。一旦3番手の位置に収まった寺崎であったが、打鐘過ぎ2センター付近から力ずくのスパート。番手の脇本雄太(写真)は後方にいた眞杉をけん制しようと意識を奪われていたため、寺崎の仕掛けに離れてしまう。冷静に前団の状況を見極めていた眞杉が最終ホーム、1コーナー付近から一気に巻き返して単騎逃げとなっていた寺崎をまくり切ったが、脇本が最終バックから自力に転じて前団をまとめてのみ込んだ。
 「(寺崎が新山に叩かれて3番手に収まったあと)万が一を考えて寺崎君が行きたいタイミングで行けるようにと思って眞杉君をけん制したんですけど…。完全に(寺崎から)目を離してしまって。最終ホームでは自分が勝ちに行くスタイルに切り替えました。あれはやっちゃいけないことだと思うので反省点はあります。(自分で踏み込んでからは)無理やりだったので、感覚とかはわからないですね。結果としては良かったですけど、内容としては0点なので。疲れが残っているのでケアをしたい」
 松戸で行われたサマーナイトフェスティバルを制して勢いに乗っている眞杉匠の仕掛けも決して悪くなく、前との車間が詰まったタイミングでしっかりと反応しており、鋭いまくりを披露して2着に入線した。
 「(中3日の日程で)ちょっと練習不足がでてしまいましたね。でも今日(初日)でアタリはついたと思うので。(脇本が)強かったです。自分はちょっとふわふわしている感じでしたけど、タイミングだけ逃さないように行こうと思っていたので。きつかったですね」 
 眞杉と久々の連係となった宿口陽一は強烈な踏み出しに遅れをとってしまったが、最終2センターで追いついて3着でゴール線を通過した。
 「(眞杉とは久々の連係であったが)強かったです。ホームまでは良かったんですけど(最終1コーナーの)登りで行ったので。踏み出しが強烈でした。とりあえず追いついて、もう誰も来れないと思っていたんですけど、脇本君が飛んできて。眞杉君が1着で自分が2着だと思ったんですけど。自分の感じは悪くないんですけど、周りが強すぎて不安になりますね」