福井競輪場で開設68周年記念「不死鳥杯(GIII)」が、7月21日に熱戦の火ぶたを切って落とされた。一次予選から猛暑のなかで激戦が展開され、初日メインの特選3個レースのトリでは地元の脇本雄太が圧巻のパフォーマンスを披露した。22日の2日目には、初日特選を勝ち上がった9選手によって優秀「朝倉ゆめまる賞」が行われる。
本場では開催中の毎日、スポーツグッズなどが当たるスピードくじを先着で配布、前売投票所で車券購入の方、先着200人に冷たいドリンクサービスなどを行います。また、22日の2日目にはボクシング3階級チャンピオントークステージ「長谷川穂積さんと競輪選手の市田佳寿浩選手(福井・76期)のトークショー」、競輪選手会福井支部によるかき氷プレゼントなども予定されています。福井競輪場では様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<1R>

坂上樹大選手
赤板の2コーナーで小林申太が押さえた上を伊藤裕貴が出て主導権。中部ライン3車がきっちり出ると、すかさず原口昌平も巻き返す。が、逃げる伊藤がペースを上げて、原口は不発。中部3車の勝負は、番手の坂上樹大(写真)が伊藤をとらえてチャンスをモノにした。
「(伊藤は周回中で)前を取っても行けると思ってたけど、スタートも我慢してくれたし(伊藤)裕貴がよく頑張ってくれた。自分のなかでは差せると思ったけどギリギリでした」
打鐘過ぎに先頭に立った伊藤裕貴は、およそ1周半、風を切って別線を完封。内容の濃い走りでラインを上位独占に導いた。
「(別線に)粘られる可能性もあるんで、ジャンでは強めに踏んだ。あとは引きつけて合わせられればと。若干、(最終)バックではキツかった。強い人なら、あそこからまた踏み直せる。そういう頭にまだ脚がついてこない。セコいレースをするのは簡単だけど、自分らしいレースをして戻していかないと意味がない」
「(伊藤は周回中で)前を取っても行けると思ってたけど、スタートも我慢してくれたし(伊藤)裕貴がよく頑張ってくれた。自分のなかでは差せると思ったけどギリギリでした」
打鐘過ぎに先頭に立った伊藤裕貴は、およそ1周半、風を切って別線を完封。内容の濃い走りでラインを上位独占に導いた。
「(別線に)粘られる可能性もあるんで、ジャンでは強めに踏んだ。あとは引きつけて合わせられればと。若干、(最終)バックではキツかった。強い人なら、あそこからまた踏み直せる。そういう頭にまだ脚がついてこない。セコいレースをするのは簡単だけど、自分らしいレースをして戻していかないと意味がない」
<2R>

才迫開選手
佐川翔吾が志佐明にフタをして赤板を通過すると、前受けの和田禎嗣は切りにきた才迫開(写真)を出させない。3番手に戻った才迫は打鐘の2センターから再度踏み上げるが、和田が先行態勢に入ったのを見て元の位置に戻る。後方から仕掛けてきた志佐に合わせて最終1センターからまくり上げると、今度は逃げる和田をバックでとらえて1着。
「(打鐘の2センターで仕掛けて)行こうとしたけど、踏まれたので。バックを踏まずに元の位置に戻れたし、あのまま駆けてくれたら後ろも外々に浮いて苦しいだろうと思って。前の方にいて、いつもより(踏む距離が)短かったから行けただけです。自分でレースを動かせていない。最近の悪い傾向ですね。自分でレースを作れたら満足できるんですけどね。モヤモヤの残るレースでした」
合わされた志佐明は、中国勢を追いかける形で3着に入る。初の記念開催で勝ち上がりを決めたが、表情は浮かない。
「佐川さんに切ってもらって、その上を行きたかったです。警戒されすぎました。最後は諦めないで踏んだけど…。思い通りにいかないですね。勝ち上がれたけど、苦笑いです。(5着で勝ち上がりを逃した)新田(康仁)さんに申し訳ない」
「(打鐘の2センターで仕掛けて)行こうとしたけど、踏まれたので。バックを踏まずに元の位置に戻れたし、あのまま駆けてくれたら後ろも外々に浮いて苦しいだろうと思って。前の方にいて、いつもより(踏む距離が)短かったから行けただけです。自分でレースを動かせていない。最近の悪い傾向ですね。自分でレースを作れたら満足できるんですけどね。モヤモヤの残るレースでした」
合わされた志佐明は、中国勢を追いかける形で3着に入る。初の記念開催で勝ち上がりを決めたが、表情は浮かない。
「佐川さんに切ってもらって、その上を行きたかったです。警戒されすぎました。最後は諦めないで踏んだけど…。思い通りにいかないですね。勝ち上がれたけど、苦笑いです。(5着で勝ち上がりを逃した)新田(康仁)さんに申し訳ない」
<3R>
打鐘で押さえて出た山本紳貴が主導権を握ると、田中雅史が番手に切り込んで山本後位がもつれる。山本ラインを受けた宿口陽一が中団をキープ。後方からまくった野村典嗣に合わせて、最終2コーナー手前から踏み上げた宿口がまくりで1着。
「8番(野村)の子がどうするのかと思ってた。引いてくれたんでラッキーでした。あれで引かなかったら、自分が先行しようと思った。ライン3人ですからね。黒崎(直行)さんは残念だったけど、最悪でも佐藤(真一)さんとはと。(野村が来るのが)雰囲気でわかったし、前回よりも調子がいいかもしれない。(前は)点数が上がってきて、人気になって消極的になってた。でも、(いまは)駆けてもいいなっていう気持ちになっている」
「1番人気だったし、苦しかったけど結果が出たんでよかった」とは、宿口のまくりに流れ込んで2着の佐藤真一。埼京ワンツーで車単1番人気に応えて、汗をぬぐう。
脚力をロスすることなく先行策を取った山本紳貴の誤算は、田中の番手勝負。それでも宿口のまくりに屈しながら、逃げて3着に踏ん張った。
「ラッキー、脚を使わないで出られると思った。そしたら(田中に)狙い打ちされてましたね。駆けて残れているけど、本線にワンツーされてしまった。自分(の調子)は悪くないと思う」
「8番(野村)の子がどうするのかと思ってた。引いてくれたんでラッキーでした。あれで引かなかったら、自分が先行しようと思った。ライン3人ですからね。黒崎(直行)さんは残念だったけど、最悪でも佐藤(真一)さんとはと。(野村が来るのが)雰囲気でわかったし、前回よりも調子がいいかもしれない。(前は)点数が上がってきて、人気になって消極的になってた。でも、(いまは)駆けてもいいなっていう気持ちになっている」
「1番人気だったし、苦しかったけど結果が出たんでよかった」とは、宿口のまくりに流れ込んで2着の佐藤真一。埼京ワンツーで車単1番人気に応えて、汗をぬぐう。
脚力をロスすることなく先行策を取った山本紳貴の誤算は、田中の番手勝負。それでも宿口のまくりに屈しながら、逃げて3着に踏ん張った。
「ラッキー、脚を使わないで出られると思った。そしたら(田中に)狙い打ちされてましたね。駆けて残れているけど、本線にワンツーされてしまった。自分(の調子)は悪くないと思う」
<4R>
打鐘手前で出て先行態勢を取った佐々木吉徳ラインに反応できなかった人気の松岡篤哉は、一本棒の7番手に置かれる。佐々木が小気味いいリズムで駆けて、中団まくりの藤岡隆治を紺野哲也が阻む。松岡がようやく大外から迫るが、佐々木を利した紺野が白星をつかんだ。
「佐々木君が掛かっていても、本線が後方にいるから松岡君がいつ飛んでくるのかって気が気じゃなかった。なんとか佐々木君を残そうと思っていた。6月の弥彦初日から新車で、急に1着を取れるようになった。道中の脚の溜まり具合もいいし、余裕も出てきましたね」
松岡篤哉は最終バック過ぎからまくり追い込みで強襲も2着まで。
「(最終)ホームで仕掛ければ良かった。自分の状態は悪くないので、あとは組み立てだけですね」
松岡ライン3番手の疋田敏は、最終バックで最後方。そこから内を進出して、最後は逃げる佐々木と紺野の間を伸びた。
「みんなが強すぎますよ。(最終)バック9番手だったんで、もう内しかないと。直前に浅井康太君に練習を見てもらって、その成果が出ましたね。もしバックで6番手にいたら、あのコースは見えていなかったと思う。9番手だから内が見えたんでしょうね。そういうところは、競輪って面白いですね」
「佐々木君が掛かっていても、本線が後方にいるから松岡君がいつ飛んでくるのかって気が気じゃなかった。なんとか佐々木君を残そうと思っていた。6月の弥彦初日から新車で、急に1着を取れるようになった。道中の脚の溜まり具合もいいし、余裕も出てきましたね」
松岡篤哉は最終バック過ぎからまくり追い込みで強襲も2着まで。
「(最終)ホームで仕掛ければ良かった。自分の状態は悪くないので、あとは組み立てだけですね」
松岡ライン3番手の疋田敏は、最終バックで最後方。そこから内を進出して、最後は逃げる佐々木と紺野の間を伸びた。
「みんなが強すぎますよ。(最終)バック9番手だったんで、もう内しかないと。直前に浅井康太君に練習を見てもらって、その成果が出ましたね。もしバックで6番手にいたら、あのコースは見えていなかったと思う。9番手だから内が見えたんでしょうね。そういうところは、競輪って面白いですね」
<5R>
柿沼信也、中川勝貴の順に動くと、前受けから7番手に引いた根本哲吏が打鐘の手前で叩いて主導権を握った。柿沼は打鐘過ぎから内を進出して中川と4番手で併走。根本は別線の動きを見ながら絶妙なペースで駆けると、そのまま力強く押し切った。
「8番(中川)は駆けたいのかなと。(近畿勢が)機動型で並んでいたので、しっかり駆けようと思っていました。うまく駆けられたと思います。(感触は)少し重かったけど、逃げ切れているので大丈夫です」
4番手の外で併走していた地元の中川勝貴は、最終1センターからまくり上げる。伊藤大志から再三のブロックを受けるも、これを凌いで2着に入った。
「(柿沼に)内をすくわれてヤバいと。まくりに行ったけど、脚も重くて、あそこまで行けるとは思っていなかったです。ブロックはキツかったですけど、来ると思っていたので我慢ができました」
中川を止められなかった伊藤大志だが、3着で二次予選に勝ち上がった。
「(中川が)簡単に止まらなくてキツかったですね。(ブロックで)脚を使ったぶん、差す余力は残っていなかったです。いつもそうなんですけど、一走したら徐々に上がっていくと思う。まずは一次予選をクリアと思っていました」
「8番(中川)は駆けたいのかなと。(近畿勢が)機動型で並んでいたので、しっかり駆けようと思っていました。うまく駆けられたと思います。(感触は)少し重かったけど、逃げ切れているので大丈夫です」
4番手の外で併走していた地元の中川勝貴は、最終1センターからまくり上げる。伊藤大志から再三のブロックを受けるも、これを凌いで2着に入った。
「(柿沼に)内をすくわれてヤバいと。まくりに行ったけど、脚も重くて、あそこまで行けるとは思っていなかったです。ブロックはキツかったですけど、来ると思っていたので我慢ができました」
中川を止められなかった伊藤大志だが、3着で二次予選に勝ち上がった。
「(中川が)簡単に止まらなくてキツかったですね。(ブロックで)脚を使ったぶん、差す余力は残っていなかったです。いつもそうなんですけど、一走したら徐々に上がっていくと思う。まずは一次予選をクリアと思っていました」
<6R>

佐伯辰哉選手
赤板で誘導を降ろした石口慶多が先頭に立つが、すかさず片寄雄己が押さえる。佐伯辰哉待かに思われた片寄は、ペースを上げて駆ける。巻き返した佐伯は空いた4番手に入って態勢を整える。空けた車間を詰めながらまくった佐伯を國村洋が楽に交わして1着。
「遅ければ突っ張りもあると思ったけど、(片寄は佐伯の)動き出しで踏んだ。あとは佐伯の余裕というか中団取りで、石口君も引いてくれたんで展開が良くなった。(佐伯の踏み出しに)しっかり付いてと。三上(佳孝)君は残し気味だったし、自分は流れも見えていた。暑いけど3分間だけは頑張らないと(笑)」
赤板2コーナーで踏み上げた片寄の動きに冷静に対処した佐伯辰哉(写真)は、4番手まくりで前団をのみ込んだ。
「片寄さんは中団、中団と思ってたし、切ってくれたんでラッキーと。その上を自分がと思ったけど、(片寄が)結構、踏んだ。それで車間が空いたんで、(4番手に)普通に収まりました。落ち着いていけたし、いろいろなこと考えながらまくれた。頭に余裕はありました。福井は逃げ粘れるイメージがあるんで、もうちょっと積極的に走りたい」
「遅ければ突っ張りもあると思ったけど、(片寄は佐伯の)動き出しで踏んだ。あとは佐伯の余裕というか中団取りで、石口君も引いてくれたんで展開が良くなった。(佐伯の踏み出しに)しっかり付いてと。三上(佳孝)君は残し気味だったし、自分は流れも見えていた。暑いけど3分間だけは頑張らないと(笑)」
赤板2コーナーで踏み上げた片寄の動きに冷静に対処した佐伯辰哉(写真)は、4番手まくりで前団をのみ込んだ。
「片寄さんは中団、中団と思ってたし、切ってくれたんでラッキーと。その上を自分がと思ったけど、(片寄が)結構、踏んだ。それで車間が空いたんで、(4番手に)普通に収まりました。落ち着いていけたし、いろいろなこと考えながらまくれた。頭に余裕はありました。福井は逃げ粘れるイメージがあるんで、もうちょっと積極的に走りたい」
<7R>
打鐘の2センターで東京コンビを受けた藤木裕が、ソツなく3番手を確保する。高橋築の先行で後続は一本棒。最終2センターで藤木が外に持ち出すと、村田雅一は東京コンビの中を割って突き抜けた。
「余裕はあったし、最後のコースは見えていた。藤木君のまくりに準備はしていたけど、高橋君もうまく駆けていたし仕掛けるタイミングがなかったんだと思う。状態はいいけど、バンクの中はすごく暑いので体調だけは気をつけたい」
別線との間合いを計って追い込んだ河村雅章は、絶好の展開も村田に割られて2着。
「高橋君がいいタイミングで仕掛けてくれました。そこからは別線がまくってくるならヨコの動きをしてって思ってました。(最終)4コーナーからは藤木君が来ていたので、タテに踏みました。状態は悪くないと思います」
「余裕はあったし、最後のコースは見えていた。藤木君のまくりに準備はしていたけど、高橋君もうまく駆けていたし仕掛けるタイミングがなかったんだと思う。状態はいいけど、バンクの中はすごく暑いので体調だけは気をつけたい」
別線との間合いを計って追い込んだ河村雅章は、絶好の展開も村田に割られて2着。
「高橋君がいいタイミングで仕掛けてくれました。そこからは別線がまくってくるならヨコの動きをしてって思ってました。(最終)4コーナーからは藤木君が来ていたので、タテに踏みました。状態は悪くないと思います」
<8R>
先に出た門田凌を廣田敦士が、赤板の2コーナーで強引に押さえて先行態勢へ。中田雄喜がすかさず追い上げて中団を確保。門田は車間が空いた7番手に置かれて最終ホーム、バックと一本棒で通過する。中田が2センターからまくり追い込むと、その後ろから竹山陵太が差し脚を伸ばした。
「中田君が全部やってくれた。中団でやり合いになるかなとも思ったけど、中田君はヨコも強いし、取り切るなと思っていました。付いていて余裕はありましたよ。脚がないから、人の後ろでどうやって休めるかを考えています」
まくった中田雄喜が、2着に入って北日本ワンツー決着。
「(最終2センターからの仕掛けになったのは)門田君を待って、あのタイミングになりました。(踏み出しで)パンパンっていかないけど、踏みごたえはありましたね。ここまでに練習もしてきたし、疲れがあります。それが抜けてくれたら」
門田凌は最終3コーナーから仕掛けたが、前団をまくれず7着。一次予選で敗退となった。
「全部突っ張るつもりでいたんですけど、途中で無理と思ってしまって。あれで1着だったら、別線に脚を使わせたって言えるけど…。失敗です」
「中田君が全部やってくれた。中団でやり合いになるかなとも思ったけど、中田君はヨコも強いし、取り切るなと思っていました。付いていて余裕はありましたよ。脚がないから、人の後ろでどうやって休めるかを考えています」
まくった中田雄喜が、2着に入って北日本ワンツー決着。
「(最終2センターからの仕掛けになったのは)門田君を待って、あのタイミングになりました。(踏み出しで)パンパンっていかないけど、踏みごたえはありましたね。ここまでに練習もしてきたし、疲れがあります。それが抜けてくれたら」
門田凌は最終3コーナーから仕掛けたが、前団をまくれず7着。一次予選で敗退となった。
「全部突っ張るつもりでいたんですけど、途中で無理と思ってしまって。あれで1着だったら、別線に脚を使わせたって言えるけど…。失敗です」
<9R>

稲毛健太選手
赤板手前から稲毛健太(写真)に併せ込んでフタをした八谷誠賢は、再び打鐘手前から踏み込んで主導権を握る。前受けの小林令が飛び付いて、西田大志をもっていくと西田が落車。打鐘の4コーナーから踏み出していた稲毛は、アクシデントを避けて、そのまま止まることなく前団に襲い掛かる。逃げる八谷を最終3コーナーでつかまえた稲毛が、後続をちぎった。
「自分も(仕掛けて)行ってたんで、(落車があって)アッと思った。でも、もう踏んでもうてるし、このまま行こうと。(周回中は)どこの位置でも良かった。練習でも(感じが)いいんで、やっぱり構えてしまった時に着がなくなってしまう。積極的に行った時は着がいい」
西田に坂本晃輝が乗り上げて、ラインの援護を失った八谷誠賢が2着。稲毛のまくりに屈したものの、苦しい展開を凌いで一次予選をクリアした。
「(小林は)あそこは引くかなと思ったら、えらい踏んでくるし、俺の脚も削られた。引いてくれれば面白かった。一番(稲毛に)やられやすいパターンになってしまった」
「八谷さんは出させないかなって。読みが当たりました」とは、単騎の亀谷隆一。八谷ラインを追って落車を避けると、上甲コンビに切り替えて稲村好将をすくう。今度は八谷の番手に入った小林が浮いて、内からソツなく3着に入った。
「(稲村をすくって)1個でも前に行こうと思った。うれしいですね、ここで3着が取れるなんて」
「自分も(仕掛けて)行ってたんで、(落車があって)アッと思った。でも、もう踏んでもうてるし、このまま行こうと。(周回中は)どこの位置でも良かった。練習でも(感じが)いいんで、やっぱり構えてしまった時に着がなくなってしまう。積極的に行った時は着がいい」
西田に坂本晃輝が乗り上げて、ラインの援護を失った八谷誠賢が2着。稲毛のまくりに屈したものの、苦しい展開を凌いで一次予選をクリアした。
「(小林は)あそこは引くかなと思ったら、えらい踏んでくるし、俺の脚も削られた。引いてくれれば面白かった。一番(稲毛に)やられやすいパターンになってしまった」
「八谷さんは出させないかなって。読みが当たりました」とは、単騎の亀谷隆一。八谷ラインを追って落車を避けると、上甲コンビに切り替えて稲村好将をすくう。今度は八谷の番手に入った小林が浮いて、内からソツなく3着に入った。
「(稲村をすくって)1個でも前に行こうと思った。うれしいですね、ここで3着が取れるなんて」
<10R>

村上博幸選手
山中秀将、松浦悠士の順で切るが、木暮安由は松浦ラインを追って中団。サッと引いて打鐘の3コーナーから踏んだ野原雅也が、山降ろしでスピードに乗せてカマシ気味に主導権を奪う。番手絶好の村上博幸(写真)は、ゴール前で計ったように抜け出した。
「野原君の地元なので、お互いが勝ち上がろうと思っていた。2人で確定板に乗れてよかったです。状態的には疲れがありますね。夏バテ気味なのかな…。野原君はいいタイミングで仕掛けてくれたし、(最終)1コーナーも掛かっていました」
近畿コンビから大きく車間の空いた3番手の松浦悠士だったが、最終4コーナーで追いついて2着に伸びた。
「野原君が強かったですね。自分が駆けようとしたら野原君が仕掛けてきていた。最大限、自分のやれることはできたと思う。状態は引き続きいいです」
好タイミングで仕掛けた野原雅也は、さすがに直線で失速も先行策からの3着で2日目の優秀にコマを進めた。
「いいタイミングで仕掛ける順番が来たので、仕掛けていきました。最後はタレてしまって、キツかったです。記念の(2日目)優秀を走るのは初めてなので、挑戦者の立場で頑張りたい」
「野原君の地元なので、お互いが勝ち上がろうと思っていた。2人で確定板に乗れてよかったです。状態的には疲れがありますね。夏バテ気味なのかな…。野原君はいいタイミングで仕掛けてくれたし、(最終)1コーナーも掛かっていました」
近畿コンビから大きく車間の空いた3番手の松浦悠士だったが、最終4コーナーで追いついて2着に伸びた。
「野原君が強かったですね。自分が駆けようとしたら野原君が仕掛けてきていた。最大限、自分のやれることはできたと思う。状態は引き続きいいです」
好タイミングで仕掛けた野原雅也は、さすがに直線で失速も先行策からの3着で2日目の優秀にコマを進めた。
「いいタイミングで仕掛ける順番が来たので、仕掛けていきました。最後はタレてしまって、キツかったです。記念の(2日目)優秀を走るのは初めてなので、挑戦者の立場で頑張りたい」
<11R>

新山響平選手
長島大介が、合わせて踏んだ金子貴志を打鐘で押さえて出る。しかし、栃茨勢に続いた新山響平(写真)が、すかさず踏み上げて抵抗する長島を最終ホーム過ぎに叩いた。新山は3番手以下を突き放して軽快に駆けると、最後は成田和也の追撃も振り切った。
「競走自体は良くなかったと思います。あのタイミングで仕掛けて、前に出られないかもと思っていました。でも、行かないと先行選手としてダメなので。暑くて、あまりいい状態とは言えないですけど。最後に成田さんに抜かれなかったのは大きいですね」
新山に続いた成田和也は、別線を警戒しながら2着を確保した。
「よくホーム過ぎに行き切ってくれた。(新山はあまりいい競走ではないと言っていたが)目指すところが高いから、頼もしいね。いい掛かりだったと思うよ。最後は踏み直されました。(抜けなくて)力不足です」
目標の余力を見極めた武田豊樹は、最終2コーナーから切り替えて北日本勢を追いかけて3着に入った。
「相手の番手(成田)がすごく強かったですね。成田がさすがでした。気持ち的に疲れはあるけど、みんなオールスターを目指してやっているんで。ひとつずつ課題をクリアしていきたい。(昨年のオールスターで)骨盤を折ってから苦しかったけど、1年経って、楽になってきました」
「競走自体は良くなかったと思います。あのタイミングで仕掛けて、前に出られないかもと思っていました。でも、行かないと先行選手としてダメなので。暑くて、あまりいい状態とは言えないですけど。最後に成田さんに抜かれなかったのは大きいですね」
新山に続いた成田和也は、別線を警戒しながら2着を確保した。
「よくホーム過ぎに行き切ってくれた。(新山はあまりいい競走ではないと言っていたが)目指すところが高いから、頼もしいね。いい掛かりだったと思うよ。最後は踏み直されました。(抜けなくて)力不足です」
目標の余力を見極めた武田豊樹は、最終2コーナーから切り替えて北日本勢を追いかけて3着に入った。
「相手の番手(成田)がすごく強かったですね。成田がさすがでした。気持ち的に疲れはあるけど、みんなオールスターを目指してやっているんで。ひとつずつ課題をクリアしていきたい。(昨年のオールスターで)骨盤を折ってから苦しかったけど、1年経って、楽になってきました」
<12R>

脇本雄太選手
桐山敬太郎に併せ込まれた脇本雄太(写真)は、迷うことなく後方に下げて赤板を迎える。5番手の桐山が2コーナーから踏み込んで先行態勢を取るが、脇本が次元の違うスピードでその上を踏んで一気に先頭に立つ。澤田義和が離れて飛び付いた桐山が番手に入るも、脇本がグングンと加速して後続をちぎっていく。最終バックではすでにセーフティーリードの脇本が、ひとり旅でゴールを駆け抜けた。
「誰かが前に出て飛び付きみたいになるのは見えてるから、その誘いに乗らないようにはと考えていた。あとは取れたところから踏み切れればと思っていた。踏み込んだ感じはいいんですけど、セッティングがうまくいってない。気持ちはなんとかですね。あとはドーム(伊豆ベロドローム)で練習してたんで、暑さとかもあって完全ではない。(2日目の優秀は野原雅也の後ろで)競りになるのはしょうがない。もちろん、競られたことはない。(野原)雅也に任せないわけにもいかないんで試練ですね」
打鐘の4コーナーから反撃に出た山崎芳仁は、脇本をはるか遠くに見る大差の2着。
「(周回中3番手の)あの位置で動くよりも、北津留(翼)の突っ張りもあるから、わざと切らないようにしていた。切ったらワッキー(脇本)が行きやすくなるんで。(桐山が出てからは)北津留が飛び付く前に仕掛けようと思った。ワッキーは遥か彼方にいた」
「反省しかない…」と、肩を落すのは岡村潤。脇本に離れた澤田にすくわれて桐山の番手に割り込まれると、最終2コーナーから追い上げ気味のまくりで3着に入った。
「(桐山が番手に)」はまったと思って、ニュートラルに入れたら…。油断したところがあった。桐山があんだけ頑張ってくれたのに、結局、まくりみたいになっちゃった。ああいうことをしてたら信頼をなくすしダメですね」
脇本のダッシュに置いていかれた澤田義和は、お手上げの様子で息を整え振り返る。
「(脇本の仕掛けは)わかっていたところなのに…、強すぎる。(付いていって)いい展開になると思った。(離れてからは)内から飛び付こうとしたら、桐山君に降りられた」
「誰かが前に出て飛び付きみたいになるのは見えてるから、その誘いに乗らないようにはと考えていた。あとは取れたところから踏み切れればと思っていた。踏み込んだ感じはいいんですけど、セッティングがうまくいってない。気持ちはなんとかですね。あとはドーム(伊豆ベロドローム)で練習してたんで、暑さとかもあって完全ではない。(2日目の優秀は野原雅也の後ろで)競りになるのはしょうがない。もちろん、競られたことはない。(野原)雅也に任せないわけにもいかないんで試練ですね」
打鐘の4コーナーから反撃に出た山崎芳仁は、脇本をはるか遠くに見る大差の2着。
「(周回中3番手の)あの位置で動くよりも、北津留(翼)の突っ張りもあるから、わざと切らないようにしていた。切ったらワッキー(脇本)が行きやすくなるんで。(桐山が出てからは)北津留が飛び付く前に仕掛けようと思った。ワッキーは遥か彼方にいた」
「反省しかない…」と、肩を落すのは岡村潤。脇本に離れた澤田にすくわれて桐山の番手に割り込まれると、最終2コーナーから追い上げ気味のまくりで3着に入った。
「(桐山が番手に)」はまったと思って、ニュートラルに入れたら…。油断したところがあった。桐山があんだけ頑張ってくれたのに、結局、まくりみたいになっちゃった。ああいうことをしてたら信頼をなくすしダメですね」
脇本のダッシュに置いていかれた澤田義和は、お手上げの様子で息を整え振り返る。
「(脇本の仕掛けは)わかっていたところなのに…、強すぎる。(付いていって)いい展開になると思った。(離れてからは)内から飛び付こうとしたら、桐山君に降りられた」