施設整備等協賛競輪in奈良「秋篠賞」(GIII)は4月30日に2日目が行われた。初日とは打って変わって好天の下、二次予選7個レースをメインに熱戦が繰り広げられた。久木原洋、石原颯、中西大の3名がシリーズ連勝の勝ち上がり。3日目の5月1日はファイナル進出をかけた準決勝3個レースが争われる。
なお選手の欠場に伴い、3日目は12レース制から11レース制へのレースカットを実施しています。今シリーズは無観客での開催となっています。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。
<6R>

渡邉豪大選手
二次予選最初のレースを制したのは渡邉豪大(写真)だ。3番手から先に動いて切ると、九州勢を出して4番手をキープ。懸命に逃げ粘る岩谷を早めの追い込み勝負で仕留めた。
「細切れは得意なんで、いい展開は作れるかなって思ってました。作戦通りですね。4番手を取って、あとは行けるところからと。南(潤)君が飛んで来たら一緒に出ようと思っていたけど、来なかったので遅めになりました。もうちょっと早めに行ければ良かったんですけど」
岩谷拓磨はライン3車の強みを生かして先行勝負。長い距離を力強く踏み切り、2着に粘った。
「先行1本で考えてました。大塚(健一郎)さんとは初連係で同じ不動会なんで、気持ちを決めて行きました。ホームが思った以上に流れなかったけど、コーナーは流れてくれました。脚の状態は変わらずいいですね。33(バンクは)好きなので走りやすい」
「細切れは得意なんで、いい展開は作れるかなって思ってました。作戦通りですね。4番手を取って、あとは行けるところからと。南(潤)君が飛んで来たら一緒に出ようと思っていたけど、来なかったので遅めになりました。もうちょっと早めに行ければ良かったんですけど」
岩谷拓磨はライン3車の強みを生かして先行勝負。長い距離を力強く踏み切り、2着に粘った。
「先行1本で考えてました。大塚(健一郎)さんとは初連係で同じ不動会なんで、気持ちを決めて行きました。ホームが思った以上に流れなかったけど、コーナーは流れてくれました。脚の状態は変わらずいいですね。33(バンクは)好きなので走りやすい」
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久木原洋選手
青板3コーナーで山本直が前団を押さえて先制。打鐘では引いて6番手の高久保雄介が4番手に追い上げていく。これら一連の動きには乗っていかず8番手に置かれた久木原洋(写真)だったが、最終ホームから怒涛の反撃。追走の飯田辰哉はすぐに離れ、バック手前でまくり切った久木原は独走状態でゴールした。
「高久保君が行ってくれたのがラッキーでしたね。山本君が切るペースが早くて遠いなってところで行ってくれた。落ち着いていたし、脚をためられたのもある。風強いのもラッキーでした。33(バンク)だと駆ける気になるのがいいのかな。500(バンク)だと構えてしまうので。(成績が上がってきたのは)バンク練習にガラッと変えたのが一番大きいですね。強い人たちとやれていて自信になっている」
先に久木原に行かれた高久保雄介は、追って仕掛けて意地の2着確保。
「車番が悪かったから取りたい位置も取れないし、仕方なく前からって感じでした。仕掛けた時に外に浮いちゃうと思ったが、松岡(孔明)さんが離れ気味でそこにいくしかないと。そこからは落ち着きすぎた。久木原さんが来るなと思ったところで来た。脚は悪くないが気持ちがね。集中せなあかん。脚は軽いがピリッとしない。気合入れてやらないと準決は勝ち上がれない。初日、2日目と何もしていないから疲れてはいない」
「高久保君が行ってくれたのがラッキーでしたね。山本君が切るペースが早くて遠いなってところで行ってくれた。落ち着いていたし、脚をためられたのもある。風強いのもラッキーでした。33(バンク)だと駆ける気になるのがいいのかな。500(バンク)だと構えてしまうので。(成績が上がってきたのは)バンク練習にガラッと変えたのが一番大きいですね。強い人たちとやれていて自信になっている」
先に久木原に行かれた高久保雄介は、追って仕掛けて意地の2着確保。
「車番が悪かったから取りたい位置も取れないし、仕方なく前からって感じでした。仕掛けた時に外に浮いちゃうと思ったが、松岡(孔明)さんが離れ気味でそこにいくしかないと。そこからは落ち着きすぎた。久木原さんが来るなと思ったところで来た。脚は悪くないが気持ちがね。集中せなあかん。脚は軽いがピリッとしない。気合入れてやらないと準決は勝ち上がれない。初日、2日目と何もしていないから疲れてはいない」
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石原颯選手
石原颯(写真)が赤板前から一気に踏み込んで主導権を握る。3番手に飛び付いた高橋陽介だが、前2人との車間は大きく開いてしまう。石原が軽快に飛ばして香川コンビのマッチレース。福島武士の追撃を振り切った石原がシリーズ連勝を飾った。
「行くところは決めてました。風はホームだけで、直線が短くて楽でした。昨日(初日)がペースで駆けて、今日(2日目)はハイペースな感じだったんですけど、どちらも使えそうですね」
番手絶好の福島武士は逆転ならず。
「(石原は)出てからは余裕を持って駆けてました。ダッシュが良くて後半はスピードが鈍っていると思ったけど、最後はしっかり踏み直してました。勝手に自分でやってくれましたね。練習ではめちゃくちゃ強くて、千切れることもあるんですが、しっかりダッシュに付いていけて余裕はありました」
「行くところは決めてました。風はホームだけで、直線が短くて楽でした。昨日(初日)がペースで駆けて、今日(2日目)はハイペースな感じだったんですけど、どちらも使えそうですね」
番手絶好の福島武士は逆転ならず。
「(石原は)出てからは余裕を持って駆けてました。ダッシュが良くて後半はスピードが鈍っていると思ったけど、最後はしっかり踏み直してました。勝手に自分でやってくれましたね。練習ではめちゃくちゃ強くて、千切れることもあるんですが、しっかりダッシュに付いていけて余裕はありました」
<9R>

杉森輝大選手
前受けした金子哲大が大川龍二を突っ張って青板バック過ぎから先行勝負に出る。4番手以下がもつれる中、番手を回った杉森輝大(写真)が大きく車間を切って金子を援護。一時は独走状態のようになった金子だったが、徐々に失速していく。後方からまくりで迫る長尾拳太に合わせて車間を詰めていった杉森がゴール前での長尾、佐藤康紀らの追撃を振り切ってしっかり勝利を収めた。
「前受けからで大川君を突っ張ってそこから考える感じでした。金子君が積極的にいってくれたからどう援護しようかと。別線が来たらけん制しようと思っていた。カカりも良かったから残り半周からうまくできれば良かったんですけど。状態自体は上向き。走っていて問題ない。しっかりと決勝に勝ち上がれるように」
単騎戦となった長尾拳太だったが、踏むコースが開いた最終2コーナーからのまくりで難局を打開。
「金子さんが先行するとは決め付けずにしようと。大川さんが出たら切り替えて、突っ張られたら中団、中団を回ろうと。(一車前に位置した)栗山(俊介)さんが遅れて(出られなかった大川に)入られたのは誤算でしたね。栗山さんより前にいれば良かったけど、スタートからあの並びだったので。単騎でも鐘過ぎぐらいから行ける所でいこうと思っていた。初日に比べて感じも良かったですね」
「前受けからで大川君を突っ張ってそこから考える感じでした。金子君が積極的にいってくれたからどう援護しようかと。別線が来たらけん制しようと思っていた。カカりも良かったから残り半周からうまくできれば良かったんですけど。状態自体は上向き。走っていて問題ない。しっかりと決勝に勝ち上がれるように」
単騎戦となった長尾拳太だったが、踏むコースが開いた最終2コーナーからのまくりで難局を打開。
「金子さんが先行するとは決め付けずにしようと。大川さんが出たら切り替えて、突っ張られたら中団、中団を回ろうと。(一車前に位置した)栗山(俊介)さんが遅れて(出られなかった大川に)入られたのは誤算でしたね。栗山さんより前にいれば良かったけど、スタートからあの並びだったので。単騎でも鐘過ぎぐらいから行ける所でいこうと思っていた。初日に比べて感じも良かったですね」
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山賀雅仁選手
青板の3コーナーで飛び出した門田凌が徐々に踏み上げる。前受けから8番手まで下げた吉川起也が赤板の2コーナーから一気に巻き返して襲いかかるが、門田が突っ張り切る。前団の混戦を小埜正義が豪快にまくると、続いた山賀雅仁(写真)が直線で鋭く差し切った。
「小埜(正義)君がしっかり仕掛けてくれたし、ラインのおかげです。付いていっただけで、番組と展開に恵まれました。チャンスがある時はしっかり前を抜こうと思っています」
まくった小埜正義が2着。南関ラインを上位独占に導いた。
「自在選手なんで、あんな感じで(組み立てを)考えてました。もう少しスパッとまくれるかと思ったけど、門田(凌)君が強かったですね。後ろ2人がしっかりしているので安心して走れたし、自転車の出もいいと思います」
「小埜(正義)君がしっかり仕掛けてくれたし、ラインのおかげです。付いていっただけで、番組と展開に恵まれました。チャンスがある時はしっかり前を抜こうと思っています」
まくった小埜正義が2着。南関ラインを上位独占に導いた。
「自在選手なんで、あんな感じで(組み立てを)考えてました。もう少しスパッとまくれるかと思ったけど、門田(凌)君が強かったですね。後ろ2人がしっかりしているので安心して走れたし、自転車の出もいいと思います」
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島田竜二選手
佐藤幸治、中井太祐の順で切った上を早坂秀悟が赤板の2コーナーで叩いて出る。これで7番手となった佐藤もすかさずロングまくりで襲いかかる。最終バックで佐藤が早坂の抵抗をねじ伏せると、続いた島田竜二(写真)が鋭く追い込んだ。
「良かった。佐藤君にお任せでした。バッチシのところで行ってくれた。下りでいってくれたから紫原(政文)さんが付いてきてくれてワンツースリーまでが理想だったけど、ゴチャつきますよね。33(バンク)は気持ち集中しないと難しい。すぐに勝負どころがくる」
懸命にまくり上げた中井太祐は2着まで。
「スタートから作戦通りでしたね。中団にこだわってと思っていました。仕掛けが遅くなってしまったので、苦しかったけど状態はいい。戦える状態ですね」
「良かった。佐藤君にお任せでした。バッチシのところで行ってくれた。下りでいってくれたから紫原(政文)さんが付いてきてくれてワンツースリーまでが理想だったけど、ゴチャつきますよね。33(バンク)は気持ち集中しないと難しい。すぐに勝負どころがくる」
懸命にまくり上げた中井太祐は2着まで。
「スタートから作戦通りでしたね。中団にこだわってと思っていました。仕掛けが遅くなってしまったので、苦しかったけど状態はいい。戦える状態ですね」
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中西大選手
小酒大勇、佐伯辰哉の順で出た上を中西大(写真)が赤板の2コーナーで叩いて逃げる。3番手がもつれるが、中西は快調なペースで飛ばして別線を完封。危なげない走りでシリーズ連勝を飾った。
「(佐伯に)見えてるとは思いますが、隠れながら行きました。昨日(初日)はいいタイミングで行ってスピードも良かったんですが、今日(2日目)は周回中からちょっと重く感じました。最後は(三谷将太に)差されたと思いました。ピンピンで勝ち上がれることなんて、FIでもめったにないので、自信を持って走ります」
地元の三谷将太は好アシストから迫ったが、わずかに届かなかった。
「(中西)大が頑張ってくれました。落ち着いてスッと仕掛けてくれた。昨日(初日)もだけど、後ろを見る余裕はあるのに1着が取れてない。その辺の感覚がダメ。明日(準決勝は)バックから踏むくらいの感じでいけばちょうどいいかも(笑)」
「(佐伯に)見えてるとは思いますが、隠れながら行きました。昨日(初日)はいいタイミングで行ってスピードも良かったんですが、今日(2日目)は周回中からちょっと重く感じました。最後は(三谷将太に)差されたと思いました。ピンピンで勝ち上がれることなんて、FIでもめったにないので、自信を持って走ります」
地元の三谷将太は好アシストから迫ったが、わずかに届かなかった。
「(中西)大が頑張ってくれました。落ち着いてスッと仕掛けてくれた。昨日(初日)もだけど、後ろを見る余裕はあるのに1着が取れてない。その辺の感覚がダメ。明日(準決勝は)バックから踏むくらいの感じでいけばちょうどいいかも(笑)」