奈良競輪場で開催されている開設72周年記念「春日賞争覇戦(GIII)」は、2月3日に2日目が行われた。二次予選では、地元の三谷竜生が白星で予選を連勝して準決に進んだ。しかしながら、古性優作が失格、平原康多が落車に見舞われてシリーズ後半を欠場と波乱の勝ち上がりでもあった。2月4日のシリーズ3日目は、ファイナルをかけた準決で熱戦が展開される。
記念シリーズ開催中の毎日、先着300人に来場プレゼントや予想会などを実施。また、2月4日の3日目には、昨年10月に引退した村上義弘さんのトークショーも予定されています。なお、奈良競輪場では「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

松井宏佑選手
青板バック過ぎに福永大智が勢い良く出て、そこを皿屋豊が押さえて先頭に立つ。皿屋に合わせて赤板手前で踏んだ松井宏佑(写真)だったが、立て直して2コーナー手前からすかさず反撃に出る。松井が叩いて主導権。中村敏之輔は離れるが、東龍之介、皿屋にからまれながらも庄司信弘まで出切る。自力に転じた山本伸一のまくりも中団まで。4番手の皿屋は最終2センターから持ち出すも伸びず、松井が押し切った。
「4車いますし、(前受けから突っ張って)踏めば残れるかなっていうのがあった。そしたら福永君が思った以上にいい勢いだったので、突っ張れなかった。引いて行けるところからと思ったけど、皿屋さんもすぐに来て、2周のところは中途半端だった。そこは反省しています。あとは踏みながら引いて、行けるところからと。昨日(初日)あんだけ踏んだんで、脚にはいいアタリがついてます。踏んだりやめたりもあったけど、そこから落ち着いてできました」
初日に北井佑季とワンツーの東龍之介が、松井に続いて2着。連日の神奈川決着に自力選手をたたえる。
「(展開は)イレギュラーな感じでしたね。(初日に連係した北井と松井と)南関屈指の同県の先行選手におんぶにだっこで、連れていってもらっている。(松井は)グングン踏んでいる感じだったし、これで(別線は)来るのかなって。自分も昨日(初日)の方が、まだ余裕はあった。ただ、近況は脚の感じはすごくいい状態だと思います」
「4車いますし、(前受けから突っ張って)踏めば残れるかなっていうのがあった。そしたら福永君が思った以上にいい勢いだったので、突っ張れなかった。引いて行けるところからと思ったけど、皿屋さんもすぐに来て、2周のところは中途半端だった。そこは反省しています。あとは踏みながら引いて、行けるところからと。昨日(初日)あんだけ踏んだんで、脚にはいいアタリがついてます。踏んだりやめたりもあったけど、そこから落ち着いてできました」
初日に北井佑季とワンツーの東龍之介が、松井に続いて2着。連日の神奈川決着に自力選手をたたえる。
「(展開は)イレギュラーな感じでしたね。(初日に連係した北井と松井と)南関屈指の同県の先行選手におんぶにだっこで、連れていってもらっている。(松井は)グングン踏んでいる感じだったし、これで(別線は)来るのかなって。自分も昨日(初日)の方が、まだ余裕はあった。ただ、近況は脚の感じはすごくいい状態だと思います」
<7R>

山田久徳選手
箱田優樹に合わせて仕掛けた林慶次郎が、赤板で主導権を握って駆ける。阪本正和は離れて、浮いた箱田が3番手に収まり、飯野祐太が続いて打鐘を通過する。5番手がもつれて4コーナーで阪本が落車。8番手にいた山田久徳(写真)はアクシデントを避けて最終ホームから踏み上げる。1コーナーから箱田もまくるが不発。自力にチェンジした飯野を山田が楽にのみ込んだ。
「余裕は終始あったので、車の出も良かったと思います。昨日(初日)は3番手で離れてしまっているんで良くはないとは思うんですけど、近畿で別線を選択した以上はしっかり仕掛けようと思っていました」
箱田のまくりは、九州勢を乗り越えることができない。飯野祐太は箱田の余力を確かめて、最終2コーナーで自らまくって出た。
「箱田君が走る前からヤル気だった。先行基本に組み立ててくれたんですけど、それ以上に林君が早かったですね。全部見えてはいたので、阪本さんも遅れていましたし、あそこで(箱田を)入れてももう1回行けるかなって。(箱田は)踏み出した瞬間は行けると思った。けど、赤板から踏んでいっていましたし、それ以上に山田君のスピードも良かった」
「余裕は終始あったので、車の出も良かったと思います。昨日(初日)は3番手で離れてしまっているんで良くはないとは思うんですけど、近畿で別線を選択した以上はしっかり仕掛けようと思っていました」
箱田のまくりは、九州勢を乗り越えることができない。飯野祐太は箱田の余力を確かめて、最終2コーナーで自らまくって出た。
「箱田君が走る前からヤル気だった。先行基本に組み立ててくれたんですけど、それ以上に林君が早かったですね。全部見えてはいたので、阪本さんも遅れていましたし、あそこで(箱田を)入れてももう1回行けるかなって。(箱田は)踏み出した瞬間は行けると思った。けど、赤板から踏んでいっていましたし、それ以上に山田君のスピードも良かった」
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佐藤慎太郎選手
北井佑季が押さえて出たところに佐山寛明が襲い掛かり、赤板では両者の主導権争い。北井が突っ張り切るが、後方から小松崎大地が打鐘手前でスパート。小松崎が主導権を奪い最終周回へ。4番手に切り替えた和田健太郎と中井俊亮で激しくもつれながら、中井はバックで前に踏み込む。中井は番手の佐藤慎太郎(写真)までは至らず、佐藤が勝機をモノにした。
「徹底先行で売り出し中の北井君が相手だったし、メンバー的には危ういかなと。一歩間違えれば、飛んでしまうメンバー構成だったので、逆に気合が入りました。小松崎が頑張ってくれたのが大きいけど、このメンバーで勝ち上がれたのはうれしい。よくしのいだ。(自分のデキは)良くなっていく途中、その過程ですね」
流れが向いた小松崎大地だが、構えることなく1周半を踏んでラインでの上位独占をメイクした。
「細切れで自分たちだけ3車だったので、強気に攻めようと思ってました。2人(北井と佐山)で踏み合ってたんで、隙があれば仕掛けようと。(ラインの)3人で出切れたんで良かった。(脚の状態的には)突き詰めればまだまだです」
「徹底先行で売り出し中の北井君が相手だったし、メンバー的には危ういかなと。一歩間違えれば、飛んでしまうメンバー構成だったので、逆に気合が入りました。小松崎が頑張ってくれたのが大きいけど、このメンバーで勝ち上がれたのはうれしい。よくしのいだ。(自分のデキは)良くなっていく途中、その過程ですね」
流れが向いた小松崎大地だが、構えることなく1周半を踏んでラインでの上位独占をメイクした。
「細切れで自分たちだけ3車だったので、強気に攻めようと思ってました。2人(北井と佐山)で踏み合ってたんで、隙があれば仕掛けようと。(ラインの)3人で出切れたんで良かった。(脚の状態的には)突き詰めればまだまだです」
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柏野智典選手
晝田宗一郎が平原康多を押さえて出て中四国勢の3車が出切ると、今度は山田英明が赤板2コーナーから仕掛ける。晝田もペースを上げて、山田は4番手で平原と併走。山田が1車押し上げて、室井竜二とつばぜり合い。室井が最終2コーナーで山田を押し上げて、そのあおりで平原、園田匠、中川貴徳の3人が落車。落車を避けた芦澤大輔が中割りを試みるも、逃げる晝田の番手で隙をつくらなかった柏野智典(写真)が1着。
「(晝田が)一番格下だったので、先行でって感じだったと思うんですけど。ちょっとソワソワしていたけど、センターくらいからきれいにいってくれました。ヒデ(山田)がどこまで来るかって感じでした。自分の後ろで止まってくれれば、平原君も止まるかなって思った。33バンクなんで展開が必要だなっていうのもありますし、事故はありましたけど展開はつくれた。勝負できる脚はあると思います」
落車のアクシデントもあったが、晝田宗一郎が先行策から師匠の柏野とワンツーで準決に進んだ。
「めちゃくちゃ良くはないですけど、柏野さんが後ろだったので気合が入りました。わりと軽くて、バンクのイメージはいいですね」
「(晝田が)一番格下だったので、先行でって感じだったと思うんですけど。ちょっとソワソワしていたけど、センターくらいからきれいにいってくれました。ヒデ(山田)がどこまで来るかって感じでした。自分の後ろで止まってくれれば、平原君も止まるかなって思った。33バンクなんで展開が必要だなっていうのもありますし、事故はありましたけど展開はつくれた。勝負できる脚はあると思います」
落車のアクシデントもあったが、晝田宗一郎が先行策から師匠の柏野とワンツーで準決に進んだ。
「めちゃくちゃ良くはないですけど、柏野さんが後ろだったので気合が入りました。わりと軽くて、バンクのイメージはいいですね」
<10R>

取鳥雄吾選手
押さえた取鳥雄吾(写真)が近畿勢を受けると、新田祐大が追い上げて4番手が併走になる。先行態勢を取った南潤が、打鐘前にペースアップして駆ける。新田は取鳥との外併走から最終ホームで仕掛ける。酒井拳蔵のブロックを乗り越えて新田がまくり切る。大森慶一は久米良にさばかれて、ワンテンポおいて取鳥が新田を追いかける。4コーナーで新田を射程圏に入れた取鳥が、とらえて突き抜けた。
「(新田との併走に)なるんだろうなって思って、ゆっくり引いたらやっぱり新田さんがいましたね。自分が強引に(もって)いった時に、新田さんのハンドルに当たった。申し訳なかったです。(新田を追いかけるようにまくって)あとは無我夢中でした。(新田を交わして)自分が一番ビックリしています。自転車はいじらず、自分の体でもうちょっと乗りやすくなるかなと思ってやったら、今日(2日目)は結構、楽だった。昨日よりだいぶフィット感が出ました」
最終ホームからのまくりで近畿勢をねじ伏せた新田祐大は、ラインの援護を失ったことも影響して2着。
「おそらく積極的に動く2つのグループ(ライン)があると思ってたんで、そこを見ながらと。ちょっと読みが違って、あそこ(併走)になりました。取鳥君がぶつかって来た時に、車輪が飛んでコケそうになった。仕掛けるまでにちょっと脚を使った。仕掛けてから前の動きを見ながらになったのが、結果的に2着になってしまったのかなと。(体の方は)全然、問題ない」
「(新田との併走に)なるんだろうなって思って、ゆっくり引いたらやっぱり新田さんがいましたね。自分が強引に(もって)いった時に、新田さんのハンドルに当たった。申し訳なかったです。(新田を追いかけるようにまくって)あとは無我夢中でした。(新田を交わして)自分が一番ビックリしています。自転車はいじらず、自分の体でもうちょっと乗りやすくなるかなと思ってやったら、今日(2日目)は結構、楽だった。昨日よりだいぶフィット感が出ました」
最終ホームからのまくりで近畿勢をねじ伏せた新田祐大は、ラインの援護を失ったことも影響して2着。
「おそらく積極的に動く2つのグループ(ライン)があると思ってたんで、そこを見ながらと。ちょっと読みが違って、あそこ(併走)になりました。取鳥君がぶつかって来た時に、車輪が飛んでコケそうになった。仕掛けるまでにちょっと脚を使った。仕掛けてから前の動きを見ながらになったのが、結果的に2着になってしまったのかなと。(体の方は)全然、問題ない」
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三谷竜生選手
赤板で中国勢の3車が飛び出して、渡口勝成が飛ばして風を切る。一本棒の7番手に置かれた中西大は、打鐘手前から巻き返す。4コーナーで金子幸央が合わせて出て最終周回へ。金子、中西のまくり合戦も、さらに三谷竜生(写真)が自ら2コーナーでまくって出る。地元の三谷が前団をとらえて連勝のゴール。
「渡口君が行って、その上を(中西)大の力なら行けるだろうって感じでした。本人も残れるように行って欲しいっていうのもありました。大が一番強いので、力でねじ伏せるレースをしていかないとなっていうのもある。余裕はありましたし、ちょっと合わされたのかなっていうのがあったので踏ませてもらいました」
ラインの三谷にはまくられた中西大だが、金子には踏み勝って人気の近畿ワンツー。
「たぶん渡口君が先行して、そこに自分が付き合うかどうかだったと思うんですけど。無理やり行った感じでしたし、嫌なところで金子君とも合ってしまった。諸橋(愛)さんもいたので、飛ばされないように半車でも前にいないとなって。後ろには迷惑を掛けてしまいましたね。三谷さんは脚があるので良かった。たぶん三谷さんが行ってくれていなかったら、自分は諸橋さんにやられていたと思う」
「渡口君が行って、その上を(中西)大の力なら行けるだろうって感じでした。本人も残れるように行って欲しいっていうのもありました。大が一番強いので、力でねじ伏せるレースをしていかないとなっていうのもある。余裕はありましたし、ちょっと合わされたのかなっていうのがあったので踏ませてもらいました」
ラインの三谷にはまくられた中西大だが、金子には踏み勝って人気の近畿ワンツー。
「たぶん渡口君が先行して、そこに自分が付き合うかどうかだったと思うんですけど。無理やり行った感じでしたし、嫌なところで金子君とも合ってしまった。諸橋(愛)さんもいたので、飛ばされないように半車でも前にいないとなって。後ろには迷惑を掛けてしまいましたね。三谷さんは脚があるので良かった。たぶん三谷さんが行ってくれていなかったら、自分は諸橋さんにやられていたと思う」
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嘉永泰斗選手
切って出た嘉永泰斗(写真)の上を北日本勢が出て、単騎の八谷誠賢が続く。嘉永は4番手に引いて、6番手でタイミングを取った古性優作が赤板2コーナー手前から仕掛ける。古性は叩き切るが、わずかに遅れた三谷将太は阿部拓真にさばかれる。古性の先行に阿部が迎え入れた照井拓成が続いて最終ホームを通過する。打鐘4コーナーから踏み込んでいた嘉永が、スピードに乗せて古性に襲い掛かる。バック過ぎに古性をまくり切った嘉永が1着。
「車番が悪かったんで、後ろから1回押さえてペースを上げて、あとは行けるところからと。前も掛かってたんで、いけるか不安だった。でも、行った感じはいけるなって。3番手辺りでキツかったけど、(最終)2コーナーから伸びていった。セッティングをいじったりして、昨日(初日)より全然良かった」
最終3コーナーで古性が外に振って照井、三谷、伊代野貴照が落車。照井の余力を確かめて、2コーナー過ぎから嘉永を追いかけた阿部拓真が2着に入った。
「(古性の仕掛けに三谷が)ちょっと口が空いていた。三谷さんですけど、(三谷をさばいて古性を)1車すると大きいなと。(嘉永のまくりは)スピードが違ってて、照井もいっぱいそうでスイッチできなそうだった。それで自分でいきました。落車があったんで素直には喜べない。自分はあんまりピリッときていない。あとは気持ちでカバー。キレが悪い感じで、重たさを感じる。疲れがあって、ここに入ってきたんで徐々に良くなってくると思います」
「車番が悪かったんで、後ろから1回押さえてペースを上げて、あとは行けるところからと。前も掛かってたんで、いけるか不安だった。でも、行った感じはいけるなって。3番手辺りでキツかったけど、(最終)2コーナーから伸びていった。セッティングをいじったりして、昨日(初日)より全然良かった」
最終3コーナーで古性が外に振って照井、三谷、伊代野貴照が落車。照井の余力を確かめて、2コーナー過ぎから嘉永を追いかけた阿部拓真が2着に入った。
「(古性の仕掛けに三谷が)ちょっと口が空いていた。三谷さんですけど、(三谷をさばいて古性を)1車すると大きいなと。(嘉永のまくりは)スピードが違ってて、照井もいっぱいそうでスイッチできなそうだった。それで自分でいきました。落車があったんで素直には喜べない。自分はあんまりピリッときていない。あとは気持ちでカバー。キレが悪い感じで、重たさを感じる。疲れがあって、ここに入ってきたんで徐々に良くなってくると思います」