『奈良競輪開設74周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:2月8日

 奈良競輪場で開催の大阪・関西万博協賛・開設74周年記念「春日賞争覇戦(GIII)」が、2月8日から始まった。注目の初日特選レースは佐々木悠葵のカマシに乗った小林泰正が、古性優作の反撃を合わせ切って勝利。また、一次予選では中井太祐、山本伸一が1着スタートを切るなど近畿勢が底力を示した。9日は準決への勝ち上がりを競う二次予選7個レースをメインに争われる。
 記念シリーズは開催中の毎日、300名様に先着プレゼント。冬のおいしいグルメ、未確定車券抽選会、近畿地区を代表する解説者による予想会などが予定されています。さらに9日には、神山雄一郎さんのトークショーや、八木真澄(サバンナ)のお笑いライブ、ジャグラーみぞんの大道芸人パフォーマンス、SHiiNAのマジックショー、池上真由美の歌謡ショーが行なわれるスペシャルステージ、奈良商工会議所出張商店街、おたのしみ縁日も実施予定となっています。奈良競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

武田亮選手
武田亮選手
 青板バックで切った菅原裕太を押さえて、武田亮(写真)が前に出る。赤板目掛けて梶原海斗が巻き返すが、マークの宮崎大空は小林令のけん制を受けて遅れ気味。梶原を出させた武田は、宮崎をさばいて番手を奪う。最終ホームで佐々木豪が巻き返すと、梶原と車間を切っていた武田は、最終2コーナーで合わせて番手まくり。ゴール前で迫った小林を振り切って、武田がオープニングレースを制した。
 「赤板で(梶原が)結構来ていたので。(梶原に前に出られて)緩められたらいやだなって思って踏んでいたら、(小林)令さんのおかげで番手が空いていたので。でも、追い上げにきていたのでヤバいと思って外を踏もうと思ったら梶原君も前に踏んだので、そのままハマった感じですね。(佐々木がまくりに来ていたのは)全然わからなくて。車間が空いてたので、詰めながら出た感じですね。(前回の)小松島が風がすごくて。やばかったので、終わったあとに街道にいって風をくらってきた。(一走してみて)そんなに風は気にならなかったですね」
 佐々木のまくりも阻んだ小林令が2着。息の合った連係で、関東ワンツーを決めた。
 「梶原君がどこを取っても、その後ろからっていう感じで。梶原君がすかさずくれば、自分が番手をさばくか、梶原君を出させるかは武田君に任せていました。信頼していました。(佐々木のまくりは)きたタイミングで武田君も踏んだので、止まるかなって。良かったです。最近は着が悪かったんですけど、自分の感覚的には悪くなかったので。こうやって展開が向けば、着にもからめているので」


<2R>

隅田洋介選手
隅田洋介選手
 後ろ攻めの横関裕樹が、早めに押さえに動くが、先頭の町田太我は青板バックで踏み上げて突っ張る。横関が後退し、町田は赤板から徐々にペースアップ。6番手の鈴木庸之が中切れするほどの掛かりで、町田はどんどんペースを上げていく。最終2コーナー過ぎに、4番手から山岸佳太がまくるが、3コーナーで隅田洋介(写真)にブロックされて失速。直線で追い込んだ隅田が、町田を差し切った。
 「スタートは、山岸に負けたかなと思ったけど、中団が欲しかったみたいで、出させてくれたんで。前が取れれば全ツッパだと思ったし、あいつ(町田)の走りは知ってるんで。赤板で踏み上げてくれたし、早めにいってくれて良かった。(山岸を)一発で止められたんで良かった。でも、自分が振ってから戻ったんで、青井(賢治)さんにバックを踏ませてしまってワンツースリーまで決まらなかった。余裕はあったし、自分のアタマで売れてたんで、1着で良かった」
 寒空の下で風を切った町田太我が2着に粘った。
 「隅田さんがスタートを取ってくれたおかげで、自分のレースができました。全ツッパで、誰も出させないようにと思っていました。自分のペースで駆けられましたね。重くて、風も強くて、掛かりとかは分からなかった。たまたま運が良くて逃げられたし、(調子は)まだ分からないです」


<3R>

 5番手から先に動いた鈴木薫が切った上を、渡邉雄太が押さえて前に出る。さらに、山本直が赤板で切って、2コーナーで叩いた甲斐俊祐の先行策。後方となった鈴木が巻き返すが、中村健志のけん制もあって最終バックで勢いが鈍る。中村と、鈴木で併走となった上を、ホームから仕掛けた渡邉雄太がのみ込んでいく。3コーナーでは中村と、石川裕二が落車。あおりを受けずに済んだ渡邉が前をまくり切って、最後は嶋津拓弥が余裕を持って追い込んだ。
 「余裕はありました。グッと踏んだら出たので、踏み過ぎないように調整しながら。雄太が仕掛けたタイミングがすごく良くて、脚を使わずに付けられましたね。恵まれました。去年は(9月小田原FIの落車で)左膝の、大腿骨の内側を剥離骨折をしてしまって。全然良くなかったんですけど。1月があっせん止まったんで。練習は(制限なく)フルにやれているので。日常生活は痛いときがあるんですけど、タテにペダルを踏むのは痛みがでない」
 まくった渡邉雄太が2着。
 「甲斐君がSを取りに行ったので、自分も踏めば中団は取れたと思うんですけど。一瞬、後ろから押さえた方がいいかなって思ったので。(打鐘過ぎに)鈴木君が行ったのが見えたので、ついていかないとまずいなって思って。山本さんのところ(を乗り越えるの)はギリギリでした。鈴木君が行き切れないのを見てから外をいきました。脚にめちゃくちゃきていて、なんとか行き切れた感じですね。前回の小倉よりはいいと思います」


<4R>

谷和也選手
谷和也選手
 前受けの谷和也(写真)は、早めに車を下げ始め、上昇してきた小川丈太を送り出す。野田源一、一戸康宏の順で切って、7番手まで下げ切った谷は、赤板からすかさず反撃を開始。2コーナー過ぎに勢いよく先頭に立つと、そのままペースを落とさずにどんどん加速していく。最終ホームでは4番手以降は車間が空いて、近畿勢のペース。小森貴大が番手絶好かと思いきや、強靭な踏み直しを見せた谷がそのまま押し切った。
 「ジャンで出切ったときに、バックの追い風ですごい流れてて、スピードに乗りましたね。コンディションに恵まれました。バックで勢いよく出られたスピードで、ホームの向かい風も超えられた。スピードに乗ったんで、変にペースに入れずに踏み切ろうと思って、そのまま駆けていきました。疲れは溜まらないようにしてきたし、状態も問題ないです」
 4コーナーを無風で回った小森貴大だが、谷を差し切れず。
 「谷君が強気でしたし、しっかり付いていくことを意識してました。正直、谷君の掛かりがすごすぎて、後ろを確認できなかった。誰も来れないだろうなとは思ってたけど、自分のできることをしようと思って、余計なことをしすぎた。僕自身の番手の走りのスキル不足です。前の掛かりを含めて、どういう動きをしないといけないのか、これから経験していかないといけない。自分の状態の問題じゃなくて、スキル不足です」


<5R>

飯野祐太選手
飯野祐太選手
 後ろ攻めの長屋秀明が、残り2周半で城戸俊潔を切る。中部勢を追った飯野祐太(写真)は、一旦4番手外で城戸と併走し、藤田周磨が併走の上を仕掛けて赤板1コーナーで前に出る。藤田が出切って緩めると、飯野が外併走から仕掛けて打鐘で主導権を握る。追い上げた城戸が、3番手内に切り込んで、飯野がペースを握る。巧みな走りで若手を封じた飯野が、番手の山崎芳仁すらも振り切った。
 「(打鐘から先行するのは)いつぶりだろう、覚えていないですね(笑)。本当は前の方からいきたかったんですけど、スタートでイレギュラーもあって。その場、その場で判断しながらいきました。赤板で藤田君がいくのも想定していましたし、そこだけ遅れないようにって。ハイペースになっての8番手は嫌だったので。でも、思いのほかペースが上がらなかったので、体が勝手に反応してくれました。(状態は)いい方かなって思っていましたけど、逃げ切れたので。たまたまですけど。33なので前々に行ければっていう感じで、後手だけ踏まないようにって考えていました」
 飯野マークの山崎芳仁が2着に続いた。
 「自分はスタートが早い方じゃないので。結果後ろの方からになったんですけど、飯野君に任せていました。ギリギリまで待って、まくりに来れば止めて、内を締めてって思っていたんですけど、誰もこなかったので。8分の1車輪か、タイヤ差で交わせればよかったんですけど。そこは自分の技術不足ですね」


<6R>

 青板バックで村上直久が押さえて、北日本勢が南関勢を追う。北津留翼は動きを見せず、前受けから5番手に下げた橋本壮史が、後ろをけん制しつつタイミングを取る。スローペースの村上は、打鐘目掛けてペースアップ。橋本は、2センターから北津留よりも先に仕掛ける。中田健太は橋本に遅れて、最終ホームから仕掛けた北津留がぐんぐん加速して前団をのみ込んでいく。北津留は、単騎で出切った橋本を、最終2センターでとらえて押し切った。
 「前から2番目からが、一番早く単独になれるなと思ってたし、市橋君があの位置を取ってくれて助かりました。理想は、トン、トンのタイミングで叩ければ良かったんですけど、風が突発的に吹いていて、踏んでも出なかった。(橋本の)番手の方が離れて、自分のタイミングが狂ったんですけど、前団は風を受けているし、良い所で仕掛けられる形になった。もうちょっと加速が欲しいし、まだイマイチかな」
 市橋司優人は、北津留の強烈なダッシュに若干車間が空きながらも、食らい付いて2着。
 「中団からが理想でしたし、そこだけはと思って、スタートでめちゃくちゃ脚を使いました。他のラインがどう動くかよりも、自分は北津留さんに付いていくことだけに集中してたし、前のことは北津留さんに任せてました。それでも、完全に遅れましたね。油断もしていなかったけど、あの人のダッシュはすごいです。自分もまだ自力を出せているぶん、追いつけた。調子は良くなっているし、落とさないように頑張りたい」


<7R>

 誘導と間合いを取った南潤が、奥村諭志の上昇を残り2周半で突っ張る。根本哲吏が4番手をキープし、奥村は7番手に戻って、南のペース。赤板2コーナーから本格的にペースを上げた南が、隊列を一本棒にして駆けていく。根本が最終2コーナーでようやく仕掛けるが、南と車間を切っていた中井太祐が、詰めた勢いで合わせて不発。中井が、ゴール寸前で南を交わして地元勢初1着。
 「(南は)前から突っ張りたい感じだった。ちょっとこの風ですし、距離も長いなっていうのはあったんですけど、掛かっていきましたね。(根本の仕掛けは)自分が止めるというよりも、(南)潤が自分で合わせていましたね。伊代野(貴照)さんまで3着には入れれば良かったんですけど、1着を取れたことは嬉しいです。一つ一つ勝ち上がっていきたい」
 2周半突っ張り先行の南潤が2着に逃げ粘った。
 「前を取って、突っ張れればって思っていました。根本さんなので、自分が気を抜けば中団から来るかなっていうのはあったので、警戒していました。初日っていうのもありますし、後ろが地元2人っていうのもあったので、ちょっと焦って早め早めに踏み過ぎてしまったかなっていうのはありますね。ミスできないので。もうちょっと落ち着いても良かったですね。中井さんに残してもらえたので。風はあんまりなかったですけど、2周半は長いので。でも、33ですし(先行)有利かなっていうのはありますね」


<8R>

 笠松将太が切った上を、和泉尚吾が押さえる。続いて道場晃規が切りに動くが、和泉は赤板でペースを上げて道場を突っ張る。道場が下がると、土生敦弘が7番手から一気に巻き返し、打鐘2センターで主導権を取り切る。道場は、近畿勢の仕掛けに反応し、最終ホームで4番手に追い上げる。外併走から2コーナーで仕掛けた道場のダッシュは抜群で、土生マークの大石崇晴は反応できない。後続を突き放した道場が白星をつかんだ。
 「(赤板で)和泉さんを叩ければと思ったんですけど、やる気なのかなと思って、気持ちの弱さが出た。すぐに考えを切り替えて、ホームで4番手を取り切ったけど、あそこでそのままいけていれば、川越(勇星)さんとワンツーが決まったと思う。いけないのが、自分の弱さです。ホームで休めた分、余裕はあったんで、出は良かったかな。踏んだりやめたりの割には出が良かった。冬場は得意じゃないけど、次は全日本選抜だし、そうも言ってられないので」
 大石崇晴は、道場に上を行かれたが、遅れ気味の川越勇星を張りながら追い込んで2着を確保した。
 「土生君がタイミングよく行ってくれたし、良い流れにはなりました。でも、寒くて土生君の掛かりもあんまり良くなくて。残せればと思ったけど、道場君のスピードが良すぎて、僕の技量じゃ止められなかった。川越君は車間が空いてたし、(切り替えるなら)そこだなと思ったけど、土生君を残そうと思って中途半端になって、清水(剛志)さんに迷惑を掛けてしまいました」


<9R>

山本伸一選手
山本伸一選手
 中嶋宣成が、石塚輪太郎を押さえる。赤板目掛けて踏み上げた田村大が中嶋を叩き、石塚は1センター過ぎから早めに巻き返す。田村もペースを上げて抵抗するが、石塚が強引に叩き切って最終1コーナーで前に出切る。近畿ライン3車で出切り、番手の山本伸一(写真)が好展開を生かして1着。
 「輪太郎はいくところでいく選手なので。しっかり準備をして。カマシに行きそうな感じだったので想定してました。流れの中でいってくれた。(別線に)隙があれば自分もアシストしようと思っていました。(石塚が先頭に出てからは)もう後ろのラインは仕掛けられないかなっていうのはあったので、後ろを見ながら抜け出した感じですね。しっかり(地元記念に向けて)準備をしてこれた」
 別線を強引に叩き切った石塚輪太郎が、自身も2着に逃げ粘って、ラインワンツースリーを決めた。
 「1番車でしたし、前で良いかなって思っていました。メンバー構成上、楽に前に出られることはないと思っていたので、モガき合いっぽくなるかなって。でも、無理やりにでも仕掛けないと7番手になってしまうと思ったので。(短走路の)奈良ですし、それじゃ届かないと思ったので仕掛けました。軽いコンディションではなかったですし、ゴールまで重たかったですね」


<10R>

 後ろ攻めとなった木村弘は、周回中に上昇して5番手の志田龍星にフタをする。木村は、赤板で才迫開を叩いて先頭へ。安彦統賀が、才迫をすくって隊列が短くなると、志田は2コーナーから併走の上を仕掛けていく。志田は最終ホームで木村を叩き切って主導権を奪取。別線は仕掛け切れず、ゴール前は、志田と、皿屋豊の争い。皿屋の追い込みを、8分の1輪差でこらえた志田が逃げ切った。
 「一番思ってない並びだったし、どうしようか迷いました。行きやすい流れになったし、展開が向いてくれて良かったです。今回から新車なんですけど、ちょっと重く感じた。慣れれば大丈夫かなっていう感じはあります。セッティングはもうちょっと煮詰めたいです。(奈良は)FIで優勝しているし、記念でも結果を残したいです」
 皿屋豊は、志田を差し切れず2着。番手戦に不慣れな部分が出たか。
 「志田が強くて抜けなかった。3番手がいないのも分かったし、後ろを気にするあまり距離感を見誤った。後ろを連れ込まないようにと思ったんですけど。志田君が強かったです。追走自体はうまくいったし、自分のところを張られないようにと、差しながら回ったり、内を締めたりっていう動きはできた。状態自体は問題ないです」


<11R>

五十嵐綾選手
五十嵐綾選手
 後ろ攻めから、上田尭弥が五十嵐綾(写真)を押さえて前に出る。中釜章成が、上田を叩きにいくが、上田も合わせて赤板でペースを上げる。突っ張られた中釜は、4番手外で五十嵐と併走してから、2コーナーで再度仕掛ける。中釜は、抵抗する上田を今度は叩き切って、最終ホームで先頭へ。近畿3番手で遅れ気味だった栗山俊介が追い上げると、それを目標にして五十嵐が踏み上げる。2コーナー過ぎから持ち出してさらに加速した五十嵐は、2センターで近畿勢をまくり切る。混戦で一発を決めた五十嵐が1着で、波乱の決着となった。
 「前か中団が良かったんですけど。できれば中団かなって。でも、結果的に前で良かったですね。ペースが上がっていたので、あそこ(赤板)で引いたら中釜さんが楽な展開になってしまうと思った。でも、前に踏んでくれてラッキーでした。栗山さんがいい目標になって、三谷(竜生)さんには見つかったと思うんですけど、その外々を回っていけたので。三谷さんが前に踏むと思ったんですけどね。前回落車していて体は大丈夫なんですけど、自転車に乗っている感覚はイマイチなので、修正したい」
 五十嵐マークの佐藤雅春は、三谷竜生のけん制をもらいながらも2着に食らい付いた。
 「(佐々木)省司さんがSを取ってくれて。自分はいい形で(五十嵐が)まくっていくところに付いて行けたと思います。三谷さんがブロックに来るなって考える余裕もありました。自分は点数がないのに、こうやって記念を走らせてもらってありがたいです。落車の影響はないんですけど、12月にマイコプラズマにかかって、肺炎になってしまって。走りながら戻していければって思っているんですけど。7車立てよりも9車の方が圧倒的に好きなので」


<12R>

小林泰正選手
小林泰正選手
 松井宏佑が残り2周半で押さえると、前受けの古性優作は、番手の郡司浩平に飛び付いてイン粘りに出る。古性は、最小限の動きで郡司をさばいて、2番手を確保する。隊列がもつれるなか、佐々木悠葵は赤板2コーナーで仕掛けて松井を叩き切る。平原康多は離れて、古性は最終ホームで小林泰正(写真)の後ろにスイッチ。古性が間髪入れずに2コーナーからまくると、小林は古性に体を当てながらバックで番手まくりに出る。古性を合わせ切った小林が、激戦を制した。
 「佐々木君は先行主体ですし、しっかり付いていくことを意識してました。練習でも付いてますし、どこからでも行けるだろうなって安心して付いてました。自分の状態も上がっているので、踏み出しとか、その辺はきつくなかったです。平原さんがいないのが確認できたんですけど、自分が車間を切るのが早すぎて、古性さんを引き出す形になってしまった。佐々木君が残れるレースだったのに、自分の技術不足です」
 俊敏に前々へと攻めた古性優作は、小林に仕掛けを合わされながらも、こらえて踏み続けて2着に入った。
 「あの位置(松井の番手)を、極力動かずに、違反点を付けずに取り切ることを意識していました。動かずに、空気感であの位置を取れたら、自分の技術的なレベルアップにつながると思うので。レースのなかで、その都度適正な判断をできたと思うけど、脚が追いついていない。重たかったですね。ここが終わってから疲労を抜く予定ですし、しんどい状態。踏み出しても乗っていかないなって感じです。疲労が楽になることはないので、疲労を蓄積させないようにケアしたい」
 郡司浩平は、古性にさばかれて、最終ホームで平原に決められる苦しい展開。それでも後方で立て直して、最後は外を踏んで3着。
 「古性君が前を取った時点で、あれ(飛び付き)も頭の中に入っていたし、入っていてのこの結果なので。もっと(技術を)磨いていかないとだめです。久々の33で、バンクをうまく走れていないなって感じでした。この反省を忘れないように」