奈良競輪場で開催された開設75周年記念「春日賞争覇戦(GIII)」は、2月8日に決勝戦が行われた。33バンクの決戦は、佐々木悠葵が打鐘過ぎに出切ると、そのままゴールまで力強く押し切り大会制覇。三谷竜生、三谷将太、中井太祐の地元トリオや、単騎の松井宏佑らを退け、25年1月の大宮記念以来となる3度目のGIII優勝を遂げた。
決勝戦 レース経過
号砲でS取り争いになるが、最内枠の三谷将太が正攻法の位置を確保。中団も芦澤大輔が巧みに確保し、棚瀬義大は位置を取れずに後方に。三谷竜生-三谷将-中井太祐、佐々木悠葵-芦澤、松井宏佑、棚瀬-森川大輔-西村光太で周回を重ねた。
青板バック手前から上昇を始めた中部勢を、三谷竜はすんなり送り出して中団位置へ。松井も内を突いて地元勢の後ろに切り替える。これで8番手となった佐々木だったが、赤板1コーナーから一気にカマす。棚瀬のペースは上がらず、打鐘3コーナー過ぎには棚瀬を叩いて佐々木の主導権に変わる。最終ホームを過ぎて6番手から三谷竜がまくるも思うように車が進まない。2コーナー最後方から仕掛けた松井は外々踏まされる展開で不発に。三谷竜に合わせてバックで仕掛けようとした棚瀬も出は一息。3コーナーで内に進路を取った三谷将が猛然と伸びてきたが、これも前を脅かすには至らなかった。関東2人の争いになり、快調に逃げた佐々木が押し切り。芦澤が2着で、棚瀬が外を踏んだため、関東コンビを追う形になった森川が3着に流れ込んだ。

佐々木悠葵選手
昨晩から降りしきった雪は中盤戦で降りやんだものの、極寒のバンクコンディションで行われた決勝戦。地元勢や、勢いに乗った中部勢、昨年覇者の松井宏佑らを打ち破ったのは、佐々木悠葵(写真)のハイスピードカマシだった。
芦澤大輔が、巧みなスタートを決めて中団を確保。佐々木にとって、理想としていたレース運びが叶った。
「並びが想定通りだった。あの並びで、(脚力を)ためてから(仕掛けて)行くのも作戦通りだった。(棚瀬義大は)S級の決勝も初めてと聞いていたので、そこまでペースも上がらないと思っていた。芦澤さんと、2人で決まるように仕掛けました」
青板バックで切った棚瀬がミドルペースでいると、佐々木は赤板から一気のカマシ。中団の三谷竜生は反応できず、踏み上げた棚瀬とも、あまりにもスピードが違う。打鐘2センターでは芦澤と共に2車で出切り、3番手に収まった棚瀬は車間が空く。最終ホームから巻き返した三谷竜の進みも悪い。抜群の掛かりで逃げた佐々木が、芦澤の援護を受けてそのまま押し切った。
「優勝できるとはまったく思ってなかったです。もう、バックでは脚がいっぱいでした。(1着だとは)本当にわからなかったです。ゴール線も見ずにゴールしたので、びっくりです。芦澤さんにもチャンスがあるようにと思って走ったし、それで優勝できてうれしいです」
これまで3度ビッグレースで決勝に進出し、昨年のサマーナイトフェスティバルは、眞杉匠の優勝に大きく貢献するラインの前回り。佐々木の活躍が、関東勢のビッグレースでの躍進につながる。
「(ラインが)2車になったり、車番が悪かったり、ビッグレースでもそういうことが多くて、(競輪は)難しいなと思う。でも、そういうときに気持ちを入れないとなっていうのは、年始に思いました」
精神的にも成長し、関東を導く大砲へと進化を遂げよう。
芦澤大輔は、佐々木のカマシにピタリと追走。スタートから、援護まで、いぶし銀の動きを見せた。最後は佐々木に逃げ切りを許したが、昨年の一時期は苦しい時間を過ごした芦澤にとって、このワンツーは大きい。
「スタートは中団が欲しくて、うまく取れて良かった。33バンクですし、(佐々木は)後方になったらすかさず行くと思っていたので、付け切れて良かった。自分も余裕はあったんですけど、佐々木君が強かった。自分もできることをと思ってやったけど、棚瀬君のまくりも結局1車くらいしか来なかったし、みんなをうまく33バンクのコーナーを使って外々を回させることができた。(差せないのは)単純に脚力の問題なんで。佐々木君が強かった」
佐々木に叩かれた棚瀬は、バックからもう一度外に持ち出す。マークの森川大輔は、いっぱいになった棚瀬の内から伸びて3着に入った。
「スタートは、前が取れれば突っ張るなりなんなりとできたけど、後ろ攻めになったんで、とりあえず押さえてから。(佐々木のスピードが)ちょっと良すぎましたね。僕に反応できるスピード感じゃなかった。(棚瀬が3番手に収まって)頑張れと思ったけど、きつそうだった。でも、仕掛けてくれたから僕の着がある。もうちょっと早めに内に行けたら良かったけど、棚瀬もまだ粘ってたので」






青板バック手前から上昇を始めた中部勢を、三谷竜はすんなり送り出して中団位置へ。松井も内を突いて地元勢の後ろに切り替える。これで8番手となった佐々木だったが、赤板1コーナーから一気にカマす。棚瀬のペースは上がらず、打鐘3コーナー過ぎには棚瀬を叩いて佐々木の主導権に変わる。最終ホームを過ぎて6番手から三谷竜がまくるも思うように車が進まない。2コーナー最後方から仕掛けた松井は外々踏まされる展開で不発に。三谷竜に合わせてバックで仕掛けようとした棚瀬も出は一息。3コーナーで内に進路を取った三谷将が猛然と伸びてきたが、これも前を脅かすには至らなかった。関東2人の争いになり、快調に逃げた佐々木が押し切り。芦澤が2着で、棚瀬が外を踏んだため、関東コンビを追う形になった森川が3着に流れ込んだ。

佐々木悠葵選手
芦澤大輔が、巧みなスタートを決めて中団を確保。佐々木にとって、理想としていたレース運びが叶った。
「並びが想定通りだった。あの並びで、(脚力を)ためてから(仕掛けて)行くのも作戦通りだった。(棚瀬義大は)S級の決勝も初めてと聞いていたので、そこまでペースも上がらないと思っていた。芦澤さんと、2人で決まるように仕掛けました」
青板バックで切った棚瀬がミドルペースでいると、佐々木は赤板から一気のカマシ。中団の三谷竜生は反応できず、踏み上げた棚瀬とも、あまりにもスピードが違う。打鐘2センターでは芦澤と共に2車で出切り、3番手に収まった棚瀬は車間が空く。最終ホームから巻き返した三谷竜の進みも悪い。抜群の掛かりで逃げた佐々木が、芦澤の援護を受けてそのまま押し切った。
「優勝できるとはまったく思ってなかったです。もう、バックでは脚がいっぱいでした。(1着だとは)本当にわからなかったです。ゴール線も見ずにゴールしたので、びっくりです。芦澤さんにもチャンスがあるようにと思って走ったし、それで優勝できてうれしいです」
これまで3度ビッグレースで決勝に進出し、昨年のサマーナイトフェスティバルは、眞杉匠の優勝に大きく貢献するラインの前回り。佐々木の活躍が、関東勢のビッグレースでの躍進につながる。
「(ラインが)2車になったり、車番が悪かったり、ビッグレースでもそういうことが多くて、(競輪は)難しいなと思う。でも、そういうときに気持ちを入れないとなっていうのは、年始に思いました」
精神的にも成長し、関東を導く大砲へと進化を遂げよう。
芦澤大輔は、佐々木のカマシにピタリと追走。スタートから、援護まで、いぶし銀の動きを見せた。最後は佐々木に逃げ切りを許したが、昨年の一時期は苦しい時間を過ごした芦澤にとって、このワンツーは大きい。
「スタートは中団が欲しくて、うまく取れて良かった。33バンクですし、(佐々木は)後方になったらすかさず行くと思っていたので、付け切れて良かった。自分も余裕はあったんですけど、佐々木君が強かった。自分もできることをと思ってやったけど、棚瀬君のまくりも結局1車くらいしか来なかったし、みんなをうまく33バンクのコーナーを使って外々を回させることができた。(差せないのは)単純に脚力の問題なんで。佐々木君が強かった」
佐々木に叩かれた棚瀬は、バックからもう一度外に持ち出す。マークの森川大輔は、いっぱいになった棚瀬の内から伸びて3着に入った。
「スタートは、前が取れれば突っ張るなりなんなりとできたけど、後ろ攻めになったんで、とりあえず押さえてから。(佐々木のスピードが)ちょっと良すぎましたね。僕に反応できるスピード感じゃなかった。(棚瀬が3番手に収まって)頑張れと思ったけど、きつそうだった。でも、仕掛けてくれたから僕の着がある。もうちょっと早めに内に行けたら良かったけど、棚瀬もまだ粘ってたので」






次回のグレードレースは、「たちおあい賞争奪戦」が2月12日~15日、静岡競輪場において開催されます。
郡司浩平、深谷知広、簗田一輝、渡邉雅也とそろった南関東勢が優勝争いをリードしそうですが、吉田拓矢、古性優作のSS班も黙ってはいません。百戦錬磨の新田祐大、佐藤慎太郎の福島コンビ、九州勢も山田庸平、後藤大輝、東矢圭吾と戦力は整っていて、一筋縄ではいきそうにありません。凱歌をあげて全日本選抜に弾みをつけるのは、果たして誰なのでしょうか?
2月5日時点の出場予定選手データを分析した、奈良競輪「たちおあい賞争奪戦」(GIII)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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郡司浩平、深谷知広、簗田一輝、渡邉雅也とそろった南関東勢が優勝争いをリードしそうですが、吉田拓矢、古性優作のSS班も黙ってはいません。百戦錬磨の新田祐大、佐藤慎太郎の福島コンビ、九州勢も山田庸平、後藤大輝、東矢圭吾と戦力は整っていて、一筋縄ではいきそうにありません。凱歌をあげて全日本選抜に弾みをつけるのは、果たして誰なのでしょうか?
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