『奈良競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:2月10日


 奈良競輪場開設59周年記念「春日賞争覇戦」が明日11日から4日間に渡って開催される。地元近畿地区からは村上義弘、市田佳寿浩のSSコンビが参戦。ほかにも稲垣裕之やホームバンクの大井啓世、佐藤成人ら強力布陣で他地区の強豪を迎え撃つ。333バンクを舞台にスリリングなスピードレースが繰り広げられそうだ。
 開催中はファンサービス、イベントも盛りだくさん。毎日、先着2000名様にラッキーカードを配布し、抽選で素敵なプレゼントを進呈いたします。また、初日は中野浩一氏によるトークショーにBMXショー、素人脚自慢が予定されています。ぜひ、この機会に奈良競輪場へお越しください。


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 有馬雄二は前回の地元向日町記念でS級初勝利を達成。気分良くここに乗り込んできた。
 「初勝利は嬉しかったです。S級はみんな強いから難しいですね。今は自力基本に展開次第で何でもやるようにしています。調子は悪くないし、明日も中団基本に総力戦で戦います」


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片岡迪之選手
片岡迪之選手
   片岡迪之(写真)は記念初参戦。積極的な走りで全国のファンにアピールする。
 「今期から初めてのS級なんですが、ちょっと気持ちが入り過ぎて、空回りしている感じですね。昨年の11月ぐらいからセッティングも試行錯誤しているんです。その影響も少しありますね。今は我慢の時期。でも、調子自体はずっといいので、積極的なレースで名前を売りたいと思います」
 須藤雄太は追加参戦だが、状態面に不安はない。
 「追加は静岡記念の最終日にもらいました。調子は変わらずいいと思います。明日は強い相手がそろっているので、強気に前々にいくしかないですね」


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谷田泰平選手
谷田泰平選手
   谷田泰平(写真)は今期S級に初昇格。3場所で3勝とまずまずの結果を残している。
 「S級は仕掛けどころが違うから大変。展開が向いて1着が取れているだけです。ここに向けては雨とか雪が多くて外での練習はあまりできなかったけど、ローラーで仕上げてきたので体調はバッチリ。今回は同期も多いので負けられない気持ちです。初の記念でアピールする場だと思うので、積極的な走りをします」
 房州輝也は前回の松山を走った後に体調を崩したが、しっかり立て直してきた。
 「風邪を引いて1本欠場したんですが、その後は練習できたので大丈夫。前回と変わらない状態で走れると思います。奈良は前々にいないと厳しいので先行基本に走ります」


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柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
   柴崎俊光(写真)は大敗も多いが、仕掛けがツボにはまった時のスピードは一級品だ。
 「もうちょっと安定感は欲しいんですけどね。力は少しづつ付いてきたけど、そこが今の課題です。前回の京王閣はちょっと疲れが出てダメでしたが、その後は10日ぐらい空いていて普通通り練習できたから大丈夫でしょう。このバンクは後手を踏んだら厳しいので気を付けたい。333は残り2周ぐらいからペースが上がるので、ギアを1枚上げて3・64で勝負します」
 山口泰生は柴崎の番手から差し切りを狙う。
 「柴崎君の番手を回るのは初めて。3番手や4番手なら何度かあるんですけどね。強いから信頼して任せるだけです。勝つようなレースをしてくれれば自分にもチャンスはあるはず。最近は切れが出てきたので、だいぶ状態は上がってきたと思います。今、通算98勝なので、この開催であと2勝できるように頑張ります」
 橋爪亮は相変わらずの先行力を見せている。
 「体調を崩して地元のF1を休んだので、1カ月近く空いたけど、状態は問題ありません。セッティングを換えてみたので、それがいい方に出てくれればいいんですけどね。奈良は初めて。積極的な選手が多いし、タイミングを逃さずに仕掛けたい」


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小島雅章選手
小島雅章選手
   小島雅章(写真)は静岡記念の最終日に会心の逃げ切り勝ち。中2日の強行スケジュールも不安はない。
 「静岡記念は追加だったんですが、だんだん軽くなって最終日が一番感じが良かったです。中2日なんで疲れを取るだけでしたけど、静岡でもがいているから問題ないでしょう。きついメンバーだけど思い切って行くだけですね」
 高城信雄は違反点数の累積により、競輪学校で特別指導訓練に参加してきた。
 「5泊6日で行ってきました。向こうでも練習はできたし、戻ってきてからも練習はしっかりできたので体調はバッチリです。一戦一戦集中して走って結果を出したい」


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 三谷将太は中野彰人という絶好の目標を得た。番手有利にレースを運べそうだ。
 「恵まれましたね。中野君とはチャレンジの時に1回連係しているんですが、その時は優勝させてもらいました。前回のびわこの後は沖縄、向日町と2回合宿に行ったので、きっちり仕上がったと思います」
 湊崎裕次は同県の立石拓也を目標に一発を目論む。
 「立石君とはA級時代にけっこう連係したけど、S級ではそんなにないです。前回の小田原の後は10日ぐらいあったので、前半は少し休んで、後半は力を入れて練習してきました。奈良は成績がいいし、すごい好きなバンクなんですよ」


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稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
   稲垣裕之(写真)は今年からまたウエイトを取り入れ、課題克服に取り組んでいる。
 「まだ未完成な部分があるので、ウエイトでそこを強化して、もっと身体を上手く使いたいと思ってます。まだ力任せに踏んでいるところがありますからね。練習は普通にやってきて、状態はまずまずだと思います。ギアは3・85でいきます。だいぶ慣れてきましたね。でも、まだ大ギア特有の仕掛けなので、もう少し俊敏に動けるようにしたい。333は好きだけど、ミスは許されないので、その辺を集中して走ります」
 佐藤成人は地元記念に闘志を燃やす。
 「ここ2場所は前の仕掛けに千切れたり、良くなかったんですが、前回が終わってからは計画的に練習ができたので、大丈夫だと思います。明日は競りになるみたいだけど、その方が逆に気合は入りますからね。とにかく精一杯頑張ります」
 五十嵐力はあっせん停止明けで久々の実戦となる。
 「1月はあっせん停止でした。でも、年末の川崎が終わった後に熱が出て10日ぐらい休んでいました。後半は競輪学校で違反点の特別訓練に参加したので、思ったほど練習はできていません。でも、いい休養にはなりました。直前は川崎が開催していて使えなかったから花月園でスピード練習をして仕上げてきました」


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市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   市田佳寿浩(写真)は前回の和歌山記念で準優勝。その後は和歌山の白浜で合宿を行ってきた。
 「和歌山の決勝は永井(清史)君のスピードがちょっと違った。その後は気分転換も兼ねて白浜に合宿に行きました。メンバーは鷲田佳史、宮腰圭祐、高間悠平です。別に変わったことはしていないし、場所を変えて普段通りの練習をしただけ。状態も前回と変わらないと思います」
 永井清史は和歌山で記念初優勝を飾り、最高のスタートを切った。
 「和歌山は新フレームを使ってダメで最終日に元のものに戻したら優勝できました。終わってから違反点の訓練で競輪学校に行ったし、帰ってからもそんなに練習はできていないけど、調子は悪くないと思います。力は出せる状態ですね。今回は和歌山の最終日に使ったフレームで勝負します」
 神山拓弥は3・77のギアを初めて試す。
 「練習でも使ったことがないので、実戦でどう出るか。でも、ずっと使ってみたかったギアなので試してみます。今年に入ってから成績はあまり良くないけど、調子は悪くないです」


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村上義弘選手
村上義弘選手
   村上義弘(写真)は地元の向日町記念で優勝。兄弟ワンツーという最高の結果を残した。
 「自分の役割はしっかり果たせたと思う。精神的に疲れたし、終わった後はさすがに気が抜けました。しばらくは無気力状態でしたね。疲れは簡単には取れないでしょう。徐々に気持ちを高めていきたい」
 大井啓世は村上の番手回り。地元記念で好スタートを切れるか。
 「最近の成績は良くないけど、ここに向けては計画的にやってきましたから。自分なりに完璧に仕上げてきたので、今回は大丈夫です。特選スタートできたのはラッキーだし、しかも村上の後ろやからね。しっかり結果を残したい」
 北津留翼は前回の平塚で落車した影響が心配される。
 「ケガは大丈夫です。頭を打って病院で検査したけど異常はなかった。練習もすぐに再開できました。フレームが少しへこんだんですが、修理したから問題ないと思います。村上さんにはいつもやられているイメージがあります。仕掛けが難しいので、流れを見てしっかり仕掛けたい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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