向日町競輪場開設69周年記念「平安賞」は27日に2日目が行われた。二次予選A、Bの合わせて7個レースで準決勝進出が争われた。11レースでは3連単30万円を超える大穴配当が飛び出したが、最終レースは地元の村上義弘が人気に応えて快勝。近畿勢で上位独占を決めた。3日目はファイナル進出をかけた準決勝3個レースが行われる。
3日目も場内イベントは盛りだくさん。FREEDOMS&B168プロレスが向日町競輪場に登場。葛西純&神威が参戦します。BMXライダーの中村輪夢選手によるBMXショー&トークショーも予定されています。ぜひ向日町競輪場でお楽しみください。
<6R>

藤田竜矢選手
ここからが2着権利の二次予選B。後ろ攻めから動いて切った藤田竜矢を川口聖二が赤板の2コーナーで押さえて先行態勢を取る。前受けから7番手まで下げた小川賢人がすかさず反撃に出るが、川口が一気にペースを上げる。前団がもつれを藤田竜矢(写真)が最終1センターから豪快にまくって快勝した。
「頑張りました。初手は前か後ろからで。緩んだら行くし、7番手になってもタイミングを計って仕掛けようと思ってました。(小川と中団併走になっても)そこは内で粘って、しっかり勝負して、どかそうと。行き切れているんで脚は問題ないです。(中村)淳さんと一緒に乗れたのが大きいですね」
好マークから迫った中村淳が2着。通算300勝はお預けとなったが、きっちりワンツーを決めた。
「メンバー的にも2人で決まるような気がしてました。藤田君はいつも必ずどこかで仕掛けてくれるので、何も心配してませんでした。ジャンで小川君が行ってくれた時点で、自分たちに展開が向きましたね。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」
「頑張りました。初手は前か後ろからで。緩んだら行くし、7番手になってもタイミングを計って仕掛けようと思ってました。(小川と中団併走になっても)そこは内で粘って、しっかり勝負して、どかそうと。行き切れているんで脚は問題ないです。(中村)淳さんと一緒に乗れたのが大きいですね」
好マークから迫った中村淳が2着。通算300勝はお預けとなったが、きっちりワンツーを決めた。
「メンバー的にも2人で決まるような気がしてました。藤田君はいつも必ずどこかで仕掛けてくれるので、何も心配してませんでした。ジャンで小川君が行ってくれた時点で、自分たちに展開が向きましたね。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」
<7R>

鈴木誠選手
後攻めから前に出た嶋津拓弥を根本哲史が押さえると、その上を中島将尊が叩いて先行態勢を取る。3番手の高比良豪は踏み遅れて、根本が3番手に入った。根本が最終2コーナーから力任せにまくると、白岩大助のブロックは乗り越えるが、4コーナーでスピードが鈍り、後位で脚をためた鈴木誠(写真)が中バンクを鋭く突き抜けた。
「3コーナーで前が2人だったのでチャンスだなと。いい位置で脚をためられたので、伸びてくれた。もちろん位置を取って仕掛けてくれた根本君のおかげですよ」
長田祐弥は前を任せた嶋津がまくり不発となったが、冷静にコースを突いて2着。
「嶋津君が仕掛けてくれたので。出切れなかったけど、外は難しそうだったし、落ち着いてコースを見て。内に入っていくことはあまりしないけど、ここ(二次予選B)では突っ込まないといけないので」
自ら動いて中団をキープしてまくり上げた根本哲史の動きも見逃せない。
「最低限の仕事はできたかなと。着だけ考えれば、もう少し遅めの仕掛けもあるけど、今はケガなどで落ちた脚力を戻している段階だから、早めの仕掛けを意識していた。あの展開で、もっとスッっと車が出るようになるといいんだけど」
「3コーナーで前が2人だったのでチャンスだなと。いい位置で脚をためられたので、伸びてくれた。もちろん位置を取って仕掛けてくれた根本君のおかげですよ」
長田祐弥は前を任せた嶋津がまくり不発となったが、冷静にコースを突いて2着。
「嶋津君が仕掛けてくれたので。出切れなかったけど、外は難しそうだったし、落ち着いてコースを見て。内に入っていくことはあまりしないけど、ここ(二次予選B)では突っ込まないといけないので」
自ら動いて中団をキープしてまくり上げた根本哲史の動きも見逃せない。
「最低限の仕事はできたかなと。着だけ考えれば、もう少し遅めの仕掛けもあるけど、今はケガなどで落ちた脚力を戻している段階だから、早めの仕掛けを意識していた。あの展開で、もっとスッっと車が出るようになるといいんだけど」
<8R>

近藤夏樹選手
後ろ攻めから上昇した新納大輝が赤板の1コーナーで先頭に立つ。前受けの近藤夏樹(写真)がすんなり中団に収まり、伊藤裕貴は7番手の一本棒で打鐘を通過。徐々にペースを上げる新納に対し、近藤が2コーナーから好回転でまくる。吉永和生のけん制を乗り越えた近藤が真っ先にゴールに飛び込んだ。
「みんなカマシ狙いだろうと思って前を取った。後ろでけん制しあってくれて中団も取れてあんないい展開になるとは。前(新納)が駆けてくれればいいなと思ったら駆けてくれて。すんなりと中団を取れたので自分のタイミング、2コーナーでいこうと。今年2月の高松記念以来の(記念の)準決勝で、自分でもびっくりです」
南関勢の後位を選択した小泉俊也は4コーナーから外を踏み同期の望月永悟を交して2着に入った。
「この展開なら3着だろうなと思ったけど、初日の自分のタイムが良かったのを思い出して2着に入れるかなと思って踏みました。(同期の)望月君は吉永君のけん制がキツそうで、一杯だったんじゃないかな」
「みんなカマシ狙いだろうと思って前を取った。後ろでけん制しあってくれて中団も取れてあんないい展開になるとは。前(新納)が駆けてくれればいいなと思ったら駆けてくれて。すんなりと中団を取れたので自分のタイミング、2コーナーでいこうと。今年2月の高松記念以来の(記念の)準決勝で、自分でもびっくりです」
南関勢の後位を選択した小泉俊也は4コーナーから外を踏み同期の望月永悟を交して2着に入った。
「この展開なら3着だろうなと思ったけど、初日の自分のタイムが良かったのを思い出して2着に入れるかなと思って踏みました。(同期の)望月君は吉永君のけん制がキツそうで、一杯だったんじゃないかな」
<9R>

菅田壱道選手
後ろ攻めから上昇して切ろうとした菅田壱道(写真)を横山尚則が赤板過ぎに突っ張る。そこを打鐘前に押さえて出た稲垣裕之がピッチを緩めると、4番手まで下げた横山がすかさず反撃。最終ホーム前に稲垣を叩いて逃げる。これに対し、後方7番手で態勢を整えた菅田が2コーナーから鮮やかなスピードでまくり切った。
「後ろから動いて中団、中団を回ってと考えていたんですが、組み立てはちょっと甘かったですね。稲垣さんが切って、すごい緩めたんで、横山君は体が反応したんでしょう。踏み出した瞬間はアタマまで行ける感触がありました。自信を持って仕掛けられているし、まくりの効かない向日町でまくり切れているんで、脚はバッチリです」
渡部幸訓が懸命に続いて2着。菅田の強さに脱帽する。
「もう無我夢中でした。あのスピードはすごいですね。あれを抜くのは無理です。最低限、付いていってワンツーが決まったので良かったです。いい経験になりました」
好位置を確保した地元の稲垣裕之は追い込み勝負で4着。なんとか準決勝進出を決めた。
「ラインで決める走りをしたかったんですけどね。菅田君を見ていたら、横山君の巻き返しが早くて。3番手にはまったんですけど、菅田君より先に仕掛けることができなかった。うまく対応はできたんですが、横山君のペースが良くて、2コーナーからまくりを打てなかったです」
「後ろから動いて中団、中団を回ってと考えていたんですが、組み立てはちょっと甘かったですね。稲垣さんが切って、すごい緩めたんで、横山君は体が反応したんでしょう。踏み出した瞬間はアタマまで行ける感触がありました。自信を持って仕掛けられているし、まくりの効かない向日町でまくり切れているんで、脚はバッチリです」
渡部幸訓が懸命に続いて2着。菅田の強さに脱帽する。
「もう無我夢中でした。あのスピードはすごいですね。あれを抜くのは無理です。最低限、付いていってワンツーが決まったので良かったです。いい経験になりました」
好位置を確保した地元の稲垣裕之は追い込み勝負で4着。なんとか準決勝進出を決めた。
「ラインで決める走りをしたかったんですけどね。菅田君を見ていたら、横山君の巻き返しが早くて。3番手にはまったんですけど、菅田君より先に仕掛けることができなかった。うまく対応はできたんですが、横山君のペースが良くて、2コーナーからまくりを打てなかったです」
<10R>

松浦悠士選手
赤板の2コーナーで切った藤木裕を坂木田雄介が打鐘の2センターで叩いて先行策に出る。離れながら南関コンビを追った単騎の竹澤浩司がそのまま強引に仕掛けると、その動きをソツなく追いかけた松浦悠士(写真)が最終2コーナーから豪快にまくって圧倒的な人気に応えた。
「作戦的にはスタートの位置取りをミスして思った通りではなかったですけどね。インの切り合いから、最終的には先行したかった。特に悪くなかったけど、初日の感覚が抜群に良かったので、それに比べるとね。初日に高いレベルで踏み合ったから、消耗している部分もあるだろうし。そのあたりでいくつか思い当たるところはあるので、ケア、修正をして、ベストの状態にどうやったら持っていけるかを探したい」
松浦マークの池田憲昭は2着をキープ。いつも飄々とコメントするが、タテ脚があり安定感は高い。
「竹澤君の仕掛けでいい展開になったけど、あれがなくても松浦は最終ホームで仕掛けていたよ。『最終バックを取る競走をする』って言っていたからね。付いている分には楽だけど、前を抜こうと思ったらモーターを付けないとダメだね(笑)」
中四国コンビを追いかけた飯野祐太の後ろから佐藤慎太郎が3着に食い込んだ。
「俺は脚を使っていなかったからね。最後だけ突っ込んだ形になった。(二次予選)Aの権利だと、自力型も仕掛けを考えてしまう部分があるだろうし、難しいよね」
「作戦的にはスタートの位置取りをミスして思った通りではなかったですけどね。インの切り合いから、最終的には先行したかった。特に悪くなかったけど、初日の感覚が抜群に良かったので、それに比べるとね。初日に高いレベルで踏み合ったから、消耗している部分もあるだろうし。そのあたりでいくつか思い当たるところはあるので、ケア、修正をして、ベストの状態にどうやったら持っていけるかを探したい」
松浦マークの池田憲昭は2着をキープ。いつも飄々とコメントするが、タテ脚があり安定感は高い。
「竹澤君の仕掛けでいい展開になったけど、あれがなくても松浦は最終ホームで仕掛けていたよ。『最終バックを取る競走をする』って言っていたからね。付いている分には楽だけど、前を抜こうと思ったらモーターを付けないとダメだね(笑)」
中四国コンビを追いかけた飯野祐太の後ろから佐藤慎太郎が3着に食い込んだ。
「俺は脚を使っていなかったからね。最後だけ突っ込んだ形になった。(二次予選)Aの権利だと、自力型も仕掛けを考えてしまう部分があるだろうし、難しいよね」
<11R>

阿部力也選手
赤板の2コーナーで先頭に立った松岡孔明に、島川将貴がすかさず襲いかかる。打鐘の3コーナーで松岡を強引に叩いた島川が主導権を握る。中団に九州勢、郡司浩平が7番手の一本棒で最終ホームを通過。松岡が厳しいと判断した井上昌己が2コーナーから自力に転じる。これをけん制しながら岩津裕介が追い込むが、郡司ライン3番手を回っていた阿部力也(写真)が2センターから空いた内を進出。最後は井上と荒井崇博の間を割って突き抜けた。
「郡司君もキツそうで、申しわけないけど、内をいかせてもらった。脚を使っていなかったですし、突っ込まないと勝ち上がれないので。自力でやっていたときより、人の後ろのほうが脚に余裕がありますね。北日本の上のレベルのメンバーが変わっていないので、自分がそろそろ追い込みとしてそこに入っていきたいですよね」
自力に転じた井上昌己は前団を飲み込んだが、阿部の強襲に屈した。
「阿部君は9番手からきたの? 凄いね。(松岡が)前に追いつくのか見て、ダメそうだったので、自分で踏んだ。踏んだ入りはいいけど、コーナーでの走りが良くない。ハンドルとかサドルの位置を変えて初日よりは良くなったけど、もう少し背中を使って走れば、もうちょっと伸びたと思う。修正します」
番手絶好展開で3着の岩津裕介は余裕のなさを嘆く。
「自転車に乗っていてちょっとしっくりこない。余裕があれば、この展開ならもう少しどうにかしないといけないし、レース形態が変わって、松岡君を叩いた後は郡司君だけを見ていればいいはずなのにその前の井上さんまで気にしないといけないので、難しいですね」
「郡司君もキツそうで、申しわけないけど、内をいかせてもらった。脚を使っていなかったですし、突っ込まないと勝ち上がれないので。自力でやっていたときより、人の後ろのほうが脚に余裕がありますね。北日本の上のレベルのメンバーが変わっていないので、自分がそろそろ追い込みとしてそこに入っていきたいですよね」
自力に転じた井上昌己は前団を飲み込んだが、阿部の強襲に屈した。
「阿部君は9番手からきたの? 凄いね。(松岡が)前に追いつくのか見て、ダメそうだったので、自分で踏んだ。踏んだ入りはいいけど、コーナーでの走りが良くない。ハンドルとかサドルの位置を変えて初日よりは良くなったけど、もう少し背中を使って走れば、もうちょっと伸びたと思う。修正します」
番手絶好展開で3着の岩津裕介は余裕のなさを嘆く。
「自転車に乗っていてちょっとしっくりこない。余裕があれば、この展開ならもう少しどうにかしないといけないし、レース形態が変わって、松岡君を叩いた後は郡司君だけを見ていればいいはずなのにその前の井上さんまで気にしないといけないので、難しいですね」
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村上義弘選手
後ろ攻めから動いて切った田中晴基を野原雅也が赤板の2コーナーで押さえて逃げる。近畿勢に続いた阪本正和まで出させて田中は5番手に収まり、原田研太朗が8番手の態勢で最終ホームを通過。ハイピッチで駆ける野原の番手で村上義弘(写真)は車間を大きく空けて、別線の反撃に備える。2コーナーからまくった田中だが、車の進みは悪い。村上が絶好のハコ展開から追い込んで人気に応えた。
「野原のスピードの乗りは良かったし、ハイピッチで踏んでくれたんで、自分のやれることをやろうと思ってました。みんな強い選手なので、一瞬でも隙を見せたらやられる。集中して走りました」
近畿ライン3番手の神田鉱輔が2着に流れ込んだ。
「村上さんの後ろで緊張しました。自分のやらなアカンことをしっかりやろうと思ってました。展開も良くて、しっかり判断して最後は外を踏みました。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」
逃げた野原雅也が3着に粘って、近畿ライン3車で確定板を独占した。
「とにかく一生懸命走ろうと思ってました。原田さんのカマシが来るので、ピッチを上げて、1センターから目いっぱい踏みました。最後はタレましたけど、とりあえずラインで決まったので良かったです」
「野原のスピードの乗りは良かったし、ハイピッチで踏んでくれたんで、自分のやれることをやろうと思ってました。みんな強い選手なので、一瞬でも隙を見せたらやられる。集中して走りました」
近畿ライン3番手の神田鉱輔が2着に流れ込んだ。
「村上さんの後ろで緊張しました。自分のやらなアカンことをしっかりやろうと思ってました。展開も良くて、しっかり判断して最後は外を踏みました。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」
逃げた野原雅也が3着に粘って、近畿ライン3車で確定板を独占した。
「とにかく一生懸命走ろうと思ってました。原田さんのカマシが来るので、ピッチを上げて、1センターから目いっぱい踏みました。最後はタレましたけど、とりあえずラインで決まったので良かったです」