大阪・関西万博協賛・京都向日町競輪場開設74周年記念「平安賞(GIII)」が9月5日に始まった。初日のメインとなる特選レースは、窓場千加頼の番手をさばく驚きの運行から自力に転じた北井佑季を利して和田真久留が快勝。一次予選では山田久徳が地元の意地を見せて1着を奪ったが、竹内智彦、大槻寛徳、大森慶一、五日市誠が次々勝利を収めた北のベテランマーカーの存在感が光る1日となった。
記念シリーズは、週末に数多くのイベントが予定されているほか、開催中の毎日、抽選で100名様に記念のQUOカードが当たるラッキーカードを先着500名様に配布。大津尚之さんが司会する豪華解説陣による予想会、キッチンカー大集合、未確定車券抽選会もなどが予定されています。京都向日町競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

川越勇星選手
川越勇星(写真)が、赤板過ぎに勢いよく篠田幸希を押さえる。川越は、打鐘手前で叩いた竹内雄作を受けて3番手を確保。篠田は7番手に置かれる。最終ホームから持ち出した篠田に、川越が2コーナーで合わせて先まくり。3コーナーで竹内をねじ伏せた川越は、篠田のまくりも合わせ切る。番手の佐々木龍が直線で詰め寄るが、川越はそれすらも振り切って、オープニングレースを制した。
「外枠だったので、ある程度の展開は考えていた。本当の理想は、やり合ってくれたらラッキーだったって感じです。篠田君がフタをされているような展開だったので、ある程度、脚力を使わないギリギリの感じで踏めば、竹内さんが脚を使って出てくれるだろうなと。それで中団を取れて良かった。バック線を取るつもりで仕掛けたけど、取り切れなかった。竹内さんが強かったのもあるし、自分が力不足だったのかなと。それでもまくり切ってワンツーなので。篠田君の仕掛けを見てから踏むとダメなので、自分のタイミングで踏みました。(8月に2カ月の欠場から)復帰してから、復帰する前からですけど、気持ちを切らさずやれている」
佐々木龍は、打鐘過ぎに単騎の富武大に外から追い上げられるも、一発でさばいて対処。川越を差し切れなかったものの、2着に続いて神奈川ワンツーが決まった。
「車番が良くなかったので、あの並びになれば理想かなと。あとは篠田君に突っ張られないように切ってくれと。富君が遅れて来た感じで、様子を見ながらコーナーの内にどかして対処しました。川越君が強くて、踏み直しもしっかりしていて交わせなかった。前回よりは多少良いのかなって。もっと良くなるようにケアをしたい。セッティングとかは、体の状態を見ながら微調整程度です」
「外枠だったので、ある程度の展開は考えていた。本当の理想は、やり合ってくれたらラッキーだったって感じです。篠田君がフタをされているような展開だったので、ある程度、脚力を使わないギリギリの感じで踏めば、竹内さんが脚を使って出てくれるだろうなと。それで中団を取れて良かった。バック線を取るつもりで仕掛けたけど、取り切れなかった。竹内さんが強かったのもあるし、自分が力不足だったのかなと。それでもまくり切ってワンツーなので。篠田君の仕掛けを見てから踏むとダメなので、自分のタイミングで踏みました。(8月に2カ月の欠場から)復帰してから、復帰する前からですけど、気持ちを切らさずやれている」
佐々木龍は、打鐘過ぎに単騎の富武大に外から追い上げられるも、一発でさばいて対処。川越を差し切れなかったものの、2着に続いて神奈川ワンツーが決まった。
「車番が良くなかったので、あの並びになれば理想かなと。あとは篠田君に突っ張られないように切ってくれと。富君が遅れて来た感じで、様子を見ながらコーナーの内にどかして対処しました。川越君が強くて、踏み直しもしっかりしていて交わせなかった。前回よりは多少良いのかなって。もっと良くなるようにケアをしたい。セッティングとかは、体の状態を見ながら微調整程度です」
<2R>
土田武志が、早めから誘導と車間を切って、川口雄太が赤板過ぎに押さえる。梅崎隆介が切った上を、酒井雄多が打鐘で叩くと、下げ切っていた土田がすかさず巻き返す。一瞬関東勢とスピードが合った酒井だが、最終ホーム過ぎには4番手に下げて、前との間合いを取る。2コーナーから仕掛けた酒井を、竹内智彦がピタリと追走。3コーナーでは梅崎隆介が、竹内の後輪と接触して落車してしまう。まくった酒井を差した竹内は、審議の対象にはなったものの、走行に違反はなく1着だった。
「結果、酒井が強かったね。好きなように走ってもらうつもりだった。本当は前からが良かったけど、前は取られちゃった。でも、2番目からでも出し切る競走をしてくれた。土田君の先行は分かってたし、落ち着いてましたね。巻き返しも早かったし、脚があるね。さすが上位の自力選手って感じでした。(後輪が接触して)ちょっと重くなったんだけど、早めに踏み込んでなんとか。ちょっと腰を痛めてるんですけど、日常生活で痛いだけで、自転車にまたがってる感じは良かったです」
酒井雄多は、4番手に車を下げた判断が吉と出た。まくったスピードの乗りも申し分なし。
「金子(哲大)さんがあんなにスタートが早いとは知らなかった。今後は気を付けないと。結果的に僕らにとって良い初手になりましたね。(土田の番手で粘るかどうか)考えた時に、土田君が緩めたんで、ここで粘ってもしょうがないと思ってあわてて引いた。誰もまくりに来てなくて助かった。あそこでちゅうちょしたおかげで、逆に良い感じの車間を切れた。感じは良いですね」
「結果、酒井が強かったね。好きなように走ってもらうつもりだった。本当は前からが良かったけど、前は取られちゃった。でも、2番目からでも出し切る競走をしてくれた。土田君の先行は分かってたし、落ち着いてましたね。巻き返しも早かったし、脚があるね。さすが上位の自力選手って感じでした。(後輪が接触して)ちょっと重くなったんだけど、早めに踏み込んでなんとか。ちょっと腰を痛めてるんですけど、日常生活で痛いだけで、自転車にまたがってる感じは良かったです」
酒井雄多は、4番手に車を下げた判断が吉と出た。まくったスピードの乗りも申し分なし。
「金子(哲大)さんがあんなにスタートが早いとは知らなかった。今後は気を付けないと。結果的に僕らにとって良い初手になりましたね。(土田の番手で粘るかどうか)考えた時に、土田君が緩めたんで、ここで粘ってもしょうがないと思ってあわてて引いた。誰もまくりに来てなくて助かった。あそこでちゅうちょしたおかげで、逆に良い感じの車間を切れた。感じは良いですね」
<3R>
城戸俊潔が赤板過ぎに切り、中野雄喜が2コーナーで押さえる。中野がそのままペースを上げるが、蒔田英彦が打鐘で仕掛けて襲い掛かる。村田雅一のけん制を受けながらも、蒔田が強引に先頭に立つが、打鐘過ぎから巻き返していた磯島成介がさらに上をカマしていく。最終1コーナーで蒔田を叩き切った磯島の主導権。叩かれて3番手の蒔田は、前との車間がなかなか詰まらない。磯島マークで好展開を迎えた大槻寛徳は、ギリギリまで引きつけてから踏んで、磯島を差し切った。
「展開に恵まれた。磯島君は100点のレースをしてくれた。掛かっていましたし、自分も仕事ができる余裕もあった。磯島君のおかげで仕事する場面もなかったんですけど。最後は早く抜きにいくと岡村(潤)君とかがきちゃうので、ゆっくりと抜きにいった。いつも初日は体が重たい。今日(初日)も体が少し重かった。2日目からは軽くなって良くなっていく」
抜群のタイミングで仕掛けた磯島成介が2着に残った。
「スタートで前を取れたら、切って切って切ってのところをすかさず仕掛けようと。前も中野さんと、蒔田さんが踏んでいて、良い感じで目掛けていくことができた。踏み出しは問題なかったけど、バック過ぎてペダリングが悪くなったので修正して良くしたい。今日(初日)の感じだと修正できると思うので」
「展開に恵まれた。磯島君は100点のレースをしてくれた。掛かっていましたし、自分も仕事ができる余裕もあった。磯島君のおかげで仕事する場面もなかったんですけど。最後は早く抜きにいくと岡村(潤)君とかがきちゃうので、ゆっくりと抜きにいった。いつも初日は体が重たい。今日(初日)も体が少し重かった。2日目からは軽くなって良くなっていく」
抜群のタイミングで仕掛けた磯島成介が2着に残った。
「スタートで前を取れたら、切って切って切ってのところをすかさず仕掛けようと。前も中野さんと、蒔田さんが踏んでいて、良い感じで目掛けていくことができた。踏み出しは問題なかったけど、バック過ぎてペダリングが悪くなったので修正して良くしたい。今日(初日)の感じだと修正できると思うので」
<4R>

松岡貴久選手
赤板過ぎに切った山本勝利を、村田瑞季が2コーナーで叩く。緒方将樹が打鍾目掛けて踏み込むと、村田もペースを上げて応戦する。打鐘4コーナーで踏み勝った緒方が主導権を奪い、村田は3番手の小川圭二と絡んで内に詰まってしまう。緒方と間合いを取った松岡貴久(写真)は、外に振って援護してから前に踏み込み、直線で抜け出した。
「前を取って、あんな感じになるかなと思ってた。前が踏んでたけど、(緒方が)無理やり行ってくれました。まさか(3番手が)併走になると思ってなかったけど、自分も車間を切ってペースを落としてたんで、小川さんが簡単に飛ぶことはないかなと思った。(椎木尾が)多分、来るだろうなと思ってたし、あとは、椎木尾君の踏み方を見てでした」
村田が内に詰まって後退し、椎木尾拓哉は3コーナーで自ら外に持ち出して2着に食い込んだ。
「(村田は)1車引けば単独で中団になれたし、面白かったと思うんですけど。無理に内に行った感じだった。でも、内で頑張ってたし、決着が付いてから、内なり、外なりに行こうと思った。(松岡に)車間を切られてたし、自分は後ろに(中村)一将さんが付いてるんで、行ける所までと思って外々を行きました。正直、もうちょい伸びは欲しいですね」
「前を取って、あんな感じになるかなと思ってた。前が踏んでたけど、(緒方が)無理やり行ってくれました。まさか(3番手が)併走になると思ってなかったけど、自分も車間を切ってペースを落としてたんで、小川さんが簡単に飛ぶことはないかなと思った。(椎木尾が)多分、来るだろうなと思ってたし、あとは、椎木尾君の踏み方を見てでした」
村田が内に詰まって後退し、椎木尾拓哉は3コーナーで自ら外に持ち出して2着に食い込んだ。
「(村田は)1車引けば単独で中団になれたし、面白かったと思うんですけど。無理に内に行った感じだった。でも、内で頑張ってたし、決着が付いてから、内なり、外なりに行こうと思った。(松岡に)車間を切られてたし、自分は後ろに(中村)一将さんが付いてるんで、行ける所までと思って外々を行きました。正直、もうちょい伸びは欲しいですね」
<5R>
後ろ攻めから上昇した久樹克門は、中団の神田龍のヨコで脚を止めて、中近勢にフタをする。赤板1センターから踏み上げた久樹が飯野祐太を叩くと、外が開けた神田龍は、すかさず巻き返しに出る。だが、久樹がダッシュよく踏んで神田を突っ張り、中近ラインは空中分解。畑段嵐士は、4番手外で態勢を整え直す。畑段が、外併走から2コーナーで仕掛けて前に出切るが、その後ろには飯野がマーク。飯野が4コーナーで追い込むが、その後ろからさらに外を大森慶一が鋭く伸び切った。
「余裕はあった。スタートは前が良いなと。ごちゃついてくれて、僕たちにいいようになった。ホーム手前は、飯野君が内か外かどっちかなと。詰まった感じがあったし、早く踏まないと間に合わないと思って2センターぐらいで持ち出した。オッズをあまり見れなかったので緊張しなかった。余裕もあって、脚もたまっていて、それが良い結果につながっている」
畑段を交わした飯野祐太が2着。追い込んだ外を大森に交わされているだけに、納得の表情とはいかない。
「スタートは、前か、中団がほしかった。久樹君の切り方が甘くて突っ張ろうか迷った。そのあとも、緩くてかまされるなと。そこからの対応は、引いて7番手よりも前々にいこうと。それで仕掛けられるところからいこうと思っていたので(畑段に)反応はできた。畑段君に切り替えて自分のタイミングで仕掛けたかったけど、待って待ってで自分の出が悪かった。最近は1着が取れない。2着ばかり。セッティングが噛み合っていないのか、出し惜しみなのか…」
「余裕はあった。スタートは前が良いなと。ごちゃついてくれて、僕たちにいいようになった。ホーム手前は、飯野君が内か外かどっちかなと。詰まった感じがあったし、早く踏まないと間に合わないと思って2センターぐらいで持ち出した。オッズをあまり見れなかったので緊張しなかった。余裕もあって、脚もたまっていて、それが良い結果につながっている」
畑段を交わした飯野祐太が2着。追い込んだ外を大森に交わされているだけに、納得の表情とはいかない。
「スタートは、前か、中団がほしかった。久樹君の切り方が甘くて突っ張ろうか迷った。そのあとも、緩くてかまされるなと。そこからの対応は、引いて7番手よりも前々にいこうと。それで仕掛けられるところからいこうと思っていたので(畑段に)反応はできた。畑段君に切り替えて自分のタイミングで仕掛けたかったけど、待って待ってで自分の出が悪かった。最近は1着が取れない。2着ばかり。セッティングが噛み合っていないのか、出し惜しみなのか…」
<6R>

岩津裕介選手
残り2周半から鈴木竜士が動きだすと、田頭寛之が車を引いて、誘導後位に鈴木が収まる。西田優大が赤板過ぎに押さえて誘導が退避し、すんなりと鈴木が4番手を確保する。田頭と、長尾拳太は6番手で位置取りがバッティングして、西田のペース。西田は、打鐘3コーナーから徐々にペースを上げていく。4番手で間合いを取った鈴木が2コーナーからまくり上げるが、岩津裕介(写真)は西田と車間を切ってけん制。徐々に車間を詰めて鈴木を合わせた岩津は、直線で西田を交わして1着をつかんだ。
「出し切る競走をするなら、早くから動いていくか、一回下げるかっていうところで、後ろ中団が一番良い位置かなと。あの並びだと、鈴木君が4番手になるし、後ろに黒沢(征治)君を付けて積極的に来るなと思ってた。(西田の)スピードも出てたんですけど、意地を出してきましたね。(鈴木の)スピードが良かったし、待ちすぎると島田(竜二)さんの踏み場がなくなる。3人で決まればと思って踏みました。前回落車したんで、一回自転車をバラして、部品を変えたり、シューズを変えたりしたんで、その辺の感覚が走りながら合っていけば」
鈴木が失速すると、黒沢征治は3コーナーからその外を踏んで2着まで車を伸ばした。
「全部(鈴木)竜士に任せてて、初手の並びから先手の後ろが取れたんで、良い展開になるなと思った。けど、岩津さんが強かったですね。車間を切られて、竜士と一緒に(番手から)出て行くのかと思ったら合わせちゃった。自分は、島田さんの後ろを確保するか、自分で踏んでいくのかワンテンポ迷っちゃった。4コーナーからは伸びたんですけど」
「出し切る競走をするなら、早くから動いていくか、一回下げるかっていうところで、後ろ中団が一番良い位置かなと。あの並びだと、鈴木君が4番手になるし、後ろに黒沢(征治)君を付けて積極的に来るなと思ってた。(西田の)スピードも出てたんですけど、意地を出してきましたね。(鈴木の)スピードが良かったし、待ちすぎると島田(竜二)さんの踏み場がなくなる。3人で決まればと思って踏みました。前回落車したんで、一回自転車をバラして、部品を変えたり、シューズを変えたりしたんで、その辺の感覚が走りながら合っていけば」
鈴木が失速すると、黒沢征治は3コーナーからその外を踏んで2着まで車を伸ばした。
「全部(鈴木)竜士に任せてて、初手の並びから先手の後ろが取れたんで、良い展開になるなと思った。けど、岩津さんが強かったですね。車間を切られて、竜士と一緒に(番手から)出て行くのかと思ったら合わせちゃった。自分は、島田さんの後ろを確保するか、自分で踏んでいくのかワンテンポ迷っちゃった。4コーナーからは伸びたんですけど」
<7R>

栗田貴徳選手
原大智が赤板過ぎに切る。北日本勢に続いた小森貴大は、島川将貴を内に封じ込めてから踏み込んで、打鐘で前に出る。小森が出切って流すと、すかさず島川が巻き返して最終ホームで近畿勢を叩き切る。高久保雄介は、小森から切り替えて位置を上げると、3コーナーで自らまくる。気配を察知した田尾駿介は、外に張りながら踏んで止めにいくが、高久保の勢いもよく、直線は大混戦。田尾が張って空いた中のコースを、ライン3番手から踏んだ栗田貴徳(写真)が突き抜けて、波乱の決着となった。
「島川君ならカマしてくれるだろうと思っていたので、付いていくことだけに集中していました。3人がキレイに出切れる感じで島川君が踏んでくれて、強かったし、さすがでした。高久保君が切り替えていたのは確認できていなかった。タテがあるので、くるだろうなとは思っていましたけど。アップから感じが良かったので、二次予選にいきたいなって思っていた」
目標が叩かれて、切り替えを余儀なくされた高久保雄介。田尾のけん制を乗り越えて、2着で勝ち上がりを確保した。
「小森君には悪いけど、5番手だと厳しいと思ったので切り替えさせてもらった。落車明けで不安要素があった。向日町は3コーナーであってしまうイメージがあるから弱気になった。すかさずいけば1着もあったし、内山(貴裕)君もこけずに済んだと思う。色々と失敗した。想像以上にバックを踏んでからまくれたので、思った以上に体は大丈夫。調子も良い。すごい緊張しましたけど。集中して走れているから、体が痛いのを忘れて走れた」
「島川君ならカマしてくれるだろうと思っていたので、付いていくことだけに集中していました。3人がキレイに出切れる感じで島川君が踏んでくれて、強かったし、さすがでした。高久保君が切り替えていたのは確認できていなかった。タテがあるので、くるだろうなとは思っていましたけど。アップから感じが良かったので、二次予選にいきたいなって思っていた」
目標が叩かれて、切り替えを余儀なくされた高久保雄介。田尾のけん制を乗り越えて、2着で勝ち上がりを確保した。
「小森君には悪いけど、5番手だと厳しいと思ったので切り替えさせてもらった。落車明けで不安要素があった。向日町は3コーナーであってしまうイメージがあるから弱気になった。すかさずいけば1着もあったし、内山(貴裕)君もこけずに済んだと思う。色々と失敗した。想像以上にバックを踏んでからまくれたので、思った以上に体は大丈夫。調子も良い。すごい緊張しましたけど。集中して走れているから、体が痛いのを忘れて走れた」
<8R>
早めに押さえに動いた真船圭一郎を、先頭の纐纈洸翔が赤板で突っ張る。真船が車を下げると、すかさず笠松将太が仕掛けて2コーナーで先頭へ。真船は6番手で小川賢人に内をすくわれて併走になり、3番手を確保したのは纐纈。纐纈は、最終ホームで車を外に外すが、仕掛けを自重。1センターでもう一度仕掛けるが、柿沼信也にブロックされて、スピードが乗り切らない。稲垣裕之が内に降りると、真船は外併走から纐纈を目標にしてまくり上げていく。3コーナーで柿沼の内をすくった稲垣が、直線抜け出すかと思いきや、真船に乗った五日市誠が、大外のコースを猛然と突き抜けて1着をさらった。
「(後ろ攻めは)予定外で、(真船が)とりあえず動かないとって感じで押さえたけど、突っ張られて。ちゃんと迎え入れたり、小川君のところをちゃんとキメたり、そういうのを自分がやってあげられれば、もっと真船も安心して回れたんでしょうけど。スタートからしゃくられっぱなしで、自分のテクニック不足を感じました。でも、伸びに関しては最近にないぐらい、短い時間でスピードに乗りました」
前が不発のピンチにも、稲垣裕之は俊敏に内を突いて勝ち上がりを確保した。
「(纐纈が)積極的に攻めてくれたんですけど、相手の方が強かった。(纐纈は)焦って走っていた感じがしました。僕も、2コーナー、バック、3コーナーと、3回待った。纐纈君がぐんっと伸びる感じもあったけど、さすがに苦しそうだったので、内に行かせてもらいました。復帰してから3場所目なんですけど、場所ごとに良くなっている実感があります」
「(後ろ攻めは)予定外で、(真船が)とりあえず動かないとって感じで押さえたけど、突っ張られて。ちゃんと迎え入れたり、小川君のところをちゃんとキメたり、そういうのを自分がやってあげられれば、もっと真船も安心して回れたんでしょうけど。スタートからしゃくられっぱなしで、自分のテクニック不足を感じました。でも、伸びに関しては最近にないぐらい、短い時間でスピードに乗りました」
前が不発のピンチにも、稲垣裕之は俊敏に内を突いて勝ち上がりを確保した。
「(纐纈が)積極的に攻めてくれたんですけど、相手の方が強かった。(纐纈は)焦って走っていた感じがしました。僕も、2コーナー、バック、3コーナーと、3回待った。纐纈君がぐんっと伸びる感じもあったけど、さすがに苦しそうだったので、内に行かせてもらいました。復帰してから3場所目なんですけど、場所ごとに良くなっている実感があります」
<9R>
鶴良生が赤板過ぎに切って、皿屋豊が2コーナー過ぎにペースを上げて叩く。中部勢を追っていた佐々木悠葵だが、打鐘手前で仕掛けをちゅうちょすると、6番手から金田が先に仕掛けて中部勢に迫る。だが、皿屋は金田を突っ張り切って主導権を渡さない。福田知也は、最終ホームで内に降りて4番手を確保。追い上げた佐々木は5番手の位置になる。切り替えた福田は、2コーナーからまくり上げるが、さらにその上を真後ろから佐々木がまくる。4コーナーでねじ伏せた佐々木が1着だった。
「皿屋さんが思った以上に踏んでいて、金田君をいかせればモガき合いかなと思ったら(福田に入られて)あの形になった。そこからは、ワンテンポ早くいきたい所があったけど、金田君が(外に)いたことで、その機会が潰れた。金田君におりられないように車間を詰めたことで(仕掛けるための)車間もなくなってしまった。早めに仕掛けないと、神山さんの着もないと思ったので、のぼりだったけど仕掛けた。本当は、ジャンで前に出て先行しようと思っていたから、距離が短くなってしまった。自転車が流れてくれるので良い感じ。9車の方が楽な部分が多い」
神山拓弥が佐々木に続いて2着。
「ジャンでいきそうな感じがあったので構えたんですけど。(佐々木は)どうしちゃったのかなって。福田さんに乗る形になったけど、すかさず外に持ち出していってくれた。追走がキツかったけど、練習の成果なのか、付いていける余裕はあった。佐々木君は追走にしにくさでいえばトップクラスなので(笑)。対応できたし、練習の成果がまあまあ出せたかなと」
「皿屋さんが思った以上に踏んでいて、金田君をいかせればモガき合いかなと思ったら(福田に入られて)あの形になった。そこからは、ワンテンポ早くいきたい所があったけど、金田君が(外に)いたことで、その機会が潰れた。金田君におりられないように車間を詰めたことで(仕掛けるための)車間もなくなってしまった。早めに仕掛けないと、神山さんの着もないと思ったので、のぼりだったけど仕掛けた。本当は、ジャンで前に出て先行しようと思っていたから、距離が短くなってしまった。自転車が流れてくれるので良い感じ。9車の方が楽な部分が多い」
神山拓弥が佐々木に続いて2着。
「ジャンでいきそうな感じがあったので構えたんですけど。(佐々木は)どうしちゃったのかなって。福田さんに乗る形になったけど、すかさず外に持ち出していってくれた。追走がキツかったけど、練習の成果なのか、付いていける余裕はあった。佐々木君は追走にしにくさでいえばトップクラスなので(笑)。対応できたし、練習の成果がまあまあ出せたかなと」
<10R>

小川勇介選手
嘉永泰斗は、後ろ攻めから赤板で押さえると、すかさず巻き返した日高裕太を踏みながら出させて、打鐘手前で車を引く。今度は吉田昌司が打鐘からカマすが、日高も引かずに両者で主導権争いになる。戦況を見極めた嘉永は、最終ホームから踏み上げて車間を詰めると、その勢いでまくり上げて、さらに加速。逃げる吉田を3コーナーでとらえる。ピタリとマークした小川勇介(写真)が、ゴール前で嘉永を鋭く交わした。
「(嘉永)泰斗の力が抜けてるんで、お任せで、追走に集中するだけでした。良いスピードだったと思うし、強かったです。踏み出しを課題にして、そこだけ意識してました。差せる、差せないよりも、(ラインの)3人で決まったんで、それが一番ですね。前回は不安な面があったんで、休んで、調整した。一走して、大丈夫ですね」
嘉永泰斗は、小細工なしの力勝負で別線を一蹴。復帰戦を終えて、こう自己ジャッジをくだす。
「ジャンのところでずっと立ち遅れてて、その辺ですね。あとは問題なかったと思います。いつもよりもキレがない感じはしました。(体調不良で前回欠場した)影響はあると思います。終わってからがきつい。(新車の)セッティングは、4日間でちょっとずついじって出していきたい」
「(嘉永)泰斗の力が抜けてるんで、お任せで、追走に集中するだけでした。良いスピードだったと思うし、強かったです。踏み出しを課題にして、そこだけ意識してました。差せる、差せないよりも、(ラインの)3人で決まったんで、それが一番ですね。前回は不安な面があったんで、休んで、調整した。一走して、大丈夫ですね」
嘉永泰斗は、小細工なしの力勝負で別線を一蹴。復帰戦を終えて、こう自己ジャッジをくだす。
「ジャンのところでずっと立ち遅れてて、その辺ですね。あとは問題なかったと思います。いつもよりもキレがない感じはしました。(体調不良で前回欠場した)影響はあると思います。終わってからがきつい。(新車の)セッティングは、4日間でちょっとずついじって出していきたい」
<11R>

山田久徳選手
佐々木吉徳が上昇すると、前受けの貴志修己は、突っ張る素振りを見せてから、赤板過ぎに車を下げる。佐々木を矢野昌彦が叩いて、貴志は打鐘前にすぐさま巻き返す。矢野が抵抗するが、貴志がねじ伏せて最終2コーナーで近畿ラインがキレイに出切る。佐々木がまくって迫ると、山田久徳(写真)は3コーナーでけん制。返す刀で前に踏み込んだ山田が、初戦を1着でクリアした。
「スタートは前からで、あんな感じかなと。セオリー通りの走りを貴志君はしてくれた。ジャンあたりで前が良いピッチで踏んでいたけど、貴志君が脚で勝ってくれた感じ。彼を何とか残したかった。それだけ脚は仕上がっていて余裕があるので。バックで下手な斜行をしてラインには迷惑をかけた。1着以外は考えていなかったので、最後は踏ませてもらった。直前の練習よりも疲れが抜けて、さらに脚の感じは良い。今回は楽しみ。閃いたことがあるので試したい。明日(2日目)の朝の指定練習で試してどうかって感じです。脚はかなり良いので。お客さんもすごい多かったですね」
佐々木に乗った櫻井正孝が、直線で伸びて2着。
「メンバー的にもヤバかったですね。佐々木君が、気持ちを入れて走ってくれた。まくってくれて、もう少しって感じでしたね。柴田(洋輔)さんにもってこられて焦りました。でも、そこを耐えての2着なので。このメンバーで2着なら上出来。頑張ってくれた佐々木君のおかげ」
「スタートは前からで、あんな感じかなと。セオリー通りの走りを貴志君はしてくれた。ジャンあたりで前が良いピッチで踏んでいたけど、貴志君が脚で勝ってくれた感じ。彼を何とか残したかった。それだけ脚は仕上がっていて余裕があるので。バックで下手な斜行をしてラインには迷惑をかけた。1着以外は考えていなかったので、最後は踏ませてもらった。直前の練習よりも疲れが抜けて、さらに脚の感じは良い。今回は楽しみ。閃いたことがあるので試したい。明日(2日目)の朝の指定練習で試してどうかって感じです。脚はかなり良いので。お客さんもすごい多かったですね」
佐々木に乗った櫻井正孝が、直線で伸びて2着。
「メンバー的にもヤバかったですね。佐々木君が、気持ちを入れて走ってくれた。まくってくれて、もう少しって感じでしたね。柴田(洋輔)さんにもってこられて焦りました。でも、そこを耐えての2着なので。このメンバーで2着なら上出来。頑張ってくれた佐々木君のおかげ」
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和田真久留選手
北井佑季が赤板過ぎに清水裕友を押さえると、すかさず窓場千加頼が勢いよく叩きにいく。北井は突っ張ってペースを上げるが、窓場が強引に叩き切る。北井は、打鐘2センターで一車下げると、2番手の脇本雄太の位置で粘る。最終ホームで脇本をさばいた北井は、そのまま休まずにまくって出る。2コーナーからまくった清水が迫るが、和田真久留(写真)が3コーナーでブロック。清水を止めた和田は、4コーナーで前に踏み込んで、激戦を制した。
「(北井は)全部のラインと力勝負をするなかで、合ったところで勝負したんでしょうね。初手は、清水君が出たら自分達は後ろになるんで、しょうがない。(北井のイン粘りは)想定してなくて、びっくりしたんですけど、立ち遅れないようにだけ。(北井を残すのは)難しかったですね。みんな強いから、どんどん来るし、実際荒井さんも来たし。番手の割にきついレースだった。(状態は)小田原よりは良いと思うけど、どうでしょうね」
清水に乗った荒井崇博が、空いた中のコースを踏んで2着。
「(清水)裕友に付いていっただけだし、コースが空いたから踏んだだけ。(調子は)暑くて分からない。着が良いんで、悪くはないんだろうけど」
北井佑季は、普段見せないヨコの技術を披露。3着に粘り込んで、戦法の幅をアピールした。
「2番車は有利なようで、1番車に窓場君がいたんで、後ろ攻めになるのも想定しながらいろんなパターンを考えてました。(窓場が来た)あのタイミングで、あの勢いは、自分の中では絶対に出させない気持ちで踏んでいて、出られちゃった。(イン粘りは)ハナからは考えてなくて、脇本さんと合ったので、あの形になりました。窓場君に出られたぶん、番手でひと呼吸置けたけど、清水さんも後ろにいるし、出し切るためにも早めに行きました。ここ(改修前の向日町バンク)を走れるのはあと3走しかないですし、いつも以上に積極的なレースをしたかった。結果的に自分らしくないレースになったけど、気持ちと、ああいうレースを見せられたのは良かった」
「(北井は)全部のラインと力勝負をするなかで、合ったところで勝負したんでしょうね。初手は、清水君が出たら自分達は後ろになるんで、しょうがない。(北井のイン粘りは)想定してなくて、びっくりしたんですけど、立ち遅れないようにだけ。(北井を残すのは)難しかったですね。みんな強いから、どんどん来るし、実際荒井さんも来たし。番手の割にきついレースだった。(状態は)小田原よりは良いと思うけど、どうでしょうね」
清水に乗った荒井崇博が、空いた中のコースを踏んで2着。
「(清水)裕友に付いていっただけだし、コースが空いたから踏んだだけ。(調子は)暑くて分からない。着が良いんで、悪くはないんだろうけど」
北井佑季は、普段見せないヨコの技術を披露。3着に粘り込んで、戦法の幅をアピールした。
「2番車は有利なようで、1番車に窓場君がいたんで、後ろ攻めになるのも想定しながらいろんなパターンを考えてました。(窓場が来た)あのタイミングで、あの勢いは、自分の中では絶対に出させない気持ちで踏んでいて、出られちゃった。(イン粘りは)ハナからは考えてなくて、脇本さんと合ったので、あの形になりました。窓場君に出られたぶん、番手でひと呼吸置けたけど、清水さんも後ろにいるし、出し切るためにも早めに行きました。ここ(改修前の向日町バンク)を走れるのはあと3走しかないですし、いつも以上に積極的なレースをしたかった。結果的に自分らしくないレースになったけど、気持ちと、ああいうレースを見せられたのは良かった」