奈良競輪場で開催されている京都向日町競輪開設75周年記念「平安賞in奈良(GIII)」は、9月26日に2日目が行われた。二次予選では、ただ一人のS級S班の犬伏湧也が白星でシリーズ後半に弾みをつけた。また、京都勢は、山田久徳が好展開をモノにして、谷内健太は逃げ切りで連勝を遂げた。9月27日のシリーズ3日目には、決勝進出をかけた準決の3個レースで激戦が繰り広げられる。
記念開催中は毎日、場内予想会ステージ、豪華景品が盛りだくさんの未確定車券抽選会、奈良県で人気の地元グルメの出店などが予定されています。また、9月27日の3日目には、「デニス」のお笑いライブ、村上義弘さんをメインに「あの時歴史は動いた」のトークショー、ジャンボバルーン、先着300人に来場者プレゼントなどもあります。奈良競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

山田庸平選手
金子幸央、窓場千加頼の順番で動いて、そこを赤板で山田庸平(写真)が押さえる。すかさず才迫開が踏み込んで、赤板1センターで出て主導権。山田は3番手を確保して、窓場は6番手で打鐘を迎える。8番手に置かれた金子は、2センターからインを突いて5番手まで押し上げる。浮いた窓場は万事休す。最終2コーナーで山田がまくりを打ち、広島勢をあっさりとらえる。塚本大樹が続いて、九州ワンツーで決着。
「先行がしたかったんで、結果としては(周回中は)前で良かったかなって思いました。久々の33バンクで流れが早かったので、自分が切った時にはまだ(距離が)長かった。昨日(初日)のレースを生かしつつ、今日は動いて感覚を確かめたかった。(まくりになったので、感じは)なんとも言えない。ここ最近良くなってきているので、現状維持って感じだと思います」
危なげなく追走した塚本大樹は、山田と1車身を保ったままのゴール。
「(山田が)全部やってくれました。内をしゃくられたら、(山田)庸平さんも(仕掛けて)行くだろうし、しゃくられたらしょうがないなって。自分の感じは全然、問題ない。でも、抜ける気はまったくしなかった」
「先行がしたかったんで、結果としては(周回中は)前で良かったかなって思いました。久々の33バンクで流れが早かったので、自分が切った時にはまだ(距離が)長かった。昨日(初日)のレースを生かしつつ、今日は動いて感覚を確かめたかった。(まくりになったので、感じは)なんとも言えない。ここ最近良くなってきているので、現状維持って感じだと思います」
危なげなく追走した塚本大樹は、山田と1車身を保ったままのゴール。
「(山田が)全部やってくれました。内をしゃくられたら、(山田)庸平さんも(仕掛けて)行くだろうし、しゃくられたらしょうがないなって。自分の感じは全然、問題ない。でも、抜ける気はまったくしなかった」
<7R>

小林泰正選手
近畿勢が、前団に構える。町田太我が上昇を始めて、誘導との距離を取った徳田匠も詰める。が、町田が飛び出して先頭に立つ。徳田は中団に下げるも、赤板で小林泰正(写真)が追い上げる。先行態勢の町田がペースを上げる。4番手は小林が入り、徳田は7番手で打鐘を迎える。2センターから徳田が巻き返し、小林は最終1コーナーで仕掛ける。逃げる町田の番手の岩津裕介が車間を詰めて小林をけん制するも、ゴール前でもうひと伸びした小林がまくり切った。
「どっちがあの展開でも、中団には追い上げようと。自分のタイミングじゃなかったけど、ラインで決めるならかぶる前にと思って、無理やり仕掛けました。その分、ゴール前で届くっていう感じになりました。距離的にも外を踏んで粘れていたし、状態は確実にいいと思う」
小林のまくりを阻めずの岩津裕介だったが、ラインの町田となんとか勝ち上がった。
「先手を取れたらチャンスなので、自分たちのレースはできたかな。あの並びなら(押さえたあとは)近畿が中団かと思った。けど、確認したら小林君だった。(最終)3コーナーで小林君が横にきてくれたら止めて前で決まるけど、ちょっと僕の後ろで休んでいる形だった。最後まで小林君がうまかったです。感覚は悪くないけど、相手が強くて、勝ち切れていないのはある。(前々回の)落車の影響もあって、疲れが抜けにくいのもあるけど感覚は大丈夫です」
「どっちがあの展開でも、中団には追い上げようと。自分のタイミングじゃなかったけど、ラインで決めるならかぶる前にと思って、無理やり仕掛けました。その分、ゴール前で届くっていう感じになりました。距離的にも外を踏んで粘れていたし、状態は確実にいいと思う」
小林のまくりを阻めずの岩津裕介だったが、ラインの町田となんとか勝ち上がった。
「先手を取れたらチャンスなので、自分たちのレースはできたかな。あの並びなら(押さえたあとは)近畿が中団かと思った。けど、確認したら小林君だった。(最終)3コーナーで小林君が横にきてくれたら止めて前で決まるけど、ちょっと僕の後ろで休んでいる形だった。最後まで小林君がうまかったです。感覚は悪くないけど、相手が強くて、勝ち切れていないのはある。(前々回の)落車の影響もあって、疲れが抜けにくいのもあるけど感覚は大丈夫です」
<8R>

谷内健太選手
谷内健太(写真)が一次予選に続いて、突っ張り先行で逃げ切って連勝。青板バック過ぎに藤田昌宏を出させずに谷内が踏み上げるが、藤田も粘り強く踏んでいく。打鐘3コーナーで藤田は後退。飯野祐太、和田圭が4、5番手に続いて最終周回へ。バックから飯野がまくるも、番手の三谷竜生が車間を詰める。ライン3番手の稲川翔が、2人の間を追い込んで、近畿3人が重なったところがゴール。わずかに谷内が振り切った。
「前を取って突っ張るのは、作戦の1つだった。自分のできる限りをやりました。(三谷が車間を切っているのは)わかっていたんで、あとは自分がどれだけ残れるかでした。力を出し切れて良かったです。まさか残ってたんで、自分でもビックリです。(状態的には)悪くない。けど、先輩に助けられて、この順位があると思う」
稲川翔は微差での2着。ラインでの上位独占にも、こう振り返る。
「前の2人を信頼して、しっかりと3番手の動きをしようと。それだけでした。(最後のコース取りは)自分の判断があれで良かったのかわからない。後ろに和田もいるんで、そのコースをつくらないようにと思っていました」
「前を取って突っ張るのは、作戦の1つだった。自分のできる限りをやりました。(三谷が車間を切っているのは)わかっていたんで、あとは自分がどれだけ残れるかでした。力を出し切れて良かったです。まさか残ってたんで、自分でもビックリです。(状態的には)悪くない。けど、先輩に助けられて、この順位があると思う」
稲川翔は微差での2着。ラインでの上位独占にも、こう振り返る。
「前の2人を信頼して、しっかりと3番手の動きをしようと。それだけでした。(最後のコース取りは)自分の判断があれで良かったのかわからない。後ろに和田もいるんで、そのコースをつくらないようにと思っていました」
<9R>

小堺浩二選手
伊藤颯馬が押さえたところを、森田一郎が仕掛ける。伊藤颯も踏み上げるが、赤板1センターで森田が主導権を奪う。3番手で阿部拓真と伊藤颯が重なり打鐘。後方の伊藤裕貴は、2センター過ぎから反撃に出る。最終2コーナー手前で伊藤裕が森田をとらえて、車間が空きながらも小堺浩二(写真)が続く。諸橋愛が中部勢に切り替えようして、インを渡邉豪大がすくうが3位入線も失格。中部コンビのゴール勝負は、僅差で小堺が交わした。
「伊藤(裕)君が仕掛けてくれて、少し待つかと思っていたので踏み遅れてしまった。中団がもつれてくれたので、チャンスはあるかなって見ていました。要所で口が空いてしまい、(伊藤裕が)行く時も離れた。けど、そのあとは楽でした」
森田のペースが上がらなかったのもあるが、伊藤裕貴は大まくりで好配当をメイクした。
「人をアテにしたレースでしたね。阿部さんが外併走にいった時に、吸い込まれながらいい形で仕掛けていけた。感覚では押し切れる感じだったけど、ペダリングが変になってしまい交わされました。昨日(初日)よりは、今日の方がローラーも良かったです」
「伊藤(裕)君が仕掛けてくれて、少し待つかと思っていたので踏み遅れてしまった。中団がもつれてくれたので、チャンスはあるかなって見ていました。要所で口が空いてしまい、(伊藤裕が)行く時も離れた。けど、そのあとは楽でした」
森田のペースが上がらなかったのもあるが、伊藤裕貴は大まくりで好配当をメイクした。
「人をアテにしたレースでしたね。阿部さんが外併走にいった時に、吸い込まれながらいい形で仕掛けていけた。感覚では押し切れる感じだったけど、ペダリングが変になってしまい交わされました。昨日(初日)よりは、今日の方がローラーも良かったです」
<10R>

山田久徳選手
前受けから藤井侑吾が突っ張り、佐々木堅次は後退して7番手に戻り一本棒の隊列で赤板を通過する。藤井は落ち着いて、打鐘過ぎにさらに踏み込んで風を切る。4番手で脚力を温存していた雨谷一樹が、最終2コーナー手前で仕掛ける。逃げる藤井の掛かりが良く、雨谷は1車しか出ず畑段嵐士を押し込んでさらに踏み込む。雨谷を張ってから追い込んだ山田久徳(写真)が、好展開をモノにした。
「(藤井)侑吾的にも昨日(初日)のレースがあったんで、しっかりと駆けたいんじゃないかっていうのがあったと思う。自分は誰が来ても、ある程度、止められる余裕はあった。(藤井は)掛かっていたし、駆けているピッチも先行屋っていう感じのいい先行だった。終始、余裕はあったんで、状態はいいかなって思います」
地元コンビと確定板を独占。藤井侑吾は、一息ついて汗をぬぐう。
「前受けだったら、8、9割方は突っ張るつもりでした。(佐々木は)すぐに引いてくれたんで、あとは自分のもつ距離から(踏んでいこう)と。ちょっと風が吹いてきて、若干の重たさがある。でも、直線の短さに助けられた。地元の人を背負って失敗はできないので、いい緊張感でした。(駆けている感じは)悪くないかなと」
「(藤井)侑吾的にも昨日(初日)のレースがあったんで、しっかりと駆けたいんじゃないかっていうのがあったと思う。自分は誰が来ても、ある程度、止められる余裕はあった。(藤井は)掛かっていたし、駆けているピッチも先行屋っていう感じのいい先行だった。終始、余裕はあったんで、状態はいいかなって思います」
地元コンビと確定板を独占。藤井侑吾は、一息ついて汗をぬぐう。
「前受けだったら、8、9割方は突っ張るつもりでした。(佐々木は)すぐに引いてくれたんで、あとは自分のもつ距離から(踏んでいこう)と。ちょっと風が吹いてきて、若干の重たさがある。でも、直線の短さに助けられた。地元の人を背負って失敗はできないので、いい緊張感でした。(駆けている感じは)悪くないかなと」
<11R>

佐々木豪選手
早坂秀悟を突っ張った深谷知広に、すかさず城戸俊潔が襲い掛かる。しかしながら、深谷はそのままペースを上げて駆ける。深谷が合わせ切り、嶋津拓弥、佐藤壮まで懸命の追走。城戸が力尽きて、最終ホーム手前で佐々木豪(写真)は宮崎大空に迎え入れられるように4番手に収まる。佐々木が2コーナー手前からまくり、抵抗する深谷をとらえた。
「深谷さんが前だったら、突っ張るにしろ突っ張らないにしろ、落ち着いたところで(城戸が)踏めればって思っていた。城戸君がすごく気持ちの入ったレースをしてくれた。ああいう展開になったあと宮崎君が中団を取ってくれて、僕としては助かりました。嶋津さんと目が合って、外を踏んだので、その分、(最終)2センターから4コーナーにかけてスピードに乗ったと思う。昨日(初日)より今日の方が動きは良かったと思う」
2周半を駆けた深谷の番手に食らいついた嶋津拓弥が、ゴール寸前で2着に上がった。
「全部、深谷君がやってくれて、付いているだけでいっぱいでした。1回(早坂を)突っ張って、そのあとも(城戸を)突っ張ったので流石だなって。車間を切ったら離れそうだったので、ピッタリ付いていった。自分の感じとしてはいいか変わらなかったです。いっぱいだったので、余裕がなかった」
「深谷さんが前だったら、突っ張るにしろ突っ張らないにしろ、落ち着いたところで(城戸が)踏めればって思っていた。城戸君がすごく気持ちの入ったレースをしてくれた。ああいう展開になったあと宮崎君が中団を取ってくれて、僕としては助かりました。嶋津さんと目が合って、外を踏んだので、その分、(最終)2センターから4コーナーにかけてスピードに乗ったと思う。昨日(初日)より今日の方が動きは良かったと思う」
2周半を駆けた深谷の番手に食らいついた嶋津拓弥が、ゴール寸前で2着に上がった。
「全部、深谷君がやってくれて、付いているだけでいっぱいでした。1回(早坂を)突っ張って、そのあとも(城戸を)突っ張ったので流石だなって。車間を切ったら離れそうだったので、ピッタリ付いていった。自分の感じとしてはいいか変わらなかったです。いっぱいだったので、余裕がなかった」
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犬伏湧也選手
青板バック過ぎに尾方祐仁との踏み合いを制して、犬伏湧也(写真)が主導権を渡さない。赤板で3番手の久島尚樹が、う回してドッキング。ペースがいったん落ち着いた1センターで、6番手の蒔田英彦が仕掛ける。それに気づいた犬伏は、打鐘付近からペースを上げて駆ける。遅れて車間が空いた番手に蒔田が入り、望月永悟をけん制した小岩大介は3番手で最終周回へ。3番手で前に遅れた小岩が詰めて、その後ろには出番がない。蒔田も追走いっぱいで、犬伏が逃げ切った。
「33バンクっていうのもあって、前から突っ張れたらいいなと。小岩さんもすごいマーク屋なんで、サポートをしてくれるって信じて、自分のペースを刻んでいきました。(蒔田は)いいカマシだったけど、合わせられたんで良かった。(2日目に)フレームを換えて、いつも通りに戻った。(初日のフレームは)もうちょっと煮詰めないといけなかった。(準決以降も)奈良の33バンクなんで、後手、後手になると良くない。攻める気持ちでいけたらと思います」
自身のアクションが好展開を呼び込んだ蒔田英彦が、犬伏に流れ込んだ。
「尾方君が押さえてくれたら、そこを叩いて犬伏君待ちでと思っていた。尾方君はなにがなんでも押さえるだろうと。それで自分も外していたのは失敗だった。でも、犬伏君も突っ張って、流したいところもあるだろうし。そこのワンチャンにかけていました。展開に恵まれました。準決にいけてるんで、これで(状態が)悪いって言ったら怒られてしまう。いいと思います」
「33バンクっていうのもあって、前から突っ張れたらいいなと。小岩さんもすごいマーク屋なんで、サポートをしてくれるって信じて、自分のペースを刻んでいきました。(蒔田は)いいカマシだったけど、合わせられたんで良かった。(2日目に)フレームを換えて、いつも通りに戻った。(初日のフレームは)もうちょっと煮詰めないといけなかった。(準決以降も)奈良の33バンクなんで、後手、後手になると良くない。攻める気持ちでいけたらと思います」
自身のアクションが好展開を呼び込んだ蒔田英彦が、犬伏に流れ込んだ。
「尾方君が押さえてくれたら、そこを叩いて犬伏君待ちでと思っていた。尾方君はなにがなんでも押さえるだろうと。それで自分も外していたのは失敗だった。でも、犬伏君も突っ張って、流したいところもあるだろうし。そこのワンチャンにかけていました。展開に恵まれました。準決にいけてるんで、これで(状態が)悪いって言ったら怒られてしまう。いいと思います」