『向日町競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:1月22日
向日町競輪開設60周年記念「平安賞」が本日1月22日から幕を開けた。地元で注目の村上義弘、博幸はそろって1着で明日の「朱雀賞」に進出。山崎芳仁、武田豊樹も順当に勝ち上がり、明日の朱雀賞はまさに決勝の前哨戦となった。
本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが用意されております。まず開催を通してオリジナルクオカードを抽選でプレゼント。また、先着1,000名様に携帯カイロを差し上げます。さらに、23日(日)は「スピーチーズ」によるミニライブが行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
<1R>
足達重満選手
開幕レースはホームからカマし気味にまくった立石拓也に乗り、
足達重満(写真)
が直線で追い込み白星スタートを切った。
「立石さんが勝負どころで仕掛けてくれたんで。今日はいつもより暖かいし、周回中から余裕がありましたね」
立石拓也
は2着で二次予選進出を決めた。
「カマしたときに中団に入ろうか迷ったけど、バックを踏んでまで入っても岩本(和也)君は内をしゃくってくるだろうし、中途半端なことをするよりは行っしまった方が良いと思った。体は反応してたし、自転車の伸びも良いですね」
長期欠場明けのハンデを克服し、
大薗宏
が3着に入る。
「とりあえず勝ち上がれてよかったですね。久しぶりの実戦でレース堪が悪いなりに3着にこれたんで良しとします」
<2R>
緑川修平
が6番手まくりを決めた。嬉しい記念初勝利を挙げたが、「先行してないし、内容が良くないんで」と喜びは半分。「蓋をされて8番(石坂永伍)のラインは2車だから引こうと思ったけど、考えているうちに引くに引けなくなってしまって。本来だったらスコンと行けるんだけど、まだ本調子でないからモコモコしてましたね。でも、余裕はあったし、1着が取れたんで前向きに考えて、明日は先行できるように頑張ります」
<3R>
原田隆選手
伏兵の
原田隆(写真)
が後方からまくり気味に追い込んで1着をさらった。
「今日はこのメンバーだとキツいんで、(前田)新さんに任せました。今日は自分の脚というよりは新しくしたシューズのおかげですね。昨日の夕方に買って、サンとか調整したんだけど、踏み出しから全然違いましたね」
人気を集めた
竹山陵太
は中団に入りまくり不発に終わる。
「カマして行ったけど前が掛かってたし、(中団が)開いてたのが見えたんで入りました。脚を使って一杯だったし、もっと強ければホームで行ってしまうんだけどね。気持ちを切り替えて、また明日頑張ります」
<4R>
山口貴弘
が中団まくりを決めて快勝。ラインの古川圭と九州ワン・ツーを決めた。
「踏み出しで遅れたんでヤバいと思ったけど、展開が良かったんで中団に入れました。前回から流れが変わったし、先行しても良いくらい感じが良くなりましたね」
古川圭
は「付いていけて良かったよ」と、胸をなで下ろす。「山口君は調子が戻ってるね。抜きに行くときに車輪が当たってしまって…。でもワン・ツーできたんで良かった」
<5R>
片寄雄己選手
片寄雄己(写真)
が中団から好スピードでまくって快勝した。
「前回(静岡)ふがいない競走をしてしまったし、(海野)敦男さんから『力みすぎだ』って言われたんで、今回はしっかり疲れをとって力まずに走りました。初手で中団を取れば(佐藤雅春が)蓋をしてくるんで、押さえさせてから自分が行くタイミングがあればカマす予定でした。そうしたら思いのほか前がフカしてたんで中団へ。スピードが戻ってるし、今回は状態が良いですね。今回は記念だしアピールしたい」
佐藤雅春
は敗れたものの、「先行しないと勝負にならないと思ってたけど、あんな簡単にやられるとは。末の粘りが課題だけど、今後のためにも先行して脚を作っていくしかない」と上を向く。
<6R>
先行した窪田陽介の3番手から
久保義弘
が鋭く追い込んでアタマに突き抜けた。
「最後に自分が踏むコースが開いてくれたんでね。今日は前2人のおかげですよ」
後方8番手に置かれた
網谷竜次
が、鋭くまくって2着に食い込んだ。
「窪田さんに1回脚を使わせる予定だったけど、後ろに置かれてしまった。そこから必死で踏んだけど、何とか2着に届いてよかったですね」
番手絶好の
木本賢二
は内外を行かれて3着に。
「練習では感じが良いんだけど、実戦になると違いますね。番手回りはまだ最近になってからなんで、持っていったり踏んだり難しい。まだまだ経験が必要ですね」
<7R>
萩原操選手
地元の
山岸正教
が篠塚光一に乗って1着。白星で幸先の良いスタートを切った。
「展開としては絶好だったけど、篠塚を残せなかったのは残念でしたね。最後に本村(隆文)が来てたのが見えたし、その勢いで(萩原)操さんも来ると思ってたし、実際外をきたんで悪いけど前に踏ませてもらいました。地元の1番手だったんで緊張しました」
萩原操(写真)
が縦の脚を生かして2着に入った。
「最後は外を踏んでも良かったけど、手堅く中を行かせてもらいました」
<8R>
山田久徳の番手を小宮剛がジカで攻め、更に小林弘和も参戦して大渋滞となったが、
渡辺十夢
が死守して価値ある1勝を手にした。
「初手は中団からで、カマす展開になったら良かったけど、顔見せからジカできたんでキツかったですね。(押さえにいくときに)内側になってしまったんでヤバいと思ったけど、(山田が)待っててくれたんでよかった。小林君も(競りに)きたけど、内が重たいところで仕掛けてくれし、ダッシュが良かったんで踏み出しで決着が付きましたね。予選では負けられないし、山田もそうだけど俺も緊張しましたよ」
<9R>
佐藤慎太郎選手
特選競走の初戦は落車のハプニングがあったものの、
武田豊樹
が後方から豪快にまくって1着。「朱雀賞」に駒を進めた。
「目の前で落車があったけど、乗り上げたらおしまいだし、うまく冷静に避けました。タイミングが狂ったけど何とかいけましたね。調子は良いって訳ではないけど、気持ちで乗り切りたい」
菅田壱道に乗り、
佐藤慎太郎(写真)
が追い込んで2着に。
「前回、3.85のギアで走ったらスカスカしてたし、今回は風はないから3.92に上げてみたけど、最後は自分で踏み上げる形になったし重たかったですね」
香川雄介
が3着に入った。
「自分は付いていっただけなんで。(三宅)達也も頑張ってたし、あとは自分がコースを間違えなければいけると思った。3着になったけど、達也とほとんど差はなかったし、状態は何ともいえないですね」
<10R>
稲垣裕之選手
前記の通り、逃げる岩本俊介を
村上義弘
が力でねじ伏せた。この活躍に地元ファンは大興奮。場内は割れんばかりの大声援に包まれた。
「8番のラインにうまく付いていけましたね。(飛んだ)8番の外を行こうと思ってたけど、張って浮いてたんで内か外か一瞬迷ってたまたま外を踏んだ感じになりました。しっかり1着が取れているし、明日もお客さんのために走ります」
稲垣裕之(写真)
は踏み出しで口が空いたものの、必死の追走で2着をキープした。
「村上さんは3人が勝負権が出るように仕掛けてくれたし、いつも見ている強さを肌で感じることができました。前を抜けなかったのは僕の力不足です」
ライン3番手の
前田拓也
も3着で優秀戦に駒を進めた。
「恵まれましたね。前が村上君だし、付いていったら絶対に3着以内はあるんで、しっかり追走することに集中してました。稲垣は口が空いたけど、脚があるんで心配はしてなかった。3着で上出来です」
逃げた
岩本俊介
は「結構、良いペースで駆けたんですけどね」と首をかしげる。
<11R>
山崎芳仁選手
最終レースは山崎芳仁が逃げた川村晃司を豪快にまくり切ったが、その番手にスイッチした
村上博幸
がゴール前で捕らえて1着を手にした。
「山崎を止めたかったけど、グングンスピードが乗って来てたんで止められなかった。(川村を)入れることも考えたけど自分も前に踏んでたし、入れたら2人で共倒れになってしまうんで。1着がとれたし脚は問題ないです」
山崎芳仁(写真)
は惜しくも2着に。
「川村さんが踏み返したときに自分も踏んだんで、良いタイミングで行けましたね。何で村上君に負けたのかな? でも、見せ場は作れたんでよかった」
3着には
松坂英司
が入った。
「山崎君が強かった。加速が凄いしさすがですね。自分はしっかり追走できたんで上出来です」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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