『和歌山競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:1月8日
 新春のGIII第2弾・開設76周年和歌山記念オッズパーク杯「和歌山グランプリ(GIII)」が1月9日に開幕する。新SS班は3名が参戦。グランプリ王者の郡司浩平はここから新年をスタートさせる。迎え撃つ近畿勢からも新SS班の脇本雄太、南修二がエントリーしていて、東口善朋、椎木尾拓哉、石塚輪太郎をはじめ総勢10名の地元勢らと力を合わせて強敵を迎え撃つ。また、昨年のグランプリ出場権争いを最後まで演じた松本貴治、松井宏佑の存在も楽しみで、4日間の激闘からは目が離せない。
 記念シリーズは開催中の毎日、豪華解説陣による予想会などが予定されています。また、1月9日の初日には、タカシェンカジャグリングショーもあります。和歌山競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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 杉森輝大は、競輪祭以来の実戦が、ここ和歌山記念。中44日空いての競走で、気になるのは状態面だ。
 「(欠場理由は)体調を崩していました。(9月立川FIでの)落車から力が入らない感じがあって、それが長引いていた。体調を崩したのもあったし、しっかり治してから復帰しようと思って、欠場が長引きました。出力が戻ったので、復帰しました。あとは、うまくレースに対応できればっていうところですかね」
 川口聖二は、京王閣記念の2日目を最後に、白星から約3カ月ほど遠ざかってしまっている。悪い流れを、新年に持ち越したくないだろう。
 「ちょっと前回も不甲斐ない成績でしたね。体調は良かったんですけど、(寬仁親王牌での)落車でハンドルが壊れちゃって、新品がしっくりきていなかった。ただ、ここに来る前の練習からだんだん感じが良くなって、久しぶりにお腹で踏めている感じが出てきた。パワーマックスの数値も最近のなかではいいほうだったんで、力が自転車にしっかり伝われば大丈夫だと思う」


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 齋木翔多は、昨年の終盤から点数が急上昇。日ごろの練習の積み重ねが、成績に表れている。新年最初のレースでは、新しい戦法を模索しながら、勝利にこだわっていく。
 「前回が終わってから1日も休まずに練習しました。強度を変えながらではあるんですけど、もっとレベルアップしたいんで、上のクラスにいけるようにずっと練習しています。3年ぐらいS級にいて、自分はあんまり長い距離の先行だと残れないとわかった。去年の後半は、自分が勝てるようにレースしていました。今年からは、位置にもこだわってやっていきたいと思っています。なので、初日は自力自在で勝てるように走りたいです」
 昨年の後期に16勝を挙げた青柳靖起は、最終戦の12月玉野FIで決勝に乗り、いい流れのまま昨年を締めくくった。今年もこの成績をキープして、さらに上を目指したい。
 「(前回の感触は)悪くなかったです。正月は休んで、それから練習しました。(仕上がりは)悪くないと思います。(昨年は)ボチボチやれたかなと思える1年でした。ケガがなかったんで、それが良かったんだと思います。寒いのは好きじゃないんですけど、頑張りたいです」


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福永大智選手
福永大智選手
 昨年の一時期はスランプに陥っていた福永大智(写真)だが、11月伊東FI、12月奈良FIと続けて優出すると、昨年ラストの広島記念は、準決勝まで駒を進めて成績をまとめていた。本人の求める水準は高いところにあるが、徐々に復調していると言っていいだろう。
 「前回(1月静岡FI)は、シューズを変ないじり方をしてしまって良くなかった。帰ってから直したら良かったんで、失敗しましたね。体の感じ自体は良かったんで、今回に関しては問題ないかと。(広島記念は)勝ち上がれたけど、内容はもっと上を目指してやっていかないとって感じでしたね。(レース内容を)考えてやっていたけど、レースはうまくいかなかった。課題は山積みだと思います。去年はGIに全部は出られてないですし、今年は最低でもGIにちゃんと出て、もっと上のステージを走りたい。自分が若手をもっと引っ張っていきたいんですけど、(自分自身が)まだまだですね」
 藤田勝也は、23年、24年と、当大会で決勝に乗っており、地元記念は相性がいい。
 「(前回は)初日1着だったけど、そのあとは成績が伴わなかった。和歌山バンクが1年間使えなくて、ウエートトレーニングと、ワットバイクを中心に練習をやって、ここに向けてこられました。でも、前回が終わったあとに体調を崩したんで、それがどうかなって感じです。競走間隔が詰まっているんで、レース勘はあると思うんで、体調が戻りさえすれば大丈夫なんですけど。決勝に乗れるように、1日、1日を頑張ります」


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伊藤旭選手
伊藤旭選手
 昨年の伊藤旭(写真)は、特別競輪にフル参戦。寬仁親王牌では一次予選と、二次予選を連勝し、大きなインパクトを残した。地元での全日本選抜を控えている今年は、大事な1年になる。
 「まだ力不足を感じる1年でした。前回が終わってから時間があったので、練習とケアをしっかりやってきました。(感じは)1走してみてからですね」
 松岡貴久は、1月岸和田FIで今年の走り初めを迎えて、今回が今年2戦目。1着こそ少ないが、安定感ある成績が光っている。
 「最近は調子が良くないんですけど、そのなかで成績をまとめられるように走れている。全日本選抜もあるけど、若い時ほどガツガツした感じはないかな。ただ、モチベーションになっていることは間違いないです。ゆっくりしながら練習もできました。(デキは)最近と変わらず、真ん中からちょい下くらい。前回よりも悪くなっていることはないと思います」


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 酒井雄多は、新年一発目の1月豊橋FI初日に、痛恨の誘導妨害失格。今回は仕切り直しの一戦だ。
 「いきなりつまずいちゃいましたね。(あっ旋の出ている)残り3場所は、しっかり頑張りたいと思います。12月の成績があまり良くなかったから、年末はしっかり練習して、新年からやってやろうと思ったら、(失格してしまい)だめでした。今回こそはの気持ちです。この時期はどこの競輪場を走っても重いですし、(和歌山のイメージは)可もなく不可もなくですかね。埼玉勢も付いて下さるので、立ち遅れないようにしたい」
 石塚慶一郎が、S級初戦に挑む。119期でデビューして、S級昇級までかかった約4年半を「長かった」と振り返る。ようやく迎える初めての地元記念は、兄の輪太郎(105期)と同時あっ旋。否が応でも気持ちが入る。
 「緊張が半分で、楽しみが半分ですね。いつも乗り込みメインの練習をしているんですけど、今回はバンクにも入って練習してきました。練習をやりすぎた感じもあったので、直前はケアをメインにやりました。手応えはいいです。お兄ちゃんよりも後のレースを走れるように頑張りたいです。一つでも上のステージに勝ち上がりたいです」


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 慶一郎からバトンを受け取り、兄の石塚輪太郎が6レースに登場する。地元記念は、昨年初めて決勝に進出し、一つの目標は達成できた。今年はさらなる結果を残すべく、集中力を高めて挑む。
 「11月の名古屋くらいから、ここに向けて新車を投入したんですけど、それがしっくりこなかったので、今回は元の自転車に戻します。(練習は)いつも通りできました。特別なことはしてないです。広島記念を走って1回9車立ての感覚をたしかめたかったんですけど、持病の腰痛が悪化してぎっくり腰になってしまったので(途中)欠場しました。腰に関してはもう大丈夫です。去年はここの決勝に乗れていいスタートを切れたんですけど、7月ごろから腰痛が悪化して思うようなレースができなかった。今年は、1走、1走悔いのないように。レースが終わって、ああすれば良かったなとか思うことがないように。そうすれば結果は付いてくると思います」
 真鍋智寛は、10月玉野FIを制してから46日間の欠場。12月別府FIで復帰したものの、成績が振るわず、平塚グランプリシリーズは欠場だった。中21日空いての実戦となるが、今回の仕上がりはどうか。
 「(玉野FIの後に)腰痛が出て欠場して、別府で復帰したけど全然だめだった。これはしっかり治してから復帰しないとだめだと思って、平塚を欠場して、ここに万全で来られるようにしました。バンクが使えないので、静岡にお世話になったり、北400グループの人に混ぜてもらったり、同期を頼って合宿をしたりして練習しました。数値は出ていたので、前回よりは自信があるけど、まだ本調子ではないかなと思います。去年はオールスターに選んでいただいたり、S級初優勝を番手だけどすることができた。今年は自力で優勝するのが目標。それと、オールスターが地元なので、また選んでいただけるように、いいレースをしていきたいです」


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東矢圭吾選手
東矢圭吾選手
 東矢圭吾(写真)は、昨年最終戦の12月防府FIで決勝に進出。準決勝は逃げ切っており、仕上がりの良さが目を引いた。地元の全日本選抜への出場も決まっており、モチベーションと共に、調子が高まっている。
 「前回は先行をしっかりできた。うまくペースに乗せることができましたね。(全日本選抜への出場が決まり)うれしいと同時に、緊張もしています。(和歌山バンクは)自分に向いているかなっていう印象です。先行しやすいし、好きな感じ。ただ、冬場の和歌山は経験していないので、その辺は走ってみてですね」
 地元の中西大は、12月の当所FIを連勝で優出。続く平塚グランプリシリーズでも、2日目に1勝を挙げるなど、成績をまとめている。不調からは脱却しており、今回は要注目だ。
 「(前回の)平塚は、初日、2日目とミスして、着を拾った感じだった。納得できる競走ができたのは最終日だけですね。僕は中団を取ってっていうレースをしたいわけじゃないので。ここまではバンク練習を中心にやってきました。(和歌山はバンク改修が終わり)軽くなったのも影響していると思うけど、僕の普段の持ちタイムよりも出てたので、仕上がっていると思う。(目標は)具体的に言えば、準決勝で先頭でバック線を通過することです」


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小堀敢太選手
小堀敢太選手
 小堀敢太(写真)は、昨年7月に特別昇級し、年始を初めてS級で迎える。9車立てでは青森記念、松阪記念、小田原GIIIと準決勝に進出している。柔軟な立ち回りを発揮できれば、今節はダークホースとなってもおかしくない。
 「自分は記念の方が走りやすいですし、7車立てで点数を落としているのが事実。7車にも対応していかないといけないですね。前回もしょうもないレースばかりで、最終日はすんなりの先行で残れなかったので、力不足でした。足りない部分が多いんですけど、11月くらいから岸和田に冬期移動して、椎木尾(拓哉)さんや、稲毛(健太)さんに頼んで、和歌山にも練習に来ました。和歌山は風が本当にきつくてどうしようって感じなんですけど、刺激になりました」
 緒方将樹は、今年一発目の1月岸和田FIを連勝で決勝進出。新年の好スタートを切ったかと思いきや、本人の手応えはそこまでだった様子。今節は納得のいく競走で勝ち上がりを決めたい。
 「(前回は)二分戦が多かったんですけど、それにしても初日、2日目は物足りない感じでした。それが最終日に響いたと思います。自分は練習をちゃんとやって、自信につなげたいタイプなんで、(前回は)競走が詰まっていた分の不安が露呈したんだと思います。終わってからは、先輩たちと一緒に練習できて、モチベーションを保てた。4日間練習できたので、前回よりはいいと思います」


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東口善朋選手
東口善朋選手
 東口善朋(写真)は、例年と同じく地元記念から新年をスタートさせる。68周年大会以来の地元記念Vを目指し、目の前の一戦で最善を尽くす。
 「前回は腰痛が出て、体を整えたくて欠場しました。時間を作って、練習と調整をしてきました。去年は一年を通してひどすぎた。今年はしっかり1戦、1戦を走って、結果が付いてくればと思います。地元ですし、優勝が目標ですけど、1戦、1戦をしっかり走って、まずは決勝の9人に入りたいです」
 皿屋豊は、地元勢に任されて気合倍増。得意の冬場を迎えて、本人の表情はイキイキしていた。
 「(前回は)ぎっくり腰の直後の開催だったんですけど、しっかり自力で勝ち上がれて、決勝で駆けられたのは良かったですね。(腰は)かなり治療して、良くなっています。地元勢と一緒になるとは思ってなかったけど、任せてもらえたからにはしっかりラインで決めたい。和歌山は風が強いんで、最高ですね」


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鈴木竜士選手
鈴木竜士選手
 昨年から栃木に移籍した杉浦侑吾は、練習環境の変化に若干の戸惑いを抱いている様子。FI戦はここ3場所で優出がなく、もう一つ状態を上げたいところだ。
 「今まで名古屋でやっていた練習のルーティーンができてなくて、ちょっと良くないかなって感じです。準決で飛んでますし、その辺の練習をかみ合わせたい。基本一人で練習してるんですけど、最近はバンクに入って練習しています。もう少しバンク練習を増やせば、噛み合うかなっていう気はしますね」
 鈴木竜士(写真)は、昨年から自力の割合を増やしてタテ脚強化に成功。今年はさらに結果も求めて、精進していく。
 「(前回の落車の影響は)まったく問題ないです。落車した次の日から休みなく追い込んできました。疲れはあるけど、全日本選抜があるんで、そこに向けて休んではいられないので。去年は自力を増やしたけど、何も結果を出せなかった。今年は自力で結果を残せるようにしたい。(同地区の)後輩がいるときは、(その後ろで)ラインで決められるようにしたい」


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 一次予選のメインレースに登場するのは、地元の椎木尾拓哉だ。12月四日市FIは2日目に落車したもののシリーズを走り切り、年始の1月豊橋FIは家事都合での欠場。ここに向けては、万全の状態で仕上げてきた。
 「落車したけど、ケガはまったくなかったので大丈夫です。練習もしっかりやったし、調整もできました。目の前のレースを一生懸命頑張ります。地元は有利だと思うけど、バンクが(改修して)軽くなったんで、その辺の感覚がどうかなとは思う」
 中釜章成は、年始の1月岸和田FIでいきなり失格を喫してしまい、新年の好スタートとはいかなかった。10月別府GIII以来のグレードレースで、仕切り直しといきたい。
 「失格した次の日から練習しました。自分に期待したいですね。去年の分まで今年は稼ぎたい。FI戦7連発で、久々の記念なんで頑張りたい。1戦、1戦が激闘だと思うんで、頑張ります」


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郡司浩平選手
郡司浩平選手
 悲願のグランプリ制覇を、史上初の地元で達成した郡司浩平(写真)が、年明け一戦目を和歌山で迎える。年間通して1番車のアドバンテージがある今年は、例年以上に南関勢の活躍が期待される。新年一発目は、幾度となく連係を重ねた松井宏佑に前を任せる。
 「(グランプリは)チャンスがそこしかないってところでうまくスイッチできて、そこから自力を出せたのが良かったと思います。(1番車は)レースの展開を作る上で有利になると思うので、それを生かして戦いたいですね。今年は平塚でダービーがあるので、まずはそこに向けて。競輪祭が終わった時点でそういう風に頭を切り替えたんで、それを継続してやってきました。(年始は)いつもは立川記念が入ってたんですけど、今年は時間があったので、休みをとりつつ練習もできたので問題ないです。(和歌山は)記念の優勝もできているし、わりかし走りやすいバンクだと思っています」
 寬仁親王牌でアクシデントに見舞われた脇本雄太は、グランプリで復帰するも9着。ただ、併走になっても簡単には位置を明け渡さず、自分のできる全力を尽くした。左肘の状態はまだ万全とはいかないなかでも、先を見据えて練習と、競走に取り組んでいく。
 「(グランプリは)僕のテクニック不足もありましたし、肘の感覚も良くなかった。(眞杉匠との併走は)引いたら、何のために僕が番手を回ったかわからなくなるんで、そこは意地でもと思ってた。2日休んで、練習を再開して、肘の感覚を見ながらやってきた。何をしたら痛くないかは、本番じゃないとわからないんで、なんとも。グランプリも、イレギュラーなレースだったんで。今年はGIの勝ち上がりとどう向き合うかが大事だと思う。目標は特にないけど、今年の前半戦は確実に厳しいものになる。後半の戦いを見据えてやらないとと思ってます」
 今節もう1人のS班は、南修二。初めてのグランプリを振り返り、あらためてラインへの感謝を述べた。
 「(グランプリは)いい舞台だったと思います。(グランプリを走れたのは)自分はラインがないと走れないんで、ラインのみなさんのおかげです。いつも通りに練習してきました。変わったことはやってない。(調子は)寒くてよくわからないですね」