『和歌山競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:1月7日
新春第一弾の立川記念に続き、明日8日からは和歌山競輪場開設59周年記念「和歌山グランプリ」が開催される。武田豊樹、新田康仁、紫原政文のSS戦士をはじめ、稲垣裕之や齋藤登志信ら全国各地からトップレーサーが集結。4日間に渡って熱戦が繰り広げられる。
なお、場内では記念開催中の4日間「新春わかちゃん祭り」が行われます。屋台、物産コーナーやお祝いチンドン隊の場内パレードなど様々な催しが予定されています。ぜひ、この機会に和歌山競輪場へお越しください。
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松岡孔明選手
松岡孔明(写真)
は先行主体の積極的レース運びで、予選クラスでは安定した走りを見せている。
「力は少しずつ付いてきているし、S級も1年間走ってだいぶ慣れてきました。でも、成績がいいのは予選だけで、その上のレースになると全然ダメですね。前回の平塚の後はお正月も練習してきたし、今回は準決まで勝ち上がりたい」
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渓飛雄馬選手
渓飛雄馬(写真)
は敗者戦で3連勝中。持ち前の自在脚に一段と磨きがかかっている。
「ここのところ落車がずっとないので、いい状態で走れています。ギアを71に上げてから感じもいい。前回の観音寺は補充で勝てたし、いいお年玉になりました。和歌山記念は3回目ぐらい。最初の時以外は初日を突破しているし、相性のいいバンクです」
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湊聖二
は久々の予選スタート。負けられない戦いとなる。
「最近の成績は良くないけど、練習の感じはずっといいです。お正月はゆっくり過ごそうと思っていたんですが、久留米の追加が入ったので走りました。ちょっと重く感じたので、今回はギアを下げてみようと思います。相手は2人ともA級から上がってきた選手だし、負けられないという気持ち。久留米の最終日は小磯(知也)さんに迷惑をかけてしまったので、明日はきっちりワンツーを決めたい」
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相変わらず成績の波が激しい
森田達也
だが、初日は先行1車と組み合わせに恵まれた。
「調子も成績もそんなに悪くないと思うけど、少しずつ点数が下がっていますね。明日は先行しやすいメンバーだし、油断せずにしっかりと駆けたい。後ろの杉山君に仕事をしてもらいます」
杉山悠也
は予選で4場所連続連対中だが、強気なコメントは聞かれなかった。
「ここに来る前に風邪を引いてしまって…。2日寝込んで、5、6日と2日間練習したけど、調子は何とも言えませんね。でも、いい目標がいるから頑張ります」
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廣川泰昭
は今ひとつ波に乗れない状況が続いているが、表情は明るい。
「成績は悪いけど、調子はそんなに悪くありません。ちょっと流れがかみ合っていない感じですね。前回の観音寺の後は17日ぐらい空いていたので、練習は十分できました。感じも良かったし、今年初戦なのでいいスタートを切りたい」
小川将人
は自力の決まり手がほぼなくなった。
「自力で通用すればいいんですけど、今はもうほとんど追い込みですね。みんなが忘れた時に自力を出すかもしれません。追加はだいぶ前にもらったので、調子の方は問題ない。和歌山は相性がいいし、すごく走りやすい」
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小埜正義選手
小埜正義(写真)
は和歌山初参戦。使い慣れた4回転ではなく、3・93のギアで挑む。
「4回転はやっぱり山崎(芳仁)さんのギアですからね。4回転に固執するつもりはなかったし、去年から後半ぐらいから下げてみようと考えていました。これから色々と試して一番いいギアを見つけていきたい。配分が詰まっていて多少の疲れはあるけど、調子は大丈夫です」
近況精彩を欠いている
松本一成
は「成績は悪いけど、練習は腐らずやっているし、調子も少しずつ良くなっている。3・85のギアははまった時の威力が凄いし、展開が上手く向いてくれれば…」と一発を匂わす。
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東口善朋選手
東口善朋(写真)
が自信満々の表情で地元記念への意気込みを語る。
「前回は大敗したけど、流れに乗れなかっただけ。地元記念に向けて気合を入れて練習してきたし、仕上がりはバッチリです。気持ちも盛り上がっています。しっかり勝ち上がって決勝で勝負したい」
乾準一
が地元勢を引き連れ、いつも通り果敢に攻める。
「今まではもがき中心の練習をしてきたけど、前回の京王閣の前はひたすら乗り込み、後はウエイトというメニューをこなしてきた。それで感じが良かったし、しばらくはこの練習方法でいこうと思います。地元勢に任されたので、それなりの走りはしますよ」
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新田康仁選手
新田康仁(写真)
はSSカップで落車したが、幸い軽症で済んだ。
「ケガは首が少し痛かったぐらい。擦過傷もほとんどなかったし、全く影響はないですね。お正月も休まず、しっかり練習してきました。今年は勝てるレースできっちり勝っていきたい。去年はそれができなかったですからね。もっと勝負強さを磨いていきます」
新田と連係する
松坂英司
は前回の平Sで準V。引き続き好調をキープしている。
「昨年は骨折から復帰して成績が上がりました。タマタマだと思いますけどね。年始めから練習を休むと不安だし、お正月も普通に練習してきました。明日は一流選手の後ろだから責任重大ですね」
松岡健介
は今年を勝負の年と位置づけ、更なる飛躍を誓う。
「昨年後半はいい成績を残せたし、上のクラスでも戦える手応えをつかめました。年齢的にも今年は勝負の年ですね。前回の後は少し休んだけど、その後はしっかり練習してきた。この相手でも自分の持ち味を出せればいい勝負ができるはず」
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稲垣裕之選手
稲垣裕之(写真)
は昨年全てのGIに出場したが、決勝進出は一度もなかった。
「準決まではいけるんですけど、そこを上手く乗り切れなかったですね。GIの決勝に乗る選手は記念でもコンスタントに決勝に乗っている。自分も今年は安定した成績を残すのが第一。直前の練習の感じも良かったし、今回はメンバー的にも優勝のチャンスがありそう。全力で頑張ります」
紫原政文
は今年初戦から全力投球の構えだ。
「SSだからどうとかはないですけど、有利に戦えますよね。今年はなんとしてもグランプリに出たいし、一戦も無駄にはできない。練習もみっちりやってきたし、坂本君次第でチャンスはあるでしょう」
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稲村成浩選手
稲村成浩(写真)
は全日本選抜以来、約1カ月ぶりの実戦となるが、万全の状態に仕上げてきた。
「西武園の後は1本欠場しました。初めはゆっくり休んで1年の疲れを取り、その後はしっかり練習してきました。計画的にできたし、仕上がりはいいと思います。でも、練習と実戦は違いますからね。和歌山はすごく相性がいいし、走るのが楽しみ」
武田豊樹
はSSカップで先行して2着に粘った。
「今年の目標はGIを獲ること。前回の平塚は思っていた通りのレースができたし、今は迷いなく走れている」
三宅達也
はやや成績が下降気味だが、デキには手応えを感じている。
「前回の後は休養と練習をバランス良くできた。体調はいいと思います。今は岡山の流れがいいし、自分もその波に乗っていきたい。いけるところがあれば思い切って仕掛けたい」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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