『和歌山競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:1月24日
和歌山競輪場開設60周年記念「和歌山グランプリ」は今日が2日目。優秀競走「熊野古道賞」をメーンに、二次予選A、Bの計6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。優秀競走は井上昌己が武田豊樹の番手を奪って抜け出し、連勝を飾った。
明日3日目もふるまい鍋の先着プレゼントや記念クオカードのラッキーカード抽選、場内では好評の井上茂徳氏によるトーク&レース展開予想など、ファンサービス、イベントが満載。ぜひ、和歌山競輪場へお越しください。
<5R>
松岡彰洋選手
佐藤亙のカマシ先行に乗った
松岡彰洋(写真)
が直線鋭く差し切って1着。連勝で準決勝Aに進出した。
「井上(辰也)が自分のところに来るのは覚悟していたけど、すんなり出切れましたからね。今日は展開が大きいです。余裕はあったし、状態は問題ないです」
佐藤亙
が2着に粘って中部勢でワンツー決着となった。
「前を取ったけど、初手の位置取りはどこでも良かった。このメンバーで積極的に先手を取りにいくのは自分しかいないですからね。松岡さんと何回か連係して失敗していたので、決まって良かったです。やることやっての2着だから納得。調子もいいです」
<6R>
笹倉慎也選手
高谷雅彦がマイペースで先行。後方の7番手から
笹倉慎也(写真)
が豪快にまくり追い込み、前団を飲み込んだ。
「自分が格下なので、本当は主導権を取らないといけないんですけどね。高谷(雅彦)さんが緩めたら一気に仕掛けようと思っていました。2コーナーで古原(勝己)さんに一発もらってきつかったけど、そこから態勢を立て直してまた踏んでいけました。準決勝Aは初めて。明日は何とか主導権を握って力を出し切りたいですね」
中団キープから先まくりを放った
布居寛幸
は3着で準決勝Cに進出。
「ホームで緩んでいたし、1コーナーから行くべきでしたね。スピードが合ってしまい、かなりきつかった。でも、最低限のやるべきことはできたと思います」
<7R>
山田英明選手
後方7番手からまくり上げた
山田英明(写真)
が長岡豪に合わされながらも力でねじ伏せた。
「(善利裕生に)何回も見られていたので、追い出しをかけたら駆けてくれた。(長岡に)からまれて厳しかったけど、今日は踏ん張れました。バンクは軽かったし、昨日よりは良くなっていると思います。明日が本番。何とか決勝に乗りたいです」
善利の先行をフルに利した
池田智毅
が2着。
「善利君が頑張ってくれたおかげ。昨日はかなり重く感じたので、ギアを下げたんですが、それが失敗でした。スカスカした感じで全然踏めなかった」
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阿部康雄選手
石橋慎太郎が地元の新鋭・中野彰人を突っ張って先行。豪快にまくった飯野祐太を
阿部康雄(写真)
がゴール前できっちり捕らえた。
「前がやり合って、思ってもない展開になりましたね。飯野君に付け切れたので、あとは抜けるかどうかでした。倍数がかかっているから余裕はあったし、状態は悪くないですね」
まくった
飯野祐太
のスピードも光っていた。
「石橋さんが突っ張って流れが向きましたね。早めに1センターぐらいから行きました。阿部さんに差されないように踏んだけど、やっぱり強いですね。去年1年間はずっと調子が悪かったけど、だいぶ良かった頃の脚に戻ってきました」
石橋の番手から追い込んだ
中井達郎
が3着に入った。
「ちょっと中野君が中途半端でしたからね。あれでは石橋君も先行しますよ。まくり頃になったし、上の方を行かれたので止められなかった」
突っ張って先行した
石橋慎太郎
は「(中野が)来るのが遅かったし、あそこで引いても厳しいと思った。出させるフリをして突っ張りました」とレースを振り返る。
<9R>
武井大介選手
稲垣裕之が若手の同型を相手に積極果敢に先行。上手く追い上げて4番手を確保した
竹山陵太
が最終4コーナーから一気に踏み込み、近畿勢を一気に抜き去った。
「今日は展開が向いただけです。恵まれました。(4番手が)空いてなければ、無理やりでも行こうと思ってました。結果は出ているけど、あまり感じは良くないです」
竹山に続いた
武井大介(写真)
が2着に流れ込んだ。
「竹山君も先行するつもりで踏んで行ったけど、4番手が空いてましたからね。最後、踏み出して交わせると思ったけど強かったです」
逃げた
稲垣裕之
は4着に敗れたが、表情は明るい。
「若い2人で先行争いすると思っていたけど、自分がすんなり駆ける展開になりましたね。いい感じで踏めたと思うし、手応えはつかめました」
稲垣マークの
前田拓也
は3着。
「いい展開やったけどね。もうラインで決まったと思ったし、後ろから気配がなくて安心してしまった。脚の感じは悪くないです」
<10R>
永井清史選手
コマ切れで出入りの激しいレース展開となったが、最終的に主導権を握った
永井清史(写真)
が力強く押し切った。
「昨日よりは軽かったけど、感じはあまり良くない。やっぱり競技用の自転車とは違うので、まだ身体に馴染んでいない感じがします。スピードの乗りが悪かったです。でも、ラインで決められたのは大きいですね」
山内卓也
は前2人との連結を外してしまったが、しぶとい走りで2着に食い込んだ。
「結果オーライですね。(坂上)樹大が離れそうだったので、付いて行かずに立て直して、追い上げていく形になりました。久しぶりに伸びたし、いいかもしれません」
坂上樹大
はからまれながらも永井の番手を死守して3着。
「誘導を追いかけるのに脚を使ってきつかった。厳しい展開で一杯でした。でも、気持ちの入ったレースはできたと思います」
伊原克彦
は組み立てを反省する。
「コマ切れで後ろ攻めになってしまい、ちょっと難しかったですね。永井君が来て焦って踏んでしまったし、中途半端な仕掛けになってしまった」
<11R>
井上昌己選手
優秀戦を制したのは
井上昌己(写真)
。先制した武田豊樹の番手を奪うと、直線鋭く伸び切った。
「また恵まれました。まさかの展開でしたね。武田さんの3番手で良かったけど、かなり上に上がったので、自然に番手にいく形になりました。武田さんは打鐘から踏んでいたし、あれで抜けないとダメでしょう」
好マークの
小倉竜二
が2着に流れ込んだ。
「特に仕事するっていうわけでもなかったし、ただ付いていっただけ。でも、最後は抜かないとアカンね」
星島太
は切り替え策からしぶとく追い込んで3着となった。
「上出来です。武田のトリッキーな動きで伏見(俊昭)も厳しそうだったので、内に降りて切り替えました。このメンバーで自分がいるのは場違いな感じがしたけど、3着に入れて自信になります」
市田佳寿浩
はまくり不発に終わった。
「自分の脚がどれくらいか試せたけど、番手までもいけなかった。やっぱり武田さんは強いというのが実感です。これが今の現状ですね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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