岸和田競輪場のリニューアル工事に伴い、和歌山競輪場で開催された開設71周年記念「岸和田キング争覇戦」in和歌山は、1月12日に最終日を迎えた。最終12レースに行われた決勝戦では、打鐘手前で先頭に立った才迫開が主導権。番手の松浦悠士は別線の動きを見ながら最終バックからまくり出し、今年初戦でVスタートを切った。
決勝戦 レース経過
号砲で浅井康太が出て、正攻法に構える。隊列は浅井-恩田淳平、小松崎大地-守澤太志、和田真久留-和田健太郎、才迫開-松浦悠士、稲川翔の順で落ち着く。
5番手から先に動いて赤板過ぎに切った和田真を才迫が打鐘前に叩いて主導権を取る。単騎の稲川が続いて3番手に収まり、4番手の位置を和田真と追い上げた小松崎で取り合う。外併走の小松崎は最終ホームから踏み上げるが、稲川に弾かれて後退。浅井もその外をまくり上げるが、車間を空けて準備していた松浦がバックから番手まくりを打つ。稲川とからんだ浅井は苦しくなり、松浦がそのまま力強く押し切った。初手から広島コンビの後位を回っていた稲川が直線で松浦に迫って2着。3位入線の浅井は外帯線内進入により失格。和田健が3着に繰り上がった。

松浦悠士選手
才迫開が打鐘手前で和田真久留を叩いて先制。番手の松浦悠士(写真)は、別線の動きを見ながら最終バックから踏み込んだ。
「(和田)真久留の様子を見て、出方次第でどうするかっていう作戦でした。小松崎(大地)さんが早めに来て焦ったけど、才迫君のカカリが良くて合わせてくれて、その外に浅井(康太)さんも見えたので、獲りにいくつもりで踏ませてもらいました」
昨年末のグランプリ後に体調を崩し、前検日には「いつも通りの走りで戦うのは難しいので考えて走りたい」と話していたが、日に日に状態を上げて、決勝では同県の後輩の頑張りに応えて優勝をつかみとった。
「状態が悪い中でも、こうやって結果を出せて良かったです。(才迫との連係で果たした優勝は)格別ですね。自分の力だけでは獲れなかったです。同県の選手と走る機会が少ない中で、(才迫が)準決勝を勝ち上がってくれてうれしかった。才迫君も去年の末くらいから調子を上げているし、特別戦線でもまた連係できるんじゃないかなって思っています」
S班2年目の2021年も最高の形でスタート。「今回は不安もあったんですけど、今のデキで結果が出せたので、次のレースがさらに楽しみです」。来月から始まる今年のGI戦線でも結果を残していく。
地元の稲川翔は初手から広島コンビを追走し、最終2コーナーで小松崎をけん制。浅井と踏み合いながら番手まくりの松浦に続いたが、2着までだった。
「あの位置から始めて、あとは自分の感性で走るつもりでした。最大限になって、負けたって感じですね。(小松崎に対するけん制は)最小限の動きで、自分の踏むスペースを確保しないといけないと思った動きでした。(近畿が)一人やったからこそ勝ち切らないとって思っていたし、優勝しか狙ってなかったので…。イメージ通りには進められたけど、まだまだやぞって言われたような結果でした」
最終4コーナーで恩田淳平を落車させてしまった浅井は3着入線も失格と判定され、和田健太郎が3着に繰り上がった。
「自分の中では伸びたし、3、4着の勝負はできました。あとは、(和田)真久留とどう組み立てるかですね。(今シリーズは)連日、前のお陰です。脚自体は変わらずだったと思います。(グランプリ王者としての一年も)僕は、与えられたところで地道に頑張るだけです」
果敢に先行勝負に出た才迫開は6着でゴールした。
「ある程度、主導権は決めていました。小松崎さんは出させられないって思っていて、和田(真)さんが切ったので腹をくくりました。松浦さんはあのカカリでよく優勝してくれました。納得のいくレースはできました」




5番手から先に動いて赤板過ぎに切った和田真を才迫が打鐘前に叩いて主導権を取る。単騎の稲川が続いて3番手に収まり、4番手の位置を和田真と追い上げた小松崎で取り合う。外併走の小松崎は最終ホームから踏み上げるが、稲川に弾かれて後退。浅井もその外をまくり上げるが、車間を空けて準備していた松浦がバックから番手まくりを打つ。稲川とからんだ浅井は苦しくなり、松浦がそのまま力強く押し切った。初手から広島コンビの後位を回っていた稲川が直線で松浦に迫って2着。3位入線の浅井は外帯線内進入により失格。和田健が3着に繰り上がった。

松浦悠士選手
「(和田)真久留の様子を見て、出方次第でどうするかっていう作戦でした。小松崎(大地)さんが早めに来て焦ったけど、才迫君のカカリが良くて合わせてくれて、その外に浅井(康太)さんも見えたので、獲りにいくつもりで踏ませてもらいました」
昨年末のグランプリ後に体調を崩し、前検日には「いつも通りの走りで戦うのは難しいので考えて走りたい」と話していたが、日に日に状態を上げて、決勝では同県の後輩の頑張りに応えて優勝をつかみとった。
「状態が悪い中でも、こうやって結果を出せて良かったです。(才迫との連係で果たした優勝は)格別ですね。自分の力だけでは獲れなかったです。同県の選手と走る機会が少ない中で、(才迫が)準決勝を勝ち上がってくれてうれしかった。才迫君も去年の末くらいから調子を上げているし、特別戦線でもまた連係できるんじゃないかなって思っています」
S班2年目の2021年も最高の形でスタート。「今回は不安もあったんですけど、今のデキで結果が出せたので、次のレースがさらに楽しみです」。来月から始まる今年のGI戦線でも結果を残していく。
地元の稲川翔は初手から広島コンビを追走し、最終2コーナーで小松崎をけん制。浅井と踏み合いながら番手まくりの松浦に続いたが、2着までだった。
「あの位置から始めて、あとは自分の感性で走るつもりでした。最大限になって、負けたって感じですね。(小松崎に対するけん制は)最小限の動きで、自分の踏むスペースを確保しないといけないと思った動きでした。(近畿が)一人やったからこそ勝ち切らないとって思っていたし、優勝しか狙ってなかったので…。イメージ通りには進められたけど、まだまだやぞって言われたような結果でした」
最終4コーナーで恩田淳平を落車させてしまった浅井は3着入線も失格と判定され、和田健太郎が3着に繰り上がった。
「自分の中では伸びたし、3、4着の勝負はできました。あとは、(和田)真久留とどう組み立てるかですね。(今シリーズは)連日、前のお陰です。脚自体は変わらずだったと思います。(グランプリ王者としての一年も)僕は、与えられたところで地道に頑張るだけです」
果敢に先行勝負に出た才迫開は6着でゴールした。
「ある程度、主導権は決めていました。小松崎さんは出させられないって思っていて、和田(真)さんが切ったので腹をくくりました。松浦さんはあのカカリでよく優勝してくれました。納得のいくレースはできました」



