![]() 根田空史選手 |
二次予選一発目のレースを制したのは根田空史(写真)だ。絶体絶命の7番手に置かれたが、まくり追い込みで猛襲。直線でイエローライン付近を鮮やかに突き抜けた。 「前を取らされたのは仕方がないですね。中途半端に雨が降って、後輪がスリップしてしまい、車の出が悪かったです。自分だけ届く競走になってしまい、後ろに申しわけなかったです。嬉しさ半分、悔しさ半分ですね。最近は配分が詰まっていて満足のいく練習ができていないので、脚がちょっと落ちています」 地元の紀井孝之が果敢に風を切り、番手から追い込んだ安東宏高が2着に入った。 「紀井君が強かったです。地区が違うのに、あれだけ行ってくれてありがたかったです。よくかかっていました。恵まれましたね」 紀井ラインの3番手を追った浦川尊明がしぶとく3着に食い込んだ。 「今日は中団、中団の組み立て。レースは見えていました。紀井君がいきそうな気配だったし、自然に身体が反応して切り替えられました。よくかかっていましたよ。かぶりたくなかったので、先に踏んだんですけどね。結果的に勝ち上がれたので良かったです」 中団キープからまくった西谷岳文は不発に終わった。 「組み立ては考えていた通りだったんですけどね。それでまくれないっていうことは力不足です」 |
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![]() 桐山敬太郎選手 |
人気の桐山敬太郎(写真)が力強い先行策で人気に応えた。当日にギアを4.33に上げ、踏み直しは強烈だった。 「相手も分かっていると思うけど、ギアを4.33に上げたときは自在ではないですから。後ろの鈴木(誠)さんを信頼して、ラインで決まるように思い切って駆けました。あとは自分のペースを崩さないように踏みました。それでいかれればしょうがないですから。準決勝はたぶん4回転で走ります」 鈴木誠がきっちり2着に流れ込み、南関ワンツー決着となった。 「桐山は何をやっても強いので信頼していました。友定(祐己)の勢いちょっと良かったですね。止まらなかったので、あとは桐山頼むという気持ちでした。ワンツーが決まって良かったです」 まくった友定祐己は桐山に合わされて失速。その後ろから大前寛則が伸びて3着に入った。 「前回の奈良で友定に付いて、ギアを上げないと差せないと感じて、今回から上げた成果が出ていますね。今日も友定が頑張ってくれました。まくり切ってしまう手応えでしたけどね。自分の感じは良かったです」 |
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![]() 上田隼選手 |
有坂直樹の当日欠場により、8車立てとなった。さらに直前から風雨が急激に強まり、波乱のレースとなった。上田隼(写真)が先制した鈴木謙太郎の番手に追い上げる形から鋭く追い込んだ。 「嬉しいですね。ホームから行こうとしたら、番手に入れました。風が強くて謙太郎さんのかかりがそんなに良くなかったですね。後ろから誰か来ると思ったけど、確認したら来ていなかったので、色気を出して待ちました。おいしいレースでした。今はだいぶ格下なので、警戒されずに自分のレースをさせてもらえています。記念の準決勝はだいぶ違うと思うけど頑張ります」 逃げた鈴木謙太郎は2着。人気に応えることができなかった。 「顔見世は大丈夫だったけど、レース直前に急に風が強くなりましたからね。バックで止まってしまったし、まくられるのも覚悟しました。あの風ではしょうがないです」 |
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![]() 十文字貴信選手 |
早坂秀悟が打鐘過ぎから果敢に逃げて東日本勢のペース。十文字貴信(写真)が番手絶好展開からきっちり抜け出し、今年初勝利を飾った。 「早坂君は強いので安心して任せていました。いいかかりでした。初日は4.25のギアが重く感じたので、いつもの4.15に下げて正解でした。軽く感じたし、ちょっと車間を空ける余裕もありました。恵まれました」 最終ホーム手前から内をすくった三宅達也が中団の4番手を確保。まくり追い込みで2着に強襲した。 「7番手じゃ勝負にならないと思い、いけるところまでいこうと。内が空いているのを確認して入ったけど、締まるのとほぼ同時でしたね。長い審議でしたが、セーフで良かったです。早坂君はあの風の中でバックからよく踏み直していたし、きつかったです。車の出は悪いですね。後ろに迷惑をかけてしまった。岩津君の分も地元の気合で頑張るしかない」 3着は逃げた早坂秀悟とライン3番手の爲田学で同着。初日の着順により早坂が準決勝進出を決めた。 「いつも雨は苦手だけど、今日は集中して走れました。4コーナーからきつかったけど、勝ち上がれて良かったです。今までにないぐらいの手応え。去年、武雄で優勝した時の状態まで戻っています」 |
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![]() 北津留翼選手 |
倉野隆太郎と井上嵩の主導権争いを北津留翼(写真)が好位から冷静にまくって快勝した。 「バックがすごい向かい風できついかなと思ったけど、とりあえず自分で動いてから考えようと。打鐘過ぎに井上君と併走になって下げようか迷ったんですが、引いても荒木(伸哉)さんと併走になりますからね。三宅(伸)さんも付いているし、下げなくて良かった。あそこの判断が全てでした。調子自体はいつもと変わりません」 地元の三宅伸が完璧マークで2着に続いた。 「北津留は最近、上手に走るイメージだし、フィーリングで走ってくれればと思っていた。差せると思ったけどね」 |
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![]() 山口富生選手 |
村上義弘がSSの貫禄を示した。ホームからのロングまくりで圧倒的な人気に応えた。 「人気に応えられて良かったです。今日はとにかく前に前に踏もうと思っていました。身体が重かったし、車は思ったより流れていない」 山口富生(写真)がGP王者を好追走して2着をキープした。 「昨日は7着だったけど自分の中で手応えがあった。今日は村上に付いていけたので良かった。2着いっぱいですね。1コーナーで登っていく感じだったのできつかったです」 鈴木庸之の先行を利した諸橋愛が3着に食い込んだ。 「脚を使う展開できつかったけど、気持ちは入っていますから。状態は悪くないと思います。3連単の一番人気に応えられて良かったです」 |
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![]() 佐藤友和選手 |
佐藤友和(写真)が後方8番手からのまくり追い込みで前団をひと飲み。連日、別次元のスピードで場内を沸かせている。 「雨は嫌ですね。今日はいけないと思いましたが、届いて良かったです。ギアを上げて正解でしたね。上げてなければ無理でした。ちょっと重たかったけど、明日もこのギアかな。これを踏み込なさないと、この先が厳しいですから」 脇本雄太の先行に乗った後閑信一は佐藤の強襲に屈した。 「脇本君が本当に強かったです。決まったと思いましたけどね。佐藤君は全く見えなかった。あれで来るんだから強いですね」 6番手からまくった浅井康太は4着まで。 「力勝負して脇本には先着できましたから。感じは悪くなかったです。明日は上田(隼)君の番手で頑張ります」 逃げた脇本雄太は5着に敗れた。 「けっこう冷静に走れたし、自分の中では残れる手応えがあったんですけどね。やっぱりグランプリレーサーは強い。力の差がありますね」 |
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