『玉野競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:3月2日
 2月28日から続く玉野競輪開設63周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」(G3)は佳境に入り、3日目を迎えた。敗者戦から激しいレースが展開されたが、準決勝に入るとボルテージはピークに。サバイバルレースを勝ち抜き、本日ベストナインが出そろいました。
 なお最終日も本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは先着1,000名様に粗品をプレゼント。また、場内では佐々木昭彦氏、山口幸二氏、内林久徳氏によるレース検討会が行われます。さらに、地元選手&ほほえみマリン大使によるお出迎え、決勝戦表彰式、レース終了後にはバンクウォーキングなど盛りだくさん。こちらもどうぞお楽しみに。
<9R>
宗景祐樹選手
宗景祐樹選手
根田空史選手
根田空史選手
 根田空史が後ろ攻めから押さえて主導権を握ると、グングンとスピードを上げて別線を完封。後方では落車のアクシデントもあり、番手を回った宗景祐樹(写真)が直線で追い込んだ。
 「根田君が強かったですね。普通なら、あそこではまだ踏まないところなんだけどね。打鐘から行ってくれたからどうするのかと思って付いてたけど、目一杯行ってくれた。普通よりも100メートルくらい早く行ってくれた。出切ってからもペースというよりはずっと掛かっていく感じだった」
 根田空史(写真)は会心のレース。力を出し切り、検車場に戻るなりどっかりと腰を下ろした。
 「キツいですね。こんなしっかり押さえ先行したのは久しぶりなんで。今日はスタートは絶対に出ないと決めてました。実際、後ろになった時点で先行と決めました。ずっと踏んでたんで最後にタレましたね。身体がかなりキツい」
 吉田敏洋の番手から、渡邊健が内のコースを踏んで3着に入る。
 「吉田君が頑張ってくれたおかげ。最後吉田君が外を行ったんで、内を行きました。落ち着いてたけど、連日展開が良過ぎますね」
 吉田敏洋はうまく中団を取ったものの、思いのほか車間が詰まらず。
 「めちゃくちゃ(根田が)強かった。落ち着くところが1回もなかったし、行けるところが全くなかった。完全に力負けですね」

<10R>
合志正臣選手
合志正臣選手
石丸寛之選手
石丸寛之選手
 坂木田雄介が黒田淳を突っ張って主導権を握る展開に。すると、ホームから村上義弘が反撃に出ると、さらに菅原晃もスパートしてまくり合戦に。両者力の攻防が続いたが、2センターで菅原が自分で村上をブロックすると、最後まで力強く押し切った。菅原は節目の200勝を決めて決勝進出。
 「今日は前を取って流れで中団中団かと。村上さんが早く仕掛けてくるだろうから、そこだけ注意してました。一か八かでしたけどね」
 合志正臣(写真)は必死のマークで2着を確保。決勝進出を決めて、ホッと胸をなで下ろす。
 「仕掛けが(バンクの)下からだったんでキツかったですね。千切れ気味に付いていった感じ。村上さんはすごいスピードで来てたのに、4.50のギアで合わせてしまうんだから晃はすごい。強かったよ」
 石丸寛之(写真)は目標の黒田淳が突っ張られたものの、冷静に車を下げると、決死の追い込みで3着に滑り込んだ。
 「スタートで(後ろになり)失敗した。悪いことをしましたね。黒田は出切れないと思ったんで、菅原の所に下りて付いて行ってもよかったんですけどね。最後は気合で外を踏みました。最低でも決勝が目標と決めてたんで乗れてよかった。前が頑張ってくれてたんで脚にまだ余裕があると思うので、明日は地元優勝を目指して頑張ります」
 黒田淳は坂木田に合わされ万事休す。
 「僕が先に押さえても坂木田さんが叩かれたらおしまいなんで。それだったら一発で行こうと思ったけど、出切れなかったんだから力不足。石丸さんには切り替えて行ってもらってよかった。迷惑を掛けるところだった」

<11R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
三ツ石康洋選手
三ツ石康洋選手
 最終レースは山形一気が後ろ攻めから押さえてメイチで駆けると、三ツ石康洋が2コーナーから番手まくりを敢行。最後は岩津裕介(写真)が追い込んで中四国で上位独占を決めた。
 「あれ(番手まくり)しかないと思ってたんで。ラインの皆の気持ちが嬉しいですね。でも、明日が勝負なんで。脚は日に日に上がってきてるし、流れも良いんで楽しみです」
 三ツ石康洋(写真)が2着に粘り込んだ。
 「山形君がペースに入れたら(番手から出るのは)厳しいかと思ってたけどね。前は行ってくれたし、後ろも付いてくれたおかげ。調子は良くないし、玉野でなければ決まってなかったと思う」
 ライン4番手の豊田知之が3着で決勝進出。
 「皆強いね。僕は内を空けられないからキツかったけど、何とか付いて行けてよかった。地元は9割増しだね」
↑ページTOPへ