![]() 中田雄喜選手 |
オープニングレースは久留米コンビが中心となりそう。機動型の坂本健太郎は近況ひと息の成績も、巧みなレース運びはメンバー随一だ。 「共同杯は状態がダメでしたね。ここまでは1日だけ軽く乗って。疲れはないです。初日は自力で4着までには入りたい。もちろん、後ろも連れていけるように。(藤井昭吾や中田雄喜が相手で)本当に嫌ですけどね(笑)。まあ、どうにかして頑張ります」 今期からS級に復帰した中田雄喜(写真)は、前回の久留米を316着。準決勝では古屋琢晶を破るなど、力強い走りを見せた。 「(今期の)はじめはA級の感じで、力だけでいこうとしてしまって結果が出なかったです。でも、最近はだいぶ流れに乗れるようになってきましたね。前回もまくれたし、準決で1着を取れれば多少自信にもなります。ここまでは普通に練習をやってきて、疲れもない」 |
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![]() 有坂直樹選手 |
有坂直樹(写真)は7月小松島記念を決勝3着や、8月宇都宮を準Vなど今期に入って絶好調。初日は、佐藤和也を目標に一次予選突破を狙う。 「今期は1回しか(優出を)外していない。フレームを換えたのと、ダイエットしたのが良かったですね。去年の11月からダイエットを始めて、8、9キロ落としました。全然動きが違いますね。初日は相性の良い和也に任せて。レースが巧いし、中団を取ってくれれば」 小笹隼人は前回の向日町を優出するなど着実にステップアップしている。ここも積極的な競走で別線撃破なるか。 「レベルの低いレースですけど、先行もまくりも出ていますね。ちょっとずつですけど、点数も上がってきました。(近況はコンスタントに優出して)気分も良いですし、次につながります。ここまでは練習もしっかりできました。玉野は初めてですけど、(指定練習をやって)軽かったです。しっかり先行してレースを作りたい」 |
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今期S級に返り咲いた山下一輝は、毎場所で確定板に上がるなど順調そのもの。前回の大垣では優出を果たし、良いムードで当所を迎えた。 「大垣は今期初決勝だったし、(後ろの)湊(聖二)さんが優勝してくれてよかった。今期はやりたいことをやりながらレースができています。調子は良い意味で変わらず。ちょっと天気が悪かったけど、練習もできました。地元も付いてくれるので、積極的に動きたい」 竹村勇祐は、直近2場所で初日を白星スタートと復調気配。ここでさらなる上昇気流に乗るか。 「(初日を2連勝できて)とりあえず良かった。練習の感じも良いし、戻ってきましたね。焦りもなくなりました。でも、まだ2場所なので、ここから積み重ねていって。ここまではいつも通りやってきました。玉野を走るのは2回目です。前回が3年前くらいだったので、イメージもない」 |
前回の久留米は準決勝で敗退した古屋琢晶。それでも初日はまくって1着と、9月前橋に続き予選を連勝した。 「(久留米の準決は)脚の状態は問題なかったんですけど、ペース配分が悪かったです。でも、しっかり1着も取れているし、状態も維持できている。リラックスして、落ち着いて走れていますね。初日は細切れ戦なので、変に考え過ぎず。タイミングを見極めて仕掛けられるように」 先行力なら戸田康平だ。ここも積極性を見せてレースを動かす。 「(前回の向日町は2日目に白星を挙げたが)初日が悪かったですね。ここまでは特に変わらず、いつも通り練習をしてきました。疲れも大丈夫です。(相手は強いが)僕はいつも通り走るだけ。積極的に行って出し切れれば」 |
![]() デニス・ドミトリエフ選手 |
外国人選手のトップを切るのはデニス・ドミトリエフ(写真)だ。先のリオオリンピックではスプリント種目で銅メダルを獲得。来日3度目となる今回は、昨年の2V以上を目指す。 「日本に来る前はダッシュ、スピード練習をしてたので、日本に来てからはロングスプリントを重視して練習してたよ。競輪学校でしっかりね。体調はいつも整えているし問題もない。今回G3に参加できてうれしい。戦いは凄まじいだろうし、スピードも出るだろうけど、そのなかで勝てれば最高だね。対戦したいのは武田(豊樹)さん。すばらしい選手だし、決勝で一緒に戦って、良いレースをしたいね。今回、SS選手と国際競輪の選手が対戦ということで注目されると思うので頑張るよ」 対戦するのは大竹歩。ここは得意のマイペースに持ち込み、ドミトリエフを翻弄したい。 「ドミトリエフはライン2車だしそんなに無理はしないだろうから、何とか上手く走りたいですね。最近はバックを取って自分のレースができてますね。残れないときはどこかで踏み過ぎたり、いらない動きをしたり。明日はしっかり走ります。ドミトリエフは去年、(9月)向日町(154着)でまくり不発になったレースを見たので。しっかり頭に入れて先行できれば」 |
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![]() マティエス・ブフリ選手 |
外国勢の2番手は来日2度目のマティエス・ブフリ(写真)。リオ五輪ではケイリンで準優勝の銀メダルを獲得した。昨年は初めての競輪レースにも関わらず優勝5回と、順応性も十分だ。 「来日してからは競輪学校やジムで色々なトレーニングをやってきたよ。生活もしっかり食べてしっかり寝る。この2つを充実させて。レースは去年と同じ感じになるかな。レースをこなして勉強していくよ。良いフィーリングで自分のレースがしたいね。去年みたいに連勝(終盤に9連勝)できれば。今回、日本の強い選手がいるけど、良い結果を出せるように」 ブフリに挑むのは売り出し中の若手の谷口遼平。強敵を相手に、ここは何とか抵抗したい。 「前回(共同杯699着)は体調が悪くて練習もできていなかったので。のどが痛かったり。季節の変わり目で崩しました。でも、今回はだいぶ良くなったので。ブフリは強いけど、僕も頑張らないとね」 |
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![]() シェーン・パーキンス選手 |
外国勢のトリを飾るのはシェーン・パーキンス(写真)だ。今年で来日7度目となり、親日家として日本でもお馴染みの選手。また、日本の競輪もすっかり慣れたもの。学校での競走訓練では1番の強さを見せた。 「オーストラリアのブリスベンに屋外の333バンクがあるんだけど、競輪の気分に近づけるためそこで練習してきたよ。いつも体調管理をしっかり整えてるんで問題ない。食事、水、サプリメントとね。今回G3を走れるのは光栄だし、JKA、選手会に感謝します。僕はチャレンジすることが好きだからうれしいよ。今回は武田(豊樹)さんが有名だしビデオも見てるよ。(渡邉)一成さんは国際大会で一緒だしね。一緒にレースができるのでうれしいよ」 番手を回るのは新田康仁だ。直近の場所は9月防府、取手と続けて優出するなど、復調著しい。 「パーキンスと走ったことは何度もありますよ。プライベートでも一緒に練習したこともあるし。とにかく頑張って付いていくだけ。状態はだいぶ良くなってきた。怪我が多いけど、まだまだここは通過点だと思ってるので」 このレースは佐川翔吾が思い切って風を斬っていくか。 「前回(共同杯9848着)は成績が良くなかったけど、脚自体は落ちてないと思うので。終わってからは、たまっていた疲れを抜いてきました。パーキンスは強いですからね。外国人選手とは何度か戦ったことがありますよ。明日はしっかり走ります」 |
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![]() 取鳥雄吾選手 |
地元期待の若手・取鳥雄吾(写真)に注目が集まる。初の地元G3に今からやや緊張気味。 「地元に向けて練習してきました。緊張してますね。あまり意識しすぎるといけないので、練習して休んで備えてきました。練習はいつも通り。そんなに良い訳ではなくて、いつもと同じ感じでここに入りました。今回はやることをやって、できれば準決勝に乗りたいですね」 佐藤朋也が地元勢阻止を狙う。ここは経験の差を見せたい。 「取鳥君とやるのは初めて。体調的には共同杯(8672着)のときと変わらずですね。中3日だから疲れを取るくらいの練習しかできなかったけど大丈夫です」 点数ではリードを許すものの、長尾拳太も一発を秘める。 「前回の大垣が終わってからはあまり日程が空いてなかったけど普通に練習してきました。練習での感じは悪くないので、自分の形に持っていければ勝負できると思います」 |
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![]() 鈴木竜士選手 |
一次予選のメインを飾るのは鈴木竜士(写真)だ。2度目のビッグ、共同杯では初戦で敗退し、「そんなに良いものではなかった」と悔いが残る結果に。しかし、大舞台を経験し、着実にステップアップを遂げている。 「でも3日目は久しぶりに逃げ切ってよかったですね。共同杯が終わってからはケアを中心に。自転車にはあまり乗ってないです。疲れはあるけど走る分には問題ないです。玉野は初めて。風が強いって言うけど僕は風は気にならないので。ライン3人で決めたいですね」 対戦相手は今期S級に復帰した佐藤幸治。怪我で一時は大きく成績を落とした佐藤だが、前々回の9月小倉で優出するなど上昇一途だ。 「ギア規制になって昔の自転車に戻したら感じが良くなりましたね。重たいギアは僕には向いてないですね。怪我が1番の原因だったけど、そもそも力が入らなくて。前回(9月向日町727着)は前と口が空いて相手(才迫開)に入られて。あれさえなければ行けてたと思うけど。ちょっとしたミスをしないように」 |
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![]() 筒井敦史選手 |
特選レース一つ目は郡司浩平、中村浩士の南関勢が中心か。郡司は今回から新車を投入し心機一転して挑む。 「前回(共同杯2653着)はそんなには良くなかったですね。でも33バンクの走り方が分かったので。今回自転車を新車に替えてみます。練習で乗ってみたけど、走るごとに微調整しないと。気持ちを入れ直して次の親王杯に向けてそこを目標に。そのためにもここで頑張りたいですね」 松岡篤哉は前回の大垣は19欠着と地元戦で途中帰郷。今回で立て直しを図る。 「前回は2日前に腰を痛めてダメでした。感じが悪いまま走ったので。でも今はもう大丈夫。最近は先行が良くなったぶん、まくりがあまり出なくなった。まあでも、深く考えずに、とりあえず出切ってからあとは考えます」 松岡をマークするのは地元の筒井敦史(写真)。初の地元G3に気持ちが入るが、調子は今ひとつといったところ。 「最近は流れというより、自分の脚がふがいないですね。持ち味を出せてないし。7月に復帰してから連戦連戦で体の貯金がだんだんなくなって行ってる感じ。前回(向日町)が終わってから少しだけ空いたので、少しだけ良くなってるかと思います」 |
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![]() 原田研太朗選手 |
このレースは地元のエース・岩津裕介に注目が集まる。オールスターで悲願のG1制覇。タイトルホルダーに成長して地元G3に挑む。 「前回(共同杯)から中3日だから調整程度に少し乗ってきました。まだちょっと疲れてるかな。体調よりは、地元という気合が1番(強い)ですね。外国人選手がいるけど、脚力には開きがあるけど向こうは初戦だし、こっちの方が有利になると思うので。違った楽しみがあるし、これを経験してレベルアップできれば。勝ちたいというよりは負けたくないですね」 前を託されたのは原田研太朗(写真)。「岩津さんには前回(共同杯)迷惑かけたので」と今回こそは連係を決めたい。 「しばらく1着が取れてなかったので、前回(1181着)1着が取れてよかった。セッティングから組み合わせから全部戻して良くなりましたね。良いきっかけになったと思います。前回からそのまま来た感じなので、今回も大丈夫だと思います。移動した疲れくらいなので」 渡邉一成はリオ五輪から帰国し、本業である競輪に今回が復帰2戦目となる。 「前回(共同杯)は噛み合ってない部分があったけど、後半は噛み合ってきたので。3日目にシューズのサンを修整したら良くなりました。今回はやれると思います」 |
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![]() 吉田敏洋選手 |
最終レースは武田豊樹が登場だ。今回はファンはもちろん、外国人選手の注目も集める。 「前回(共同杯)は連日苦しいレースが続いたなあって感じですね。展開が苦しくても手応えはありましたよ。自力は(最終日)1走だけだったから集中して。確定板に乗れたのはうれしかったですね。前回から中3日だからゆっくりして。疲れのせいにはできないんでね。え?外国選手が(皆)俺を(注目してる)。そうなんだ。玉野は好きな競輪場。1走1走、努力していくだけです」 吉田敏洋(写真)は前回の共同杯では痛恨の失格を喫し、初日で強制帰郷に。くやしさを当所にぶつける。 「皆よりも3日くらい早く帰れたので練習できましたよ。前回の悔しい思いを今回ぶつけられれば。状態は良いので。(グランプリに向け)10月の親王牌あたりが勝負と思ってるんで、良い状態で10月を迎えられるように。外国人とはまともに走って勝てる相手ではないので。でもケイリンではなく、漢字の競輪をすれば何とかなると思うので」 南関勢は2段駆けも可能な布陣。海老根恵太は片寄雄己を足場に、2日目の優秀「ガッツ玉ちゃん賞」を目指す。 「片寄さんとは前回りはあるけど、番手は初めて。自分が煮え切らなかったので番手になりました。調子はめちゃくちゃ良い訳ではないけど、良くなってきましたね。前回3日目に深谷(知広)君をまくれて自信になったし」 |
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