玉野競輪場で開催されている開設68周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦(GIII)」は、3月1日に2日目が行われた。二次予選Aでは、井上昌己、坂本亮馬、松浦悠士、地元の柏野智典の4人が1着で準決勝へ。二次予選Bでは、伏見俊昭や齊藤竜也らが白星を挙げた。3日目は、決勝戦への切符をかけた準決勝が行われる。
3日目は、12色カラーペンシルを先着1000名様、入浴剤セット抽選で100名様にプレゼント。さらに、ご当地アイドルfeel NEO&まぜるなきけん(第3R・第5R発売中)や、谷尾美佳さんによるミニライブ(第4R・第7R発売中)なども予定されています。ぜひ、玉野競輪場でお楽しみください。
<6R>

松本大地選手
8番手から動いた野田源一に、土屋壮登も続いて栗山俊介を押さえる。栗山と土屋は、3番手併走状態で打鐘。先頭の野田は徐々にスピードを上げて行くが、3番手は併走が続いたまま最終バックを通過する。その後も隊列は変わることなく、絶好の番手で4コーナーを回った松本大地(写真)が鋭く伸びて白星を挙げた。
「びっくりです。土屋もかける雰囲気がなかったし、強い子達がすぐ後ろにいるから、ドキドキしていました。FIの決勝にも長いこと乗ってないし、今の記念の制度だと、ここ(二次予選B)から勝ち上がる方が難しいですよね。よかったです」
逃がされる展開になった野田源一だが、上手く自分のペースに入れて2着でゴール。九州ワンツーで準決勝への切符をつかんだ。
「土屋が踏む前に踏まないとと、思っていたんであの辺がベストのタイミングでしたね。前を押さえてたから、誘導も使えなかったんで、長かったです。いつも逃げないんで、キツかった。こういう(逃げる)形になるとは思ってなかったですけど、ワンツーなのが一番よかったです」
「びっくりです。土屋もかける雰囲気がなかったし、強い子達がすぐ後ろにいるから、ドキドキしていました。FIの決勝にも長いこと乗ってないし、今の記念の制度だと、ここ(二次予選B)から勝ち上がる方が難しいですよね。よかったです」
逃がされる展開になった野田源一だが、上手く自分のペースに入れて2着でゴール。九州ワンツーで準決勝への切符をつかんだ。
「土屋が踏む前に踏まないとと、思っていたんであの辺がベストのタイミングでしたね。前を押さえてたから、誘導も使えなかったんで、長かったです。いつも逃げないんで、キツかった。こういう(逃げる)形になるとは思ってなかったですけど、ワンツーなのが一番よかったです」
<7R>

坂本貴史選手
前受けの坂本貴史にフタをした金ヶ江勇気は、打鐘前から踏み込んで先行態勢に入る。しかし、西村光太が大屋健司の横まで追い上げてきて、番手は併走で最終回へ。後方で脚を溜めていた坂本貴史は、2コーナー手前からスパートすると、番手の伏見俊昭がゴール寸前で捕らえて準決勝へとをコマを進めた。
「(坂本が)中団で西村君と併走になるかなって覚悟していましたけど、番手に追い上げてくれたので展開が向きましたね。タイム的にも良かったと思うけど、抜けているので。年々1着が少なくなってきているから勝てる時に勝っておかないとですね」
伏見に差されはしたが、個人上がり11秒0の自慢のスピードで前団を飲み込んだ坂本貴史(写真)が2着。
「突っ張りもありかなって思ったけど、結構しっかり切りにきたので。中団で西村君と併走になったら、隙を見て内から(金ヶ江の)番手へ切り込んでもいいかなって思っていたけど、展開が向きましたね。ちょっと見てしまって仕掛けるのが遅くなった。西村君のラインに付いていって叩ければ一番よかったですね。(準決勝は)もうちょっとキレがよくなると思うのでしっかりとダウンをして備えたい」
「(坂本が)中団で西村君と併走になるかなって覚悟していましたけど、番手に追い上げてくれたので展開が向きましたね。タイム的にも良かったと思うけど、抜けているので。年々1着が少なくなってきているから勝てる時に勝っておかないとですね」
伏見に差されはしたが、個人上がり11秒0の自慢のスピードで前団を飲み込んだ坂本貴史(写真)が2着。
「突っ張りもありかなって思ったけど、結構しっかり切りにきたので。中団で西村君と併走になったら、隙を見て内から(金ヶ江の)番手へ切り込んでもいいかなって思っていたけど、展開が向きましたね。ちょっと見てしまって仕掛けるのが遅くなった。西村君のラインに付いていって叩ければ一番よかったですね。(準決勝は)もうちょっとキレがよくなると思うのでしっかりとダウンをして備えたい」
<8R>

齊藤竜也選手
中団から先に動いて切った畑段嵐士を打鐘で伊早坂駿一が一気に叩いて出る。伊早坂が少し緩めたところを荻原尚人がロングまくりで襲いかかる。バック前に出切った荻原にスイッチした齊藤竜也(写真)が返す刀で早めに追い込んだ。
「伊早坂君は一気に出切ってくれて、それからペースに入れたんですけどね。後ろは綺麗な1本棒になっていると思ってました。ホームが重くて、車間を空けようとした時に、荻原君が来てしまった。自分の判断ミスですね」
伊早坂ラインの3番手の加藤圭一が踏み出しで遅れる。その位置に飛び付いた畑段嵐士が齊藤に続く形で2着に入った。
「切って踏むだけ踏んで合ったところと思ってました。3番手が空いていてラッキーでした。そのあとにすぐ荻原さんが来るのが想定外で反応できなかった。最後は齊藤さんを抜きたかったですけどね。そんな余裕はなかったです。結果は出ているんですけど、調子はそんなによくないです」
「伊早坂君は一気に出切ってくれて、それからペースに入れたんですけどね。後ろは綺麗な1本棒になっていると思ってました。ホームが重くて、車間を空けようとした時に、荻原君が来てしまった。自分の判断ミスですね」
伊早坂ラインの3番手の加藤圭一が踏み出しで遅れる。その位置に飛び付いた畑段嵐士が齊藤に続く形で2着に入った。
「切って踏むだけ踏んで合ったところと思ってました。3番手が空いていてラッキーでした。そのあとにすぐ荻原さんが来るのが想定外で反応できなかった。最後は齊藤さんを抜きたかったですけどね。そんな余裕はなかったです。結果は出ているんですけど、調子はそんなによくないです」
<9R>

井上昌己選手
号砲が鳴り、単騎の猪俣康一が誘導員を追いかけるも、以下はけん制が入って大きく車間が空く。青板バックでようやく隊列が整うと、赤板手前から工藤文彦が上昇し、猪俣を押さえて誘導後位に入る。そこを、瀬戸栄作が2コーナーで叩いて主導権。後方になった鈴木謙太郎は、3番手外併走まで追い上げて最終2コーナー手前から仕掛ける。しかし、鈴木に合わせて番手まくりに出た井上昌己(写真)が、そのまま後続を振り切って白星を挙げた。
「キツかったですけど、後輩が頑張ってくれました。(瀬戸が)ジャンからフカしそうだったんで、1回落ち着けと。(鈴木)謙太郎は併走でしたけど、そのまま来るかと思いました。(スタートけん制があって)みんなキツいレースだったと思う」
鈴木謙太郎は、井上に合わされるも2着に入った。
「このレースは後方になったらキツいと思ったんで、とりあえず追い上げて、まくれるかなと思いました。理想は、押さえて中団が取れればよかったんですけど。スピードが上がらなかったぶん、余裕はありました」
最終バックで、鈴木の上をまくってきた猪俣康一と工藤に挟まれた芦澤辰弘は、直線で猪俣の外のコースから伸びて3着でゴールした。
「謙太郎さんが、キツい外併走で耐えてくれたんで3着に入れました。猪俣さんが仕掛けてきて、コースが無くなっちゃったんで、外を踏みました。ちょっと苦しかったですけど、それ以上にみんなが苦しいだろうと思ったんで大丈夫だと思いました」
「キツかったですけど、後輩が頑張ってくれました。(瀬戸が)ジャンからフカしそうだったんで、1回落ち着けと。(鈴木)謙太郎は併走でしたけど、そのまま来るかと思いました。(スタートけん制があって)みんなキツいレースだったと思う」
鈴木謙太郎は、井上に合わされるも2着に入った。
「このレースは後方になったらキツいと思ったんで、とりあえず追い上げて、まくれるかなと思いました。理想は、押さえて中団が取れればよかったんですけど。スピードが上がらなかったぶん、余裕はありました」
最終バックで、鈴木の上をまくってきた猪俣康一と工藤に挟まれた芦澤辰弘は、直線で猪俣の外のコースから伸びて3着でゴールした。
「謙太郎さんが、キツい外併走で耐えてくれたんで3着に入れました。猪俣さんが仕掛けてきて、コースが無くなっちゃったんで、外を踏みました。ちょっと苦しかったですけど、それ以上にみんなが苦しいだろうと思ったんで大丈夫だと思いました」
<10R>

坂本亮馬選手
門田凌が吉田拓矢を警戒しながら打鐘から先行態勢に持ち込んだが、吉田がすかさず巻き返して最終ホーム手前で主導権を奪取する。後方に置かれた近藤隆司は最終バック手前から反撃に出るも、坂本亮馬の後位に切り替えていた阿竹智史に張られて外々を回される。吉田がそのまま押し切るかに思われたが、坂本亮馬(写真)が直線でシャープに突き抜けた。
「とてもいい状態とは言えない。東日本の3番手を回ったこともないし、師匠の前で情けない選択をしてしまっているので。あの位置を回らないと勝てないのが今の現状。膝の状態は良くないですね。最後も伸びたというよりも阿竹さんに押された感じですから」
持ち前の機動力を発揮して新鋭・門田を封じた吉田拓矢が2着。
「中団で止まっているよりも、下げた方が近藤(隆)さんは嫌かなって。落ち着いて走れました。出切ってからも余裕はあったけど、2コーナーから踏みっぱなしだったので最後はキツかったですね。バンクも重かったので。でも今回は疲れを抜いてきているので、体の動きがいい」
落車明けの一戦で状態面に不安のあった阿竹智史であったが3着で準決に進出。
「しんどいのはしんどいですけど、脚と気持ちで頑張れている。切り替えてからも余裕はありましたね。車間を空けるのにスピードを殺してしまったのは失敗。でも最後に亮馬と接触しなかったら(アタマまで)行ってたと思う」
外々を踏み込んだ近藤隆司が3着同着で2予突破。
「阿竹さんに車間を空けられて、ずっと見られていたので仕掛けづらかった。でもあのペースでずっと踏める吉田君は強いですね」
「とてもいい状態とは言えない。東日本の3番手を回ったこともないし、師匠の前で情けない選択をしてしまっているので。あの位置を回らないと勝てないのが今の現状。膝の状態は良くないですね。最後も伸びたというよりも阿竹さんに押された感じですから」
持ち前の機動力を発揮して新鋭・門田を封じた吉田拓矢が2着。
「中団で止まっているよりも、下げた方が近藤(隆)さんは嫌かなって。落ち着いて走れました。出切ってからも余裕はあったけど、2コーナーから踏みっぱなしだったので最後はキツかったですね。バンクも重かったので。でも今回は疲れを抜いてきているので、体の動きがいい」
落車明けの一戦で状態面に不安のあった阿竹智史であったが3着で準決に進出。
「しんどいのはしんどいですけど、脚と気持ちで頑張れている。切り替えてからも余裕はありましたね。車間を空けるのにスピードを殺してしまったのは失敗。でも最後に亮馬と接触しなかったら(アタマまで)行ってたと思う」
外々を踏み込んだ近藤隆司が3着同着で2予突破。
「阿竹さんに車間を空けられて、ずっと見られていたので仕掛けづらかった。でもあのペースでずっと踏める吉田君は強いですね」
<11R>

松浦悠士選手
打鐘の3コーナーで3番手から踏み込んだ皿屋豊を前受けの天田裕輝が突っ張って逃げる。前団のもつれを松谷秀幸が最終2コーナーから一気にまくる。さらに外をまくり追い込んだ竹内翼に続いた松浦悠士(写真)が鋭く伸び切った。
「(竹内は)完全に負けパターンでしたけど、強くなってますね。結果、ワンツーが決まったし、本人もダメなレースと分かっていたんで。3コーナーで浮いたら内に行こうと思ってましたけど、行けそうな感じでしたからね。余裕はありました。初日に駆けて脚が軽くなりました。番手だと脚はたまる。先行できてこの点数なんで脚は上がっていると思います。いまは迷いがないのが一番大きいですね」
7番手からまくり追い込んだ竹内翼は2着。レース内容を反省する。
「松谷さんが前で車間を空けていたので、これで行ったらどうなるんだろうと思って構えてしまった。松谷さんが行ってくれたんで、なんとかなりましたけど。勝ち上がったということだけで、内容がないですね」
「(竹内は)完全に負けパターンでしたけど、強くなってますね。結果、ワンツーが決まったし、本人もダメなレースと分かっていたんで。3コーナーで浮いたら内に行こうと思ってましたけど、行けそうな感じでしたからね。余裕はありました。初日に駆けて脚が軽くなりました。番手だと脚はたまる。先行できてこの点数なんで脚は上がっていると思います。いまは迷いがないのが一番大きいですね」
7番手からまくり追い込んだ竹内翼は2着。レース内容を反省する。
「松谷さんが前で車間を空けていたので、これで行ったらどうなるんだろうと思って構えてしまった。松谷さんが行ってくれたんで、なんとかなりましたけど。勝ち上がったということだけで、内容がないですね」
<12R>

太田竜馬選手
赤板1コーナーでハナに立った野口大誠を、太田竜馬が打鐘で叩いて先制。野口が4番手、久木原洋が6番手、高久保雄介が7番手の一本棒で最終回へ入る。その後も太田が快調に逃げると、絶好の展開となった柏野智典が太田を交わして白星を挙げた。
「太田が強かったですね。(最終)ホームでは、大丈夫かな?と思ったけど、2コーナーからカカって行って、3コーナーでは大丈夫だなと思いました。最後は変に踏まなければ、(太田を)交わせるなと思いました。付いているぶんには問題なし、なかなか1着が取れる選手じゃないんで、上出来でしょう」
落車の影響が心配さてた太田竜馬(写真)だが、別線を完封して2着。ラインを上位独占に導き、不安を一蹴した。
「前に出てからは回せたけど、叩くときがキツかったですね。でも、いいペースでかけられました。ラインで決まったんでよかったです。(落車の)痛みはあるけど、自転車に乗ったら大丈夫。ズレたバランスを、上手に補いながら乗らなあかんですね」
ライン3番手の西岡拓朗もしっかり続いた。
「柏野さんしか見てなくて、太田君が見えなかったんで、踏み出しで口が空いてしまいました。でも、まだペースが上がってなかったんで。(太田は)落車の次の日にあんな走りができるとは、すごいですね。ありがたいです」
「太田が強かったですね。(最終)ホームでは、大丈夫かな?と思ったけど、2コーナーからカカって行って、3コーナーでは大丈夫だなと思いました。最後は変に踏まなければ、(太田を)交わせるなと思いました。付いているぶんには問題なし、なかなか1着が取れる選手じゃないんで、上出来でしょう」
落車の影響が心配さてた太田竜馬(写真)だが、別線を完封して2着。ラインを上位独占に導き、不安を一蹴した。
「前に出てからは回せたけど、叩くときがキツかったですね。でも、いいペースでかけられました。ラインで決まったんでよかったです。(落車の)痛みはあるけど、自転車に乗ったら大丈夫。ズレたバランスを、上手に補いながら乗らなあかんですね」
ライン3番手の西岡拓朗もしっかり続いた。
「柏野さんしか見てなくて、太田君が見えなかったんで、踏み出しで口が空いてしまいました。でも、まだペースが上がってなかったんで。(太田は)落車の次の日にあんな走りができるとは、すごいですね。ありがたいです」