広島競輪場で開催されている開設70周年記念「ひろしまピースカップ(GIII)」は、12月16日に2日目が行われた。勝ち上がりが争われた二次予選では、S級S班の松浦悠士が池田良との地元ワンツーで人気に応えた。シリーズもいよいよ後半に入り勝負どころ、17日の3日目にはファイナルをかけて準決の3個レースで火花が散らされる。
開催中は、毎日先着で2023競輪カレンダー、2023ガールズケイリンカレンダーをプレゼント。予想会、未確定車券抽選会などが予定されています。なお、広島競輪場では「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

原田研太朗選手
原田研太朗(写真)が押さえた上を、松坂洋平が切って打鐘で先頭に立つ。8番手の下井竜は、3コーナーから仕掛ける。下井が楽に主導権を握り、松坂は3番手に飛び付いて最終周回。5番手に単騎の窓場千加頼で、原田はその後ろ。バックを通過しても松坂、原田ともに動かず、2センターから外を踏んだ原田が突き抜けた。
「(単騎の選手は)みんな下井君に乗るのかと。ちょっと思ってた展開と違いました。(3番手から)松坂さんが行くかと思って見てたんですけど、行かなかった。それで自分で(外に持ち)出さんと迷惑を掛ける。自分が届けば後ろも届くかなと。なんとなくですけど、(感じは)いいんじゃないかと。(寒さに)体が慣れてきたのか、今日(2日目)の方が全然軽くなってきた気がする」
単騎の2人は下井ラインに続けず、松坂洋平が3番手を手に入れる。最終4コーナー手前からの追い込みに「自分だけになってしまいました」と、4着の田中晴基を気づかい振り返る。
「原田君が前を取るかなと思ってたんで、(周回中の)あのパターンは考えてなかった。(下井は)バックを一番持っていたし、どこかで来るだろうと。僕も2車だったんでかぶったらダメだなと。インを切ったり、前の先行選手が上がったりで脚を使いました。それで踏み出した感じはあんまり良くなかった。ただ、(2日間の感じは)そんなに悪くない」
「(単騎の選手は)みんな下井君に乗るのかと。ちょっと思ってた展開と違いました。(3番手から)松坂さんが行くかと思って見てたんですけど、行かなかった。それで自分で(外に持ち)出さんと迷惑を掛ける。自分が届けば後ろも届くかなと。なんとなくですけど、(感じは)いいんじゃないかと。(寒さに)体が慣れてきたのか、今日(2日目)の方が全然軽くなってきた気がする」
単騎の2人は下井ラインに続けず、松坂洋平が3番手を手に入れる。最終4コーナー手前からの追い込みに「自分だけになってしまいました」と、4着の田中晴基を気づかい振り返る。
「原田君が前を取るかなと思ってたんで、(周回中の)あのパターンは考えてなかった。(下井は)バックを一番持っていたし、どこかで来るだろうと。僕も2車だったんでかぶったらダメだなと。インを切ったり、前の先行選手が上がったりで脚を使いました。それで踏み出した感じはあんまり良くなかった。ただ、(2日間の感じは)そんなに悪くない」
<7R>

鈴木竜士選手
地元勢が前団に構えて、竹内翼は赤板過ぎに上田尭弥を突っ張り主導権を渡さない。浮いた上田は7番手に戻り打鐘を通過する。竹内も徐々にペースを上げるが、4コーナーから上田が再度仕掛ける。上田は不発で、4番手の鈴木竜士(写真)が最終2コーナー手前からまくりを打つ。逃げる竹内の番手で大きく車間を空けた才迫開を乗り越えて、鈴木が直線の入口で竹内をつかまえた。
「仮に上田君が叩き切るなら付いて行ってジャン目掛けて行くか、行かないか。竹内さんが突っ張ったので、中団を回りながら行けるタイミングを見てました。どっちが駆けても番手まくりの展開になりそうだったし、(才迫が)車間を空けるタイミングと、(自分が)仕掛けるタイミングを合わせれば吸い込まれると思った。それがうまくいった。感覚はだいぶいいです」
鈴木のまくりを止め切れずも、才迫開は鈴木後位の岡田征陽をさばいて追い込んだ。
「(竹内)翼は突っ張りもあると思っていたし、最高でした。上田君も結構踏んでから下げているし、自分もできる限りのことがしたかった。車間を切った以上はまくりの邪魔をしたかったけど、鈴木君はサラ脚だった。翼とは何回も連係があるから心強かった」
「仮に上田君が叩き切るなら付いて行ってジャン目掛けて行くか、行かないか。竹内さんが突っ張ったので、中団を回りながら行けるタイミングを見てました。どっちが駆けても番手まくりの展開になりそうだったし、(才迫が)車間を空けるタイミングと、(自分が)仕掛けるタイミングを合わせれば吸い込まれると思った。それがうまくいった。感覚はだいぶいいです」
鈴木のまくりを止め切れずも、才迫開は鈴木後位の岡田征陽をさばいて追い込んだ。
「(竹内)翼は突っ張りもあると思っていたし、最高でした。上田君も結構踏んでから下げているし、自分もできる限りのことがしたかった。車間を切った以上はまくりの邪魔をしたかったけど、鈴木君はサラ脚だった。翼とは何回も連係があるから心強かった」
<8R>

石塚輪太郎選手
上昇した小林泰正を阻んで、地元の町田太我が突っ張る。神山雄一郎が地元勢の後ろを確保して、小林泰を3番手に迎え入れて打鐘。関東勢に割り込まれた石塚輪太郎(写真)は、いったん7番手まで下げる。地元勢との連結を外した畝木聖が、6番手から追い上げる。3番手の小林泰の横まで進出した畝木を目標にするように、石塚が踏み上げて前団に襲い掛かる。大川龍二のけん制もあったが、スピードの違いで石塚がのみ込んだ。
「初手は町田君(ライン)の後ろからと。町田君が突っ張ってくれても中団だし、(小林)泰正が叩けば、その上を自分でっていう気持ちもありました。(中団のところは)内抜きになっちゃうんで、引いて落ち着いていけるところからと。隊列も短くなってたし、畝木君が追い上げたスピードをもらった。踏み込んだ瞬間、進みました。大川さんがかなり張ってきたんで、なんとか乗り越えられた。連勝で勝ち上がれているんで、調子はいいと思います。ただ、連日、後方になっているんで、そこの組み立てだけですね。9車立てだったらちょっとでも勝負権のある位置にいないと」
小林泰が内に包まれて、神山雄一郎は最終2センターから外を踏んでコースを探す。直線は思惑通り、伸びるイエローライン付近を踏んで2着に届いた。
「町田君は地元で主導権を取るだろうし、それに泰正がどう対応するか。先行争いしてまでだと、ラインとしても苦しい。泰正が勝ち上がれるような組み立てでと。引くわけにもいかないし、締め気味にいけば大川君の後ろに入れるかなと。でも、そのあとの7番(石塚)の勢いがすごかった。大川君が張ったんで、その分詰まった。それで生き返った感じですね。広島はイエローラインの50センチくらいのところが伸びるんで、毎回そこを狙っている。あの辺りにいられるようにと思ってました」
「初手は町田君(ライン)の後ろからと。町田君が突っ張ってくれても中団だし、(小林)泰正が叩けば、その上を自分でっていう気持ちもありました。(中団のところは)内抜きになっちゃうんで、引いて落ち着いていけるところからと。隊列も短くなってたし、畝木君が追い上げたスピードをもらった。踏み込んだ瞬間、進みました。大川さんがかなり張ってきたんで、なんとか乗り越えられた。連勝で勝ち上がれているんで、調子はいいと思います。ただ、連日、後方になっているんで、そこの組み立てだけですね。9車立てだったらちょっとでも勝負権のある位置にいないと」
小林泰が内に包まれて、神山雄一郎は最終2センターから外を踏んでコースを探す。直線は思惑通り、伸びるイエローライン付近を踏んで2着に届いた。
「町田君は地元で主導権を取るだろうし、それに泰正がどう対応するか。先行争いしてまでだと、ラインとしても苦しい。泰正が勝ち上がれるような組み立てでと。引くわけにもいかないし、締め気味にいけば大川君の後ろに入れるかなと。でも、そのあとの7番(石塚)の勢いがすごかった。大川君が張ったんで、その分詰まった。それで生き返った感じですね。広島はイエローラインの50センチくらいのところが伸びるんで、毎回そこを狙っている。あの辺りにいられるようにと思ってました」
<9R>

犬伏湧也選手
赤板過ぎでは内に包まれていた犬伏湧也(写真)だったが、3番手で視界が開けると2コーナーからすかさず仕掛ける。北日本勢を叩いた犬伏に香川雄介まで続くも、田尾駿介は付け切れない。渡邉豪大が3番手に続いて最終周回。5番手になった坂本周作も動けず、犬伏の先行で一本棒のままバックを通過する。番手から詰めた香川を振り切った犬伏が1着。
「坂本さんも全力で切りに来て、前も踏んだので赤板でもつれた。けど、香川さんが位置を取ってくれて、自分としては走りやすかった。坂本さんがめっちゃ流したし、後ろからかぶせられると思った。昨日(初日)2周行っているし、1周半なら行けると思って仕掛けた。ほぼペースだったし、昨日よりも追い風、向かい風がハッキリしていて重いけど走りやすかった」
初日に落車に見舞われた香川雄介は、満身創いのなかで二次予選をクリア。
「(犬伏は)3番手にハマっても行ってくれたね。絶対誰も来ないと思って、抜くことだけに集中していた。けど、(犬伏は最終)3コーナーからために入った。あれは抜けん。コケてからが競輪なんで。痛いけど走れる」
「坂本さんも全力で切りに来て、前も踏んだので赤板でもつれた。けど、香川さんが位置を取ってくれて、自分としては走りやすかった。坂本さんがめっちゃ流したし、後ろからかぶせられると思った。昨日(初日)2周行っているし、1周半なら行けると思って仕掛けた。ほぼペースだったし、昨日よりも追い風、向かい風がハッキリしていて重いけど走りやすかった」
初日に落車に見舞われた香川雄介は、満身創いのなかで二次予選をクリア。
「(犬伏は)3番手にハマっても行ってくれたね。絶対誰も来ないと思って、抜くことだけに集中していた。けど、(犬伏は最終)3コーナーからために入った。あれは抜けん。コケてからが競輪なんで。痛いけど走れる」
<10R>

寺崎浩平選手
寺崎浩平(写真)を7番手に置いて、打鐘過ぎに笠松将太が主導権を握る。川口雄太が3番手に入り、5番手の金ヶ江勇気は最終ホーム手前から踏み込む。阿部大樹が金ヶ江をブロックして、川口は内を突く。前団の隊列が凝縮されたところを寺崎が2コーナー過ぎにスパート。スピードの違いであっさりまくり切った。
「ほかのラインも積極的なメンバーが多かったけど、順番が来たらカマしていこうって思ってました。そしたら前が踏み合ってたんで、落ち着いていこうと。踏み出しは良かったんですけど、末が思ってたよりもバタついてしまった。要修正かなと。あんまりいい感じではなかった。でも、意外と寒さに対応できている。セッティングはもう少しいじる感じだと思います」
わずかに寺崎との間が空いた坂口晃輔だったが、吸い込まれるように2着に流れ込んだ。
「寺崎が力を出し切れるレースでと。まずは寺崎の後輪に集中していた。(最終)ホームで行くと思って、僕も踏み込んだ。西田(雅志)さんもそこで脚を削られたんじゃないかと。キツかったです。(寺崎が)何回も行けそうかなというのがあって、詰めて踏んでいたんで追走が難しかった。案の定、自分もコーナーで遅れて危なかった。でも、思ったより走れている。踏みごたえみたいのがあったし、昨日(初日)はわからなかったけど、状態は上向いているのかなっていうのがあります」
「ほかのラインも積極的なメンバーが多かったけど、順番が来たらカマしていこうって思ってました。そしたら前が踏み合ってたんで、落ち着いていこうと。踏み出しは良かったんですけど、末が思ってたよりもバタついてしまった。要修正かなと。あんまりいい感じではなかった。でも、意外と寒さに対応できている。セッティングはもう少しいじる感じだと思います」
わずかに寺崎との間が空いた坂口晃輔だったが、吸い込まれるように2着に流れ込んだ。
「寺崎が力を出し切れるレースでと。まずは寺崎の後輪に集中していた。(最終)ホームで行くと思って、僕も踏み込んだ。西田(雅志)さんもそこで脚を削られたんじゃないかと。キツかったです。(寺崎が)何回も行けそうかなというのがあって、詰めて踏んでいたんで追走が難しかった。案の定、自分もコーナーで遅れて危なかった。でも、思ったより走れている。踏みごたえみたいのがあったし、昨日(初日)はわからなかったけど、状態は上向いているのかなっていうのがあります」
<11R>

坂井洋選手
先に押さえた山田諒の上を山根将太が出て主導権。山根ラインに山田敦也まで続いて、山田諒は5番手。山根は最終ホーム手前からフルアクセル。7番手の坂井洋(写真)は、2コーナー手前からまくる。中団から合わせる山田諒をねじ伏せた坂井は、山下一輝のけん制を乗り越えたて余裕のゴール。
「山田(諒)君はスイッチが入る時とそうじゃない時があるし、そこはあてにせずに自分で突っ張ったりできるように準備はしてました。山田(諒)君が先まくりしてくるかなと思ったら、(最終)1コーナーでまだけん制してたから、早めに行かないとって思った。タイミングは良くないけど行った。タイミングが良くないなかで出切れているのは、調子がいい証拠。展開が悪くても1着が取れたのは自信になる」
坂井の加速に木暮安由が対応できず、山根を利した山下一輝が2着に入った。
「山根君は先行メインで考えてくれてましたね。山田(諒)君も坂井君を後ろに置こうとしていて、思惑が一致していた。自分たちにとってはやりやすいレースになりました。坂井君を少しでも減速させたかったけど、僕が下手だった。そこは今後の課題だしきちんとしないと」
「山田(諒)君はスイッチが入る時とそうじゃない時があるし、そこはあてにせずに自分で突っ張ったりできるように準備はしてました。山田(諒)君が先まくりしてくるかなと思ったら、(最終)1コーナーでまだけん制してたから、早めに行かないとって思った。タイミングは良くないけど行った。タイミングが良くないなかで出切れているのは、調子がいい証拠。展開が悪くても1着が取れたのは自信になる」
坂井の加速に木暮安由が対応できず、山根を利した山下一輝が2着に入った。
「山根君は先行メインで考えてくれてましたね。山田(諒)君も坂井君を後ろに置こうとしていて、思惑が一致していた。自分たちにとってはやりやすいレースになりました。坂井君を少しでも減速させたかったけど、僕が下手だった。そこは今後の課題だしきちんとしないと」
<12R>

松浦悠士選手
中村隆生が先行態勢を取り、藤井昭吾は3番手で脚をためる。千葉コンビは動かず後方になり、松浦悠士(写真)が5番手で打鐘を通過する。波をつくりながら中村がペースアップして風を切るが、最終ホーム手前で松浦が踏み上げる。3番手の藤井が合わせてまくりを打ち、松浦は小林信晴を制して藤井に続く。まくり切った藤井に直線で並んだ松浦が抜け出して1着。
「どのみち(打鐘の)2センターから4コーナーでは(仕掛けて)行こうとは思ってた。昨日(初日)の踏み出しの感じなら、行けると思って踏み込んだ。けど、あのまま行ってたら藤井さんに合わされていたかもしれない。納得はしてないですね。藤井さんが止まれば、もう1回(自分で)行く脚は残してました。ただ、いい時ならあの上を行っちゃうので、昨日の感触からしたら、アレって感じでした。加速が全然なかった。タイミングを取ったわりには伸びてないですね」
松浦の踏み出しにわずかに遅れた池田良だったが、追いついて地元でワンツーフィニッシュ。
「マツ(松浦)の後ろはいつも付けやすい。松浦が取った位置から、自分は付いていくだけだった。ちょっと口が空いたり、バタバタしている感じがある。力が入りすぎているかなって感じですね」
「どのみち(打鐘の)2センターから4コーナーでは(仕掛けて)行こうとは思ってた。昨日(初日)の踏み出しの感じなら、行けると思って踏み込んだ。けど、あのまま行ってたら藤井さんに合わされていたかもしれない。納得はしてないですね。藤井さんが止まれば、もう1回(自分で)行く脚は残してました。ただ、いい時ならあの上を行っちゃうので、昨日の感触からしたら、アレって感じでした。加速が全然なかった。タイミングを取ったわりには伸びてないですね」
松浦の踏み出しにわずかに遅れた池田良だったが、追いついて地元でワンツーフィニッシュ。
「マツ(松浦)の後ろはいつも付けやすい。松浦が取った位置から、自分は付いていくだけだった。ちょっと口が空いたり、バタバタしている感じがある。力が入りすぎているかなって感じですね」