新装なった広島競輪場で開催されてきた開設73周年記念「ひろしまピースカップ(GIII)」は12月23日に最終日を迎えた。25年ラストの記念を制したのは地元のエース松浦悠士だった。決勝は犬伏湧也を最終ホームで町田太我が叩いて先制。番手絶好となった松浦は後続の動きを冷静に見ながらゴール前で町田を交わした。
これで松浦は佐世保に続き、12月の記念を再び制覇。GIII優勝は通算24回となった。度重なる怪我に苦しんだ25年だったが、最後の最後で怒涛の巻き返しを見せ、完全復活を目指す新年へ向かう。
決勝戦 レース経過
号砲が鳴り響くと、1番車の松浦が誘導員の後ろに付いたが、清水が前に入り、犬伏湧也-清水が前を固めた。これに町田太我-松浦-大川龍二の地元トリオが続き、単騎の星野洋輝、小川勇介が追い、即席ラインの山口拳矢-松谷秀幸が後攻めとなった。
青板周回の2コーナーで山口-松谷がゆっくりと踏み上げると、単騎の小川も続く。赤板で山口は犬伏に並びかけるも、犬伏は突っ張って出させない。だが、山口は隙を見逃さず犬伏-清水の後ろに降りて、ジャンは犬伏-清水、山口-松谷、小川、町田-松浦-大川、星野の一本棒で通過。6番手まで下げた町田が3コーナーでスパートすると、これに気付いた犬伏もペースを上げる。町田の仕掛けに松浦はきっちり続くが大川は離れてしまい、松浦には切り替えた星野が追う。絶好調だった町田の脚勢は素晴らしく、最終ホームであっさりと犬伏を飲み込んだ。町田には松浦、星野で続くが、大川が追い上げて2コーナーでは松浦の後ろが並走に。叩かれた犬伏から切り替えた清水は、休まずに最終バックでまくり上げたが、町田のかかりは良く、松浦の後ろまでが精一杯。山口は清水を追いかけるも、2センターで落車した大川のあおりを受けて伸び切れない。絶好の展開が巡ってきた松浦は、余裕で町田を差し切って地元記念5V目を達成し、リニューアルバンクで地元ファンの声援に応えた。逃げた町田が2着に粘り、3着には清水が入った。

松浦悠士選手
3年のリニューアル期間を経て再開した広島競輪場。「宇品ブルー」に染められた新しいバンクになっても主役は松浦悠士(写真)だった。66周年記念の地元記念初制覇から通算5回目の地元記念優勝を遂げた。
「自分だけではなく広島の誰かが優勝できればと思っていたので良かったです。広島記念は初優勝を飾ってからは(出場時は)連続で優勝させてもらっている。今回は連日、すごいお客さんが多くて、一時期は廃止の話もあったなか、改修していい施設を作ってもらい、選手は幸せだと思う」
新しくなった競輪場には連日、大勢のファンが詰めかけ、選手に声援を送った。今でこそ、売り上げは順調に推移しているが、厳しかった時代を知っているからこそ、新しい施設に感謝をしながら走っている。
レースは町田太我が犬伏湧也を叩いて主導権を握り、別線の巻き返しを許さなかった。
「(町田が)すごく強かったです。大川(龍二)さんが外にいたのはわかって、内に星野(洋輝)君がいるのもわかっていた。(清水)裕友が外から来たのもわかっていたけど、太我のカカリが良くて、あまり仕事はしなくていいかなと。本当はワンツースリーを決めたかったけど事故もあったので」
今年は平原康多氏の引退により、7月1日からS級S班に昇級。だが、サマーナイトフェスティバルの落車で血気胸、肋骨骨折などの重傷を負い、寬仁親王牌の落車でも肋骨を骨折し、怪我との戦いだった。
「怪我もあったけど、それを早く治せないのも自分の力不足だし、落車に関しても自分が未熟だったし技術不足。そういうところをしっかりやっていけば来年はグランプリに乗れると思うので自分を信じてやっていきたい」
12月は佐世保記念、広島記念での優勝と、25年の最後は良い形で締めくくることができた。来年はS級1班での戦いになるが、巻き返しの1年に向けて気持ちも前向きだ。
「また広島を走るのが楽しみです。何とか全日本選抜にも乗れるし、特別を勝ってグランプリに出たい。今回は今年いっぱいで登録が終わる車輪から、新しい物を組んでもらって正解も出たので良かった。来年につながると思います。ダービーの特選も狙えるところにきたし、1月もしっかり走っていきたい。また明日から頑張ります」
打鐘から巻き返した町田太我のスパートは迫力満点。2着に粘って松浦とワンツーを決めたが、レース後の瞳には光るものあり、悔しさが残った。優勝こそ叶わなかったが、パワーアップした姿は地元ファンの記憶に深く刻まれたことだろう。来年度の27年に当地で行われる全日本選抜でリベンジを誓う。
「(突っ張られた山口拳矢が降りてきて)そこはしっかり対応しないといけなかったです。(打鐘からの巻き返しは)犬伏さんが駆けていなかったので助かりました。(仕掛けた感触は)もらったと思ったけど、(松浦に)行かれてしまいましたね。あの展開で押し切れないのは自分が弱いです。(来年度は広島競輪場で全日本選抜があり)来年は(広島)記念がない。(広島で行われる全日本選抜には)来年1年、しっかりと頑張って出場できるように、まずは来年の1月にここのFIがあるので頑張りたい」
地元勢とは別線勝負になった清水裕友。犬伏が内に包まれてしまうと、最終2コーナーからは自ら踏んでいったが、松浦の外を乗り越えることはできずに3着で今年の最終戦を終えた。来年の3月に地元の防府で行われる「ウィナーズカップ」に向け気持ちを入れ直す。
「初手は中団が良かったけど、松浦さんも出る感じがなかったので出るしかなかった。(山口)拳矢を出させて町田君に行かれるときついなと思って、(犬伏が)一つ突っ張ってからだったけど、町田君が強かった。外を仕掛けてみたけど及ばなかった。(接触もあったが)それがなくても1着は難しかったと思う。来年に向けて課題もありますし、しっかり練習も見直してやっていきたい。(来年は地元でウィナーズカップがあり)まずはそこに向けてやっていきたい」






青板周回の2コーナーで山口-松谷がゆっくりと踏み上げると、単騎の小川も続く。赤板で山口は犬伏に並びかけるも、犬伏は突っ張って出させない。だが、山口は隙を見逃さず犬伏-清水の後ろに降りて、ジャンは犬伏-清水、山口-松谷、小川、町田-松浦-大川、星野の一本棒で通過。6番手まで下げた町田が3コーナーでスパートすると、これに気付いた犬伏もペースを上げる。町田の仕掛けに松浦はきっちり続くが大川は離れてしまい、松浦には切り替えた星野が追う。絶好調だった町田の脚勢は素晴らしく、最終ホームであっさりと犬伏を飲み込んだ。町田には松浦、星野で続くが、大川が追い上げて2コーナーでは松浦の後ろが並走に。叩かれた犬伏から切り替えた清水は、休まずに最終バックでまくり上げたが、町田のかかりは良く、松浦の後ろまでが精一杯。山口は清水を追いかけるも、2センターで落車した大川のあおりを受けて伸び切れない。絶好の展開が巡ってきた松浦は、余裕で町田を差し切って地元記念5V目を達成し、リニューアルバンクで地元ファンの声援に応えた。逃げた町田が2着に粘り、3着には清水が入った。

松浦悠士選手
「自分だけではなく広島の誰かが優勝できればと思っていたので良かったです。広島記念は初優勝を飾ってからは(出場時は)連続で優勝させてもらっている。今回は連日、すごいお客さんが多くて、一時期は廃止の話もあったなか、改修していい施設を作ってもらい、選手は幸せだと思う」
新しくなった競輪場には連日、大勢のファンが詰めかけ、選手に声援を送った。今でこそ、売り上げは順調に推移しているが、厳しかった時代を知っているからこそ、新しい施設に感謝をしながら走っている。
レースは町田太我が犬伏湧也を叩いて主導権を握り、別線の巻き返しを許さなかった。
「(町田が)すごく強かったです。大川(龍二)さんが外にいたのはわかって、内に星野(洋輝)君がいるのもわかっていた。(清水)裕友が外から来たのもわかっていたけど、太我のカカリが良くて、あまり仕事はしなくていいかなと。本当はワンツースリーを決めたかったけど事故もあったので」
今年は平原康多氏の引退により、7月1日からS級S班に昇級。だが、サマーナイトフェスティバルの落車で血気胸、肋骨骨折などの重傷を負い、寬仁親王牌の落車でも肋骨を骨折し、怪我との戦いだった。
「怪我もあったけど、それを早く治せないのも自分の力不足だし、落車に関しても自分が未熟だったし技術不足。そういうところをしっかりやっていけば来年はグランプリに乗れると思うので自分を信じてやっていきたい」
12月は佐世保記念、広島記念での優勝と、25年の最後は良い形で締めくくることができた。来年はS級1班での戦いになるが、巻き返しの1年に向けて気持ちも前向きだ。
「また広島を走るのが楽しみです。何とか全日本選抜にも乗れるし、特別を勝ってグランプリに出たい。今回は今年いっぱいで登録が終わる車輪から、新しい物を組んでもらって正解も出たので良かった。来年につながると思います。ダービーの特選も狙えるところにきたし、1月もしっかり走っていきたい。また明日から頑張ります」
打鐘から巻き返した町田太我のスパートは迫力満点。2着に粘って松浦とワンツーを決めたが、レース後の瞳には光るものあり、悔しさが残った。優勝こそ叶わなかったが、パワーアップした姿は地元ファンの記憶に深く刻まれたことだろう。来年度の27年に当地で行われる全日本選抜でリベンジを誓う。
「(突っ張られた山口拳矢が降りてきて)そこはしっかり対応しないといけなかったです。(打鐘からの巻き返しは)犬伏さんが駆けていなかったので助かりました。(仕掛けた感触は)もらったと思ったけど、(松浦に)行かれてしまいましたね。あの展開で押し切れないのは自分が弱いです。(来年度は広島競輪場で全日本選抜があり)来年は(広島)記念がない。(広島で行われる全日本選抜には)来年1年、しっかりと頑張って出場できるように、まずは来年の1月にここのFIがあるので頑張りたい」
地元勢とは別線勝負になった清水裕友。犬伏が内に包まれてしまうと、最終2コーナーからは自ら踏んでいったが、松浦の外を乗り越えることはできずに3着で今年の最終戦を終えた。来年の3月に地元の防府で行われる「ウィナーズカップ」に向け気持ちを入れ直す。
「初手は中団が良かったけど、松浦さんも出る感じがなかったので出るしかなかった。(山口)拳矢を出させて町田君に行かれるときついなと思って、(犬伏が)一つ突っ張ってからだったけど、町田君が強かった。外を仕掛けてみたけど及ばなかった。(接触もあったが)それがなくても1着は難しかったと思う。来年に向けて課題もありますし、しっかり練習も見直してやっていきたい。(来年は地元でウィナーズカップがあり)まずはそこに向けてやっていきたい」






レインボーカップA級ファイナル レース経過
スタートから位置取り争いになったが、原田翔真-中井俊亮-清水剛志の近畿勢が前受け。中団は安彦統賀-阿部大樹の埼玉勢、九州勢は6番手から田村大-佐藤幸治-東矢昇太で単騎の平野想真(写真)は最後方からレースを進める。青板のバックで田村が上昇を始めると、原田は誘導との距離を空け、田村が誘導の後ろに入る。田村は安彦の巻き返しに合わせて赤板をめがけて駆けていき、安彦は出させなかったが、原田が一気の巻き返しに出て打鐘で先手を奪った。近畿勢に出られた田村は最終ホームからすかさず仕掛けていくが、この動きに反応した中井が田村を張りながら番手から出た。前団は激しい攻め合いになり、後方からは単騎の平野がためていた脚を一気に解き放つ豪快なスパート。中井を2センター過ぎでのみ込み先頭でゴールを駆け抜けた。
「九州と近畿が3車で自力選手も強かったので、やり合ってくれれば、そこからかなと。広島は初めて走って、3コーナーが重いよと言われていて、そこを過ぎたあたりのまくり追い込みかなと思っていた。でも思ったより早く詰まったのでバック線ぐらいからまくりに行った。(中井は)強いので、そこは意識していたけど、乗り越えられて自信になりました。9車立ては初めてで前が遠いなと思ったけど、後ろを離してゴールできたのでいけるかなと。(S級では)しっかり自力で、まずは先行でどこまで戦えるか。それでダメだったら考えて練習の繰り返しですね。自分はダッシュが武器で、今日もそれを見せられたと思う。後ろに先輩が付いたとしても、そこを生かして先行できるように。自力でS級にいけるかもわからなかったし、自分はデビューも遅れているなかで3年目のこのタイミングでS級にいけるのはびっくり。(中部の自力として)プレッシャーはあるけど、誰かがやらないといけないし、僕が先頭に立って頑張りたい。これから出てくる若い子にその姿を見てもらって続いていってほしい」

平野想真選手
東矢昇太は、このレースで特別昇級ができなければ、来期もA級1班、さらに、今期も2回の失格があり、1年間のA級暮らしになるところだった。3着以内に入るのと、入らないのでは、雲泥の差があり、まさに勝負駆け。九州の先頭を走った田村が不発になり、前を走る佐藤が車体故障をして絶体絶命の中、前に前にと踏み込み、最終バックは清水の後ろを確保。2センターからは内に入り、直線で中のコースを伸びた。気迫漲る走りでS級の切符をつかみとった。
「本当に前の2人があっての結果なので感謝しかないですね。何とか3着以内には入れて最低限のノルマはクリアできたかなと。田村君は気合が入っていて頼もしかった。レース展開は意外なところもありましたけどね。今日の朝の練習の感じから仕上がっている感じがあったし、これなら戦えるなと。優勝はできなかったけど、次にはつながると思う。久しぶりの記念開催で上の選手たちと話して楽しかった。またこの選手たちと戦えるようになりたいですね」
中井俊亮は原田の気合が入った先行に応えるためにも、番手から出ていったが、最後は失速して3着。前期のS級では105点を保持しており、来期はS級1班の予定だったが、ひと足早くS級に返り咲く。
「自分のできることをと思っていました。後ろのまくりが見えたので踏ませてもらったけど、ゴールまで持つような感じで踏んでしまい、5番(平野)に勢い良く行かれてしまった。感触自体は良かったけど、後ろの状況を把握できずうまくペースを作れなかった。この半年は体の部分とか自転車とかいろいろ試せることが多かった。充実した内容ではあったので、来年につながれば。あとはS級で通用するかですね」


「九州と近畿が3車で自力選手も強かったので、やり合ってくれれば、そこからかなと。広島は初めて走って、3コーナーが重いよと言われていて、そこを過ぎたあたりのまくり追い込みかなと思っていた。でも思ったより早く詰まったのでバック線ぐらいからまくりに行った。(中井は)強いので、そこは意識していたけど、乗り越えられて自信になりました。9車立ては初めてで前が遠いなと思ったけど、後ろを離してゴールできたのでいけるかなと。(S級では)しっかり自力で、まずは先行でどこまで戦えるか。それでダメだったら考えて練習の繰り返しですね。自分はダッシュが武器で、今日もそれを見せられたと思う。後ろに先輩が付いたとしても、そこを生かして先行できるように。自力でS級にいけるかもわからなかったし、自分はデビューも遅れているなかで3年目のこのタイミングでS級にいけるのはびっくり。(中部の自力として)プレッシャーはあるけど、誰かがやらないといけないし、僕が先頭に立って頑張りたい。これから出てくる若い子にその姿を見てもらって続いていってほしい」

平野想真選手
「本当に前の2人があっての結果なので感謝しかないですね。何とか3着以内には入れて最低限のノルマはクリアできたかなと。田村君は気合が入っていて頼もしかった。レース展開は意外なところもありましたけどね。今日の朝の練習の感じから仕上がっている感じがあったし、これなら戦えるなと。優勝はできなかったけど、次にはつながると思う。久しぶりの記念開催で上の選手たちと話して楽しかった。またこの選手たちと戦えるようになりたいですね」
中井俊亮は原田の気合が入った先行に応えるためにも、番手から出ていったが、最後は失速して3着。前期のS級では105点を保持しており、来期はS級1班の予定だったが、ひと足早くS級に返り咲く。
「自分のできることをと思っていました。後ろのまくりが見えたので踏ませてもらったけど、ゴールまで持つような感じで踏んでしまい、5番(平野)に勢い良く行かれてしまった。感触自体は良かったけど、後ろの状況を把握できずうまくペースを作れなかった。この半年は体の部分とか自転車とかいろいろ試せることが多かった。充実した内容ではあったので、来年につながれば。あとはS級で通用するかですね」


次回のグレードレースは、今年最後の大勝負「KEIRINグランプリ2025」が12月30日に平塚競輪場で開催されます。2025年の競輪界を大いに盛り上げた9選手がグランプリレーサーの称号を狙い闘います。今年はいったいどんなドラマが生まれるのでしょうか?
また、12月29日にはガールズグランプリ2025が開催されます。佐藤水菜がグランプリを制覇するのか、他の選手が女王の座を勝ち取るのか。こちらも目が離せません。
そして、12月28日にはヤンググランプリ2025が開催されます。若手選手No.1の椅子をめぐる熱い闘いになること間違いなしでしょう。
2025年の締めくくり!グランプリシリーズを楽しみましょう!
12月19日時点の出場予定選手データを分析した、「KEIRINグランプリ2025」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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