防府競輪場で開催されている開設72周年記念「周防国府杯争奪戦(GIII)」は、11月2日に3日目が行われた。白熱したバトルが展開された準決では、宮本隼輔、清水裕友の地元2人が勝ち星を挙げた。また、松浦悠士、新田祐大、守澤太志のS級S班3人が敗退する波乱もあった。シリーズもいよいよ大詰め、11月3日の最終日には、S班の清水に宮本、山下一輝の地元3人をはじめとした激戦を勝ち抜いた9選手による決勝が行われる。
なお、防府競輪場では、4250人の入場制限を行ったうえで有観客を予定しています。今後の新型コロナウイルス感染症拡大状況などによっては、無観客に変更する場合もあります。「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となります。検温、手指の消毒、マスク着用などのご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<9R>

阿部拓真選手

諸橋愛選手
単騎で切った小原太樹を、吉田拓矢が叩いてペースアップ。初手から中国勢を追っていた阿部拓真(写真)は切り替えず、下げた松浦悠士は6番手から打鐘目掛けて一気に巻き返す。吉田がそれに反応して踏み上げて両者のモガき合いになると、中国勢後位から阿部が単騎まくりを決めて金星を挙げた。
「奇跡ですね。前を取ったラインからいきたかった。巻き返しの早いタイプがそろっているし、前を取ったラインもすかさずいくと思った見立て通りでした。(最終)2コーナー手前から踏みました。ペースが速かったから外でもいけた。ある程度、自信にはなりました。展開が向けばまくれるんだなと」
吉田マークの諸橋愛(写真)は、松浦は止められずとも、桑原大志を外に張ってさばく。最終4コーナーから外を踏み2着に食い込んだ。
「松浦のカマシがどれくらいくるのかでしたね。桑原さんは地元だからあまりもっていきたくはなかった。(松浦が吉田よりも)半車出てるか出てないかで、判断が難しかった。調子はそんなに良くないし、ヨシタク(吉田)のおかげです」
単騎でアクションを起こした小原太樹だが、山田英明にすくわれていったんは後方に下げる。単騎でまくった阿部を追って3着に入った。
「スタートを出てから考えていました。吉田君が中団にいたので、切れば3番手を取れると思った。内を締めているわけにもいかなかったけど(山田にすくわれた)あの辺は課題ですね。阿部君が見えたのでなんとか付いていった。この3着は大きい。まだツキがありますね」
「奇跡ですね。前を取ったラインからいきたかった。巻き返しの早いタイプがそろっているし、前を取ったラインもすかさずいくと思った見立て通りでした。(最終)2コーナー手前から踏みました。ペースが速かったから外でもいけた。ある程度、自信にはなりました。展開が向けばまくれるんだなと」
吉田マークの諸橋愛(写真)は、松浦は止められずとも、桑原大志を外に張ってさばく。最終4コーナーから外を踏み2着に食い込んだ。
「松浦のカマシがどれくらいくるのかでしたね。桑原さんは地元だからあまりもっていきたくはなかった。(松浦が吉田よりも)半車出てるか出てないかで、判断が難しかった。調子はそんなに良くないし、ヨシタク(吉田)のおかげです」
単騎でアクションを起こした小原太樹だが、山田英明にすくわれていったんは後方に下げる。単騎でまくった阿部を追って3着に入った。
「スタートを出てから考えていました。吉田君が中団にいたので、切れば3番手を取れると思った。内を締めているわけにもいかなかったけど(山田にすくわれた)あの辺は課題ですね。阿部君が見えたのでなんとか付いていった。この3着は大きい。まだツキがありますね」
<10R>

宮本隼輔選手

小倉竜二選手
小川真太郎が切って新田祐大は後方に下げる。中団の宮本隼輔(写真)は、前と車間を切って新田にプレッシャーを与える。腹を決めた小川が先行するも、宮本は車間を詰めた勢いのままに最終2コーナーから仕掛ける。抜群の加速力で前団をのみ込んだ宮本が、1着で2年連続の地元記念決勝へとコマを進めた。
「ちょっと展開にビックリしました。(スタートは)後ろからって考えていましたけど、柏野(智典)さんが中団を取ってくれた。願ってもない展開になりました。僕が切ってそのまま先行するつもりでいましたけど(新田が引いたので)めちゃくちゃラッキーですね。柏野さんのおかげです。ジャンで踏んでいなかったので、ゴールまでもつって自信をもって仕掛けられました。(最終)1コーナーでトップスピードに乗れるようにって。やっぱり今年一番のデキですね」
小川に乗った小倉竜二(写真)は宮本をけん制するが、スピードが違い止められない。最終2センターから外を踏んで2着。
「(宮本の)まくりのスピードが違いました。僕ももう前に踏むしかなかった。(まくってきたのが)新田かと思ったら(ユニフォームの)色が違った。小川君は普段先行していないけど頑張ってくれて、展開をモノにできましたね」
柏野智典は宮本の加速力に遅れを取ったが、粘り強く外を踏んで3着を確保した。
「宮本君は自分よりも焦っていなかったですね。(最終)ホームから踏み出していった感じがすごかった。ここ最近にないくらいような加速でした。離れてしまいましたけど、ツケマイで回して。自分も悪くないと思いますけど、宮本君が強かった」
「ちょっと展開にビックリしました。(スタートは)後ろからって考えていましたけど、柏野(智典)さんが中団を取ってくれた。願ってもない展開になりました。僕が切ってそのまま先行するつもりでいましたけど(新田が引いたので)めちゃくちゃラッキーですね。柏野さんのおかげです。ジャンで踏んでいなかったので、ゴールまでもつって自信をもって仕掛けられました。(最終)1コーナーでトップスピードに乗れるようにって。やっぱり今年一番のデキですね」
小川に乗った小倉竜二(写真)は宮本をけん制するが、スピードが違い止められない。最終2センターから外を踏んで2着。
「(宮本の)まくりのスピードが違いました。僕ももう前に踏むしかなかった。(まくってきたのが)新田かと思ったら(ユニフォームの)色が違った。小川君は普段先行していないけど頑張ってくれて、展開をモノにできましたね」
柏野智典は宮本の加速力に遅れを取ったが、粘り強く外を踏んで3着を確保した。
「宮本君は自分よりも焦っていなかったですね。(最終)ホームから踏み出していった感じがすごかった。ここ最近にないくらいような加速でした。離れてしまいましたけど、ツケマイで回して。自分も悪くないと思いますけど、宮本君が強かった」
<11R>

清水裕友選手

山下一輝選手
町田太我は初手5番手の位置で岡崎智哉にフタをされる展開。町田は青板バックで岡崎に決められて後方に下げてから、赤板2コーナーからの巻き返し。が、先頭の酒井雄多の掛かりも良く、出切るまでには至らない。清水裕友(写真)は、最終1センターで町田の内から自力に転じてまくり発進。瞬く間に先頭に躍り出て、負けられない地元記念の準決で1着を手にした。
「みんなが町田待ちのレースだったので難しかった。(町田は青板バックで)岡崎さんのエックス攻撃をくらって苦しくなったけど(町田)太我の力が抜けているので、そこからどこまで行けるかだった。ギリギリまで待ってと思ったけど、和田(圭)さんが出そうな雰囲気で、それを封じ込めようと思ったら前に吸い込まれて出てしまった。でも、あそこで行かないと山下(一輝)さんとは決められなかった。そうなった以上、責任をもって1着を取ろうと思った。やっとスタートラインに立てた。当然4連覇は狙っているけど、地元でワンツースリーを決めたい」
山下一輝(写真)は清水に続いて2着。自身初の記念決勝進出を地元で決めた。
「(町田は)ずっと仕掛けてくれていたので、僕は(清水)裕友の後輪だけ見ていました。(清水は番手から出るか)本人も悩んだと思う。太我が出切れる雰囲気もあったけど、(清水)裕友も地元だし。でもそれは僕がとやかく言うことじゃない。点数が上がってきて、記念の決勝は意識していました。それが地元記念で、しかも裕友の後ろ。うれしいっすね」
酒井マークの和田圭は、最終バックで中国勢後位に切り替えて3着。
「セオリー的には強い人が前受けだけど、自分たちは車番も大外だったし、1回押さえて先行は難しいと思った。前から突っ張れば、誰かが町田君たちのところに降りてきたり、一波乱あるんじゃないかと。僕たちに展開が向きました。(町田を外に)もっていこうとした時に、清水が内からまくってて、3車併走みたいになっていて無理だった。いろいろやっている最中なんですけど、まだしっくりきていないですね」
「みんなが町田待ちのレースだったので難しかった。(町田は青板バックで)岡崎さんのエックス攻撃をくらって苦しくなったけど(町田)太我の力が抜けているので、そこからどこまで行けるかだった。ギリギリまで待ってと思ったけど、和田(圭)さんが出そうな雰囲気で、それを封じ込めようと思ったら前に吸い込まれて出てしまった。でも、あそこで行かないと山下(一輝)さんとは決められなかった。そうなった以上、責任をもって1着を取ろうと思った。やっとスタートラインに立てた。当然4連覇は狙っているけど、地元でワンツースリーを決めたい」
山下一輝(写真)は清水に続いて2着。自身初の記念決勝進出を地元で決めた。
「(町田は)ずっと仕掛けてくれていたので、僕は(清水)裕友の後輪だけ見ていました。(清水は番手から出るか)本人も悩んだと思う。太我が出切れる雰囲気もあったけど、(清水)裕友も地元だし。でもそれは僕がとやかく言うことじゃない。点数が上がってきて、記念の決勝は意識していました。それが地元記念で、しかも裕友の後ろ。うれしいっすね」
酒井マークの和田圭は、最終バックで中国勢後位に切り替えて3着。
「セオリー的には強い人が前受けだけど、自分たちは車番も大外だったし、1回押さえて先行は難しいと思った。前から突っ張れば、誰かが町田君たちのところに降りてきたり、一波乱あるんじゃないかと。僕たちに展開が向きました。(町田を外に)もっていこうとした時に、清水が内からまくってて、3車併走みたいになっていて無理だった。いろいろやっている最中なんですけど、まだしっくりきていないですね」