リニューアルオープンした防府競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛・開設75周年記念「周防国府杯争奪戦(GIII)」は、11月2日に2日目が行われた。二次予選では、初日特選を制した深谷知広が連勝。地元記念7連覇のかかる清水裕友は、2着で準決に進んだ。シリーズ3日目の11月3日は、早くも後半戦に突入して、準決で激しいバトルが展開される。
記念シリーズは開催中の毎日、村上義弘さん、山口幸二さん、内林久徳さんによる「競輪レジェンド予想会&トークショー」、未確定車券スピードくじ、キッチンカー集合が実施される予定です。また、3日目の11月3日には、「ダンディ坂野」のステージショー、「どりあんず」のステージショー、競輪ビンゴ、函館グルメフェア、カレーフェス、大阪・関西万博ブースなども予定されています。防府競輪場では、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

竹内智彦選手
宮崎大空を小川真太郎が切って、徳島勢に続いた渡邉雅也は、赤板で3番手の宮崎の外で併走する。1センターで渡邉が前を押さえに動くと、小川も反応して踏み上げ、宮崎は徳島勢の内を進出。前が団子状態になったところを目がけて、菅田壱道が打鐘手前からカマしていく。最終ホームでは、ライン3車できれいに出切って、北日本勢の主導権。菅田マークから追い込んだ竹内智彦(写真)が、1着を手にした。
「(菅田が)行けば決まるだろうなってところで行ってくれた。ここ最近の(菅田)壱道は、やっと行くようになってくれたね(笑)。スピードがすごかったですね。初日は体が重くてキツかったけど、ケアをして、アップを長めにやったら楽になった。日に日に良くなっているし、スピードがすごいなかでも、楽に回せましたね」
カマシで積極策に出た菅田壱道が2着に粘る。寬仁親王牌から引き続き、仕掛けのタイミングを逃さずに、長い距離を踏み切れている。
「徹底先行がいないんで、誰も長い距離をいきたくないだろうなってなかで、どういう動きになるのかを引いて後ろから見たかったんで、前からが良かった。そしたら、渡邉君が(自分たちの)後ろに入ったんで、展開が向くなと思った。(渡邉が)切ったところをいこうと思ったら、切らないで中団にこだわったんで、さらに展開が向いた。自在選手は先行ありきだと思っているので、順番が来たらちゅうちょせずにいくっていうところを見せていきたい。それができたし、完ぺきなレースだったと思います」
「(菅田が)行けば決まるだろうなってところで行ってくれた。ここ最近の(菅田)壱道は、やっと行くようになってくれたね(笑)。スピードがすごかったですね。初日は体が重くてキツかったけど、ケアをして、アップを長めにやったら楽になった。日に日に良くなっているし、スピードがすごいなかでも、楽に回せましたね」
カマシで積極策に出た菅田壱道が2着に粘る。寬仁親王牌から引き続き、仕掛けのタイミングを逃さずに、長い距離を踏み切れている。
「徹底先行がいないんで、誰も長い距離をいきたくないだろうなってなかで、どういう動きになるのかを引いて後ろから見たかったんで、前からが良かった。そしたら、渡邉君が(自分たちの)後ろに入ったんで、展開が向くなと思った。(渡邉が)切ったところをいこうと思ったら、切らないで中団にこだわったんで、さらに展開が向いた。自在選手は先行ありきだと思っているので、順番が来たらちゅうちょせずにいくっていうところを見せていきたい。それができたし、完ぺきなレースだったと思います」
<7R>

吉田拓矢選手
周回中に3番手の吉田拓矢(写真)が、青板バックで切って先頭へ。その上を佐藤一伸、大石崇晴の順で押さえて、吉田は赤板で6番手の位置取りに。4番手の佐藤が中バンクに上がって後ろをけん制すると、吉田は打鐘手前で佐藤のインをすくって位置を上げ、その勢いのままに外から近畿勢を叩きにいく。最終ホームで大石を叩き切った吉田が先行。吉田はゴール前も末良く踏み直して、逃げ切りで準決にコマを進めた。
「(青板バックで先に切ったのは)並び的に、大石さんが自分の後ろだったので、すんなりはマズいと思って、少しでも前の方から始めたいなって。前が(内を)空けていてフワフワしている感じだったので、とっさの判断で内へ行ったんですけど危なかったですね。後ろに迷惑を掛けました。最後までは踏めているので、状態はいいと思います」
武藤龍生は、吉田のトリッキーな動きに離れ気味。稲川翔とからんだが、意地で付け直して関東ワンツーを決めた。
「キツかったですね。(吉田は)簡単には後方にならないようにって感じだった。内に行くのは想定内だったんですけど、吉田君のキレ味が良すぎた。あそこが一番キツかったです。余裕はなかったですね。ちょっと重い感じです。サドルまわりのセッティングをいじります」
「(青板バックで先に切ったのは)並び的に、大石さんが自分の後ろだったので、すんなりはマズいと思って、少しでも前の方から始めたいなって。前が(内を)空けていてフワフワしている感じだったので、とっさの判断で内へ行ったんですけど危なかったですね。後ろに迷惑を掛けました。最後までは踏めているので、状態はいいと思います」
武藤龍生は、吉田のトリッキーな動きに離れ気味。稲川翔とからんだが、意地で付け直して関東ワンツーを決めた。
「キツかったですね。(吉田は)簡単には後方にならないようにって感じだった。内に行くのは想定内だったんですけど、吉田君のキレ味が良すぎた。あそこが一番キツかったです。余裕はなかったですね。ちょっと重い感じです。サドルまわりのセッティングをいじります」
<8R>

小松崎大地選手
藤田周磨が残り2周半で切って、前受けの小松崎大地(写真)は3番手に車を下げる。藤田ラインに続いた松本貴治は、3番手外で小松崎と併走してから、赤板で踏み上げて藤田を押さえる。松本が流し気味でいると、小松崎は2コーナー過ぎに5番手からカマす。打鐘4コーナーで松本をねじ伏せた小松崎が、永澤剛を連れて2車で逃げる。叩かれた松本は3番手で立て直すも、前と車間が空く。力強く逃げた小松崎が、永澤の差しも許さずに逃げ切った。
「ちょっと想定していた展開とは違う感じになったんですけど、対応できたと思います。行こうと決めたところからの反応とか、そのあとの踏んだ感触も良かったです。(調子に関して)不安な面は多々あるんですけど、レースになれば集中して走れています」
ピタリとマークした永澤剛だったが、小松崎を差し切るまでには至らなかった。
「絶好の展開で抜けてないんで、悔しいです。スタートを取った時点でキツかった。まったく脚がたまらなかった。(小松崎)大地さんがすごかった。絶好で抜けないことってあんまりないんですけど、バタバタしちゃいました。後ろが松本君だと思うと、脚がたまらなかった。今日(2日目)みたいな(風の強い)コンディションだとキツいです。ショックです」
「ちょっと想定していた展開とは違う感じになったんですけど、対応できたと思います。行こうと決めたところからの反応とか、そのあとの踏んだ感触も良かったです。(調子に関して)不安な面は多々あるんですけど、レースになれば集中して走れています」
ピタリとマークした永澤剛だったが、小松崎を差し切るまでには至らなかった。
「絶好の展開で抜けてないんで、悔しいです。スタートを取った時点でキツかった。まったく脚がたまらなかった。(小松崎)大地さんがすごかった。絶好で抜けないことってあんまりないんですけど、バタバタしちゃいました。後ろが松本君だと思うと、脚がたまらなかった。今日(2日目)みたいな(風の強い)コンディションだとキツいです。ショックです」
<9R>

山口拳矢選手
6番手から動き出した青野将大に合わせて、大西貴晃が4番手から動いて青板バックで切る。その上を青野が叩き、単騎勢の追い上げはない。前受けから下げた山口拳矢(写真)が、すんなりと5番手を確保する。徐々に踏み上げた青野の先行で、最終ホームを過ぎても隊列は一本棒。2コーナー過ぎから仕掛けた山口は、鋭い加速で前団をのみ込んでいく。4コーナーの下りでもうひと伸びした山口が、1着で二次予選を突破した。
「(初手は)ああいう感じになるとは思っていたんですけど。大西さんは突っ張りたかったんですけど、切り方がうまかったですね。行こう、行こうって思っていたんですけど、大西さんの動きに酔わされた感じがあった。東(龍之介)さんと目が合って、タイミングが合うともってこられるなって思った分、外を走り過ぎたかもですね。ペダリングは悪くないので、あとは疲労感だけですね」
強風の中で先行した青野将大が、2着に逃げ粘った。
「少しでも(先行する)距離を短くしたかったんですけど。前が取れれば良かったんですけど。後ろになってしまったので、単騎の人も付いてくれば楽に駆けられるかなって思ったんですけど。風が強くて、タイムは良くないと思うんですけど、条件はみんな一緒なので。でも、風を切って残れているので自信になりますね」
「(初手は)ああいう感じになるとは思っていたんですけど。大西さんは突っ張りたかったんですけど、切り方がうまかったですね。行こう、行こうって思っていたんですけど、大西さんの動きに酔わされた感じがあった。東(龍之介)さんと目が合って、タイミングが合うともってこられるなって思った分、外を走り過ぎたかもですね。ペダリングは悪くないので、あとは疲労感だけですね」
強風の中で先行した青野将大が、2着に逃げ粘った。
「少しでも(先行する)距離を短くしたかったんですけど。前が取れれば良かったんですけど。後ろになってしまったので、単騎の人も付いてくれば楽に駆けられるかなって思ったんですけど。風が強くて、タイムは良くないと思うんですけど、条件はみんな一緒なので。でも、風を切って残れているので自信になりますね」
<10R>

太田海也選手
青板バックで切った川越勇星が、外帯線を外して後ろをけん制していると、3番手から清水剛志がインを進出。両者で併走する上を、赤板で太田海也(写真)が仕掛ける。太田は徐々に踏み上げて、ラインがきれいに出切ったのは打鐘2センター。そこからグングンと加速していった太田の掛かりは抜群で、別線の出番はない。ゴール前も失速をせずに、太田が逃げ切った。
「誘導退避のタイミングで風をくらってしまって、遅れて、1番(清水)に入られる感じになったのが反省点です。出切ってからは、後ろを確認せずに、自分の距離に入っていたので、全力で踏み切れました。普段は、風があるなかでトレーニングや、レースをしていないので、共同通信社杯や、オールスターで自分なりに、風があるなかでの走り方を見つけられていたのが、功を奏したと思います。(直前は防府バンクで練習し)清水(裕友)さんや、桑原さんや、(取鳥)雄吾さんにアドバイスをもらって、鉄フレームの感覚を養えた」
地元の桑原大志が、太田に食らい付いた。
「阿竹(智史)君の前を回るっていう意味も含めて、今日(2日目)は絶対に連結を外せないなと思って走ってました。赤板目がけていくのかなと思って、先踏みしたんですけど、(太田は)行かなくて。ミスったかなと思ったけど、力が違いましたね。昨日も、今日も、ジャンから一本棒で恵まれただけ。練習と違うなと感じているので、セッティングを大幅に変えようと思います。同じことをやってても、どうにもならないので」
「誘導退避のタイミングで風をくらってしまって、遅れて、1番(清水)に入られる感じになったのが反省点です。出切ってからは、後ろを確認せずに、自分の距離に入っていたので、全力で踏み切れました。普段は、風があるなかでトレーニングや、レースをしていないので、共同通信社杯や、オールスターで自分なりに、風があるなかでの走り方を見つけられていたのが、功を奏したと思います。(直前は防府バンクで練習し)清水(裕友)さんや、桑原さんや、(取鳥)雄吾さんにアドバイスをもらって、鉄フレームの感覚を養えた」
地元の桑原大志が、太田に食らい付いた。
「阿竹(智史)君の前を回るっていう意味も含めて、今日(2日目)は絶対に連結を外せないなと思って走ってました。赤板目がけていくのかなと思って、先踏みしたんですけど、(太田は)行かなくて。ミスったかなと思ったけど、力が違いましたね。昨日も、今日も、ジャンから一本棒で恵まれただけ。練習と違うなと感じているので、セッティングを大幅に変えようと思います。同じことをやってても、どうにもならないので」
<11R>

深谷知広選手
7番手から上昇した河端朋之に合わせて、深谷知広(写真)が青板バックで動き出す。深谷が吉本卓仁を切って、その上を叩いた河端が赤板から先行。7番手になった吉本の追い上げはなく、深谷が4番手で盤石の態勢を敷く。最終2コーナーから仕掛けた深谷は、怒とうの加速で河端をまくり切り、後ろを引き離してゴールした。
「前が取れれば前からで、後ろにはならないようにって考えていました。(中団から先に切った判断は)悪くなかったと思います。(河端の掛かりが良くて)かなり苦しくて、できれば行きたくないなっていう感じだったんですけど。まくりにいけて良かったです」
神山拓弥は深谷の加速にちぎれながらも、必死に追い上げる。中国勢を乗り越えて、なんとか2着は確保した。
「(深谷が)いつ行くのかわからなくて、いつ行ってもいいように先に踏んでいたんですけど。昨日(初日)が(最終)ホームから行っていたんで。離れてしまったんですけど、前よりもちぎれ具合は小さくなっている感じですね。疲れが抜ければもう少し良くなると思う。悲観はしていないです」
「前が取れれば前からで、後ろにはならないようにって考えていました。(中団から先に切った判断は)悪くなかったと思います。(河端の掛かりが良くて)かなり苦しくて、できれば行きたくないなっていう感じだったんですけど。まくりにいけて良かったです」
神山拓弥は深谷の加速にちぎれながらも、必死に追い上げる。中国勢を乗り越えて、なんとか2着は確保した。
「(深谷が)いつ行くのかわからなくて、いつ行ってもいいように先に踏んでいたんですけど。昨日(初日)が(最終)ホームから行っていたんで。離れてしまったんですけど、前よりもちぎれ具合は小さくなっている感じですね。疲れが抜ければもう少し良くなると思う。悲観はしていないです」
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杉森輝大選手
堀江省吾が、残り2周半で取鳥雄吾を切る。緒方将樹が赤板目がけて勢い良く堀江を叩くと、すかさず取鳥が仕掛ける。打鐘3コーナーで先頭に立った取鳥に、清水裕友がマーク。中国ライン3番手の久保田泰弘は離れて、堀江に遅れ気味だった杉森輝大(写真)とからむ。堀江が打鐘4コーナーから仕掛けて前に迫ると、清水が最終2コーナー過ぎに大きく張ってブロック。堀江は車体故障を起こして後退し、杉森が自力に転じてまくり上げる。清水は内を締め込んだ動きで、杉森への対応が遅れてしまう。4コーナーで逃げる取鳥をとらえた杉森が、連勝のゴールを決めた。
「初手は想定通り。緒方君とモガき合っても、取鳥君を引き出すだけなので、緒方君のことは出させて、中団を確保できればと。ただ、取鳥君の仕掛けが早かったし、(久保田が降りてきた時に)うまく対応できなかった。アンコになって、追走できなかった。(堀江と清水がからんで)堀江君が車体故障したのがすぐにわかって、タテに踏むしかなかった。フレームを換えてから状態はいいですし、ああいう展開ならまくれますね」
2着入線の清水裕友は、堀江をブロックした動きが審議対象に。結果はセーフ判定となり、胸をなでおろした。
「(審議の結果がセーフで)ホッとしたけど、正直、覚悟はしました。(取鳥が)あれだけ行ってくれたし、堀江君をしっかり止めてと思ったんですけど。(久保田が離れて自分のラインが)2人っていうのはわかってました。(堀江が)もっと早めの仕掛けなら。コーナーの出口で来られて、もっていき方が難しかった。緒方君が内に来たところをケアした分、杉森さんは無理でした。昨日(初日)よりは良くなっています。セッティングをいじって、軽さが出た。ただ、昨日から登りでスライスする感覚があるので、体をどうにかしたい」
「初手は想定通り。緒方君とモガき合っても、取鳥君を引き出すだけなので、緒方君のことは出させて、中団を確保できればと。ただ、取鳥君の仕掛けが早かったし、(久保田が降りてきた時に)うまく対応できなかった。アンコになって、追走できなかった。(堀江と清水がからんで)堀江君が車体故障したのがすぐにわかって、タテに踏むしかなかった。フレームを換えてから状態はいいですし、ああいう展開ならまくれますね」
2着入線の清水裕友は、堀江をブロックした動きが審議対象に。結果はセーフ判定となり、胸をなでおろした。
「(審議の結果がセーフで)ホッとしたけど、正直、覚悟はしました。(取鳥が)あれだけ行ってくれたし、堀江君をしっかり止めてと思ったんですけど。(久保田が離れて自分のラインが)2人っていうのはわかってました。(堀江が)もっと早めの仕掛けなら。コーナーの出口で来られて、もっていき方が難しかった。緒方君が内に来たところをケアした分、杉森さんは無理でした。昨日(初日)よりは良くなっています。セッティングをいじって、軽さが出た。ただ、昨日から登りでスライスする感覚があるので、体をどうにかしたい」