『防府競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:11月19日
 
 



『若生武則の防府競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編


 こんにちは。KEIRINマガジンの佐々木です。
明日から防府競輪場で開設56周年記念・周防国府杯争奪戦が開催されます。今回の注目は村上義弘VS吉岡稔真VS地元・中国勢の巴戦。熱い走りを魅せる自力型が集合し、ヒートアップすること間違いなし。33バンクで繰り広げられるハイスピードバトルから目が離せそうもありませんよ!



■吉岡の必殺捲り炸裂なるか

 オールスター後から、絶好調のピンラッシュを続けている吉岡稔真が今回も不動の本命だろう。直近10場所の勝率は44%で、展開上後方に置かれてしまったとしても、怒涛の捲りで前団を一飲みする圧倒的なパワー捲りはここも格上。前場所の花月園記念決勝でも最終ホーム9番手から最後は3着まで食い込んできた。今回は33バンクなので後手を踏んだらさすがに展開は厳しいものになるが、連日華麗な捲りを発揮することは間違いなさそうだ。マーク陣も盟友の加倉正義、タテ脚冴える合志正臣と万全で、この九州連係が他勢を圧倒することだろう。

 その吉岡の対抗格となるのが村上義弘だ。今年の不振も10月の地元・京都向日町記念の優勝で払拭されたかにみえたが、その後は観音寺、花月園と準決勝で敗退とピリッとしない。グランプリに出場するためには、後に控えた岸和田の全日本選抜で優勝しかないので、そのためにもここから上昇カーブを描いておきたいところだ。近畿勢からはもう一人の注目は市田佳寿浩だ。市田も千葉記念、久留米記念と準決勝敗退と本来のスピードにはもう一歩足りていないのが現状だ。だが、当地は昨年優勝を飾ったゲンのいいバンクでもあるので、不死鳥完全復活の足がかりを作りたいところだろう。

 これらの強豪を迎え撃つ中国勢。その筆頭となるのが三宅達也だ。前場所の花月園記念で決勝4着。だが勝ち上がりで魅せた捲り、先行は今の三宅の充実を物語っているくらいキレのあるものであった。今年は三宅伸が取手記念を、そして石丸寛之が観音寺記念を優勝。この岡山勢の流れにも乗って、石丸に続いて記念初優勝したい気持ちは強いだろう。そして熊本FI優勝で今年4度目のVを飾った絶好調・久冨武や、純地元の富弥昭も奮起してくることだろう。そうなれば強気の攻めで注目の吉永和生にもチャンスはめぐって来る。さらに佐々木則幸、小倉竜二の四国黄金コンビも参戦。佐々木はオールスター落車復帰後、本来の調子にはまだ戻っていないが、徐々に感触は良くなっている印象。小倉は久留米記念準決勝を捲りで快勝するなど好調、今回も確実に優勝戦の9人に名を連ねてくることだろう。中四国の連係力がここでも発揮されるか、注目は集まる。


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