『防府競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:10月13日
防府競輪場開設58周年記念「周防国府杯争奪戦」が今日から開幕した。三三バンクを舞台に、入れ替わりの激しいレースが展開された。メインの特選では山口幸二、荒井崇博、稲村成浩の3人がそれぞれ白星スタート。特選の上位3名が明日の優秀競走「天神杯」に進出した。
二日目の明日も場内では先着1008名様に第11Rの3連単車券プレゼントをはじめ、滝澤正光選手のトークショーやチンドンマンショーなど、様々なファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、本場にお越しください。
<1R>
山口雅弘選手
オープニングレースは
山口雅弘(写真)
が人気の九州勢を力強くまくって快勝した。
「安東(宏高)君が自分に気付いていない時に、まくって行けました。踏み直されてきつかったし、番手の外で我慢するか迷ったんですが、そのまま行って正解でしたね。バック本数0で動くのが不安だったけど、長い距離を踏めたし、脚も軽く感じました」
2着に流れ込んだ
小林昭二
も上機嫌でレースを振り返る。
「山口君は強いから安心して付いていました。3番(安東)にかなり持っていかれたので、一瞬見てしまったが、2着に入れたから上出来です。調子はいつも以上にいいと思う」
<5R>
5レースは注目の
浅井康太
が小島壽昭を突っ張り、残り2周半から先行。末良く2着に粘り、場内を沸かせた。
「(小島を)出させるか迷ったけど、突っ張った方が堅いと考えました。後は後ろを警戒しながら踏んで、バックで踏み直しましたけど、かなりきつかったです。とりあえず勝ち上がれてホッとしました」
番手から差し切った
朝日勇
も浅井を絶賛する。
「突っ張るとは言っていたけど、2周半はびっくりしました。浅井は本当に強かったし、付いているだけで苦しかった。今日は本当に浅井君のお陰です」
<6R>
6レースの選抜戦は廣川泰昭の仕掛けに乗った
川崎洋
が直線内から抜け出し、久々の勝ち星を挙げた。
「広川君が前々に良く踏んでくれました。今日は落ち着いて走れたし、余裕もありましたね。今期初勝利だから嬉しい」
廣川泰昭
は前回の取手記念から動きが一変。先制した松山桂輔の番手を奪うと、バックから番手まくりを放って2着に入った。
「特に作戦は決めていなかったけど、身体が勝手に反応しました。前回は風邪を引いて全然ダメだったんですが、今回は体調が戻っていますね」
<7R>
篠原龍馬選手
7レースは人気の中四国コンビで連独占。
吉永和生
が四角番手の展開をきっちりモノにした。
「篠原(龍馬)が強かったし、楽をさせてもらいました。今日は仕事をするまでもなかったですね。前検日はちょっと腰が痛かったけど、今日はあまり感じなかったし、駆け出しも余裕を持って付いていけました。頼もしい後輩が出てきました。中四国は機動型が手薄だし、このまま順調に育ってほしいですね」
2着に逃げ粘った
篠原龍馬(写真)
も納得の表情を浮かべる。
「前が踏み合いになったし、流れでそのまま脚を使わずに先行できました。後ろから攻めていたら厳しかったかもしれませんね。先行して2着だし、ワンツー決まって良かったです」
<8R>
志村太賀選手
8レースは
志村太賀(写真)
が後続のもつれを尻目に危なげなく逃げ切った。
「共同(通信社杯)の時にサドルが少し高く感じたので、少し下げたらしっくりしましたね。今日は結果をあまり気にせず、開き直って走りました。気持ち的に楽だったし、脚も良く回ったと思います」
中団からまくり追い込んだ
松山勝久
が2着。
「先行はできないから、斬って中団は譲らないつもりだった。理想通りの展開だったし、自分の力は出し切れました。車間が開いている割にはかなり詰め寄ることができたし、感じは悪くない」
<9R>
山口幸二選手
9レースからはメインの特選。吉田敏洋が渡部哲男、海老根恵太を相手にマイペースで先行。
山口幸二(写真)
が粘る吉田をゴール前できっちり捕らえた。
「誰も吉田に先行争いを挑んで来なかったし、いい展開になった。疲れがあるので、もう少し重いと思っていたけど、そんなに悪くなかった。明日からも戦えそうだね」
2着の
吉田敏洋
も満足げ。
「今日はタイミング良く飛び出して踏んで行くだけだと思っていました。後ろを見る余裕はなかったけど、ラインで決まって良かった。地区プロもあって今回は十分な調整ができていないんですが、思った以上に身体が動いてくれました。明日は久しぶりに上のクラスで走れるし、気分的にも楽ですね」
人気の
渡部哲男
はまくり不発に終わった。
「吉田に対しては苦手意識があるんですよね。それがレースに出てしまうのかな。今日は車が全然出なかった」
<10R>
荒井崇博選手
10レースは
荒井崇博(写真)
が赤板から先行。別線の反撃を封じて逃げ切り、九州ライン3車で上位独占を決めた。
「打鐘で高城(信雄)さんが来れば4番手で良かったけど、あの位置で出させるわけにはいかない。長い距離をもがいたから最後は一杯だった。今回はたくさん援軍がいるので走りやすい」
番手の
加倉正義
は僅かに届かなかった。
「荒井もかなり脚を使っていたし、余裕で抜けると思ったんですが…。せめて同着なら良かったんですが、ちょっと格好が悪かった」
まくり不発の
武井大介
は完敗を認める。
「中団を取るまでに結構脚を使いましたが、今日は脚力に差がありました。調子は悪くないので、明日また頑張ります」
<11R>
稲村成浩選手
最終11レースは武田豊樹が赤板から果敢に先行。番手の
稲村成浩(写真)
が直線鋭く追い込んだ。
「赤板から行くと言ってくれていたし、その気持ちが嬉しいですね。武田は流さないできっちり踏む先行なので、付いていても楽じゃないですよ。最後は廣川(貞治)さんのコースを空けたけど、危なく抜かれるところでした。広川さんとは誕生日が同じで、相性もいいんですよ(笑)。疲れは取れているし、脚の状態も問題ないですね」
関東コンビの3番手を回った
廣川貞治
が2着。
「今日は展開だけです。武田君が強かったし、恵まれました。記念の優秀は初めてなので、明日も頑張りたい」
武田豊樹
は3着で優秀競走に駒を進めた。
「今日はラインで決めたかったし、早めに行くと決めていた。最後までもがき切れたけど、正直疲れはありますね」
石丸寛之
は中団外併走から仕掛けられず5着。
「今日は初手で中団を取って先行も考えていたけど、前を取らされてしまいましたからね。気持ちを切り替えて明日頑張ります」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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