高松競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛・開設74周年記念「玉藻杯争覇戦(GIII)」が、1月30日に始まった。メインの特選レースは郡司浩平の先行を豪快にまくった犬伏湧也をゴール寸前で交わした河端朋之が勝利。一次予選では11レースで石原颯、香川雄介がワンツー、9レースは福島武士が勝利するなど参加した6人全員が勝ち上がりを決めた地元勢の頑張りが光った。31日の2日目は準決進出を懸けた二次予選7個レースをメインに実施される。
記念シリーズは、週末に盛りだくさんのイベントが用意されているほか、開催中の毎日、チャリチャン生放送×予想会ステージが予定されています。高松競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

伊藤信選手
赤板過ぎに切った山根将太はペースを上げず、中嶋宣成が打鐘ですんなり前に出る。前受けから下げた伊藤信(写真)が追い上げて、4番手が併走で最終周回へ。伊藤は、2コーナー過ぎに外併走から仕掛ける。飯嶋則之のけん制をかいくぐった伊藤が、直線でもうひと伸びして、抵抗する中嶋をねじ伏せた。
「山根君が切ってから突っ張る感じではなく、中団(狙い)かと思って。中嶋君も、いつものように踏み上げて行く感じではなく、追い上げた方がチャンスが広がるかなと思って。山根君はヨコができないし、フタをすればもってこないので。運が良かったけど、いい判断でした。ジャンから踏んでいる形で休む展開ではなかったし、脚を使って越えられているので良かった。状態は良くなっています」
伊原克彦は、伊藤に遅れを取ってしまい、2着には逃げた中嶋宣成が逃げ粘った。
「初手は一番最悪なパターンでしたけど、すんなり出させてくれてよかった。山根君に突っ張られていたら厳しい戦いになっていたと思う。バックで風が吹いていて、脚を削られたので末を欠いた。それ以外の中間速とかは良かったと思う」
「山根君が切ってから突っ張る感じではなく、中団(狙い)かと思って。中嶋君も、いつものように踏み上げて行く感じではなく、追い上げた方がチャンスが広がるかなと思って。山根君はヨコができないし、フタをすればもってこないので。運が良かったけど、いい判断でした。ジャンから踏んでいる形で休む展開ではなかったし、脚を使って越えられているので良かった。状態は良くなっています」
伊原克彦は、伊藤に遅れを取ってしまい、2着には逃げた中嶋宣成が逃げ粘った。
「初手は一番最悪なパターンでしたけど、すんなり出させてくれてよかった。山根君に突っ張られていたら厳しい戦いになっていたと思う。バックで風が吹いていて、脚を削られたので末を欠いた。それ以外の中間速とかは良かったと思う」
<2R>
前受けの坂本貴史が、赤板過ぎに橋本瑠偉の上昇を突っ張る。橋本は8番手に戻って、5番手から仕掛けた和泉尚吾が打鐘過ぎに主導権を握る。坂本は、一瞬3番手で連佛康浩と絡んだのもあって、なかなか仕掛けのタイミングをとれない。橋本は最終2コーナー過ぎから仕掛けると、抜群の加速で前団をのみ込んでいく。バックから坂本も合わせて持ち出すが、伸びは今ひとつ。イエローライン付近を踏んで、大外を鮮やかにまくり切った橋本が、後ろを引き離してゴールした。
「(坂本)貴史さんも、成田(和也)さんを付けてるし、簡単には切らせてくれなかったですね。それなら脚を使わずに、落ち着いていけるタイミングでと思ってたけど、風も強くて、和泉君も行きっぷりが良くて、詰まる感じがなかった。2コーナーで詰まったんで、成田さんのブロックだけはもらわないようにと。そこだけ乗り越えれば1着だと思った。スッと出た感じはしないけど、練習みたいに踏めている。(前々回の1月)玉野から新車にして、それが良いのかもしれない。寸法は同じなんですけど、パイプだけ変えて、あたりが軽いですね」
岡田征陽は、橋本の加速に遅れ気味。坂本が橋本に上をいかれると、成田和也は、橋本後位にスイッチするようにして外を追い込み2着を確保した。
「(坂本が突っ張ってから)思ったよりも、四国勢が来るのが遅かった。それで(坂本は)来た所に合った感じで、(連佛を)どかすのかなっていう雰囲気があった。その辺で、(坂本)貴史は判断が遅くなったんだと思う。貴史が踏んでくれたけど、スピードがなかったから、後ろから来られそうな感じだった。橋本君のスピードが良かったんで(切り替えた)。意外にスッと自転車は出たけど、その後にもっと伸びて欲しい」
「(坂本)貴史さんも、成田(和也)さんを付けてるし、簡単には切らせてくれなかったですね。それなら脚を使わずに、落ち着いていけるタイミングでと思ってたけど、風も強くて、和泉君も行きっぷりが良くて、詰まる感じがなかった。2コーナーで詰まったんで、成田さんのブロックだけはもらわないようにと。そこだけ乗り越えれば1着だと思った。スッと出た感じはしないけど、練習みたいに踏めている。(前々回の1月)玉野から新車にして、それが良いのかもしれない。寸法は同じなんですけど、パイプだけ変えて、あたりが軽いですね」
岡田征陽は、橋本の加速に遅れ気味。坂本が橋本に上をいかれると、成田和也は、橋本後位にスイッチするようにして外を追い込み2着を確保した。
「(坂本が突っ張ってから)思ったよりも、四国勢が来るのが遅かった。それで(坂本は)来た所に合った感じで、(連佛を)どかすのかなっていう雰囲気があった。その辺で、(坂本)貴史は判断が遅くなったんだと思う。貴史が踏んでくれたけど、スピードがなかったから、後ろから来られそうな感じだった。橋本君のスピードが良かったんで(切り替えた)。意外にスッと自転車は出たけど、その後にもっと伸びて欲しい」
<3R>

山賀雅仁選手
中山拓人、近藤翔馬の順で切った上を、川越勇星が打鐘手前で押さえて前に出る。松川高大は7番手に下げ切り、他の仕掛けもないまま、川越が先行態勢に。カントを使って巧みに駆けた川越を、山賀雅仁(写真)は車間を切って援護。山賀は、松川の巻き返しをギリギリまで引きつけてから車間を詰めて、川越を2着に残した上で自身は直線で抜け出した。
「川越君が勝つように仕掛けてくれれば、追走すれば2着だし、抜ければ1着と思っていたし、(先行してくれて)頼もしかった。(強風で)勇気がいると思うし、心配をよそにいってくれてジャンの4コーナーから立ち上がっていった。(自分は)走りながら他の選手の動きが読めた。バックでは重いと思ったけど、絶好の展開をモノにできて悪くない」
山賀の援護を受けた川越勇星が2着。番手回りで2勝を挙げた松阪記念から直後の開催は、先行策で魅せた。
「細切れで先行になると思った。ここに着いてからセッティングをいじって、珍しく先行して2着に残っているし、(調子は)いいんじゃないかと思う。前回は悪かったけど、周りが頑張ってくれて後輩の頑張りで1着が取れた。それで自分も頑張らないとってなったので、いい流れですね」
「川越君が勝つように仕掛けてくれれば、追走すれば2着だし、抜ければ1着と思っていたし、(先行してくれて)頼もしかった。(強風で)勇気がいると思うし、心配をよそにいってくれてジャンの4コーナーから立ち上がっていった。(自分は)走りながら他の選手の動きが読めた。バックでは重いと思ったけど、絶好の展開をモノにできて悪くない」
山賀の援護を受けた川越勇星が2着。番手回りで2勝を挙げた松阪記念から直後の開催は、先行策で魅せた。
「細切れで先行になると思った。ここに着いてからセッティングをいじって、珍しく先行して2着に残っているし、(調子は)いいんじゃないかと思う。前回は悪かったけど、周りが頑張ってくれて後輩の頑張りで1着が取れた。それで自分も頑張らないとってなったので、いい流れですね」
<4R>
前受けの島川将貴が、誘導と車間を切って赤板で踏み上げるが、吉川起也が強引に押さえて前に出る。吉川が出切ったのを確認した長田龍拳は、2コーナーから仕掛けて3コーナー過ぎに主導権を握る。島川は5番手の位置取りで最終周回。長田が本格的にペースを上げると、3、4番手の中部勢はそれぞれ前と車間が空いてしまう。2コーナー過ぎから仕掛けた島川は、前の車間に吸い込まれるように加速していき、直線で南関勢をとらえて押し切った。
「とりあえず一個は突っ張ってと思ってたけど、吉川さんも踏みやめる気配がなかった。やり合ってもと思ったし、ペースを上げて出させれば、あの距離なら長田君が来たとしても、距離が長くなるだろうなと思って出させました。良かった時に比べれば、スピードはないけど、まくってからの余裕はあった。あとは、スピードのキレですね」
原誠宏は、島川追走でいっぱい。中四国3番手から外を踏んだ吉本哲郎が、2着に車を伸ばした。
「スタートで、まさか南関が自分達の後ろにいるとは思わなかった。もう、スタートで後ろに入られてたし、あとは島川君に任せてた。前々に攻めるってことだったし、俺は千切れるのが怖くて何回も内に差した。でも、まくりの展開だなって分かってからは落ち着いてました。昨日(前検日)が娘の中学受験の合格発表で、娘が頑張ったんだから俺も頑張ろうって思ってた。4コーナーで一生懸命踏んだだけでした。2着だとも分からなかった」
「とりあえず一個は突っ張ってと思ってたけど、吉川さんも踏みやめる気配がなかった。やり合ってもと思ったし、ペースを上げて出させれば、あの距離なら長田君が来たとしても、距離が長くなるだろうなと思って出させました。良かった時に比べれば、スピードはないけど、まくってからの余裕はあった。あとは、スピードのキレですね」
原誠宏は、島川追走でいっぱい。中四国3番手から外を踏んだ吉本哲郎が、2着に車を伸ばした。
「スタートで、まさか南関が自分達の後ろにいるとは思わなかった。もう、スタートで後ろに入られてたし、あとは島川君に任せてた。前々に攻めるってことだったし、俺は千切れるのが怖くて何回も内に差した。でも、まくりの展開だなって分かってからは落ち着いてました。昨日(前検日)が娘の中学受験の合格発表で、娘が頑張ったんだから俺も頑張ろうって思ってた。4コーナーで一生懸命踏んだだけでした。2着だとも分からなかった」
<5R>

朝倉智仁選手
佐川翔吾が早めに押さえに動き、前受けの佐藤一伸は誘導を残したまま車を下げる。その上を城戸俊潔が赤板過ぎに切って、朝倉智仁(写真)が2コーナー過ぎに前に出る。佐藤一が打鐘で朝倉を叩いて先行策。3番手の朝倉は、2コーナーで仕掛けて北日本勢をまくり切るが、追走した天田裕輝が、外帯線内に進入しながら3コーナーで内に斜行。天田と接触した佐藤博紀が、車体故障を起こして後退してしまう。朝倉を差して1着で入線した天田は失格。朝倉が繰り上がりで1着となった。
「(北日本勢が切るタイミングを)ワンテンポずらされたけど、落ち着いていたし、来たら出してもいいと思っていたし、冷静だった。風が強くてバンクコンディションがきつかったですね。腰の状態は安定しているので、これが続けば。合宿の成果が出たと思えば。今回からフレームをデビュー当時のものに戻した。それがいい方向に向いてくれれば」
関東勢を追って外を伸びた城戸俊潔が2着。
「ジャンの2センターで行ければよかったけど、見てしまった。流れ込みみたいになって申し訳なかったです。伸びは悪くないと思います。前回から日程が空いていたので練習ができていました」
「(北日本勢が切るタイミングを)ワンテンポずらされたけど、落ち着いていたし、来たら出してもいいと思っていたし、冷静だった。風が強くてバンクコンディションがきつかったですね。腰の状態は安定しているので、これが続けば。合宿の成果が出たと思えば。今回からフレームをデビュー当時のものに戻した。それがいい方向に向いてくれれば」
関東勢を追って外を伸びた城戸俊潔が2着。
「ジャンの2センターで行ければよかったけど、見てしまった。流れ込みみたいになって申し訳なかったです。伸びは悪くないと思います。前回から日程が空いていたので練習ができていました」
<6R>

大石崇晴選手
後ろ攻めから大石崇晴(写真)が上昇するが、一戸康宏が赤板過ぎに突っ張って出させない。一戸が中バンクに上がって大石をけん制していると、空いた内を佐伯亮輔が進出し、佐伯ライン3車が打鍾前に主導権を握る。大石は7番手で構えてラスト一周。4番手の一戸が2コーナーから持ち出すが、進みは今ひとつで、2番手外で失速。ためた大石は、バック過ぎから加速していくと、まくり追い込んでゴール前で前団をとらえた。
「押さえにいったら、一戸さんが突っ張る感じがあったんで、そこは想定内で落ち着いていられました。ただ、立て直しが遅れて、仕掛けがワンテンポズレてしまったんで、後ろには迷惑をかけてしまいました。バンクコンディション的に、先行はそこまで掛かり切る感じじゃないと思ってたんで、自分が踏んでどこまでいけるかだなと。踏み出しは良かったけど、あそこまで届くとは思ってなかったです。1着を取れてるんで、まずは良いのかなと思うけど、セッティングを修正したいところがある」
佐伯亮輔の先行をゴール前で交わした児玉慎一郎が2着。地元の支部長が、初日をクリアした。
「前回がボロボロだったし、調子が良いのにあんな状態だったから、今回も厳しいかなと思ってた。でも、前と後ろが頑張ってくれたおかげで良い着が取れました。(佐伯は)1センターで内に行ったと思うんだけど、そのワンテンポ前に行って欲しいところがあって、内に行けって思ってた。それであそこの反応はできた。ただ、バックでは余裕がなかったね。1着が欲しくて早めに踏んだけど、合わされた」
「押さえにいったら、一戸さんが突っ張る感じがあったんで、そこは想定内で落ち着いていられました。ただ、立て直しが遅れて、仕掛けがワンテンポズレてしまったんで、後ろには迷惑をかけてしまいました。バンクコンディション的に、先行はそこまで掛かり切る感じじゃないと思ってたんで、自分が踏んでどこまでいけるかだなと。踏み出しは良かったけど、あそこまで届くとは思ってなかったです。1着を取れてるんで、まずは良いのかなと思うけど、セッティングを修正したいところがある」
佐伯亮輔の先行をゴール前で交わした児玉慎一郎が2着。地元の支部長が、初日をクリアした。
「前回がボロボロだったし、調子が良いのにあんな状態だったから、今回も厳しいかなと思ってた。でも、前と後ろが頑張ってくれたおかげで良い着が取れました。(佐伯は)1センターで内に行ったと思うんだけど、そのワンテンポ前に行って欲しいところがあって、内に行けって思ってた。それであそこの反応はできた。ただ、バックでは余裕がなかったね。1着が欲しくて早めに踏んだけど、合わされた」
<7R>
鈴木輝大が赤板で切ってペースを上げて、川口聖二が打鐘過ぎに叩いて先頭へ。そのまま川口が先行態勢に入り、すんなり7番手に下げた林慶次郎は、最終ホームから巻き返す。林は、山口泰生のけん制を乗り越えて最終バックを先頭で通過。松岡貴久とのゴール勝負は、押し切った林に軍配が上がった。
「後方はきついと思って、厳しかったけど無理やり仕掛けました。踏み出しは良かったけど、けん制でのみ込めないかと思った。無我夢中でした。踏み出しの感触はいいですし、前回に続いていい感じです」
ゴール前で詰め寄った松岡貴久が2着。
「(林)慶次郎が強かった。すぐに行きたかったんだろうけど、邪魔が入って行けなくて、待ってからになったんだと思う。ちぎれるかと思った」
「後方はきついと思って、厳しかったけど無理やり仕掛けました。踏み出しは良かったけど、けん制でのみ込めないかと思った。無我夢中でした。踏み出しの感触はいいですし、前回に続いていい感じです」
ゴール前で詰め寄った松岡貴久が2着。
「(林)慶次郎が強かった。すぐに行きたかったんだろうけど、邪魔が入って行けなくて、待ってからになったんだと思う。ちぎれるかと思った」
<8R>
切って、切っての流れで、久米康平は、赤板2コーナー過ぎに金子哲大を押さえて先頭に立つ。久米が流し気味でいると、8番手から金ヶ江勇気がカマシを放つ。金ヶ江ラインを簗田一輝が追いかけて、内で被った久米は、2番手の原井博斗に飛び付く。久米が原井をさばこうと、4コーナーで押し上げると、空いた内のコースを福島武士が俊敏に踏み込む。福島は、直線で鋭く伸びて混戦を抜け出し、地元記念で1着スタートを決めた。
「(久米は)いつも前々に攻めてくれるし、どんな展開になっても信頼してました。連係も多いんで。先行するにしては、距離が長いし、(九州勢を受けて)3番手でも良かったし、併走になるなら一個前のところでっていう判断も申し分なかったと思います。外はもう間に合わないし、コースが空いたんで、久米君に後輪が引っかからないようにだけ気を付けてコースを踏んだ。みんな脚を使っていたし、自分のスピードはそんなに出ていないと思いますよ。一走して(気持ちの面で)楽になった感じはあります」
中四国ライン3番手の富弥昭が、福島に続いて2着。
「さすがS級だなってレースの流れだった。風もあるし、久米君も押さえてガンガン行くタイプじゃない。さすがにあの位置ではもう引けないし、自分は前の2人に任せていたんで。今の(福島)武士は、どこからでも突っ込めるし、4コーナーで抜け出してくれたんで、付いていけた。この歳でS級を走れてることが嬉しいし、感謝の気持ちを持って走りたい」
「(久米は)いつも前々に攻めてくれるし、どんな展開になっても信頼してました。連係も多いんで。先行するにしては、距離が長いし、(九州勢を受けて)3番手でも良かったし、併走になるなら一個前のところでっていう判断も申し分なかったと思います。外はもう間に合わないし、コースが空いたんで、久米君に後輪が引っかからないようにだけ気を付けてコースを踏んだ。みんな脚を使っていたし、自分のスピードはそんなに出ていないと思いますよ。一走して(気持ちの面で)楽になった感じはあります」
中四国ライン3番手の富弥昭が、福島に続いて2着。
「さすがS級だなってレースの流れだった。風もあるし、久米君も押さえてガンガン行くタイプじゃない。さすがにあの位置ではもう引けないし、自分は前の2人に任せていたんで。今の(福島)武士は、どこからでも突っ込めるし、4コーナーで抜け出してくれたんで、付いていけた。この歳でS級を走れてることが嬉しいし、感謝の気持ちを持って走りたい」
<9R>

吉田有希選手
後ろ攻めからジワリと押さえた畝木聖を、前受けの磯島成介が赤板で突っ張る。畝木が抵抗して隊列がもつれ、緩んだタイミングを逃さずに吉田有希(写真)が打鐘目掛けて仕掛ける。ライン3車できれいに出切って、吉田は力強く駆けていく。磯島も、畝木も、最終バックを過ぎても動けず、完全にレースを支配した吉田が、末良く逃げ切った。
「(初手の)並びでいい流れがきていると思いました。レースが見えていたし、落ち着いて、仕掛け所をミスらないようにと。こうなったらいいなという展開になりましたね。(別線は)踏み合った分、流してもすかさずの巻き返しはないなと思って、要所で踏んで。バックから踏み直した時に影が見えなかったので、いい形で4コーナーを回れると思った。久しぶりに先行して脚にこなかったし楽に駆けられた。昨日(前検日)、今日と自転車をいじってマッチしていますね。2日目に崩れて終わることが多いので、気持ちの準備をしたい」
4コーナーを番手で回った諸橋愛だが、直線で一杯。磯島マークから内を踏んだ星野洋輝が2着に入った。
「スタートがけん制になっていたけど、出てしまっていたのでしょうがなくという感じでした。前になってしまったので、あとは(磯島)成介さんのセンスにお任せして。(直線は伸びたが)重馬場だったんで、自分が伸びたというより、前がタレてきたんだと思います。感触は悪くないけど、自力を出していない時はよくわからないですね」
「(初手の)並びでいい流れがきていると思いました。レースが見えていたし、落ち着いて、仕掛け所をミスらないようにと。こうなったらいいなという展開になりましたね。(別線は)踏み合った分、流してもすかさずの巻き返しはないなと思って、要所で踏んで。バックから踏み直した時に影が見えなかったので、いい形で4コーナーを回れると思った。久しぶりに先行して脚にこなかったし楽に駆けられた。昨日(前検日)、今日と自転車をいじってマッチしていますね。2日目に崩れて終わることが多いので、気持ちの準備をしたい」
4コーナーを番手で回った諸橋愛だが、直線で一杯。磯島マークから内を踏んだ星野洋輝が2着に入った。
「スタートがけん制になっていたけど、出てしまっていたのでしょうがなくという感じでした。前になってしまったので、あとは(磯島)成介さんのセンスにお任せして。(直線は伸びたが)重馬場だったんで、自分が伸びたというより、前がタレてきたんだと思います。感触は悪くないけど、自力を出していない時はよくわからないですね」
<10R>

伊藤旭選手
阿部架惟都が、赤板で勢いよく押さえて、受けた伊藤旭(写真)は4番手を確保。田中大我は、動かずに一旦7番手で構える。阿部が、打鐘付近から踏み上げてペースを上げるなか、田中は2センターから一気に仕掛ける。栗山俊介は踏み出しに遅れ気味で、田中の仕掛けに最終ホームで反応した伊藤が追いかける。伊藤は、田中に追いつきざまにそのまま仕掛けて、バックで先頭に立ち、押し切った。
「中団から田中さんが切りに来たら突っ張って、阿部さんが来たら落ち着いて出させてって思ってた。阿部さんがピッチを上げてたし、出させる気はないんだなと思ったんで、中団を取り切ってから仕掛けようと思った。ホームで踏み込んだ時に、田中さんのダッシュがすごくて、一番出させちゃいけないところで出られてしまった。スイッチして、詰まった勢いでいこうと思ったし、バックはそのイメージで行けました」
中本匠栄は栗山とからんで伊藤を追えない。田中大我は伊藤にまくられたものの2着に踏ん張った。
「中団からでも、下げてからあれぐらいのタイミングで仕掛けようと思ってたし、自分なりには最高の動きができた。(仕掛けたところは)もう自分の距離だったし、もうちょっと遅かったら伊藤君に先まくりを食らってた。出られさえすればなんとかなると思ってたし、状態も良いと思います」
「中団から田中さんが切りに来たら突っ張って、阿部さんが来たら落ち着いて出させてって思ってた。阿部さんがピッチを上げてたし、出させる気はないんだなと思ったんで、中団を取り切ってから仕掛けようと思った。ホームで踏み込んだ時に、田中さんのダッシュがすごくて、一番出させちゃいけないところで出られてしまった。スイッチして、詰まった勢いでいこうと思ったし、バックはそのイメージで行けました」
中本匠栄は栗山とからんで伊藤を追えない。田中大我は伊藤にまくられたものの2着に踏ん張った。
「中団からでも、下げてからあれぐらいのタイミングで仕掛けようと思ってたし、自分なりには最高の動きができた。(仕掛けたところは)もう自分の距離だったし、もうちょっと遅かったら伊藤君に先まくりを食らってた。出られさえすればなんとかなると思ってたし、状態も良いと思います」
<11R>
石原颯が後ろ攻めから動き出すと、4番手の齋藤雄行も合わせて動いて石原をけん制。先頭の片折亮太も、誘導を降ろしてペースを上げる。石原は7番手に戻って、赤板2コーナーからスパートする。打鐘2センターで先頭に立った石原は、そのままペースを落とさず先行態勢。齋藤がすかさず巻き返して2番手外まで迫るが、石原が合わせ切って最終2センターで後退。ペースをつかんだ石原が、力強く逃げ切った。
「齋藤さんが前を向いたタイミングで行けてよかった。ずっとペースで踏んでいて、バックの向かい風に合わせて踏もうと思った。片折さんに来られないペースで。踏み直しの脚が残っていてよかったですね。(吉田有希にセッティングを)出してもらって乗り方が変わったけど、いい感じ」
香川雄介が石原に続いて、地元ワンツーが決まった。
「石原が慌てることなく、行けるところで行ってくれてよかった。タイミングは、あれしかないとわかっていたので。(齋藤に)行かれるかと思ったら、バックで踏み上がっていきましたね。記念でワンツーができてうれしいですよ。石原には練習を誘ってもらったりもするので。上野(雅彦)、遠藤(拓巳)と若い子がいるから、俺も頑張りたいけど、厳しい(笑)。付いているだけでめっちゃきつかった」
「齋藤さんが前を向いたタイミングで行けてよかった。ずっとペースで踏んでいて、バックの向かい風に合わせて踏もうと思った。片折さんに来られないペースで。踏み直しの脚が残っていてよかったですね。(吉田有希にセッティングを)出してもらって乗り方が変わったけど、いい感じ」
香川雄介が石原に続いて、地元ワンツーが決まった。
「石原が慌てることなく、行けるところで行ってくれてよかった。タイミングは、あれしかないとわかっていたので。(齋藤に)行かれるかと思ったら、バックで踏み上がっていきましたね。記念でワンツーができてうれしいですよ。石原には練習を誘ってもらったりもするので。上野(雅彦)、遠藤(拓巳)と若い子がいるから、俺も頑張りたいけど、厳しい(笑)。付いているだけでめっちゃきつかった」
<12R>

河端朋之選手
伊藤颯馬が、赤板過ぎに犬伏湧也を切る。周回中に5番手から伊藤ラインに切り替えた郡司は、2コーナーから踏み上げて打鐘で先頭に立つ。新山響平は、一旦犬伏を内に封じ込め、下げさせてから3コーナーで仕掛ける。だが、郡司はすでにペースを上げており、新山を突っ張って先行する。新山と、郡司でもがき合う上を、最終2コーナーで仕掛けた犬伏がのみ込んでいく。まくり切った犬伏に、河端朋之(写真)がピタリとマーク。ゴール前は両者の一騎打ちとなり、河端が犬伏を差し切って勝利した。
「(犬伏は)新山君に入られて、下がってきちゃったんで厳しくなるかなと思った。でも、新山君が仕掛けて、踏み合いになってくれたんで展開も向きましたね。(犬伏の仕掛けは)強烈でしたね。ビリビリしたし、抜けないかなと思った。和田(真久留)君のけん制を見ながらだったけど、僕の所をもってこれる余裕のある選手はいないなと思った。犬伏君が風を切っている分、脚を削られて差せたんだと思う。自力じゃないんで調子は分からないけど、番手にしてはいっぱいいっぱいだった」
もつれる展開を豪快にまくった犬伏湧也が2着。
「新山さんが僕の前に入ったんで、仕掛けを見極めながらいければと。杉森(輝大)さんを越えて、新山さんを目標にいったんですけど、新山さんが浮いた時に登っちゃって、そこがきつかった。展開が良かっただけだけど、河端さんとワンツーで良かった。今回から新車なんですけど、それの感じが良いのかな。もう一走してみないと分からないけど、良い材料ではあると思います」
郡司の先行に乗った和田真久留は、新山を再三けん制。中四国勢には上を行かれたが、確定板入りは確保した。
「順番的に、(郡司)浩平が切って、新山が来て3番手かなと思ったけど、新山が一回落ち着いちゃった。ワンテンポ置いて来た時にはホームだったし、あそこで緩めると飛び付けないから、そのままのペースで駆けていく感じになった。自分は余裕があったけど、新山も脚があるから、もっていっても避けながら踏まれて当たれなかった。そこをサラ脚の犬伏にいかれたし、難しかった。番手から出る選択肢はなかったですし、どうしようもなかった」
「(犬伏は)新山君に入られて、下がってきちゃったんで厳しくなるかなと思った。でも、新山君が仕掛けて、踏み合いになってくれたんで展開も向きましたね。(犬伏の仕掛けは)強烈でしたね。ビリビリしたし、抜けないかなと思った。和田(真久留)君のけん制を見ながらだったけど、僕の所をもってこれる余裕のある選手はいないなと思った。犬伏君が風を切っている分、脚を削られて差せたんだと思う。自力じゃないんで調子は分からないけど、番手にしてはいっぱいいっぱいだった」
もつれる展開を豪快にまくった犬伏湧也が2着。
「新山さんが僕の前に入ったんで、仕掛けを見極めながらいければと。杉森(輝大)さんを越えて、新山さんを目標にいったんですけど、新山さんが浮いた時に登っちゃって、そこがきつかった。展開が良かっただけだけど、河端さんとワンツーで良かった。今回から新車なんですけど、それの感じが良いのかな。もう一走してみないと分からないけど、良い材料ではあると思います」
郡司の先行に乗った和田真久留は、新山を再三けん制。中四国勢には上を行かれたが、確定板入りは確保した。
「順番的に、(郡司)浩平が切って、新山が来て3番手かなと思ったけど、新山が一回落ち着いちゃった。ワンテンポ置いて来た時にはホームだったし、あそこで緩めると飛び付けないから、そのままのペースで駆けていく感じになった。自分は余裕があったけど、新山も脚があるから、もっていっても避けながら踏まれて当たれなかった。そこをサラ脚の犬伏にいかれたし、難しかった。番手から出る選択肢はなかったですし、どうしようもなかった」