『高松競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:6月16日


 高松競輪場開設57周年記念「玉藻杯争覇戦」が今日から開幕した。青空の広がる絶好のバンクコンディションの中、激しいバトルが展開。メインの特選3個レースでは荒井崇博、伏見俊昭、渡部哲男がそれぞれ白星スタート。明日の優秀競走「チータカカップ」に進出する9名が決定した。
 バンク内では競輪学校92期生、地元香川県登録の新人選手紹介や、競輪選手にチャレンジ! 「がんばれ! ド素人アスリート」が行われ、開催を盛り上げた。明日は第20回共同通信社杯競輪の開催キャンペーンのために京都から「舞妓」さんがやってきます。ぜひ、高松競輪場にご来場ください。



<3R>
 3レースは井山和裕が中団キープからまくって快勝。マークの工正信とワンツーを決めた。
「工さんに前を任されたので、気合が入りました。すんなり中団が取れて展開が向きましたね。出脚は良かったけど、粘りは不満です。2場所前から追い込み用のフレームに変えたんですが、中四国は先行型が少ないし、まくれる脚は残しておきたい」


<6R>

東口善朋選手
東口善朋選手
   6レースの選抜戦は久富武の番手にはまった東口善朋(写真)が直線鋭く追い込んだ。
 「(渡辺)一貴さんと安福(洋一)さんに任されたし、前検日からすごい緊張していました。とにかく前々に踏もうと考えていたんですが、いい展開になりました。最後は脚が一杯だったけど、責任を果たせてホットしています」
 カマシ先行で3着に粘った久富武の動きも上々。
 「自分のタイミングで仕掛けられなかった。でも、バンクは軽かったし、踏んだ感じも悪くない。明日はもっと良くなると思います」


<7R>

海田和裕選手
海田和裕選手
   7レースは川島聖隆と坂本亮馬が激しくもがき合う展開に。海田和裕(写真)が大外を豪快にまくり切り、一番人気に応えた。
 「踏み合いを見てから仕掛けました。前回の宇都宮記念はギヤを一枚上げ、今回はまた元に戻したんですが、やっぱり踏んだ感覚がちょっと違いますね。でも、1着だし、状態は悪くないと思います」
 2着にはマークの渡辺健がきっちり流れ込んだ。
 「前回の落車で肋骨を痛めたんですが、昨日辺りから痛みも感じなくなったんですよ。練習も直前は長い距離をもがけるようになった。出脚で少し踏み遅れそうになったけど、しっかり付いていけて良かった」


<8R>

古原勝己選手
古原勝己選手
   8レースは藤田竜矢の先行を稲川翔が力強くまくり切り、番手絶好の展開から古原勝己(写真)が抜け出した。
 「(稲川が)強引な仕掛けではなく、流れに沿って仕掛けてくれたから追走が楽だった。今日はただ付いていっただけ。でも、久々に勝ち星を挙げることができて嬉しかった」
 直線で力尽きて4着となった稲川翔だが、スピードは光っていた。
 「ちょっと厳しいタイミングだと思ったけど、何とか出切れて良かったです。最後は一杯だったけど、力は全て出し切りました」


<9R>
加倉正義選手
加倉正義選手
   9レースの特選は荒井崇博が先行。強靭な末の粘りを発揮して押し切り、ライン三車で上位独占を果たした。
 「(加倉)正義さんに前だけ取ってもらい、作戦は特に考えていなかった。緩んだところで行かないと後ろの人にも悪いですからね。今は状態がいいし、流れもかみ合っている。ライン3人で決まって良かった」
 2着の加倉正義(写真)は不満顔。
 「今日は自分にがっかりしました。この展開で抜けないのはダメですよね。自分の調子が思った以上に悪いのかな。脚的にはこの後の3日間で変わることがないと思うので、自転車のセッティングをいじってみました。これがいい方に出てくれれば…」
 4着の村上義弘は腰痛で欠場となった。
 「前検日から少し違和感があったんですが、レース後に痛みが出たので、大事を取って欠場します」


<10R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   10レースは五十嵐力と三宅達也の主導権争いをバックから伏見俊昭(写真)が一気にまくって決着。当所記念三連覇に向け、順調なスタートを切った。
 「出切るまでに結構時間がかかりましたね。やっぱりアジアカップの疲れが少し残っている感じですが、一走すれば違ってくるはず。うまく疲れが取れれば、明日からはもっといいレースができると思います」
 2着の紺野哲也もホッとした表情を見せる。
 「危なく離れそうになったけど、付いていけて良かった。伏見は仕上がってますね。今日は本当に苦しかった」


<11R>
手島慶介選手
手島慶介選手
   最終11レースを制したのは渡部哲男。園田匠後位から番手まくりを放ち、群馬勢の追撃を何とか振り切った。
 「園田が良く頑張ってくれた。もうちょっと番手で休みたかったけど、矢口(啓一郎)が早めに来たので、出て行くしかなかった。矢口が番手に入ったのは分かったけど、うまく自分のペースで踏めました。状態も悪くないと思います」
 矢口啓一郎マークから手島慶介(写真)が2着に突っ込んだ。
 「矢口にはいつも前で頑張ってもらっているし、番手に入れてあげるのは当然です。作戦は特になかったけど、結果的にいい形になりました。落車明けだし、本調子とは言えないけど、その分は気持ちでカバーしていきたい」
 矢口啓一郎も3着で優秀競走に進出し、上機嫌でレースを振り返る。
 「手島さんが番手に入れてくれましたからね。山田(裕仁)さんが見えて仕掛けようと思ったが、脚が一杯でした。首から上はすごい余裕があったんですけどね。今日はちょっと身体が重たかったけど、勝ち上がれて良かったです」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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