『高松競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:6月17日


 高松競輪場開設57周年記念「玉藻杯争覇戦」は本日が大会2日目。優秀競走をメインに、二次予選A、Bの合わせて計6個レースで準決勝進出を巡り、激しい勝ち上がり戦が展開された。コマ切れ戦となった優秀競走の「チータカカップ」は渡部哲男が三番手からまくって快勝した。
  いよいよ明日は優出への最終関門となる準決勝が行われる。実力者が勝ち上がり、好レースが期待できそう。明日18日も場内ではいろいろなファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、本場に足をお運びください。



<5R>

田中弘章選手
田中弘章選手
   二次予選最初の5レースを勝ったのは田中弘章(写真)。田中誠のまくりをゴール前できっちり捕らえた。
  「(田中)誠は練習でも長い距離を踏めるし、信頼して任せていました。最後は彼もきつかったみたいで、何とか差すことができました。自分も2番(小沼良)にからまれて楽な展開ではなかった。明日は一流選手と対戦できるので楽しみです」
  2着の田中誠も笑顔が絶えない。
  「隊列が短くなり、安心してまくりに行けましたが、結構きつかったです。川島(聖隆)さんの後ろが競りじゃなかったら、不発でしたね。記念の準決勝は初めて。みんな強いので、相当な覚悟で臨まないと勝負にならないでしょう」


<6R>

 6レースは湊聖二が先行。家田真宏が内からタイミング良く追い上げて番手を奪い、その後位を回った安福洋一が直線最内を強襲した。
  「初日はサドルの位置が合ってなかった。セッティングを少しいじったら、今日は車が良く進んでくれた」
  番手を奪った家田真宏は3着。
  「鳥生(知八)君には悪いと思ったけど、内が空いていたので、行かせてもらいました。いいメンバーだし、前々に踏むことを心がけていたけど、それがいい結果につながりました」


<7R>

坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   7レースは西村豊の逃げを坂本亮馬(写真)が力強くまくり切った。
  「作戦通りだったし、昨日よりもリラックスして走れました。記念はやっぱり相性がいいですね。結構抵抗されたけど、余裕はあったし、出切ってからの粘りも良かったです」
  神開将暢がきっちり2着に流れ込んだ。
  「考えていた通りの展開。坂本は練習でめちゃくちゃ強いし、出切れると思っていました。差せなかったけど、最後の伸びは悪くなかったし、調子は問題ないですね」


<8R>

五十嵐力選手
五十嵐力選手
   8レースの二次予選Aは最終3コーナーで3人が落車。これを上手く避けた五十嵐力(写真)が先頭でゴールを駆け抜けた。
  「ライン2車の久冨(武)さんがあんなに早く仕掛けてくるとは思わなかった。どうするか迷ったけど、出させて中団に入りました。落車がなければ今日は全然ダメでしたね。明日は自分のレースをして力を出し切りたい」
  最終2センターで内を突いた鈴木幸紀が五十嵐に続いて2着に入った。
  「厳しい展開だったけど、レースは見えていたし、落ち着いて走れました。昨日も落車に巻き込まれそうになったけど、連日上手く凌げていますね」


<9R>
萩原孝之選手
萩原孝之選手
   9レースは山田裕仁が先行する意外な展開に。この三番手を確保した萩原孝之(写真)が三宅達也に合わせてバックからまくり、高配当を演出した。
  「望月(永悟)さんのアシストで、三番手に入れたのが大きかったです。昨日は重く感じたので、ちょっと心配だったけど、思った以上に車が出てくれました」
  香川雄介が萩原後位に俊敏に切り替えて2着。地元の意地を見せた。
  「昨日はしんどいレースだったけど、今日は楽だったし、レースの流れも良く見えていた。達也も6着に入れてホッとしました。直線は前を抜けると思ったけど、萩原が強かったね」


<10R>
山口富生選手
山口富生選手
   10レースは海田和裕がタイミング良く主導権奪取。番手絶好の山口富生(写真)が鋭く抜け出し、久々の勝ち星を挙げた。
  「こういう展開の時はしっかり勝っておかないとね。でも、もう少し海田を残したかった。後ろが清水(広幸)さんならもうちょっと待ってから踏めたけど、まくり脚のある東口(善朋)に入られてしまったので、その余裕がなかった」
  大井啓世が東口マークから2着に突っ込んだ。
  「東口が頑張ってくれたお陰。反応は悪くないけど、身体が全然付いてきてくれない。いつも準記念の時は2日目ぐらいから疲れが取れて良くなるので、明日はそれに期待したい」
  逃げて5着の海田和裕は「ライン3人だったし、今日は先行しか考えていなかった。駆けた感じも悪くないし、明日も頑張ります」と納得の表情。


<11R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   最終11レースの「チータカカップ」を制したのは渡部哲男(写真)だった。矢口啓一郎の逃げを三番手からまくり切り、連勝を飾った。
  「このメンバーで後ろに置かれたら話にならないし、三番手を取ろうと思っていました。かぶるのも嫌なので、少し早めに仕掛けたけど、スピードの乗りも悪くなかったと思います。でも、切り替えてあそこまで迫ってくる手島(慶介)さんはやっぱり強い」
  2着の手島慶介は「矢口がいい感じで駆けてくれたけど、渡部のスピードが違いましたね。真後ろから来られたし、止められなかった。今日は精一杯のレースができたし、脚の感じも悪くない」。
  人気の荒井崇博はまくり届かず3着。
  「打鐘で突っ張って脚を使いましたからね。その分車が進まなかった。(渡部)哲男の位置が欲しかったけど、今日は仕方がないですね」
  一方、見せ場なく終わった伏見俊昭は「脚を使って位置を取ろうと思ったが…。明日は気持ちを切り替えて頑張ります」と気を取り直していた。

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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