 雨谷一樹選手 |
オープニングレースは関東ラインで上位独占が決まった。レースは先行した保科千春の番手に雨谷一樹が飛び付く意外な展開。雨谷との連結が外れた大澤雄大だが、最終2センターで空いた内を突いて鋭く追い込んだ。 「雨谷君に離れてはダメですね。緩んだ状態からのダッシュで付いていけなかった。あれでは後ろにも迷惑をかけてしまう。自分の1着よりも結果的にラインのみんなで勝ち上がれたのが良かった。これで気持ち的に楽になりますね。最近は調子が悪かったんですが、セッティングが出て良くなりました」 荒澤貴史を飛ばして保科の番手を奪った雨谷一樹（写真）は2着。普段と一味違った走りで周囲を驚かせた。 「先行するつもりだったんですけどね。早めに来られて番手に入ったと思ったら、（荒澤が）来たので、もうそこは引けないと思いました。番手で粘ったのは初めてですね。こういうのもやって幅を広げていければ。基本はもちろん先行、まくりですけどね。時差ボケでまだぼんやりしているけど、少しずつ良くなってくると思います」 |
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| 篠原龍馬は打鐘前から仕掛けて主導権。斬って中団を確保した吉田裕全が最終2コーナーからひとまくり。関東ラインを上位独占に導いた。 「中団は絶対に取ろうと思ってました。詰まったところですかさず行けました。踏み込んだ瞬間に車が出たので、これは大丈夫かなと。恵まれましたね。風が強いのは得意だし、みんなが嫌がるコンディションの方がいい。1着が何よりの薬だし、ラインで決まって良かったです」 河野通孝が完璧マークで2着に流れ込んだ。 「自力型の中で吉田君が一番強いですからね。踏み出しがそんなに良くなかったので大丈夫かなって思ったけど、そこから伸びていった。付いている分には余裕があったんですが、抜けなかったですね。1班の点数を取るにはあと1点は上げないといけないし、準決までいきたい」 |
| 打鐘過ぎに先行態勢に入った志村龍己を佐藤一伸が強引に叩いて出る。志村が番手に飛び付いて前団がもつれたところを中野彰人が豪快にまくり切った。 「前は取らされた感じですね。突っ張ろうか迷ったし、レース運びが中途半端だった。展開は向いたけど、脚にも気持ちにも余裕がなかった」 澤田義和は懸命に食い下がり、近畿ワンツー決着となった。 「展開が向いたし、中野が強かったですね。イメージ的には抜ける感じだったけど、交わせなかった。落車明けでちょっと力が入らなかったですね。修正します」 |
| 鈴木裕が打鐘前から果敢に逃げて、一列棒状の流れ。番手絶好となった石毛克幸がきっちり勝機をものにした。 「前のおかげですね。自分は何もしていない。もっと踏み合いになると思っていたけど、打鐘からけっこういい感じで踏んでいたので、これじゃあ巻き返して来れないだろうなと。こんな展開はあまりないですね。勝てて良かったです」 後方7番手から好回転でまくり上げた中井太祐は2着まで。 「ちょっと前を見すぎてしまいましたね。いい意味で余裕はありました。久しぶりのレースだったけど、踏めていたと思います。脚は大丈夫ですね」 強風の中で長い距離を踏んだ鈴木裕は4着で二次予選に進出。 「近畿勢を出させたら厳しいですからね。ベストな駆け方だったと思うけど、風がきつかった。それにしても弱すぎですね。脚がない」 |
 小原太樹選手 |
打鐘で主導権を握った地元の四国勢に目標のない岡田雅之が続くが、小原太樹（写真）は四国3車を受けて岡田と4番手勝負。4コーナーで踏み勝ち好位を確保すると、最終2コーナーから鮮やかにまくって1着。 「申し訳ないけど、もうあそこは引けないと思った。（四国勢は）番手まくりもあると思った。でも（最終）2コーナーでは行く感じもなかったし。もう（自分が）行かなきゃって。踏んだ感じは悪くなかったですね」 同門の戸田康平が果敢に風を切って出るも、原誠宏は小原のまくりを止め切れず、切り替えての2着がいっぱい。 「（小原の）スピードが良かったですね。パッと見たらもう前に差し込まれていた。自分の技術をもっと磨かないといけない。脚の感じは悪くないですけど、あんだけ戸田君が行ってくれたんで。（二次予選は）戸田君の分まで頑張らないと」 |
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| 赤板を過ぎて先頭に立った竹田慎一が、先行態勢を取って出る。2コーナーから金澤竜二が竹田に襲いかかって、打鐘では両者の踏み合い。じっくりと脚を溜めた人気の藤田竜矢は、最終ホーム過ぎから徐々に踏み出してまくり圧勝。好展開をものにした。 「（最終ホームは）金澤君が追いつくかなと思ってたら、追いつかない感じだったんで自分で踏んでいった。あの展開だったら（まくり切って）当たり前くらいだし、脚の感じはわからないですね。まぁ、絶好調とはいえないですけど。しっかりしたレースをって思っていたんで、（ラインの3人が勝ち上がれて）良かったです」 藤田に懸命に食らい付いた小宮剛は、直線の入り口で力尽きたものの藤田から2車身離されての2着をキープした。 「あれがいっぱいです。あれで（最初から）離れちゃダメでしたけど、なんとか付いていけたし。これから徐々に（上向いてくれば）ですね」 |
 森山智徳選手 |
倉野隆太郎の先行を森山智徳（写真）が中団から鮮やかにまくって快勝。久々の予選突破に笑顔が絶えない。 「落ち着いて走れました。（倉野を）出させて早めに行けばチャンスはあるかなって。バックでこれは大丈夫だと思いました。あとは（松本大地に）交わされるかどうか。初日を突破できたのはでかい。やっと呪縛が解けました」 後方7番手に置かれた人気の及川裕奨は3着に入るのが精いっぱいだった。 「4番（森山）がけっこう冷静だったし、強かったですね。前が先にまくる展開になって脚に刺激が入らなかった。スピードの上がり具合も足りなかったですね」 |
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 望月裕一郎選手 |
吉田茂生が打鐘過ぎから先行。中団からまくった東龍之介を望月裕一郎（写真）が直線で鋭く差し切った。 「東君は迷いながら走っていた感じだけど、自在性もあるんで安心して付いてました。行くところをしっかり行ってくれたし、恵まれましたね。脚には余裕がありました。調子はいいですね」 東龍之介は2着の結果にも不満の表情。レース組み立てを反省しきり。 「ちょっと中途半端なレースになってしまった。瞬時の判断をもっと素早くするのが今の課題。もうちょっとスムーズに自力を出したかったですね。弱気の虫が出てしまった」 |
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| 山田義彦が後方7番手から豪快にまくって完勝。同型相手にパワーの違いを見せつけた。 「組み立ては最悪でしたね。久々に後手を踏んでしまい、後ろに迷惑をかけてしまった。自分だけ届くレースになってしまった。反省ばかりですね。でも、あの展開で1着を取れたから悪くない。明日も組み立てを良くすれば戦えると思います」 桑原亮は中団から先まくり。先制した南関勢を捕らえて2着に入った。 「山田君の先行なら飛び付きも考えていたけど、あの展開なら中団ですね。まくり切ってしまえば、山田君にその上を行かれても4着までには入れますから。最後まで踏み切れたし、状態はいいと思います」 |
 宗景祐樹選手 |
原田研太朗が打鐘から先行。上原龍との中団争いを制した金子貴志が最終バックから力強くまくって快勝した。 「上原に行ってほしかったけど、原田もけっこう踏んでましたからね。3コーナーで合っちゃったと思ったんですが、下りまで我慢できました。1着が取れているし、練習の成果は出ていますね。気持ち的にもすごくいい。明日からも一戦一戦しっかり頑張ります」 宗景祐樹（写真）は目標の上原が不発の展開から最終バックで内を決めて金子の後位にスイッチ。そのまま前を懸命に追って2着をキープした。 「原田君はうまくペースで駆けていたし、ホームで行っても合わされていたかもしれない。金子君がいい目標になりました。バックで一瞬、休めたし、あとは付いていくだけでした」 宗景を追った土屋裕二が3着に流れ込み、優秀戦進出を決めた。 「宗景がすごい調子いいですね。金子の後ろを決めて付いていくんだから。自分はただ付いていっただけだけど、レースは見えていた。3コーナーも踏み勝ってしのげた。流れがいいですね」 先行した原田研太朗は6着。二次予選から仕切り直す。 「上原（龍）さんが来ると思ってけっこう踏んだんですが、落ち着いて駆けられたと思います。でも、フレームを換えてちょっと重く感じました」 |
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 池田憲昭選手 |
芦澤辰弘が打鐘前からハイペースで飛ばしていく。この4番手をすんなり確保した阿竹智史が最終2コーナーからひとまくり。これに乗った池田憲昭（写真）が鋭く差し切り、地元記念で幸先の良いスタートを切った。 「阿竹が頑張ってくれました。あいつが行くところでしっかり行ってくれたので、自分もバックを踏むところがなかった。頼もしいですね。地元だけど気負いもなく、集中して走れた。新車もいい感じで車が出ていたと思う」 快速まくりを決めた阿竹智史が2着。90期同期でワンツー決着となった。 「落ち着いて走れました。すんなりの4番手だからね。もっとごちゃつくかと思ったけど、あそこまで前が踏んだし、勝手に詰まって踏んでいけた。記念の初日はなぜか成績がいいんですよ」 人気の浅井康太は四国コンビを追う形で踏み上げていったが、前の2人は交わせなかった。 「ローラーの時から身体が動かなかった。寒さの影響もあったと思う。バランスが戻れば脚も勝手に回ってくるはず。決勝に向けて仕上げていきたい」 |
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 山田英明選手 |
ファンの圧倒的な支持を集めた関東コンビが敗れる波乱の決着。山田英明（写真）が後方8番手から抜群のスピードでまくって金星を挙げた。 「武田さんが前でもがき合って、僕のまくりが生きた感じですね。まくれたのはタマタマでしょう。でも、思いのほか車は伸びましたね。競輪祭を意識してやっていたし、その成果が出ました。四国の競輪場は相性がいい」 友定祐己が最終2センターから外を鋭く踏み込んで2着に強襲した。 「黒田（淳）のおかげですね。よう頑張ってくれた。1人だけ脚を使っていなかったし、車はスッと出た。周りに比べて伸びていたと思う。武田さんを交わせるとは思わなかった」 3番手外併走の態勢からまくった武田豊樹は3着で辛くも優秀戦に進出。別線の抵抗に予想以上に苦戦した。 「（3番手の黒田が）若干、遅れていたから。あれなら（前まで）行った方が楽だった。あそこは難しいところですね。すごい脚を使いました。（状態は）悪くないと思います」 |
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