『観音寺競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:10月2日


 観音寺競輪開設59周年記念「ことひき賞争奪戦」は二日目を迎えた。優勝候補の一角、木暮安由が7着となり、二次予選で早々と戦線離脱したものの、SS班の石丸寛之やシードの「ちょうさ賞」出走組は無事にレースを終え、準決勝へ駒を進めた。
  なお、本場ではファンサービスイベントが予定されております。まず、最終日まで先着100名様に「オリジナルグッズ」をプレゼント。また、「はずれても好きな人」はずれ車券抽選会(5000円で1回抽選、各日1000名まで)が行われます。また、明日3日(土)はLOVE9によるミニライブ「爽やか競輪ガールズ LOVE9」(6,11R発売中)、赤澤佳美&LOVE9実演予想「私が教えてあげる」が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。



<5R>
 須賀和彦と岡本大嗣で踏み合ったところを、外山三平がバックからひとまくりし、準決勝A進出を決めた。
  「ホームで引き切っていないうちに岡本君がカマしていったんでヤバいと思った。出切られてしまったら苦しかったですね。でも、自分も引いてすぐに巻き返せたし、前に追い付く勢いで巧くスピードに乗れました。最後もしっかりと踏み切れていた。ようやく調子と流れが噛み合ってきましたね」


<6R>
阿竹智史選手阿竹智史選手
中村美千隆選手中村美千隆選手
   中団を取った阿竹智史(写真)が、逃げた金野俊秋を力強くまくって1着を手にした。
「ジャンで内をすくわれたのは誤算だったね。ホームからカマして出たけど、前がもう踏んでいたから中団を取りにいきました。単独になって自分のタイミングでいけたけど、今日は展開が良かったですね。準決Aははじめてで嬉しいですね」
中団を奪われた中村美千隆(写真)だったが、阿竹智史を追いかけるラッキーな展開となり2着に入った。
「中団を取られてしまったけど、脚に余裕はありましたよ。阿竹を追う展開になったけど、ピッタリと付いていると榊枝が張ったときに阿竹と一緒に止まってしまうんで、外にはずして踏んで行きました。2着に入ったけど、後ろに迷惑をかけてしまった」
金野俊秋はまくられて8着。2つめ目の金星とはならなかった。
「弱いですね。でも、力を出し切ったし次につがるレースになりました」


<7R>
中野彰人選手
中野彰人選手
   中野彰人(写真)がジャン過ぎからカマし、堂々と先行逃げ切り勝ちを収めた。
  「記念初勝利。しかも、勝ち上がりで決められたのは嬉しいですね。高瀬さんが前を押さえたときに、思った以上に踏んでいたんで、仕掛けるタイミングだけは逃さないように注意していました。出切ってからは1着が取れるようにバックからペースに入れました。脚余裕はなかったけど、思った展開に運べているし力を出し切れている。明日はすごいメンバーになるけど頑張ります」
  南部健次郎―守田秀昭が続き、ラインの並んだ順でワン・ツー・スリー。中野とは練習仲間でもある南部健次郎は「中野君は強い。中野君は気持ちで走るタイプだから、練習よりも競走の方が強い。走る前に良い顔をしていたから、今日はやれるなと。ラインで決まってよかったよ」とホッと胸をなでおろす。
  守田秀昭も中野の強さに脱帽した様子。
  「強かったよ。早めに追い込めばいけたかもしれないけど、踏み出しがすごかったし、あそこで脚を使ってしまった。最後は内を空けるとすくわれるとおしまいだし、そこだけはしっかりと閉めました」



<8R>
中村浩士選手
中村浩士選手
   前記のように、8レースは木暮安由がまさかの脱落を喫した。レースは大西祐が抵抗する木暮安由を強引に叩いて先行。大西の後位から友定祐己―筒井敦史で追い込みをかけるが、外を中村浩士(写真)が強襲し1着をさらった。
  「田中(孝彦)君がジャンで突っ張られてから、内をキメて切り替えるか迷ったけど、田中君は頑張ってくれたたし、ギリギリまで待ってから最後に自分で踏みました。あの展開から伸びたんで調子は良いと思います」
  友定、筒井は2着同着。友定祐己は「大西が頑張ってくれたね。あと1/4車輪前に出ていればペースでかけられたんだけどね。(木暮に抵抗され)苦しいなかをよく踏んでくれた。自分も前に踏まないと頑張ってくれた大西にも悪いからね。最後は前に踏ませてもらいました」


<9R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
    石川雅望の三番手を取った佐々木則幸(写真)が、後方の北津留翼の反撃に合わせて先まくりを決めて快勝した。
  「8番(石川)が行く気満々だったから、中団を取ってあとは北津留のまくりがいつ来るのかを注意してました。昨日は少し重たい感じがしたけど、感じは悪くなかったし、引っ掛かりが欲しかったからギアを(3.69に)上げました。でも、今日は中団を取れたことに尽きるね」
  香川雄介は佐々木を交わせず。
  「ノリはどこまでも行ってしまう感じだった。キツかったね。ノリと一緒のときはいつも(決まり手が)マークばっかり」
  石川雅望に乗り、遠澤健二が3着に入る。
  「2車で先行したから無理かなと思ったけどね。真後ろから早めにきたけど、石川君も頑張っているからね。番手に飛び付けばいいのか、三番手を退かせばいいのかが難しかったですね」


<10R>
吉永好宏選手
吉永好宏選手
   石丸寛之がSS班の意地を見せた。牛山貴広の四番手を取ると、早めに仕掛けてまくり切った。最後は吉永好宏(写真)がゴール寸前で交わして1着。
  「自分達が中団を取ったら、中村(一将)がすぐに来るだろうから、石丸も早めに行ってくれたね。今日は3.71では石丸の走りに対応できないから86に上げました。それも差せた要因のひとつだけど、石丸も中団を取るのにかなり脚を使ったからね」
  昨日は5着に敗れたものの、SS班の石丸寛之は今日は面目躍如たる走りを見せた。
  「もがき合いをまくる展開が理想だったんだけどね。初手で牛山と中村の二人で上がってきたら苦しかったかもね。飛び付く感じで中団を取ったし、まくるときもタイミングを取らずに無理矢理出た感じだったからすごく苦しかった。マッサージをしても体の張りが取れないし今回はしんどいね。明日は多少は良くなっていればいいけど」


<11R>
栗田雅也選手
栗田雅也選手
   「ちょうさ賞」は栗田雅也(写真)が先行一車の利を生かした。初手から坂上樹大が栗田の番手に競り込んだが、小橋正義も内を追い上げて三番手も競りとなり大渋滞。このもつれを尻目に栗田がまんまと逃げ切った。
  「後ろがどうなっているのか全く分からなかったし、今日は自分の仕事だけをしっかりとしようと思っていた。雨も降っていたけど何も気にならなかったですね。予定通り先行できたし、あとは井上君のまくりを注意してました。3コーナーでもう一回来ると思ったけど、何とか巧くいきましたね」
  井上昌己はまくり不発に終わる。
  「後閑(信一)さんが車間を空けていたし、どうするのか気になってしまった。無理矢理行った感じになったけど、それでも行けないようでは…。今回は今いちというか、ヤバイですね」
  坂上樹大が栗田の番手を奪って2着。
  「雨が降っていたし、あまり外に持っていくとあぶないからね。競りが少し長引いてしまいました」
  競り負けた栗原厚司だったが、何とか立て直して4着。大敗を免れた。
  「武井君が援護してくれたし何とか準決Aの権利を得られた。あの展開から4着だから調子は良いと思う」
  小野俊之は井上のまくりに離れたが「踏むタイミングも合わんかった。今日は自分の実力です。でも、フレームのセッティングが分かったし、明日につながると思う」と立て直しを誓う。

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved