小松島競輪場開設73周年記念「阿波おどり杯争覇戦(GIII)」は七夕の7月7日が大会2日目。メインの二次予選では3連単46万円超の特大配当も飛び出したが、松浦悠士、郡司浩平、新山響平のS班3人はそろって1着で準決に勝ち上がり、大挙出場の地元勢からも犬伏湧也、小倉竜二が勝利を収めた。8日には準決3個レースが実施され、いよいよファイナリスト9名が決定する。
記念シリーズは開催中の毎日、場内でのYouTubeLIVE「公開放送&予想会」、選手会徳島支部の物販ブース、キッチンカーなどのイベントが予定されています。小松島競輪場では、みなさまのご来場お待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

東口善朋選手
後ろ攻めから窓場千加頼が上昇すると、先頭の嵯峨昇喜郎が赤板で突っ張る。窓場が一旦車を下げてペースが落ち、久田裕也が2コーナーからカマす。窓場は東口善朋(写真)のアシストを受けて6番手。久田がハイペースで駆けるが、最終2コーナーから窓場が巻き返す。スピードの違う窓場が小川真太郎のけん制をものともせずにまくり切って、番手の東口が余裕を持って差し切った。
「外枠だったんで、後ろから押さえて前に出て、そこから考えようと思ってました。突っ張られる想定はしてなかったけど、(窓場)千加頼が良いレースをしてくれた。僕もジャンで位置を取るのに内を踏んでそこで脚を使った。踏み出しからかなり良かったし、行けるなって感じでしたね。僕は4コーナーから踏むだけでしたけど、最近はしっかり交わすことを頭に入れてやってるんで交わせて良かった」
窓場千加頼は赤板で一度突っ張られたものの、そこから立て直して快速を発揮した。
「先行選手が多かったんで、後ろから動いてみてっていうレースをしたかった。嵯峨君が突っ張ったけど、僕も前を取れればその作戦をとったと思う。僕も脚を削ったけど、赤板からしっかり脚を使わせたかったし、出し惜しみせずに走れた。バックでスピードに乗ったんで、あとは小川君だけ気を付けて。連日まくれているけど、後ろに抜かれてるんでもう50メートル、100メートル踏み直して振り切れるようになりたい」
「外枠だったんで、後ろから押さえて前に出て、そこから考えようと思ってました。突っ張られる想定はしてなかったけど、(窓場)千加頼が良いレースをしてくれた。僕もジャンで位置を取るのに内を踏んでそこで脚を使った。踏み出しからかなり良かったし、行けるなって感じでしたね。僕は4コーナーから踏むだけでしたけど、最近はしっかり交わすことを頭に入れてやってるんで交わせて良かった」
窓場千加頼は赤板で一度突っ張られたものの、そこから立て直して快速を発揮した。
「先行選手が多かったんで、後ろから動いてみてっていうレースをしたかった。嵯峨君が突っ張ったけど、僕も前を取れればその作戦をとったと思う。僕も脚を削ったけど、赤板からしっかり脚を使わせたかったし、出し惜しみせずに走れた。バックでスピードに乗ったんで、あとは小川君だけ気を付けて。連日まくれているけど、後ろに抜かれてるんでもう50メートル、100メートル踏み直して振り切れるようになりたい」
<7R>

嶋津拓弥選手
野口裕史は4番手の中島詩音の外で併走してから赤板で勢いよく切る。南関勢に続いた三谷竜生がそのまま切りに行くが、野口は突っ張って出させず、三谷は3番手に降りる。野口は徐々にペースを上げていって先行態勢。5番手から伊藤颯馬が仕掛けるが三谷のけん制で失速。三谷を外に張りながら抜け出した嶋津拓弥(写真)が1着をつかんだ。
「野口さんのおかげ。(風が強くて)野口さんが一番得意そうな(バンクの)感じだった。三谷さんが後ろに入って嫌な展開でしたね。前半で脚を削られていたし、余裕はなかった。その中でも1着を取れているので、悪くはないです」
三谷が外を踏み、内のコースを突いた山本伸一が2着。直線で三谷が金ヶ江勇気を押圧して失格したこともあり、まずはラインの仲間をおもんぱかった。
「(三谷が失格で)残念でしたね。3番手を取りにいく動きとか、勉強になりました。(伊藤に)合わせて行ってくれましたし。脚の感じはいいと思う。練習から見つめ直していい方向に出てる」
「野口さんのおかげ。(風が強くて)野口さんが一番得意そうな(バンクの)感じだった。三谷さんが後ろに入って嫌な展開でしたね。前半で脚を削られていたし、余裕はなかった。その中でも1着を取れているので、悪くはないです」
三谷が外を踏み、内のコースを突いた山本伸一が2着。直線で三谷が金ヶ江勇気を押圧して失格したこともあり、まずはラインの仲間をおもんぱかった。
「(三谷が失格で)残念でしたね。3番手を取りにいく動きとか、勉強になりました。(伊藤に)合わせて行ってくれましたし。脚の感じはいいと思う。練習から見つめ直していい方向に出てる」
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小倉竜二選手
赤板で横関裕樹が森山智徳を突っ張る。島川将貴は3番手内で山岸佳太と併走になるが、山岸が打鍾前に切りに動いたことで外が開ける。島川は関東勢を追って打鐘過ぎにすかさずスパート。打鐘4コーナーでライン3車で出切ってそのままペースを落とさずに駆けていく。別線の反撃は中団に森山が追い上げただけ。番手絶好の小倉竜二(写真)がきっちりと差し切った。
「中団から(組み立てて)一気に仕掛けるってだけで、そこまで細かくは考えてなかった。(島川が)被ることなく良いところで仕掛けてくれた。島川があれだけ駆けたらまくりは来れないでしょう。(自分は)少し出脚というか、スタンディング、ダッシュが落ちてる。ケガの影響なのか、今の実力なのかは分からないけど、嫌な感じはないです」
地元ライン3番手の木村隆弘が直線で外を伸びて2着。
「僕は島川と小倉さんのおかげ。それだけですよ。(島川が)ジャンぐらいで行ったんで早いなと思ったけど、そこから強くて。ペースも落ちなかったですね。(最終)2センター過ぎくらいで山岸君が来たのが見えて、自分もそこで踏み込んだ。地元でワンツースリーを決められたので上出来です」
「中団から(組み立てて)一気に仕掛けるってだけで、そこまで細かくは考えてなかった。(島川が)被ることなく良いところで仕掛けてくれた。島川があれだけ駆けたらまくりは来れないでしょう。(自分は)少し出脚というか、スタンディング、ダッシュが落ちてる。ケガの影響なのか、今の実力なのかは分からないけど、嫌な感じはないです」
地元ライン3番手の木村隆弘が直線で外を伸びて2着。
「僕は島川と小倉さんのおかげ。それだけですよ。(島川が)ジャンぐらいで行ったんで早いなと思ったけど、そこから強くて。ペースも落ちなかったですね。(最終)2センター過ぎくらいで山岸君が来たのが見えて、自分もそこで踏み込んだ。地元でワンツースリーを決められたので上出来です」
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犬伏湧也選手
前受けの犬伏湧也(写真)は川越勇星の上昇を受けて7番手まで車を下げる。犬伏は打鐘手前から踏み込むと、ぐんぐんと加速して前団に迫っていく。抵抗する川越を最終ホームで叩き切った犬伏は、最後までペースが落ちない。強靭な踏み直しで逃げ切った。
「昨日(初日)が5着で不甲斐なかった。地元バンクで風を切る展開は考えていた。風は強かったけど、いいペースで回れたと思うし、そこはプラス要素。(状態は)いつもと変わらない。昨年は二次予選で負けて悔しかったので、今年はリベンジできましたね」
犬伏の加速に、地元ライン3番手の川口雄太は離れてしまう。最終ホームで中団から久米良にスイッチした宿口陽一は、直線で鋭く迫って2着に強襲した。
「(久米の後ろに)スイッチする動きはうまくできたし、そこの反応は良かった。犬伏君が(最終)ホームから2コーナーで流していて力負けをしたけど、自転車は進んでいたので良かった。体調も良くなってるし、脚も良さそう」
「昨日(初日)が5着で不甲斐なかった。地元バンクで風を切る展開は考えていた。風は強かったけど、いいペースで回れたと思うし、そこはプラス要素。(状態は)いつもと変わらない。昨年は二次予選で負けて悔しかったので、今年はリベンジできましたね」
犬伏の加速に、地元ライン3番手の川口雄太は離れてしまう。最終ホームで中団から久米良にスイッチした宿口陽一は、直線で鋭く迫って2着に強襲した。
「(久米の後ろに)スイッチする動きはうまくできたし、そこの反応は良かった。犬伏君が(最終)ホームから2コーナーで流していて力負けをしたけど、自転車は進んでいたので良かった。体調も良くなってるし、脚も良さそう」
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新山響平選手
新山響平(写真)がスタートを取って、前受けからレースを進める。新山は赤板手前で誘導と車間を切り、川口聖二を突っ張って出させない。他の仕掛けはなく、新山はそのまま徐々にペースを上げていく。別線は手も脚も出ず、番手を回った内藤秀久すらも振り切って新山が逃げ切りを決めた。
「前を取って突っ張るつもりだったんで、前を取った時点で突っ張ると決めていました。コマ切れだったんで、(別線の仕掛けが)何回来るか分からなかったんですけど、1回だけだったんでペースに入れられた。最後の直線まで(脚を)残していたけど、踏み過ぎた分差し込まれた。その辺はまた考えて走りたい」
新山マークの内藤秀久が2着。新山の強さにただただ舌を巻いた。
「(新山は)もう120点ですよね。本来は俺が仕事しなきゃいけないところで何もする必要がなかったし、(最終)4コーナーからもう一加速した。別線で戦うのとラインで戦うのはやっぱり違いますね。恐らく番手よりも3番手の方が付きやすいと思う。調子は悪くないんですけど、SSとの力の差を感じますね」
「前を取って突っ張るつもりだったんで、前を取った時点で突っ張ると決めていました。コマ切れだったんで、(別線の仕掛けが)何回来るか分からなかったんですけど、1回だけだったんでペースに入れられた。最後の直線まで(脚を)残していたけど、踏み過ぎた分差し込まれた。その辺はまた考えて走りたい」
新山マークの内藤秀久が2着。新山の強さにただただ舌を巻いた。
「(新山は)もう120点ですよね。本来は俺が仕事しなきゃいけないところで何もする必要がなかったし、(最終)4コーナーからもう一加速した。別線で戦うのとラインで戦うのはやっぱり違いますね。恐らく番手よりも3番手の方が付きやすいと思う。調子は悪くないんですけど、SSとの力の差を感じますね」
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郡司浩平選手
晝田宗一郎は4番手の郡司浩平(写真)にフタをしてから赤板2コーナーで切る。岡山勢に続いた池野健太が打鐘で押さえ、郡司は3コーナーから踏み上げて前に出切る。郡司マークの和田健太郎は小林令にさばかれて連結を外し、小林も椎木尾拓哉に追走を阻まれて郡司には池野がハマる。池野がゴール前で迫るが、タイヤ差で振り切った郡司が連勝を決めた。
「出切って池野君が飛び付きで後ろに入っていたのはわかった。余裕はなかったですね。前半は流して、後半に踏み上がるように行った。けど、流している時、ニュートラルの時がいい時の状態ではなかったので、乗り方で修正をしたい。体調は問題ないので、フォームですね。もっといい時のイメージがあるので、それに近づけられるように」
前々に攻めた池野健太は椎木尾のアシストに感謝。準決勝へ向けて気持ちを入れた。
「初手は郡司さんの後ろがよかったですね。椎木尾さんのおかげでいい位置に入れたけど、仕掛ける勇気がなかったのが反省です。入れてもらって仕掛けられるようにしないと。郡司さんの踏み上げがすごくて、力の差を感じました。状態は悪くない」
「出切って池野君が飛び付きで後ろに入っていたのはわかった。余裕はなかったですね。前半は流して、後半に踏み上がるように行った。けど、流している時、ニュートラルの時がいい時の状態ではなかったので、乗り方で修正をしたい。体調は問題ないので、フォームですね。もっといい時のイメージがあるので、それに近づけられるように」
前々に攻めた池野健太は椎木尾のアシストに感謝。準決勝へ向けて気持ちを入れた。
「初手は郡司さんの後ろがよかったですね。椎木尾さんのおかげでいい位置に入れたけど、仕掛ける勇気がなかったのが反省です。入れてもらって仕掛けられるようにしないと。郡司さんの踏み上げがすごくて、力の差を感じました。状態は悪くない」
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松浦悠士選手
スタートけん制が入って、前を取ったのは中四国勢。太田竜馬は松岡篤哉の上昇を受けて7番手に下げ切る。松岡が思い切って駆けて、太田は打鐘3コーナーから仕掛ける。太田は志智俊夫のけん制を乗り越えて最終バックで松岡をとらえる。太田と車間を切って追走した松浦悠士(写真)が、直線で踏み込んで抜け出した。
「中団からが理想だったけど、けん制が入れば前からと思ってた。あの辺で仕掛けると思ってたし、想定通りでした。(志智に)絡まれそうだったので、(後ろも)絡まれないようにと思って追走したけど、結果絡まれてしまったので、VTRを見て反省したい。(後ろが)付きづらい感じで追走してしまった。(太田は)踏み出しから重そうで、残さないとなって感じで追走したんで。自分は踏み出しから余裕もあって、志智さんも見えていた。なんとかワンツーにしたかったけど、志智さんが思いのほか伸びてきた」
太田と松浦には上を行かれた志智俊夫だが、中四国ライン3番手の池田良を痛烈にブロック。返す刀で松浦後位にスイッチすると、直線で外を伸びて2着に食い込んだ。
「後ろ攻めと思っていたし、想定通りの展開。松岡君が頑張ってくれた。松浦君は太田君を残そうと意識していたし、やっぱり強いですね。自分の脚の調子は良い。弟子もデビューしたんで、見習いながら練習してます。小松島は走りやすいですね(昨年の72周年記念でも決勝に乗って準V)。波長が合うのかな」
「中団からが理想だったけど、けん制が入れば前からと思ってた。あの辺で仕掛けると思ってたし、想定通りでした。(志智に)絡まれそうだったので、(後ろも)絡まれないようにと思って追走したけど、結果絡まれてしまったので、VTRを見て反省したい。(後ろが)付きづらい感じで追走してしまった。(太田は)踏み出しから重そうで、残さないとなって感じで追走したんで。自分は踏み出しから余裕もあって、志智さんも見えていた。なんとかワンツーにしたかったけど、志智さんが思いのほか伸びてきた」
太田と松浦には上を行かれた志智俊夫だが、中四国ライン3番手の池田良を痛烈にブロック。返す刀で松浦後位にスイッチすると、直線で外を伸びて2着に食い込んだ。
「後ろ攻めと思っていたし、想定通りの展開。松岡君が頑張ってくれた。松浦君は太田君を残そうと意識していたし、やっぱり強いですね。自分の脚の調子は良い。弟子もデビューしたんで、見習いながら練習してます。小松島は走りやすいですね(昨年の72周年記念でも決勝に乗って準V)。波長が合うのかな」