高知競輪場で開催されている令和6年能登半島地震復興支援競輪・大阪・関西万博協賛・開設74周年記念「よさこい賞争覇戦(GIII)」は、4月13日に3日目を迎えた。決勝をかけて争われた準決では白熱のバトルが展開され、深谷知広、犬伏湧也、阿部将大が勝ち星を挙げて優出。1着の深谷以外の清水裕友、新山響平、佐藤慎太郎のS級S班3人も決勝にコマを進めた。シリーズ最終日の4月14日には、好メンバーによる決勝で激戦が展開される。また、「第6回ガールズフレッシュクイーン」は一発勝負で行われる。
高知競輪場では最終日の4月14日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「みかん」のものまねショー、ご当地グルメフェスタ、マグロ解体ショー、大阪・関西万博PRステージ、専門解説者、ゲストなどによる「予想会・トークショー」、「日本競輪選手会高知支部」ブースなどが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

深谷知広選手

永澤剛選手
渡口勝成が、打鐘目がけて勢い良く押さえて前に出る。深谷知広(写真)は渡口の仕掛けに反応せず、8番手に置かれる。3番手に飛び付いた坂井洋は、4コーナーで波を作って後ろをけん制。この動きで大きく空いた内を、深谷がスルスルと進んで位置を上げていく。最終2コーナー手前で坂井を内からすくった深谷は、その勢いのままにまくり上げる。バックを先頭で通過した深谷は最後まで力強く踏み直して、1着で決勝進出を決めた。
「細切れだったので、もうちょっと(隊列が)動くかなと思った。後ろから勢い良く切りに行ったので、一旦様子を見ようと。みんな外を警戒して内が空いてたので、内に行った感じです。まず1つのラインをすくってと思ったら、まだ空いていたので行けるところまで行った。脚を使ってなかったので、ゴールまで回し切れました。今日(3日目)の走りはリスクもあるし、本来の自分の走りではないんで、そこはしっかり考えたい」
永澤剛(写真)は、深谷のトリッキーな動きにもしっかりと対応。連結を外すことなく、2着に食い下がった。
「外から行ってたら俺はいなくなってた。内に行ってくれて助かりました。抜ける感じがなかったし、外帯線は外さないように追走してました。深谷君は冬期移動で一緒に練習してるし、彼のおかげです」
坂井洋が深谷にすくわれると、吉澤純平は深谷ラインに切り替える。佐々木豪とからんだ吉澤は、3コーナーから佐々木を内に押し込み、内圏線を踏み切っての走行で3位入線も失格。吉澤の後ろで態勢を整え直した坂井が、3着に繰り上がった。
「ジャンの2センターでは、こんな絶好の展開があるのかって思ったんですけどね。詰めが甘かった。(深谷にすくわれたが)そのまま踏んで、永澤さんの後ろに付いて行ってからもう1回勝負だと思ったんですけど、(吉澤)純平さんが(永澤に)付いて行っていたので。そのあとは必死でした。重いですね。セッティングは出てると思うんですけど」
「細切れだったので、もうちょっと(隊列が)動くかなと思った。後ろから勢い良く切りに行ったので、一旦様子を見ようと。みんな外を警戒して内が空いてたので、内に行った感じです。まず1つのラインをすくってと思ったら、まだ空いていたので行けるところまで行った。脚を使ってなかったので、ゴールまで回し切れました。今日(3日目)の走りはリスクもあるし、本来の自分の走りではないんで、そこはしっかり考えたい」
永澤剛(写真)は、深谷のトリッキーな動きにもしっかりと対応。連結を外すことなく、2着に食い下がった。
「外から行ってたら俺はいなくなってた。内に行ってくれて助かりました。抜ける感じがなかったし、外帯線は外さないように追走してました。深谷君は冬期移動で一緒に練習してるし、彼のおかげです」
坂井洋が深谷にすくわれると、吉澤純平は深谷ラインに切り替える。佐々木豪とからんだ吉澤は、3コーナーから佐々木を内に押し込み、内圏線を踏み切っての走行で3位入線も失格。吉澤の後ろで態勢を整え直した坂井が、3着に繰り上がった。
「ジャンの2センターでは、こんな絶好の展開があるのかって思ったんですけどね。詰めが甘かった。(深谷にすくわれたが)そのまま踏んで、永澤さんの後ろに付いて行ってからもう1回勝負だと思ったんですけど、(吉澤)純平さんが(永澤に)付いて行っていたので。そのあとは必死でした。重いですね。セッティングは出てると思うんですけど」
<11R>

阿部将大選手

新山響平選手
佐藤慎太郎がスタートで出て、北日本勢が前受け。5番手から島川将貴が上昇するが、新山は得意の突っ張りで、島川を出させない。阿部将大(写真)は、周回中の位置取りのまま、3番手をキープする。4番手に降りた島川の外に、単騎の椎木尾拓哉が4コーナーで追い上げる。中団のもつれをしり目に、新山はペース先行。5番手に下げた島川だったがなかなか仕掛けきれない。後続を引きつけた新山は、最終2コーナー付近からスパート。前と車間を切った阿部は、3番手から2センターで外に持ち出す。外に張ってけん制する佐藤の外をのみ込んだ阿部が、SSコンビから金星を手に入れた。
「あの並びになったら新山さんが突っ張るかなって思ったので、この位置だけは死守してゴール前勝負だなって。なるべく(打鐘過ぎに島川に)カンナ削りされないように気を付けていた。新山さんが強かったです。突っ張って駆けてあそこまで踏めるので、頭が上がらないです。(踏み込んだところは)高知はあそこが一番伸びる。ペースでいきながら最後にトップギアにもっていけるように踏みました。内容的には褒められたものじゃないですけど、SSを破れたのはうれしいですね」
新山響平(写真)は、3日連続で突っ張り先行。阿部には外を行かれたが、2着に粘って決勝へ進んだ。
「(赤板手前から上昇した島川に)早めに気づいて良かったです。(駆けだしたのは)最終2コーナーぐらいからですね。バックの向かい風は顔見せからわかっていたので、引っ張ってスピードに乗せられないよりはと思って。ゴールに向けて加速していくイメージで踏みましたけど、阿部君が強かったですね。しっかり踏み込めてはいたと思うので」
佐藤慎太郎は流れ込みの3着。追い込みとして難しい局面を振り返った。
「真後ろからの(仕掛けへの)対応は難しいですね。サラ脚の自力選手が3番手にいたので。どのタイミングで来るかでしたけど。(新山)響平は冷静でしたし、掛かりも良かったです。抜けていないので。(阿部がきたところは)横に振る場面じゃなかったですし、もっと車間を空けて一緒に踏むかでしたね」
「あの並びになったら新山さんが突っ張るかなって思ったので、この位置だけは死守してゴール前勝負だなって。なるべく(打鐘過ぎに島川に)カンナ削りされないように気を付けていた。新山さんが強かったです。突っ張って駆けてあそこまで踏めるので、頭が上がらないです。(踏み込んだところは)高知はあそこが一番伸びる。ペースでいきながら最後にトップギアにもっていけるように踏みました。内容的には褒められたものじゃないですけど、SSを破れたのはうれしいですね」
新山響平(写真)は、3日連続で突っ張り先行。阿部には外を行かれたが、2着に粘って決勝へ進んだ。
「(赤板手前から上昇した島川に)早めに気づいて良かったです。(駆けだしたのは)最終2コーナーぐらいからですね。バックの向かい風は顔見せからわかっていたので、引っ張ってスピードに乗せられないよりはと思って。ゴールに向けて加速していくイメージで踏みましたけど、阿部君が強かったですね。しっかり踏み込めてはいたと思うので」
佐藤慎太郎は流れ込みの3着。追い込みとして難しい局面を振り返った。
「真後ろからの(仕掛けへの)対応は難しいですね。サラ脚の自力選手が3番手にいたので。どのタイミングで来るかでしたけど。(新山)響平は冷静でしたし、掛かりも良かったです。抜けていないので。(阿部がきたところは)横に振る場面じゃなかったですし、もっと車間を空けて一緒に踏むかでしたね」
<12R>

犬伏湧也選手

清水裕友選手
小嶋敬二が打鐘手前から上昇すると、先頭の犬伏湧也(写真)はサッと7番手に車を下げる。中部勢に伊藤旭が続き、新村穣は5番手から4コーナーで仕掛ける。犬伏は新村ラインを追うと、その勢いのままに加速して、2コーナー過ぎに新村をまくり切る。清水裕友が追い込むが、犬伏が強じんな踏み直しを見せて押し切った。
「前から引いて、もしかしたら小嶋さんの先行かもしれないとか、いろんな想定を頭に入れていました。下げてから、新村さんが行く雰囲気だった。新村さんが行かなければ、自分でスピードを立ち上げていくつもりだったけど、行ってくれたので流れに沿って行けました。バックの向かい風が強かったんですけど、いいスピード感で回れたし、しっかり踏み直しもできた。(清水)裕友さんには、ほぼほぼ交わされてるので、1着でうれしいです」
清水裕友(写真)は、犬伏に押し切りを許して2着。
「Sだけはちゃんと取りに行って。(犬伏は)新村さんが行ったところに乗って、うまい具合に仕掛けてくれた。踏み直しが尋常じゃなかった。(最終)3コーナーでペースに入れたと思うんですけど、もしかしたらキツいのかなと思った。後ろのケアをしないとと思ったら(踏み直された)。でも、普通に付いてても抜けてない感じはする。反省点のあるレースでした」
伊藤旭は、最終1コーナーで大屋健司を内からさばいて、車間が空きながらも清水を追う。伊藤マークの大坪功一が、直線で伊藤を交わして3着に食い込んだ。
「(伊藤)旭には自由に走ってほしかったんで、良かった。自分は(最終1センターから)併走の真ん中を走れて、風を受けずに楽だった。あそこまで行ってくれたら、(伊藤を)差すだけだったんで」
「前から引いて、もしかしたら小嶋さんの先行かもしれないとか、いろんな想定を頭に入れていました。下げてから、新村さんが行く雰囲気だった。新村さんが行かなければ、自分でスピードを立ち上げていくつもりだったけど、行ってくれたので流れに沿って行けました。バックの向かい風が強かったんですけど、いいスピード感で回れたし、しっかり踏み直しもできた。(清水)裕友さんには、ほぼほぼ交わされてるので、1着でうれしいです」
清水裕友(写真)は、犬伏に押し切りを許して2着。
「Sだけはちゃんと取りに行って。(犬伏は)新村さんが行ったところに乗って、うまい具合に仕掛けてくれた。踏み直しが尋常じゃなかった。(最終)3コーナーでペースに入れたと思うんですけど、もしかしたらキツいのかなと思った。後ろのケアをしないとと思ったら(踏み直された)。でも、普通に付いてても抜けてない感じはする。反省点のあるレースでした」
伊藤旭は、最終1コーナーで大屋健司を内からさばいて、車間が空きながらも清水を追う。伊藤マークの大坪功一が、直線で伊藤を交わして3着に食い込んだ。
「(伊藤)旭には自由に走ってほしかったんで、良かった。自分は(最終1センターから)併走の真ん中を走れて、風を受けずに楽だった。あそこまで行ってくれたら、(伊藤を)差すだけだったんで」
<最終日6R 第6回ガールズフレッシュクイーン>

竹野百香選手
竹野百香(写真)は、本格デビュー後の先輩ガールズとの戦いですでに3V。9月向日町のルーキーシリーズプラスで優勝しており、単発レースでの勝負強さも兼ね備えている。メンバー屈指のバック本数も、脚力の裏付けだろう。ここも、出し惜しみはせずに優勝を狙っていく。
「(デビュー後は)自分が思い描いていたよりも、しっかり走れていると思います。(普段の競走は)しっかり自力を出していきたいと思って走っています。最近は調子が少し良くないかなと思ってたけど、しっかり練習はできているし、タイムも変わっていないので大丈夫です。500バンクは1周が長いし、仕掛けどころが難しいイメージ。でも、普段から自力主体にやっているので、今回も自力を出したいです」
選考順位1位は松井優佳。まだ優勝こそないが、決勝にコンスタントに進出。直前は和歌山に出稽古におもむいたようだ。
「デビューして最初のころは着も良かったんですけど、最近はあんまり良くないことが多いです。練習はできているし、自分の成長を感じられてるので、いろいろな経験ができた1年になりました。直前は、和歌山に行って吉川美穂さんと、當銘(直美、沙恵美)姉妹と一緒に練習して刺激を入れてきました。500バンクは平らですし、後手に回ったらキツいと思う。優勝を狙いつつ、自力も出したいです」
河内桜雪は、メンバー中唯一、昨年のフレッシュクイーンに出場。力を余して終わった悔しさを、今年は晴らしたい。
「2年連続で出られて良かったです。今年も絶対出たいと思ってた。去年は力を出し切れずに、内に包まれて終わったので、今年は力を出し切りたい。落車が続いてなかなか自分の力を出せなかったんですけど、最近は落車がなくて、安定して走れているので力を出せるようになってきました。高知で外枠は難しいんですけど、どの位置からでも落ち着いて、なんでもできるように」
「(デビュー後は)自分が思い描いていたよりも、しっかり走れていると思います。(普段の競走は)しっかり自力を出していきたいと思って走っています。最近は調子が少し良くないかなと思ってたけど、しっかり練習はできているし、タイムも変わっていないので大丈夫です。500バンクは1周が長いし、仕掛けどころが難しいイメージ。でも、普段から自力主体にやっているので、今回も自力を出したいです」
選考順位1位は松井優佳。まだ優勝こそないが、決勝にコンスタントに進出。直前は和歌山に出稽古におもむいたようだ。
「デビューして最初のころは着も良かったんですけど、最近はあんまり良くないことが多いです。練習はできているし、自分の成長を感じられてるので、いろいろな経験ができた1年になりました。直前は、和歌山に行って吉川美穂さんと、當銘(直美、沙恵美)姉妹と一緒に練習して刺激を入れてきました。500バンクは平らですし、後手に回ったらキツいと思う。優勝を狙いつつ、自力も出したいです」
河内桜雪は、メンバー中唯一、昨年のフレッシュクイーンに出場。力を余して終わった悔しさを、今年は晴らしたい。
「2年連続で出られて良かったです。今年も絶対出たいと思ってた。去年は力を出し切れずに、内に包まれて終わったので、今年は力を出し切りたい。落車が続いてなかなか自分の力を出せなかったんですけど、最近は落車がなくて、安定して走れているので力を出せるようになってきました。高知で外枠は難しいんですけど、どの位置からでも落ち着いて、なんでもできるように」