高知競輪場で開催の開設75周年記念「よさこい賞争覇戦(GIII)」が、4月3日に始まった。好天の下で行われた初日だったが、開幕戦から波乱の連続。12レース中、10レースが3連単万車券決着。9レースでは3連単36万円近い高額配当が飛び出すなど大荒れの一日となった。また、超豪華メンバーによって争われた初日メインの特選も古性優作が直線鋭く伸び切って勝利を収めたが、3人が落車するアクシデントが発生した。大会2日目の4日は二次予選7個レースで準決への勝ち上がりを競う。
記念シリーズは開催中の毎日、先着200人様に来場者プレゼント、レース予想会、選手会高知支部ブースなどが予定されています。また、4月4日には、ツーライスのヤスによるウクレレ漫談などもあります。高知競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

山本浩成選手
前受けした治田知也が、誘導と車間を切って別線の出方をうかがう。8番手の山本浩成(写真)が赤板2コーナーからじわりと動くが、治田は出させまいとペースを上げる。松尾透が、山本を迎え入れようと関東勢の後ろに降りたタイミングで山本が仕掛けて行き、福岡ラインは空中分解。結局、城戸俊潔が打鐘4コーナーから仕掛けて関東勢を叩くが、番手の三宅達也は遅れ気味。治田が城戸後位にハマり、三宅が追い上げて隊列がもつれると、そこを目掛けて松尾が最終バックからまくる。最後方まで下がって態勢を整え直した山本は、松尾を追いかけて、さらにその上をまくりにいく。松尾は三宅の押上げを受けて外に浮くも、山本はそのあおりを乗り越えて4コーナーから再加速。直線では前をまくり切って、グレードレース初勝利。
「前か、中団が良かったので、(初手8番手と)嫌な展開になったなと。(打鐘で)城戸の前が空いていたので入ろうと思ったんですけど、中途半端でしたし、(松尾と前後が)入れ替わって、後ろに迷惑をかけました。ただ、脚は余ってましたし、勝ち上がりでの1着は初めてなので良かったです。今は不動會で練習をやらせてもらっていて、街道で練習しているんですけど、感じは良くなっています」
三宅にキメられた治田が後退して、寺沼拓摩は苦しい展開となったが、4コーナーから大外を踏み込んで2着まで車を伸ばした。
「あの感じなら(城戸が)来るだろうなと。三宅さんが遅れていたので、入れればチャンスはあるかなと思ったんですけど。スライスした感じになったけど、2着までいけたので。久々の競走でしたけど、しっかり周りは見えていたのかなと思いますし、脚も悪くなかったと思います」
「前か、中団が良かったので、(初手8番手と)嫌な展開になったなと。(打鐘で)城戸の前が空いていたので入ろうと思ったんですけど、中途半端でしたし、(松尾と前後が)入れ替わって、後ろに迷惑をかけました。ただ、脚は余ってましたし、勝ち上がりでの1着は初めてなので良かったです。今は不動會で練習をやらせてもらっていて、街道で練習しているんですけど、感じは良くなっています」
三宅にキメられた治田が後退して、寺沼拓摩は苦しい展開となったが、4コーナーから大外を踏み込んで2着まで車を伸ばした。
「あの感じなら(城戸が)来るだろうなと。三宅さんが遅れていたので、入れればチャンスはあるかなと思ったんですけど。スライスした感じになったけど、2着までいけたので。久々の競走でしたけど、しっかり周りは見えていたのかなと思いますし、脚も悪くなかったと思います」
<2R>

菊地圭尚選手
青木瑞樹が打鐘で切って、伊東翔貴は4番手に下げる。岡崎智哉がすかさず追い上げて、伊東をキメて4番手を奪う。伊東が7番手に下げ切って、青木は最終ホーム目掛けてペースアップ。2コーナー手前から伊東が巻き返すと、それに合わせて岡崎が中団からまくり上げる。伊東がバックで外に浮くが、星野洋輝は鷲見逸喜を内に押し込んで、近畿勢の後ろに切り替える。星野が、4コーナーから外を踏み、その勢いをもらった菊地圭尚(写真)がさらに外を突き抜けた。
「風が結構強かったんで、ホームではきついかなと思ったんですけどね。スピードをもらう形で伸びてくれた。道中はどうなるかと思ったけど、伊東がしっかり仕掛けてくれた。星野が切り替えて踏んでくれた動きがなければ、自分もきつかったと思うし、ラインのおかげ。思っている以上に車が出てくれた。前回の最終日に久しぶりに1着が取れたから、ゴール前のイメージが出来ている。このイメージを大事にしたい」
まくり切った岡崎を、3番手からとらえた星野洋輝が2着。
「(打鐘過ぎに)岡崎さんが(追い上げに)来そうな感じだったんですけど、(伊東が)立ち遅れちゃいましたね。挟まれながらだったし、難しかったと思います。でも、ホームでも、バックでもいってくれた。岡崎さんがサラ脚で中団だったのできついですよね。(内に切り替えてから)3コーナーで前に突っ込みそうだったけど、反応できた。(菊地)圭尚さんもいるし、頑張って外を踏んで、圭尚さんに抜かれたならしょうがないですね」
「風が結構強かったんで、ホームではきついかなと思ったんですけどね。スピードをもらう形で伸びてくれた。道中はどうなるかと思ったけど、伊東がしっかり仕掛けてくれた。星野が切り替えて踏んでくれた動きがなければ、自分もきつかったと思うし、ラインのおかげ。思っている以上に車が出てくれた。前回の最終日に久しぶりに1着が取れたから、ゴール前のイメージが出来ている。このイメージを大事にしたい」
まくり切った岡崎を、3番手からとらえた星野洋輝が2着。
「(打鐘過ぎに)岡崎さんが(追い上げに)来そうな感じだったんですけど、(伊東が)立ち遅れちゃいましたね。挟まれながらだったし、難しかったと思います。でも、ホームでも、バックでもいってくれた。岡崎さんがサラ脚で中団だったのできついですよね。(内に切り替えてから)3コーナーで前に突っ込みそうだったけど、反応できた。(菊地)圭尚さんもいるし、頑張って外を踏んで、圭尚さんに抜かれたならしょうがないですね」
<3R>
打鐘で堀内俊介が切って、そこを酒井拳蔵が2センターで叩く。7番手に下げ切った林慶次郎は、最終ホームから巻き返す。勢いよく前団に迫った林だったが、2コーナーで斜行した中村一将と接触し落車してしまう。落車を内に避けた堀内は、2センターで外に持ち出して伸びていき、その後ろから山賀雅仁が鋭く突き抜けた。
「しっかり連結を外さないようにだけしていました。勢い良く林君がいったので、キツいかなと思ったんですけど、事故があったのでとりあえず避けてと。堀内君がどこのタイミングで仕掛けるか分からなかったんですけど、そこは集中していて。余裕はあったので、伸びたかなと思います。中3日ですけど、いつも通り練習をやってきたし、前回も悪くなかったのを維持できているかなと思います」
まくり追い込みで前をとらえた堀内俊介が2着。
「車番的にも後ろかなと思っていて、前を取れれば前か中団が良かったんですけど。落車があって、避けてから仕掛けようと思ったんですけど、タイミングもイマイチで。ちょっと風もあって重い感じはしましたね。明日(2日目)はもう少し良くなるかなとは思います。最近は二次予選を勝ち上がれていないので、準決勝に上がれるように頑張りたいですね」
「しっかり連結を外さないようにだけしていました。勢い良く林君がいったので、キツいかなと思ったんですけど、事故があったのでとりあえず避けてと。堀内君がどこのタイミングで仕掛けるか分からなかったんですけど、そこは集中していて。余裕はあったので、伸びたかなと思います。中3日ですけど、いつも通り練習をやってきたし、前回も悪くなかったのを維持できているかなと思います」
まくり追い込みで前をとらえた堀内俊介が2着。
「車番的にも後ろかなと思っていて、前を取れれば前か中団が良かったんですけど。落車があって、避けてから仕掛けようと思ったんですけど、タイミングもイマイチで。ちょっと風もあって重い感じはしましたね。明日(2日目)はもう少し良くなるかなとは思います。最近は二次予選を勝ち上がれていないので、準決勝に上がれるように頑張りたいですね」
<4R>
長松空吾が打鐘過ぎに押さえて、簗田一輝が九州勢を追いかける。貴志修己は、車を下げ切らずに3番手で簗田と併走。最終ホームは中団がもつれたまま通過する。1センターから長松がペースを上げて先行し、3番手の併走は簗田が踏み勝って、貴志は後退。2センターから簗田が追い込むが、それを察知した佐方良行が番手から前に踏み込む。別線の強襲をこらえた佐方が、1着でゴールした。
「後ろ攻めはほぼ決まっていたし、切ってから、出させて中団って思ってたんですけど、そのまま先行になる形だった。(長松)空吾が落ち着いて駆けてくれたし、残したかったんですけど、簗田君の勢いもあったので、踏ませてもらいました。バンクが重かったし、セッティングの関係もあるので修正したい。前回から新フレームに変えて、セッティングはいじっている最中なので」
貴志が内に詰まって不発となると、切り替えた山本伸一は3コーナーで自らまくる。イエローライン付近を鋭く伸びて、2着で勝ち上がりを決めた。
「展開上、(中団併走で)ああなることは想定していたけど、貴志の動きが甘かった。(打鐘)2センターでちゃんとスイッチしていれば、簗田君も併走を嫌がって叩いてくれるのに、あそこで遅れ気味で入っている。あれだと簗田君からしたらラッキーですよね。高知の内は重いし、あれ以上待ったらラインとして機能しなくなるんで、踏ませてもらいました。4コーナーから伸びるのも知っているし、そこ目掛けて踏んだけど、向かい風で伸びなかった。ここは(デビュー前から)10年間育ててもらったところなんで、準地元と思って走ります」
「後ろ攻めはほぼ決まっていたし、切ってから、出させて中団って思ってたんですけど、そのまま先行になる形だった。(長松)空吾が落ち着いて駆けてくれたし、残したかったんですけど、簗田君の勢いもあったので、踏ませてもらいました。バンクが重かったし、セッティングの関係もあるので修正したい。前回から新フレームに変えて、セッティングはいじっている最中なので」
貴志が内に詰まって不発となると、切り替えた山本伸一は3コーナーで自らまくる。イエローライン付近を鋭く伸びて、2着で勝ち上がりを決めた。
「展開上、(中団併走で)ああなることは想定していたけど、貴志の動きが甘かった。(打鐘)2センターでちゃんとスイッチしていれば、簗田君も併走を嫌がって叩いてくれるのに、あそこで遅れ気味で入っている。あれだと簗田君からしたらラッキーですよね。高知の内は重いし、あれ以上待ったらラインとして機能しなくなるんで、踏ませてもらいました。4コーナーから伸びるのも知っているし、そこ目掛けて踏んだけど、向かい風で伸びなかった。ここは(デビュー前から)10年間育ててもらったところなんで、準地元と思って走ります」
<5R>

橋本強選手
打鐘で長谷部翔が切った上を、甲斐俊祐が押さえる。九州勢の動きに反応した島川将貴は、追った勢いのままに打鐘4コーナーで甲斐を叩いて主導権を握る。吉田昌司の巻き返しは、最終2コーナーで外に浮いて不発。4番手で立て直した甲斐は、2コーナー過ぎから高回転でまくり上げる。甲斐には反応できなかった橋本強(写真)だったが、若干遅れ気味の宮崎大空はブロック。返す刀で前に踏み込むと、ゴール寸前で甲斐を外からとらえた。
「バンクが重くて、島川君がカカリ切っていなくて。甲斐君のスピードが良くて対応できなかった。気づいた時には真横にいたので、その後ろをさばくのに切り替えて。島川君が追いかけていれば入れて、(島川と)4コーナー勝負と思ったんですけど、いっぱいそうだったので踏ませてもらいました。反応は良くないけど、伸びているかなとは思います」
甲斐俊祐は、格上の島川をまくりで撃破して、二次予選へと勝ち上がった。
「初手は後ろ以外で、あとは流れでいこうと。いい感じで4番手に入れて、思いのほか自転車が進んでくれました。動いてからのまくりだったので、最後は一杯でしたね。最近はS級のレースに慣れてきましたし、練習内容を大幅に変えたのがいい結果に出てきていると思います。二次予選も力を出し切るだけですね」
「バンクが重くて、島川君がカカリ切っていなくて。甲斐君のスピードが良くて対応できなかった。気づいた時には真横にいたので、その後ろをさばくのに切り替えて。島川君が追いかけていれば入れて、(島川と)4コーナー勝負と思ったんですけど、いっぱいそうだったので踏ませてもらいました。反応は良くないけど、伸びているかなとは思います」
甲斐俊祐は、格上の島川をまくりで撃破して、二次予選へと勝ち上がった。
「初手は後ろ以外で、あとは流れでいこうと。いい感じで4番手に入れて、思いのほか自転車が進んでくれました。動いてからのまくりだったので、最後は一杯でしたね。最近はS級のレースに慣れてきましたし、練習内容を大幅に変えたのがいい結果に出てきていると思います。二次予選も力を出し切るだけですね」
<6R>
橋本優己が、誘導を残したまま車を下げて、押さえた斉藤樂が打鐘で先頭へ。続いて阿部将大が押さえると、斉藤は番手の佐藤幸治の内で粘る。最終ホームで阿部が出切ってペースを緩めたところで、橋本がカマす。阿部は4番手で立て直して、最終バックからまくる。抵抗する橋本を4コーナーでねじ伏せた阿部が、得意バンクで白星スタートを決めた。
「想定外だったのは斉藤君の動きですね。粘ってくる感じだったんで、サトコウさん(佐藤幸治)に申し訳なかったです。サトコウさんが早めにキメるか、外併走のままなのか考えてしまって、ちょっと遅れてしまった。踏み出しは良いんですけど、伸びは足りないなって感じです。このメンバーなら先行逃げ切りが理想だったんですけど、気持ちが弱かった」
斉藤は、佐藤との併走に内で踏み勝って阿部の番手を奪取。斉藤が直線で外を踏むと、追走した安部貴之は中のコースを踏んで2着に入った。
「後ろ攻めになると思っていたし、(斉藤)樂の感性に任せてました。押さえて、引いて後方になったら勝負権がないし、前々に攻めてくれて良かった。自分達が一番格下のラインだし、積極的に動いて勝負しないといけないし、良い動きをしてくれました。自分は余裕があって中のコースを踏んだけど、ハスって(接触して)危なかった」
「想定外だったのは斉藤君の動きですね。粘ってくる感じだったんで、サトコウさん(佐藤幸治)に申し訳なかったです。サトコウさんが早めにキメるか、外併走のままなのか考えてしまって、ちょっと遅れてしまった。踏み出しは良いんですけど、伸びは足りないなって感じです。このメンバーなら先行逃げ切りが理想だったんですけど、気持ちが弱かった」
斉藤は、佐藤との併走に内で踏み勝って阿部の番手を奪取。斉藤が直線で外を踏むと、追走した安部貴之は中のコースを踏んで2着に入った。
「後ろ攻めになると思っていたし、(斉藤)樂の感性に任せてました。押さえて、引いて後方になったら勝負権がないし、前々に攻めてくれて良かった。自分達が一番格下のラインだし、積極的に動いて勝負しないといけないし、良い動きをしてくれました。自分は余裕があって中のコースを踏んだけど、ハスって(接触して)危なかった」
<7R>
前受けした日高裕太は、別線を受けてすんなり7番手に下げ切る。切って、切っての流れで佐伯亮輔が先頭に立つと、日高は間髪入れずに打鐘2センターから巻き返す。ハイパワーでまくり上げた日高は、最終バックで佐伯を力ずくでねじ伏せる。日高マークの渡部幸訓は、ギリギリまで後ろを引きつけてから、直線で抜け出して好展開をモノにした。
「日高君が1番車でしたし、全部任せていました。他のラインは自分たちの後ろを狙うと思っていたし、イン切り合戦になるのは想定していたので。合わせられる感じもありましたけど、乗り越えたし、2コーナーからは安心して付いていって。少し風が強かったですけど、追走はある程度良くできた方かなと。サドルとシューズのサンを調整したんですけど、もう少し微調整すれば更に良くなる感じはありますね」
日高ライン3番手の川津悠揮が、渡部に続いた。
「佐伯君が踏んでいたし、降りるかどうかの判断は難しかったんですけど。前のおかげです。踏んだ感じがあまり良くなかったので、しっかりダウンしたいですね」
「日高君が1番車でしたし、全部任せていました。他のラインは自分たちの後ろを狙うと思っていたし、イン切り合戦になるのは想定していたので。合わせられる感じもありましたけど、乗り越えたし、2コーナーからは安心して付いていって。少し風が強かったですけど、追走はある程度良くできた方かなと。サドルとシューズのサンを調整したんですけど、もう少し微調整すれば更に良くなる感じはありますね」
日高ライン3番手の川津悠揮が、渡部に続いた。
「佐伯君が踏んでいたし、降りるかどうかの判断は難しかったんですけど。前のおかげです。踏んだ感じがあまり良くなかったので、しっかりダウンしたいですね」
<8R>

田中大我選手
山本修平が打鐘で7番手から押さえに動くと、中団の室井蓮太朗も合わせて動く。先頭の田中大我(写真)が踏んで誘導が降りると、山本と室井は下がって、隊列は元通り。田中のペース駆けでレースが進み、室井蓮太朗は最終2コーナー過ぎに仕掛ける。山田久徳が3コーナーで室井を外にもっていくと、空いた内に湊聖二が切り込んで、2番手はもつれる。完全にペースをつかんだ田中が、混戦をしり目に踏み直して、逃げ切りを決めた。
「緩い押さえ方だったんで、突っ張っても良いかなと思った。ただ、中団からカマされてもおかしくないペースにしてしまったし、カマされたらズルズル下がって終わってた。結果的にうまく駆けられた感じです。前回が悪かったんで、予選だけでも勝ち上がりたいと思ってたので良かった。思ったよりも踏めていたし、前回に比べればめちゃくちゃ良くなってます」
湊が内から山田を飛ばして、追走した原誠宏は、湊の内に進路をとる。田中と湊の間のコースを踏んで2着に入った。
「湊さんがエックスで行ってくれたんで、自分にもチャンスが出ました。自分は冷静に、湊さんがどうするのか見えていました。田中君が掛かって行ってたんで、まくりの踏み出しはきつかったんですけど、自分は湊さんの動きに集中できていた。(競輪祭の後に)腰痛で休んでて、復帰戦が悪くて、失格もしてしまったんで、気合を入れ直した。S級で走りたいと思って頑張れているし、調子も上向きです」
「緩い押さえ方だったんで、突っ張っても良いかなと思った。ただ、中団からカマされてもおかしくないペースにしてしまったし、カマされたらズルズル下がって終わってた。結果的にうまく駆けられた感じです。前回が悪かったんで、予選だけでも勝ち上がりたいと思ってたので良かった。思ったよりも踏めていたし、前回に比べればめちゃくちゃ良くなってます」
湊が内から山田を飛ばして、追走した原誠宏は、湊の内に進路をとる。田中と湊の間のコースを踏んで2着に入った。
「湊さんがエックスで行ってくれたんで、自分にもチャンスが出ました。自分は冷静に、湊さんがどうするのか見えていました。田中君が掛かって行ってたんで、まくりの踏み出しはきつかったんですけど、自分は湊さんの動きに集中できていた。(競輪祭の後に)腰痛で休んでて、復帰戦が悪くて、失格もしてしまったんで、気合を入れ直した。S級で走りたいと思って頑張れているし、調子も上向きです」
<9R>

竹村勇祐選手
山本奨が打鐘で小松崎大地を押さえて、岡山勢に続いた原口昌平が、3番手に下げた小松崎にフタをする。4コーナーで切った原口の上を、上杉嘉槻が叩いて先行。外が開けてすぐさま巻き返した小松崎は、車間の空いていた3番手の位置に降りようとするが、原口が内から盛り返して位置を渡さない。小松崎は、守澤太志に迎え入れられて、最終バックで5番手に入る。原口が2センターで仕掛けて、小松崎も再度外に持ち出すと、内のコースがガラ空きに。7番手から内を突き進んだ竹村勇祐(写真)が、逃げる上杉をゴール寸前で交わして波乱の決着となった。
「めちゃくちゃスタートは緊張しましたね。前を取って、他のラインを動かしてからだったんですけど、原口もいかなかったのでちょっとやりづらい展開になってしまった。守澤さんが入れたので、キツいかなと思ったんですけど。いつも早く内にいくんですけど、ちょっとがまんして。自分の前だけ空いてくれて、風がないところを踏めたのが良かったですね」
ペースをつかんだ上杉嘉槻が2着に逃げ粘った。
「前中団を取れたのが全てですね。(3番手が)併走のような感じになっているのも分かったので、落ち着いて踏んで。バックでけっこう脚に来ていたんですけど、踏ん張りどころでしたし、最後まで踏めたと思います。高知は2回目でしたけど、先行すれば残れるイメージがあるし今日(初日)は軽く感じましたね」
「めちゃくちゃスタートは緊張しましたね。前を取って、他のラインを動かしてからだったんですけど、原口もいかなかったのでちょっとやりづらい展開になってしまった。守澤さんが入れたので、キツいかなと思ったんですけど。いつも早く内にいくんですけど、ちょっとがまんして。自分の前だけ空いてくれて、風がないところを踏めたのが良かったですね」
ペースをつかんだ上杉嘉槻が2着に逃げ粘った。
「前中団を取れたのが全てですね。(3番手が)併走のような感じになっているのも分かったので、落ち着いて踏んで。バックでけっこう脚に来ていたんですけど、踏ん張りどころでしたし、最後まで踏めたと思います。高知は2回目でしたけど、先行すれば残れるイメージがあるし今日(初日)は軽く感じましたね」
<10R>

武田豊樹選手
中嶋宣成が、打鐘で伊藤颯馬を切る。松坂侑亮の巻き返しを、すんなり出させた中嶋が4番手を確保する。7番手に下げた伊藤は、最終1コーナーから持ち出すが、いつものスピード感がない。中嶋が2コーナー過ぎからまくって、仕掛けを合わされた伊藤は万事休す。中嶋が南関勢をまくり切って、マークした武田豊樹(写真)が鋭く交わした。
「外枠ですし、無理してスタート争いをするよりは、(後ろ攻めから)ああいう形を作った方が良いのかなと。松坂君が、思い切った仕掛けをして、1、2コーナーはすごい掛かりだった。あれで伊藤君は苦しくなったんだと思う。(1着は)ラインの結束の結果ですね。前回の宇都宮は連戦の疲れがあって、中嶋君にマークを外してしまった。そこから強めに練習して、その疲れもあったんで、緊張感がありました」
関東ライン3番手の中川貴徳が、2着に続いた。
「きつかったです。このバンクは得意じゃないんですよ。いつもよりも余裕がなかった。展開的に絶好だったから2着に入れた。調子は良いけど、ここはきついですね」
「外枠ですし、無理してスタート争いをするよりは、(後ろ攻めから)ああいう形を作った方が良いのかなと。松坂君が、思い切った仕掛けをして、1、2コーナーはすごい掛かりだった。あれで伊藤君は苦しくなったんだと思う。(1着は)ラインの結束の結果ですね。前回の宇都宮は連戦の疲れがあって、中嶋君にマークを外してしまった。そこから強めに練習して、その疲れもあったんで、緊張感がありました」
関東ライン3番手の中川貴徳が、2着に続いた。
「きつかったです。このバンクは得意じゃないんですよ。いつもよりも余裕がなかった。展開的に絶好だったから2着に入れた。調子は良いけど、ここはきついですね」
<11R>
後ろ攻めとなった村田祐樹が、打鍾目掛けて勢いを付けて切りにいく。前受けの取鳥雄吾は、中部勢をすんなり出させて車を下げる。反応が遅れた金子哲大が追い上げるが、取鳥はしっかりと4番手をキープ。取鳥は、村田が掛かり切る前に、最終1コーナーから反撃を開始。2コーナー過ぎには先頭に出切って勝負あり。4コーナーを回って、もう一段階踏み上げて、文句なしで押し切った。
「(打鐘で)村田君が一気に来て、併走を誘うような感じかなと思ったんですけど、何とか4番手を取れたので。(金子を)1回少し張って、落ち着けましたね。村田君が流していたので、(1コーナーで)いってみたんですけど、めちゃくちゃキツかったです。あんまり踏み過ぎないようにして、田尾(駿介)さんが併走になっているのは分かったんですけど、信頼して自分は前だけ見ていました。状態は少し気になるところがあったので、そこは煮詰めながら良くなるようにしたいですね」
地元の田尾駿介が気合のマーク。最低限の2着で、二次予選に進出した。
「予想外な展開になって、一人でバタバタしてしまって。取鳥君と呼吸が合わなくて突っ込みそうになって、ノリさん(佐々木則幸)に迷惑をかけました。取鳥君がペースに入れていたし、今日は2着で十分かなと。腰の状態がそこまで良くないので、そこだけ悪くならないようにケアしたいですね」
「(打鐘で)村田君が一気に来て、併走を誘うような感じかなと思ったんですけど、何とか4番手を取れたので。(金子を)1回少し張って、落ち着けましたね。村田君が流していたので、(1コーナーで)いってみたんですけど、めちゃくちゃキツかったです。あんまり踏み過ぎないようにして、田尾(駿介)さんが併走になっているのは分かったんですけど、信頼して自分は前だけ見ていました。状態は少し気になるところがあったので、そこは煮詰めながら良くなるようにしたいですね」
地元の田尾駿介が気合のマーク。最低限の2着で、二次予選に進出した。
「予想外な展開になって、一人でバタバタしてしまって。取鳥君と呼吸が合わなくて突っ込みそうになって、ノリさん(佐々木則幸)に迷惑をかけました。取鳥君がペースに入れていたし、今日は2着で十分かなと。腰の状態がそこまで良くないので、そこだけ悪くならないようにケアしたいですね」
<12R>

古性優作選手
犬伏湧也が、周回中に5番手の位置取りから動いて、打鐘過ぎに眞杉匠を押さえる。眞杉は3番手に下げ、単騎勢も中団に追い上げて、脇本雄太は8番手。眞杉は、最終ホームで仕掛けて犬伏に襲い掛かると、1コーナーでは先頭に出切る。番手の森田優弥は、眞杉と車間を切って別線の反撃に備え、山崎賢人のまくりをバックでブロックするが、バランスを崩して落車してしまう。新田祐大と、犬伏も乗り上げて3車が落車。落車を外に避けた脇本は、2センターで外に浮いて失速。脇本を追った古性優作(写真)は、内に進路を取る。逃げる眞杉と、まくる山崎の間のコースを踏んだ古性が、直線で鋭く抜け出した。
「僕はもう、脇本さんに千切れてました。脇本さんがあそこまで連れていってくれた結果1着だっただけですね。個人の力では全く話にならない。シンプルに、周りの成長に自分が遅れていて、僕が弱いだけ。日本選手権に間に合うか心配だし、早く練習したい。自転車も他人の自転車みたいで一体感もない。弱いのを組み立てでカバーして、ファンのみなさんに調子が悪いと思わせない走りをするしかない。調子が良くなくても、期待に応えるのがプロだと思うんで、組み立てと気持ちでカバーしたい」
まくった山崎を目標にするように仕掛けた松井宏佑が、直線で外を伸びて2着。
「(スタートで)位置が取れなかったですし、後ろから周りを見ながら一発で仕掛けようと思ってました。もう、それしか作戦もなかったです。少しでも脇本さんを張りながら仕掛けて、それで内を古性さんにいかれたけど、そこはどうしようもないところだし、2着なので悪くないです。新車は流れてはいるけど、まだセッティングが出ていないので、大幅に変えようと思う。悪くはならないと思います」
山崎賢人は、2コーナーからハイスピードのまくりを披露して3着に粘った。
「単騎ですけど、ラインがある時と同じように、しっかり動こうと思ってました。新田さんが僕の前に入ったので、その動きを見ながらでした。スピードが上がってたけど、僕は問題なかった。流れもあったし、仕掛ける準備はできてました」
「僕はもう、脇本さんに千切れてました。脇本さんがあそこまで連れていってくれた結果1着だっただけですね。個人の力では全く話にならない。シンプルに、周りの成長に自分が遅れていて、僕が弱いだけ。日本選手権に間に合うか心配だし、早く練習したい。自転車も他人の自転車みたいで一体感もない。弱いのを組み立てでカバーして、ファンのみなさんに調子が悪いと思わせない走りをするしかない。調子が良くなくても、期待に応えるのがプロだと思うんで、組み立てと気持ちでカバーしたい」
まくった山崎を目標にするように仕掛けた松井宏佑が、直線で外を伸びて2着。
「(スタートで)位置が取れなかったですし、後ろから周りを見ながら一発で仕掛けようと思ってました。もう、それしか作戦もなかったです。少しでも脇本さんを張りながら仕掛けて、それで内を古性さんにいかれたけど、そこはどうしようもないところだし、2着なので悪くないです。新車は流れてはいるけど、まだセッティングが出ていないので、大幅に変えようと思う。悪くはならないと思います」
山崎賢人は、2コーナーからハイスピードのまくりを披露して3着に粘った。
「単騎ですけど、ラインがある時と同じように、しっかり動こうと思ってました。新田さんが僕の前に入ったので、その動きを見ながらでした。スピードが上がってたけど、僕は問題なかった。流れもあったし、仕掛ける準備はできてました」