『東日本大震災被災地支援競輪 高知競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:6月22日
明日(23日)から高知県・高知競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・高知競輪開設61周年記念「よさこい賞争覇戦」(GIII)が開催されます。S班から山崎芳仁選手と佐藤慎太郎選手の2人が参戦し、主役を演じてくれることでしょう。もちろん各地区からも楽しみな選手がズラリ勢揃いしており、初日から見逃せないレースが目白押しです。また開催3日目(25日)には98期ルーキーチャンピオンレース「若鷲賞」も行われ、98期の頂点を目指して新鋭達が火花を散らします。
なお、今開催は毎日、本場イベントとして専門解説者と競輪選手OBによる予想会、未確定車券でのゲーム大会が催されます。本場にご来場の際は、こちらにもぜひご参加下さい。
高知バンク
<1R>
服部克久選手
近況は予選をしっかり勝ち上がり、引き続き好調キープの
服部克久(写真)
。
「青森の後は、支部合宿があったんですけど、雨が続いてしまって、あまり練習はこなせなかったですね。納得いく練習とは言えないですけど、松川(高大)達とトンネルで誘導したりしてきました。前回の記念(豊橋)は二次予選で落車してしまって迷惑をかけてしまいました。良くも悪くもないですけど、明日も流れをみてやっていきたいと思います。1レースはだいたい練習している時間と一緒で体もしっかり動くと思いますし、2レースとかになるよりは時間が取れるので良いと思います」
捲り脚が戻って勝率アップの
丸山啓一
。小林則之との連係でチャンスを掴めるか。
「ここまでけっこう間があいていたので、練習もきつめに出来ましたし、休養も取れてコンディションは良いと思いますね。捲りは出したくないのに『出ちゃってる』感じなんですよ(笑)。でも捲りが出るというのは動けているということでもありますからね。調子は良いので、明日も則之の番手からクリアできるように頑張ります。ネックなのは1レースということですね(苦笑)」
<2R>
三ツ石康洋選手
大きい着が目立ってしまっている
三ツ石康洋(写真)
。四国地区の記念でキッカケを掴みたい。
「調子は普通ですね。練習も雨が降っていたし、小松島記念に向けてバンク修繕していたので入れなかったです。最近は復調の手応えみたいなものも掴めていないんですよね。それにみんな強い…!FIでも予選で強いのが何人かいるでしょ。明日も相手が強いなぁ。最近は自力も無く元気ないけど、いろいろして自力自在で何とか頑張りますよ」
記念は補充出走が続いたが、しっかりと1着を取って内容のあるレースを見せていた
大谷靖茂
。一次予選から気合いの走りを見せるか。
「一宮の後は1日休んで、1日乗って調整してきました。疲れを取ることに専念した感じですね。今は走って勉強する時期だと思っているし、S級にも慣れて来てもっと点数を上げていきたいと思っています。コンディションは良いと思うので、頑張ります」
<3R>
岩本純選手
前走の豊橋FIは一時期の不振を払拭する準Vの
岩本純(写真)
。フレーム交換が功を奏している。
「前々回からフレームを戻したんですよ。今までは流行りのフレームに乗っていたんですけど、どんどん点数が下がってきてしまって。それで戻したら、前回は決勝に乗れたし、2着でしょ。(戻したのが)良かったのか、レースでも粘れるようになりましたね。出来は変わらないし、乗り変わってから連を外していないので(笑)、明日も頑張ります」
バック量産中の
早坂秀悟
。前場所の京王閣では初日敗退も敗者戦は連続2着にまとめた。
「別に意識してバックを取ろうと思っているわけではないんですよ。ただ調子も良くなってきて、積極性は前よりも出てきたと思います。自分の場合は、タイミングを逃さず駆けることに気をつけているんです。ワンチャンスを逃さずにすかさず行って、抑えるならしっかりと駆ける感じですね。明日は同県の先輩(嶋貫高大)と一緒なので、頑張ってワンツー決めたいですね」
<4R>
野本翔太選手
先日のレインボーカップA級ファイナルを制してS級2班に特昇した
野本翔太(写真)
が登場。
「(レインボーの優勝は)たまたまですよ。ラッキーでした。レインボーで特昇したら地元記念を走れるかもしれないというのは周りに言われていました。明日は篠原(龍馬)さんのハコにいきます。連係は前にあるけど、その時は自分が前でした。仲も良いですし、練習もたまにしていますね」
野本と高知ラインを形成する
篠原龍馬
。地元記念で地元ファンの期待を背負う。
「京王閣の後は休養もして。状態は良いと思いますよ。あとは行きたい時に、車を出せられれば良いだけ。いろいろ試行錯誤してきて、最近は進み出してきたと思います。勝負所を逃さないように、初日が一番勝負だし、地元2人で決めたいですね」
三重の
上田国広
は自在戦で活路を見出す。
「いつも通りの感じでしたけど、雨が多かったですね。ただ感じは悪くないのに、最近は成績が悪いんですよ。明日は前々です。レースの中で何していくか考えて、強気に頑張ります」
<5R>
今井裕介選手
得点上位の
今井裕介(写真)
が人気を集めそう。ラインも長くなり、好展開に持ち込みたいところ。
「西武園の後は、一度休んで、また練習という感じでした。連戦だったので、少し疲れがありましたので。高知バンクは初めてなのでイメージは分からないですけど、500バンクは嫌じゃないですし、自分はしっかりと自分の走りをするだけですから。まだ記念で準決勝を走ったことがないので、今回は頑張りたいです」
戸邉英雄
は「(今井は)強いし、楽しみですね」と今井マークで勝ち上がりを狙う。
<6R>
松岡篤哉選手
FIながら近況は優出を重ねている
松岡篤哉(写真)
。別府記念では準決勝まで勝ち上がっており、今回の走りも注目される新鋭だ。
「調子は別府くらいから良くなってきた感じです。別府でフレームを変えて、そこからですね。練習ではずっと使っていたんですけど、前よりもかたいフレームで、だいぶ車が流れてくれるようになってきました。流れてくれるから、最後も踏み切れるようになりましたね。高知は3回目で、捲りづらいイメージはあります。まずは初日、しっかり頑張ります」
橋爪亮
は2場所前の西武園FIで決勝3着と見せ場十分の走り。侮れない存在だ。
「疲れがあったけど、調子は問題ないですよ。高知は初めてですけど、地脚ですし大丈夫だとは思います」
<7R>
篠原英雄選手
地元の
篠原英雄(写真)
は山形一気の番手からチャンスをうかがう。
「番手は回れる時があれば回っているし、問題ないです。山形君との連係は3番手はあったけど、番手は初めてです。まずは切れないように、やれることをやりたいと思います。ギア倍数は、練習してみてどうするかちょっと考えます」
山形一気
はここも持ち前の先行力で勝負に出る。
「(一時期に比べると成績落ちだが)原因はないんです。調子なりのレースをして頑張りたいと思います。高知は特昇をしているバンクですし、問題ないです」
ケガもあり点数を下げた
松岡孔明
は一発を狙う。
「競走も詰まっていたので、調整程度でした。落車骨折して、良くはなってきてはいますけど、もう少し何かが足りない感じなんですよ。記念は久しぶりだし、地元が500なので大丈夫。もっと点数を上げないといけないし、良い感じでレースが流れてくれたらよいですね」
負傷欠場明けの
藤田大輔
だが、練習での感触は良かったとのこと。
「4月名古屋の落車で手術して、復帰した岸和田の初日でまた落車。1回目のも響いていて、レントゲンを撮ったら肺が小さくなっていたらしく同じところを手術しました。それからはまず安静にして、5日くらいから徐々に自転車に乗りはじめました。でも、何が良かったのか脚の感じは良くなっていたんですよね。昨日も千葉で練習したんですけど、モガいても感触は良かったです。落車してケガしたけど、これでまた自力に戻したら今までやってきたことが無駄になるし、また何でも出来るように、明日もうまく勝ち上がれるように頑張ります」
<8R>
松川高大選手
成長株の
松川高大(写真)
が予選のメインカードに登場。予選は連勝中で、久々の記念で気合いも入る。
「これといって変わったことはしていないんですけど、気持ちもあるし、コツコツやってきたのが出てきたんだと思います。ずっと先行でやってきたし、力が付いたんだと思いますね。記念は久しぶりだし、早く走りたかったんですよ。まだ記念は決勝に乗ったことがないので、1回乗ればまた違ってくると思うし、今回も先行で頑張って勝ち上がりたいですね」
松川の番手は
本田博
が死守する構え。
「雨が多かったから、外の練習はあまり出来ませんでした。でも今年は新燃岳の灰が降ったりもしていたので、乗る時間が少なくても、その中での練習は分かっていました。松川君の番手は初めてです。強いところは見ていますし、まずは気合いを入れて後ろと前に迷惑をかけないように、余計なことを考えずに集中していきたいです。頑張ってラインに貢献したいです」
新車で登場の
小堺浩二
は今回も大ギアで一発を匂わす。
「試しにいろいろやってギアも下げたりしたんですけど、今回は新車(マキノ)でいこうと思います。セッティングもだいぶ出てきていたし、練習でのタイムも悪くなかったです。けっこうメンバーが厳しいですけど、ギアも4回転に戻して、流れを見てワンチャンスを狙いたいです」
<9R>
稲垣裕之選手
筒井敦史選手
9レースから特選がスタート。まずは高松宮記念杯で久々のGI優出を果たした
稲垣裕之(写真)
の走りに注目が集まる。
「前回は決勝に乗ったけど、深谷(知広)の強さをまざまざと見せつけられましたね…。でもあれで、また僕のモチベーションもすごく上がりましたよ。圧倒的だったから、その分、やる気も凄い出ました(笑)。調子も問題なく、今回も頑張ります」
稲垣マークは
前田拓也
か。高松宮記念杯は初日8着で敗退も、敗者戦は212着と動きの良さは目立った。
「昨年は本当に良くなくて、脚も落ちてきたと思っていたんですよ…。だけど今年は練習の感じもすごく良くなってきています。これまではやってもやっても結果がなかなか出せなくて本当に苦しかったけど、高松宮記念は初日はダメでしたが2日目からは少し成果が出せたかなと思います。GIだから気持ちも入ってきました。明日もしっかり付いて行って、チャンスを待ちたいと思います」
だが
芦澤大輔
も稲垣の番手を主張。
「(高知は)昨年のリベンジ、そのつもりできました。明日は稲垣さんのハコにいきたいと思います。僕が自力で動いてもダメだと思うし、稲垣さんは近畿を代表する選手。番手にいって頑張ります」
筒井敦史(写真)
は競走得点111点と現在の得点制度になって自己最高をマーク。強烈な末脚は爆発力を秘める。
「今年に入ったくらいから、満足いく状態ですね。練習だけは弱い時からコツコツとやってきていたし、ようやく噛み合ってきたんだと思います。特に練習は変えていないですけど、体の使い方の意識なども変えているんですよ。競走得点は今の得点になってからは一番高いですね。強くなる野望はあるし、GIのファイナルに乗りたいという目標があるんですよ」
復活が待たれる
合志正臣
だが、九州は雨が多く、その影響がどう出るか。
「落車したのでまずはケアをしてきました。合宿もあったんですけど、雨が降ってしまって、バンクが川のようになっていました。みんな中でローラーを踏んだりしたんですけど、これではアカンと思って飛び出して周回練習しました。その時も雷が鳴り出したりして(苦笑)。モガキが出来なかったので状態については何とも言えないですけど、走るごとに上げていきたいです」
石丸寛之
も本来の調子を取り戻したい一人。
「宮杯(高松宮記念杯)が終わった時に、いろいろ課題が見つかりました。まだ重いけど、前回(京王閣FI)は久々にシリーズ2勝挙げられましたしね」
<10R>
佐藤慎太郎選手
守谷陽介選手
今回2人参戦のS班の1人・
佐藤慎太郎(写真)
が登場。後半戦のビッグ戦線を睨む上でも、結果も欲しいところ。
「高松宮記念杯の後は、宮古島に戻って普通に練習してきました。でも、宮古島は暑いね…!南国に行っておいて、何が暑いだ!って感じですけど(笑)。日差しがすごく強くてね。でも、良い練習は出来たと思います。集中して、悪くはないですよ。(牛山貴広とは)初連係ですね。強いのは知っていますし、頑張りたいです」
前場所優勝の
牛山貴広
は「(調子は)大丈夫だと思います。高知はかなりの久しぶりですが、頑張ります」
実績上位の
山田裕仁
も優勝候補の一人だろう。
「高松宮記念杯から日にちがあったから、普通に練習してきました。西谷君とは向こうが初連係と言っていたんですけど、以前走った気もしています(笑)。状態は変わらずです。ケガもあって地区プロを走っていないので、次の弥彦(寛仁親王牌)は走れないんですよね」
昨年の当地記念ファイナリスト・
守谷陽介(写真)
は調子が上向いてきてこのポーズ。
「かなり調子は戻ってきましたね。上り調子です!(笑)。競走得点が10点も下がってしまったんですけど、半年くらい試していたBONT(シューズ)を4場所くらい前から元に戻したら、また決勝にポンポンと乗れ出しました。高知は昨年決勝に乗っているし、相性も良いと思います」
桐山敬太郎
と
中村浩士
は南関連係で好機を掴むか。
桐山は「GIの後は精神的にも疲れが見えるんですけど、今回は無かったです。練習の感じも良かったです。高知は久しぶりですね。中村さんとワンツー出来るように頑張ります」。中村は前回記念の覇者。「優勝したしイメージは悪くないですね。頑張りますよ」
<11R>
山崎芳仁選手
藤田竜矢選手
山崎芳仁(写真)
は前場所の函館記念で準決勝敗退。シリーズ通しては2勝を挙げているが、動向には注意が必要だ。
「疲れはあるけど、練習の感じは悪くないです。高松宮記念杯の後は、宮古島に帰って、次の弥彦もあるので、与えられたところで練習をしていました」
その函館記念で山崎の番手から2勝を挙げた
山田敦也
。今回も初戦から山崎の番手が巡ってきた。
「前回の決勝は3番手で自分だけバックを踏まされた感じで厳しかったですね。明日は山崎さん次第ですけど、何とか頑張ります」
山崎との対戦で、
藤田竜矢(写真)
は自分のレースを強く心がける。
「山崎さんがいるし、強いの分かっていますからね。500バンクは得意で好きですし、しっかり自分のレースをして、頑張りますよ」
負傷欠場明けから4場所目の
岡村潤
。志願の自力戦でどうでるか。
「ケガをしたというのもありますけど、その前も調子が良くなかったですからね。前で頑張りたいという気持ちがあります。山崎さんが相手ですから、位置は山崎さんより前で、最低中団で臨機応変にいきたいと思います」。
高木隆弘
は「それなりの位置なら突っ込めるけど、最近はみんなギアがかかっているからね。調子は変わりないです。明日は岡村君の後ろで頑張ります」
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