『高知競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:7月24日
 高知競輪開設63周年記念「よさこい賞争覇戦」が明日25日に幕を開ける。SS班は佐藤友和、武田豊樹、岡田征陽の3人が参戦。加えて稲垣裕之、南修二、根田空史ら特別戦線を賑わすトップレーサーがりょうまスタジアムに集結。地元勢は佐々木則幸を中心に強豪を迎え撃つ。4日間に渡って繰り広げられる熱い戦いから目が離せない。
 開催中はイベントが盛りだくさん。初日の明日は競輪小僧によるお笑いライブや山口幸二氏によるトークショー、松村信定氏による予想会が予定されています。ぜひ、高知競輪場でお楽しみください。
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澤田義和選手
澤田義和選手
 オープニングレースは澤田義和(写真)に注目。ここ3場所の成績はパッとしないが、きっちり修正してきた。
 「展開もあるんですけど、最近は何かダメですね。原因もよく分からないんですよ。前回が終わってからしっかり乗り込んできたし、自転車も前に使っていたものに換えます。セッティングも換えて、それがどう出るか。明日は伊原(克彦)君に任せて頑張ります」
 伊原克彦は前回の奈良で2連対。調子は上昇カーブを描いている。
 「状態はだいぶ良くなっていますね。あとはレースでそれを出すだけ。明日は先行基本に走ります」

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 篠原龍馬は7月にS級返り咲き。初日予選は2場所続けて大敗を喫している。
 「前期A級の後半から反応が悪いんですよ。重たくて車が全然出ない。今回はいつもと変えて回転練習を中心にやってきました。これで脚に刺激が入ったと思います。追加をもらったのは3日前ぐらい。地元記念を走れるのはうれしい。まずは初日ですね」
 伊藤成紀は目立った活躍活躍こそないが、4.33のギアを軽快に踏みこなしている。
 「前回の西武園が終わって少し間隔が空いたので、南修二さんと、同期でこのレースも一緒の高橋雅之君の3人でCSCで合宿してきました。2泊3日でやってきたし、調子はいいと思います。明日はできれば先行したい。ライン3人で決まるように頑張ります」

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 先行力なら高橋和也が一番だろう。前回の青森では2連対と動きもいい。
 「青森の感触はすごい良かったですね。そのままの感じでここに来れたと思います。いい状態はキープできています。ここを走るのは2回目。前に来たときはあまり良くなかったので、今回はしっかり結果を出したい」
 三槻智清は前回の別府で久々の決勝進出。タテの脚は冴えている。
 「別府の予選は飛び付こうと思ってたら逃がされたんですよ。でも、それで2着に粘れたのが大きかったですね。今期の滑り出しが良かったんで、その流れでいきたいですね。明日はいつもどおり前々に攻めます」

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 宿口陽一は6月名古屋の初日に落車したが、ここ2場所の走りを見る限り全く影響はなさそうだ。
 「肩はまだ少し痛いんですが、走っている分には問題ありません。最近は逃げても結果が出ているし、長い距離を踏めている。状態はいいですね。追加は前回の一宮の2日目に受けました。3分戦は好きだし、頑張りたいですね」
 先制有力なのは断トツのバック数を誇る古川功二だろう。
 「最近は状態が上がってきていますね。前回の青森は2連対できたし、感触は良かったです。暑くてしんどいんですが、熱いレースで盛り上げたいと思います」

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山中貴雄選手
山中貴雄選手
 徹底先行タイプが不在の難解レースだ。山中貴雄(写真)は地の利を生かして攻める。
 「前回の松山は成績が良くなかったんですが、感じ自体は悪くなかったです。ここに向けて特別なことはやっていないけど、しっかり練習してきました。とりあえず勝ち上がることを意識して走ります」
 渓飛雄馬は3月の連続落車が響き、精彩を欠く近況だ。
 「鎖骨骨折と肺気胸で1カ月ぐらい入院しました。1カ月ぐらい練習して復帰したんですが、そんなに甘くはないですね。調子自体は上がってきているので、そろそろ結果を出したい。山中君が地元で頑張ってくれるでしょう」

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藤井栄二選手
藤井栄二選手
 藤井栄二(写真)は今期S級初昇格を果たした新鋭レーサーだ。2場所で2勝、2着1回とまずまずの成績だが、本人は力の差を痛感している。
 「S級はやっぱり全然違いますね。スピードが違うし、仕掛けるポイントも早い。勝てているけど展開もあるし、まだまだ力が足りません。ここの追加を受けたのは2日前。普段どおり練習していたので問題ないと思います。明日はラインで決まるように積極的に仕掛けます」
 立花成泰は鋭いまくりを連発している。若手機動型でもがき合いがあればチャンスは逃さない。
 「最近は流れがいい。ギアを3.92に上げたのも好調の要因かな。明日は自力屋2人が強いけど、どっちが逃げても中団はしっかり取るつもり。ここはまくりが効きにくいバンクだし、その辺りも考えてうまく仕掛けたいですね」

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 吉原友彦は前回の別府こそ凡走したが、ここ最近の充実ぶりは目を見張る。
 「同県の森川剛君に身体の使い方などを教えてもらい、結果が出るようになりました。前回はちょっと叩いてしまいましたけどね。ヨコの動きにこだわりすぎて積極性に欠けてました。その反省を生かして今回は頑張ります。明日はしっかり力を出し切るレースをします」
 坂本健太郎は前回の函館で連勝の勝ち上がり。好調時のスピードが戻ってきている。
 「最近は色んな決まり手が付いているし、悪くないですね。高知も割と相性がいいバンク。明日は無理をしないでまくり主体に何でもやります」

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井上嵩選手
井上嵩選手
 井上嵩(写真)は久しぶりの記念参戦だ。初日はラインの長さを生かして積極的に攻める。
 「練習の感じは良かったです。でも、僕の場合はそんなことよりもレースで思い切っていけるかどうか。思い切って仕掛けられれば結果も付いてくると思ってます。明日は後ろが柴田(洋輔)さんだし、信頼して駆けるだけですね」
 柴田洋輔は井上と初連係。番手できっちり勝機をものにする。
 「最近は状態がいいし、変わらず来れたと思います。井上君とは初連係だし、番手でしっかり仕事して2人で決めたいですね」

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佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
 佐々木則幸(写真)が地元記念で奮起する。初日は守谷陽介の番手で有利にレースを運ぶ。
 「寬仁親王牌が終わってから1週間ぐらいあったので、練習と調整をしっかりやってきました。状態は問題ないけど、前回も番手絶好で抜けなかったり、脚が少し落ちてますからね。明日は守谷君を信頼して任せます。(佐藤)友和と前回の最終日に対戦して、ちょっとスピードが違う感じだったので、どう対処するかですね」
 人気を集めるのは東北勢だ。佐藤友和は落車の影響が心配される。
 「ケガの状態は何とも言えないですけど、前回も勝ててますからね。走る以上は大丈夫です。自力でしっかり頑張ります」
 佐藤慎太郎は寬仁親王牌で新たな壁にぶつかった。
 「スピード競輪は大変ですね。課題が多すぎて、やらなきゃいけないことがたくさんある。親王牌で簡単には勝てないと感じたし、長いスパンで練習していきます。ここに向けては沖縄本島で練習してきました。明日は友和に任せて頑張ります」

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稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
 稲垣裕之(写真)は腰痛に苦しみながらも寬仁親王牌で3連対と好走した。
 「前々回ぐらいから腰痛は出ていたんですけどね。親王牌で無理して走ったので、終わってからだいぶ痛みが出ました。練習量を落としてケアを中心にやってきました。直前にもがいた感じは良かったし、戦える状態だと思います」
 南修二は寬仁親王牌の初日に失格したが、気落ちはしていない。
 「いつもどおり練習はやってきました。調子は変わらないですね。明日は稲垣君の番手です。ここは日本一クセのあるバンクですからね。展開に左右されると思うけど、いつもと違うコース取りも考えないといけない」
 鈴木謙太郎は練習内容を変えて今シリーズに備えた。
 「体調面は大丈夫。今回は昔の追い込む練習方法に変えてやってきました。感じは良かったです。セッティングとかがかみ合えばこれから結果も出てくると思います」

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武田豊樹選手
武田豊樹選手
 大会連覇を狙う武田豊樹(写真)がトリを務める。寬仁親王牌は練習中に落車した影響があったが、きっちり立て直してきた。
 「もう落車のダメージはないですね。親王牌のあとは違反訓練で競輪学校に行きました。拘束時間は長いけど自転車に乗る時間はありますからね。色々と課題はあるけど攻める走りをしていきたい」
 好調の根田空史が武田に真っ向勝負を挑む。
 「親王牌は体調を崩したけど、それでも2勝できましたからね。もう大丈夫です。終わってから先を見据えて4.58のMAXギアで練習してきました。まだギア負けしている感じで全然踏めてないけど、そのうち慣れてくると思います。明日は4.33のギアですね。いきなり武田さんが相手だけど、ライン3車を生かして走ります」
 阿竹智史はなかなかリズムに乗れない。
 「もう少しやれる感じはあるんですけどね。今回は急な追加なんですが、大丈夫だと思います。相手は強いけど、流れを見てしっかり仕掛けます」
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