松山競輪場で開催されている第10回施設整備等協賛競輪「道後温泉杯争覇戦(GIII)」は8月9日に大会2日目が行われた。メインの二次予選では若手機動型の活躍が目立ったが、最後はスター新田祐大が締めた。10日にはシリーズ佳境の3日目を迎え、ファイナリスト9名を決する準決が実施される。
GIIIシリーズ開催中は、けいりんサンサンフェスタとして毎日、先着300名様に来場者プレゼントがあるほか、地元選手会によるお楽しみイベントも予定されています。また、週末の10日、11日には、おたのしみ恐竜縁日、お笑いステージ&トークショー(10日の出演はだんだんファクトリー)、人気の屋台とキッチンカーがやってくるおいしいグルメ、わくわくクイズラリーとさらにたくさんのイベントが実施予定。猛暑が続くなかですが、松山競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

木村佑来選手
4番車の木村佑来(写真)はスタートの早さを生かして正攻法からレースを進める。木村は赤板で上昇してきた菅原大也を突っ張り、ペースを緩める。そこを松川高大が打鐘過ぎに巻き返す。松川は飯野祐太の横に追い上げる形となって両者で激しくもつれる。飯野は最終1センター付近で番手を守り切るが、先行している木村と車間が空いてしまう。飯野は車間を詰めながら踏み込むも、木村がセーフティーリードを守って押し切った。
「自分よりはるかに動ける人が相手でしっかり動けてよかった。(松川の動きは)予想していなくて、『やばい。行かれる』と何とか合わせられたけど、飯野さんのところでからまれて申し訳なかった。低速からのダッシュできつかった。ゴール前、どこまで行けるかなって。1着で勝てているけど、組み立てとペース配分の反省を生かしたい。(GIIIの準決勝は)初めてです」
飯野祐太は追い上げてきた松川にからまれたが、番手を死守。前と車間は空いてしまったが、2着をキープした。
「松川がタイミング良くきて、(からまれて)重いところを走らされて技術がなかったです。間合いを確認してから、ペースで追いかけていったが佑来が強かった。危なかったですし、連日、申し訳ないレース。明日(準決は)頑張りたい」
「自分よりはるかに動ける人が相手でしっかり動けてよかった。(松川の動きは)予想していなくて、『やばい。行かれる』と何とか合わせられたけど、飯野さんのところでからまれて申し訳なかった。低速からのダッシュできつかった。ゴール前、どこまで行けるかなって。1着で勝てているけど、組み立てとペース配分の反省を生かしたい。(GIIIの準決勝は)初めてです」
飯野祐太は追い上げてきた松川にからまれたが、番手を死守。前と車間は空いてしまったが、2着をキープした。
「松川がタイミング良くきて、(からまれて)重いところを走らされて技術がなかったです。間合いを確認してから、ペースで追いかけていったが佑来が強かった。危なかったですし、連日、申し訳ないレース。明日(準決は)頑張りたい」
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柴崎淳選手
佐藤一伸、伊藤裕貴の順番で動いたところを蕗澤鴻太郎が押さえてペースを緩める。林慶次郎は前受けから7番手まで引いて打鐘からスパート。抜群のスピードで一気に先頭に立ち、吉本卓仁が絶好の展開になるが、伊藤の仕掛けに乗った柴崎淳(写真)が大外を強襲した。
「細切れ戦だったし、何も考えず付いていきました。(伊藤が)強かったし、けっこう伸びていきましたね。アタマまでいけているし最近にはない、いい感触でした。まあ勝負権ある位置まで仕掛けてくれたんでね。今日は重く感じたし、正直、昨日の方が感触は良かったんですけどね。調子をキープしたいですね」
吉本卓仁は先行した林を援護してから交わしたが、柴崎に先着を許してしまった。
「スタートで緊張しましたね。(別線に)脚を使わせてから、(林)慶次郎が一撃で仕掛けるという感じ。蕗澤が踏みながらこっちを見ていたので飛び付くのかなと思いながら付いてました。柴崎君が外しているのがわかって何とか残ってくれと思いながら最後は踏みました。室内から外に練習を変えて暑さにも慣れてきたし、悪くはないですね」
「細切れ戦だったし、何も考えず付いていきました。(伊藤が)強かったし、けっこう伸びていきましたね。アタマまでいけているし最近にはない、いい感触でした。まあ勝負権ある位置まで仕掛けてくれたんでね。今日は重く感じたし、正直、昨日の方が感触は良かったんですけどね。調子をキープしたいですね」
吉本卓仁は先行した林を援護してから交わしたが、柴崎に先着を許してしまった。
「スタートで緊張しましたね。(別線に)脚を使わせてから、(林)慶次郎が一撃で仕掛けるという感じ。蕗澤が踏みながらこっちを見ていたので飛び付くのかなと思いながら付いてました。柴崎君が外しているのがわかって何とか残ってくれと思いながら最後は踏みました。室内から外に練習を変えて暑さにも慣れてきたし、悪くはないですね」
<8R>

福島武士選手
後ろ攻めの小川賢人が誘導を切り、真鍋智寛が打鐘前に出て先頭に立つ。寺沼拓摩は6番手の位置から鋭く巻き返してくるが、真鍋が合わせて踏む。寺沼が前に出かけるが、真鍋が内から合わせきって主導権は渡さない。番手の福島武士(写真)は絶好の展開を生かして久しぶりの1着をつかんだ。
「(初手は)欲しいところが取れているし、(真鍋が)行ってくれた。(寺沼を)出させるかと思ったし、出られるかと思ったけど、すごいスピードで合わせましたね。久しぶりの1着ですね。(左鎖骨骨折の)痛みはあるけど、走っている分には大丈夫」
中四国3番手の三宅達也はソツなく福島に続いて2着で準決に進出。
「スタートから一番いい位置で切ったところを叩いてでしたね。寺沼君が来たのはわかったけど、真鍋君はダッシュがいいので合わせると思った。その後はおそらく誰もこないだろうと。2着までこれているので悪くない」
「(初手は)欲しいところが取れているし、(真鍋が)行ってくれた。(寺沼を)出させるかと思ったし、出られるかと思ったけど、すごいスピードで合わせましたね。久しぶりの1着ですね。(左鎖骨骨折の)痛みはあるけど、走っている分には大丈夫」
中四国3番手の三宅達也はソツなく福島に続いて2着で準決に進出。
「スタートから一番いい位置で切ったところを叩いてでしたね。寺沼君が来たのはわかったけど、真鍋君はダッシュがいいので合わせると思った。その後はおそらく誰もこないだろうと。2着までこれているので悪くない」
<9R>

菊池岳仁選手
前を取った菊池岳仁(写真)は赤板前に誘導と車間を空け始める。後ろ攻めの橋本優己が誘導を切って前に出たが、日高裕太もすかさず動いて、そこを竹内翼が叩いて先行態勢に。出入りが激しいレースで、後方に下げた菊池の巻き返しも早く、打鐘過ぎに一気のスパート。菊池は2コーナー前に竹内をまくって最終バックを先頭で通過。そのまま押し切った。
「前を取って突っ張るかは様子を見ながらでした。勢いも良かったので、行かせてすかさず行った方がいいかなと思いましたけど、どの形でもホームをめがけて踏むつもりでしたね。昨日よりかは踏めてる感じはありましたけど、思った以上にフワフワする感じがしたので、しっかり動くように調整したいですね」
宿口潤平は菊池の仕掛けにしっかりと続いて8分の1車輪差まで詰め寄った。
「菊池(岳仁)君に全て任していましたね。自分が付いていけるかどうかだけだったので。めちゃくちゃキツい所から行ったので、出切ってからも後ろを見る余裕はなかったです。抜ければ100点でしたけど、十分ですね」
「前を取って突っ張るかは様子を見ながらでした。勢いも良かったので、行かせてすかさず行った方がいいかなと思いましたけど、どの形でもホームをめがけて踏むつもりでしたね。昨日よりかは踏めてる感じはありましたけど、思った以上にフワフワする感じがしたので、しっかり動くように調整したいですね」
宿口潤平は菊池の仕掛けにしっかりと続いて8分の1車輪差まで詰め寄った。
「菊池(岳仁)君に全て任していましたね。自分が付いていけるかどうかだけだったので。めちゃくちゃキツい所から行ったので、出切ってからも後ろを見る余裕はなかったです。抜ければ100点でしたけど、十分ですね」
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高橋広大選手
後ろ攻めの橋本瑠偉が赤板で誘導を切って先頭に立つ。前受けの昼田達哉は後方まで下げずに中団の内で4番手の位置を主張。中井俊亮と併走になった。2人の併走は長引き、橋本は徐々にペースを上げていく。中井が最終ホーム前に中団を取りきったが、すでに東日本勢のペース駆け。番手の高橋広大(写真)は車間を空けて間合いを計り、仕掛けてきた中井の動きをけん制。最後は橋本を交わして連勝で勝ち上がった。
「赤板で出させてもらえるかが、勝負所でした。そうしたらチャンスがあるかなって。シューズの感じがすごくいいので、あそこまで来たら何とかなるかなと思っていました。感覚がいいので、調子もいい。心配ごともないので(体が)動いてくれる」
橋本瑠偉は想定外の展開になったが、ペース駆けに持ち込んでラインの全員が準決に進出した。
「スタートは失敗しました。中井さんは中団にこだわってくれると思ったので、(昼田が)すぐ来るようなら出したけど、こなかったので、落ち着いて。ラインみんなで準決にいけてよかった。脚はきついし、体が戻ってこない。決勝に乗れるように」
「赤板で出させてもらえるかが、勝負所でした。そうしたらチャンスがあるかなって。シューズの感じがすごくいいので、あそこまで来たら何とかなるかなと思っていました。感覚がいいので、調子もいい。心配ごともないので(体が)動いてくれる」
橋本瑠偉は想定外の展開になったが、ペース駆けに持ち込んでラインの全員が準決に進出した。
「スタートは失敗しました。中井さんは中団にこだわってくれると思ったので、(昼田が)すぐ来るようなら出したけど、こなかったので、落ち着いて。ラインみんなで準決にいけてよかった。脚はきついし、体が戻ってこない。決勝に乗れるように」
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櫻井正孝選手
後ろ攻めの大矢崇弘が誘導を切り、大石剣士が動いた所を後藤悠が打鐘で押さえる。片岡迪之が追い上げて北日本勢の後ろを狙うも大石も前に踏んで3番手は譲らない。好位を取った大石はバック線をめがけて仕掛けるが、櫻井正孝(写真)のけん制を受けて失速。返す刀で抜け出した櫻井が混戦を制した。
「ちょっと抜き過ぎた感じでしたけど、けっこうフカしていたので。僕も一回離れましたしね。あんまり張り過ぎても内からしゃくられるし、最小限の動きで止めに行ったんです。もっと車間を切ったりできれば良かったけど、余裕はなかったですね。フワっとしたところもあるので、修正しつつ体をピリっとさせたいですね」
大矢崇弘は後方に置かれて厳しい状況になったが、脚がたまっていた様子。4コーナーから直線で内のコースを見極めて突っ込んだ。
「後ろから一回切って、片岡さんが仕掛けて来る前にと思っていたんですけど、片岡さんが降りてきたのが予想外。あれで詰まって仕掛け所を失ってしまって。危ない展開になってしまったし、空かなかったら厳しかった。初日が久しぶりの先行でダメージが残っている感じでしたね。ちゃんと休んで体をケアしたい」
「ちょっと抜き過ぎた感じでしたけど、けっこうフカしていたので。僕も一回離れましたしね。あんまり張り過ぎても内からしゃくられるし、最小限の動きで止めに行ったんです。もっと車間を切ったりできれば良かったけど、余裕はなかったですね。フワっとしたところもあるので、修正しつつ体をピリっとさせたいですね」
大矢崇弘は後方に置かれて厳しい状況になったが、脚がたまっていた様子。4コーナーから直線で内のコースを見極めて突っ込んだ。
「後ろから一回切って、片岡さんが仕掛けて来る前にと思っていたんですけど、片岡さんが降りてきたのが予想外。あれで詰まって仕掛け所を失ってしまって。危ない展開になってしまったし、空かなかったら厳しかった。初日が久しぶりの先行でダメージが残っている感じでしたね。ちゃんと休んで体をケアしたい」
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新田祐大選手
人気を集めた新田祐大(写真)は初周を4番手の位置からレースを進める。前受けの池野健太は赤板過ぎに誘導を外してスローペースに落とす。吉田智哉は4番手の位置に追い上げて新田に並びかける。新田は引かずに両者で併走は長引くが、池野がペースを上げずにいると、吉田が最終ホーム線をめがけてカマす。レースは一気に動きだして瞬発力勝負に。池野は四国勢を追いかけるが、新田がケタ違いのスピードでまくると末木浩二は離れてしまう。上がりタイム10秒7を出した新田の強さが際立っていた。
「(フタをされていて)詰まっているなと思って、池野君が駆けずに厳しくなるなという気持ちでした。スピードも上がっていなくて、どかそうにも…。だったら引こうと思ったところで吉田君が行った感じですね。自分は態勢が整って行った。自転車と体の感じは問題ないですね」
吉田智哉の好判断が光ったレース。番手を回った原誠宏が吉田を交わして2着に入る。
「(吉田が)隙を逃さずに行ってくれてそこがすべてでした。新田さんのスピードがすごくて仕事ができずに、追走でも一杯でした。まだ本調子ではなく、吉田君が全力で行っていたんでやっと交わせた。(状態は)昨日(初日)よりはいいですね」
「(フタをされていて)詰まっているなと思って、池野君が駆けずに厳しくなるなという気持ちでした。スピードも上がっていなくて、どかそうにも…。だったら引こうと思ったところで吉田君が行った感じですね。自分は態勢が整って行った。自転車と体の感じは問題ないですね」
吉田智哉の好判断が光ったレース。番手を回った原誠宏が吉田を交わして2着に入る。
「(吉田が)隙を逃さずに行ってくれてそこがすべてでした。新田さんのスピードがすごくて仕事ができずに、追走でも一杯でした。まだ本調子ではなく、吉田君が全力で行っていたんでやっと交わせた。(状態は)昨日(初日)よりはいいですね」