『松山競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:3月5日

 松山競輪場で開設76周年記念「金亀杯争覇戦(GIII)」が、3月5日に幕を開けた。初日のメイン、特選では、森田優弥に付けた吉田拓矢が直線でシャープに伸びて白星発進。また、一次予選では、地元から橋本強、真鍋智寛、渡部哲男の3人が勝ち星を挙げて場内を沸かせた。3月6日のシリーズ2日目には、初日特選組も加わり、二次予選で勝ち上がりが争われる。
 記念シリーズは開催中の毎日、先着100人にご来場プレゼント、また、先着300人にオールスター競輪マフラータオルをプレゼント。有名キッチンカーの出店、選手会愛媛支部のお楽しみイベント、シリーズ前半は市田佳寿浩さん、後半は平原康多さんによるレース展望会などが予定されています。松山競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

晝田宗一郎選手
晝田宗一郎選手
 3車の中四国勢が前団。小原丈一郎が赤板1コーナーで切り、3番手が晝田宗一郎(写真)と岡崎智哉で併走になる。後方の谷口力也は2コーナー手前で踏み込んで、晝田、岡崎が位置の取り合いでもつれる。打鐘手前で谷口が主導権を握り、小原が3番手。金澤竜二はすくわれ、4番手に晝田、5番手が岡崎になる。先行態勢の谷口が、徐々にペースを上げて最終周回。小原が前との車間を空けるが、晝田が2コーナー手前からまくる。ワンテンポ遅れて岡崎が追いかける。逃げる谷口を2センターでとらえた晝田と岡崎の直線勝負。晝田が振り切ってオープニングレースを制した。
 「初日だし、メンバー的にも先行したかった。できなかったけど、しょうがないですね。あのペースなら、(岡崎に)キメられることはないと思ってたし、まあ大丈夫だろうと。岡崎さんがよろけながらキメにきたんで、僕も避けながら内に行ったんで後ろはいないと思ってた。(岡崎よりも)先に仕掛ければ5着までには入れると思った。ジョーさん(小原)が先に仕掛けるなら付いていってと思ったけど、仕掛ける感じじゃなかった。出だしは重かったけど、そのあとはいい感じに進んでくれた」
 晝田とのポジション争いから岡崎智哉は、5番手の晝田後位に収まる。まくった晝田を追走するも交わせずの2着。
 「前々にと思ってました。(赤板2コーナー付近は)ああいう風に(切り込んで)いくつもりはなかった。内に倒れているときに、8番(金澤)がフッと上がってきたんで、(前輪を)引っこ抜いて内にいくしかなかった。あんなに切り込むつもりはなかったし、ヘタクソでした。(そのあとも)ダメですね。脚的には悪くないけど、落ち着いてしまった。(仕掛けていって)勝負すれば良かった」


<2R>

 前受けの森本桂太郎が菅原大也ラインを送り出して、その上を南部翔大が踏み込む。赤板2コーナー過ぎに南部が先頭に立つが、打鐘手前で森本も巻き返す。4コーナーで森本が主導権を握り、南部は3番手に粘り最終ホーム。3番手の決着がつかないまま、7番手の菅原は2コーナーでまくりを打つ。中村浩士は車間が空きながらも追走して、川口雄太も4コーナーから踏み込む。菅原がゴール前で川口をとらえた。
 「南部君がすかさず来るのかと思ったら、ちょっと仕掛けが遅かった。(南部が)そのまま駆けるかと思ったんで引き入れた。そしたら(南部が森本桂太郎を)出すと思わなくて、(最終)ホームではヤバいなって。でも、脚をためられたし、(南部と高津晃治が)併走していたんでチャンスかなと。展開が向きました。川口君のあおりに対処しながら、頑張れば乗り越えられるかと」
 森本が先行策に出て、番手の川口雄太は菅原を振って追い込んだ。
 「森本君は四国でも(地区プロ競技大会で)スプリントで2連覇するくらいの力がある。そこにちぎれないようにと。(周回中は)前を取れたし、(引いてから)あんなにすぐに行くとは思わなかった。結果的にいいタイミングで行ってくれた。(後ろで)高津さんと南部君が競っていたのがわかった。菅原さんも来ていたけど、後ろが競っていたんであんまり大きくもっていけなかった。僕はあんまり調子の波がないし、いつも通りですね」


<3R>

朝倉智仁選手
朝倉智仁選手
 後ろ攻めの近藤翔馬が赤板1コーナーで先頭に立つと、打鐘手前で朝倉智仁(写真)が叩いて主導権を握る。後方となった棚瀬義大もすぐさま巻き返して、2センター過ぎに番手の外まで迫るが、4コーナー手前で星野洋輝の厳しいけん制を受ける。なんとかこらえた棚瀬が番手の外で併走のまま最終周回に入るも、完全に勢いは止まり、3コーナーで後退。坂口晃輔が自らタテに踏むも伸び切れない。西村光太は2センターで外に持ち出して、その後ろから近藤、和泉尚吾も迫る。しかし、4コーナーを先頭で回った朝倉の末脚が良く、逃げ切り勝ちを収めた。
 「棚瀬君が切りに来るのが甘くて、僕ももう引けないタイミングだった。(星野)洋輝は同期ですし、安心して走れた。それがいい方向に向いたと思います。後ろがしっかりしていると、安心して内側で勝負できる。(前回が終わって)疲労がパンパンでヤバいなと思ったんですけど、そこで休んじゃうと悪い方向に行ってしまう。乗りながら負荷をかけつつ、ケアもしてきた。こんな逃げ切りは久々ですね。フレームと、車輪を戻して、それがいい方に行った」
 近藤、和泉尚吾の地元コンビは、2センターで動いた西村に乗るような形から前団に迫る。直線では和泉がイエローラインの外を鋭く伸び切り、初の地元記念で一次予選を突破した。
 「本当は中団からが良かったけど、車番と僕の技術不足で後ろからになった。でも、近藤君はそうなれば切ってから流れのなかで行ってくれると思った。近藤君が切ってペースを作ってくれたので、朝倉君と、棚瀬君がやり合った。僕は近藤君が踏むまで待ったからだったけど、内に差したぶん無駄だった。そこは技術と経験不足だったけど、外を踏んだら思ったよりも伸びた。初の地元記念で、とりあえず勝ち上がれて良かったです」


<4R>

恩田淳平選手
恩田淳平選手
 前受けの篠田幸希は、誘導を残したまま赤板手前で下げる。小松原正登、片岡迪之の順番で切って、素早い反応の篠田は6番手から2コーナー手前で仕掛ける。篠田があっさり主導権を握り、3車で出切る。単騎の桑原亮と片岡が4番手で重なり、片岡は打鐘2センターで1車押し上げる。結果的には下げた片岡が、4番手で最終周回へ。8番手の小松原が2コーナーでまくるが中団まで。逃げる篠田は直線でいっぱい。番手の恩田淳平(写真)が、後続に合わせて踏み込んで1着。
 「片岡さんが切ったあと、(篠田が)すかさず行ってくれた。ラインとしてはすごくやりやすかった。(ラインでの上位独占ができなかったのは)自分の技術不足です。(最終)バックで後ろを確認したら、(別線が)来る気配がなかった。けど、杉森(輝大)さんのタテ脚の方が怖かったです。番手選手は前、後ろのことを考えないといけないラインの要なんで、(ラインが)1、2、4着だったのは反省です。サドルがまだなじみ切ってないので、ちょっとだけいじろうかと思います」
 関東ライン3番手の杉森輝大は、直線で外を踏み込んで恩田に迫った。上々の伸びに好感触。
 「(片岡が)内に来たんですけど、4コーナーの下りだったんで落ち着いて対応できた。徐々に調子の方も戻ってきている感じがある。(不調は)落車と体調を崩したのが原因。それでセッティングも変えてしまったんで、今節からセッティングとフレームを戻した。踏んだ感触も伸びも悪くないですね」


<5R>

 後ろ攻めの梶原海斗から動き出し、赤板手前で南儀拓海にフタをする。梶原は打鐘手前に先頭に立ち、山本勝利が九州勢の後ろに切り替えるが、吉武信太朗とからむ。吉武は2センター過ぎに番手の松岡辰泰の内に進路を取るも、松岡が番手を死守。そのタイミングで南儀がスパートするも、最終1センターで松岡のブロックを受けて後退。南儀の踏み出しに車間が空いた小堺浩二だったが、ホームで5番手を確保し、3コーナーから仕掛ける。直線ではイエローライン付近を伸び切って白星をつかんだ。
 「中団が取れたけど、九州が前と思っていたので、フタされるだろうなと思った。でも、あそこで引いたら(梶原に)すんなり中団からカマされるんで、引かないで正解だった。南儀君には練習でも千切れているし、今日(初日)も離れた。集中していたけど、バックが入ってからの登りだったのできつかった。南儀君がホームで内を見る感じだったら迎え入れていたけど、松岡君にさばかれていたし、後ろには山内さんもいるんで、申し訳ないけど降りさせてもらった。あとは自分のタイミングでした。前もタレていたし、松岡君もヨコをやって脚を使っていたぶん、届いたと思う」
 打鐘4コーナーで吉武とからむも、なんとかしのいだ松岡辰泰が2着。梶原が3着で九州勢が入った。
 「(梶原)海斗の車番が良かったんで、初手から任せてました。後ろ攻め以外がいいかなと思ってたけど、後ろ攻めでしたね。でも、後ろ攻めにしては、前の並びが良かった。フタして、自分の距離から行ってくれましたね。僕らは2車ですし、(吉武は)3番手狙いかなとも思った。フワッとしたところでこられて、ヤバいと思ったけど、なんとかですね。海斗があれだけ頑張ってくれたし、2車でもできることはやろうと思っていた。余裕もあったし、ギリギリ交わせるかどうかで抜きに行ったけど、小堺さんはスピード差があって無理だった。ハンドルを変えて楽なんですけど、ピリッとしない感じもある。要所で遅れているんで、もう少しいじると思います」


<6R>

 地元コンビを連れた西田優大は、赤板過ぎに格清洋介を突っ張り主導権を渡さない。格清は7番手に戻り、西田のペースで隊列は一本棒で打鐘を通過する。再び、2センターから格清が仕掛けるが、西田も踏み上げて逃げる。最終1コーナーから二度に渡り、渡部哲男がけん制して格清は不発。4番手に降りた萩原孝之をさばいた安彦統賀が、2コーナー過ぎにまくる。安彦のまくりも渡部が阻んで、最後はきっちりと西田を差し切った。
 「(展開的には)想定通りになって、僕らにはいい流れになった。(打鐘2センターからもう一度、格清が仕掛けてきて)あそこは出られたら、(勝負権が)なくなるので止めようと。(そのあと安彦のまくりは濱田浩司に)かぶらせたくなくてけん制したけど、もうちょっと引きつけても良かった。(ラインでの上位独占で)最高の形になりました。(持病の腰痛は)いつ出るかわからないけど、今場所は大丈夫そうですね」
 人気ラインでの上位独占をメイクした西田優大は、落車明けの今シリーズだが手ごたえをつかんでいる。
 「ベストは(周回中は)格清さんが中団が良かったけど、どっちでも突っ張ろうと。あとは格清さんだけ見て、来なかったら自分の行けるところからって感じでした。(格清が再度、仕掛けてきたポイントは)来るなら、あそこだろうと。それで全開でした。ちょっとフワフワした感じがあったんで、そこだけ修正できれば。(体というより)メンタル的なところだと思います。指定練習を乗ってとかもそうだけど、今年の中で(感じは)一番いいかなって思います」


<7R>

 甲斐俊祐が前受けの谷口遼平を押さえて、赤板過ぎに先頭に立つ。谷口は若干、抵抗しながらも車を下げると、打鐘前で笠松将太が叩いて前に出る。打鐘を過ぎても、笠松のペースは上がらない。すると7番手の谷口が、2センター過ぎに一気に巻き返す。笠松は最終ホーム手前からペースを上げるが、1センターで谷口がとらえて、中近勢の3車が出切る。2コーナーから甲斐がまくり上げて、直線では中近勢に鋭く迫るが、谷口が振り切った。
 「(笠松が切って)ペースが上がっていたので、一回落ち着いてから仕掛けようと思った。重たかったんですけど、叩き切ってしまえば、あとは(稲川)翔さんがなんとかしてくれるので。自分の掛かりはそこまでだと思うけど、翔さんと、(山本)巨樹さんのおかげで押し切れた。最後まで踏み切れたし、いいと思います。状態自体は変わらないけど、なにかきっかけをつかんで上で戦いたい。仕掛けての1着ですし、自信にしたいですね」
 谷口のまくりにピタリと追走した稲川翔が2着。微差でまくり迫った甲斐の追撃をしのぎ、谷口とのワンツーを決めたが、重い口調でレースを振り返った。
 「(スタートは)どこからでもいいんでしょうけど、少しでも谷口君がやりやすいようにと思って、前の方を取った。自分のレースをしてくれればいいし、僕と(山本)巨樹が続ければ3人で決まると思ったんですけど。判断ミスと言っていいのか。ギリギリで抜く感じでいったんですけど、外(の甲斐)に気持ちがいってしまった。どうしようもできないところでへばりついているのを確認できて、そこからどうしたら良かったのか。もう一回(VTRを)見て考えます」


<8R>

 愛知コンビが切って、木村弘が赤板2コーナー手前で押さえて出る。単騎の宮崎大空は9番手。真鍋智寛は、6番手で反撃のタイミングをうかがう。先行策の木村のペースも悪くないが、真鍋が打鐘4コーナーから仕掛ける。真鍋が抜群のスピードで襲い掛かり、あっさりと木村を最終2コーナー手前でとらえる。バック過ぎには、今村麟太郎まで四国3車のラインが出切る。林敬宏のまくりも四国勢を脅かさずまでには至らず、地元勢のゴール勝負。追い込む佐々木豪を真鍋が振り切った。
 「前を取って突っ張りは考えてなくて、(引いてから)緩むところがあると。そこをカマしたら(ラインの)3人で出られるかなって思った。もうちょっと早いタイミングで(仕掛けて)行きたかったけど、あおりがあって見てしまった。(踏んでいる)感触はアタリが良くなくて、出てからはなんとか粘れたかなと。気持ちいつもよりは踏み直せた。トップスピードに乗らなかった分、あんまりタレなかった。今日(初日)、刺激が入ったので、明日の方がいいと思うけどメンバーも強くなるんで」
 番手絶好も佐々木豪は、4分の1輪差の2着。
 「向かい風もキツかったし、真鍋君は上を走ってカマしたんでタレるかと思った。そしたら全然、タレなくて強かった。(最終)4コーナー回ってからは犬伏(湧也)君みたいだった。(自分は)コケたあとでホンマわからなくて、できる限りのケアをした。その分、トレーニングがあんまりできなかったんで(状態が)わからない」


<9R>

山崎賢人選手
山崎賢人選手
 赤板過ぎに佐伯亮輔が切った上を、2コーナー手前で中嶋宣成が叩いて先頭に立つ。佐伯は3番手に収まり、近藤隆司が5番手を確保。打鐘手前で7番手に下げた山崎賢人(写真)は、あおりを受けながらも2センター付近からスパート。山崎賢の強烈なダッシュに、番手の塚本大樹は車間が空きながらも必死に追いかける。山崎賢は、最終2コーナー手前で逃げる中嶋をとらえて、そのまま後続の追撃を振り切って1着でゴールした。
 「みんなが切って、切っての展開になるかと思ったけど、(近藤に)フタをされたのでジャンのタイミングは見送った。あそこですかさず行っていたら、もっときれいにラインで決まったと思うので、あそこは僕のミスでした。そのあとも、近藤さんの動きに惑わされてしまって、良くなかったです。バンクは軽かったと思います。風もレースでは感じなかった。状態はそんなに変わらないけど、戦える感じはあります」
 山崎賢のまくりから遅れたものの、塚本大樹はなんとかリカバリーして追いかける。ゴール前は山崎賢に3車身差を付けられたものの、中嶋から切り替えた河村雅章の強襲をしのいで2着。
 「(山崎)賢人が単純に強かった。レース前にハンドル回りにハプニングがあって、急いで直して走った。不安がある状態で走ってしまった。ただ、新車のアタリは良かった。次はもっとちゃんと付いていけると思います。セッティングをやり直して、もっと良くなると思います」


<10R>

芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
 桑名遼也がスタートを出て、前受けになった山崎歩夢は赤板手前で誘導との車間を空ける。詰める勢いで山崎は、蒔田英彦を突っ張る。山崎がそのままペースを握り、4番手には単騎の鷲田幸司、その後ろの佐藤幸治。一本棒の隊列も、山崎は打鐘4コーナー手前からさらに踏み上げる。4番手の鷲田は車間が空いて、最終ホームを通過。ようやくバック手前で、蒔田がまくるも一息。佐藤が3コーナーからまくり追い込む。しかしながら、山崎が踏み直して、芦澤大輔(写真)がゴール寸前で交わした。
 「自分のなかでは、アップの時からデキがあんまり良くなかったんで(山崎に)離れないようにだけでした。山崎君は完全に突っ張る感じだった。あとは自分の出番だなって思ったけど、出番がないくらい強かった。(蒔田英彦を突っ張って)ペースが一気に上がって、上がっていく一方でもう誰も来られないなって。(自分は)大名マークでした。ただ、最近にしては重いなっていう感覚だった」
 突っ張り先行で別線に反撃のチャンスを与えなかった山崎歩夢は、二次予選を見据えてこう振り返る。
 「(ラインの)番手、3番手くらいまで仕事をさせないくらいの実力をつけたい。今日(初日)はそれができて良かったです。あとはもうちょっとダッシュの仕方とか改善の余地があるかなと。座ってからはいつもの感じで良かったので、スタンディングだけかなと。(松山に)入る前に状態がどうかなって思ったけど、悪くないので上げられるようにしたいです」


<11R>

橋本強選手
橋本強選手
 赤板1コーナーで幸田望夢が、松本貴治を押さえる。松本は関東勢の後ろに引いて、そこを小笠原光が叩きに出る。が、幸田も踏み上げて、打鐘で小笠原が空いた3番手に入る。中団がもつれ、7番手まで下げた松本は最終ホーム手前で仕掛ける。ロングまくりで松本が先頭に立ち、橋本強(写真)、真崎新太郎に張られながらも掛水泰範まで出切る。最後は計ったように橋本が差し切った。
 「(松本)貴治が内枠だったので、スタートからすべて任せていました。もう、行けるところから力でねじ伏せてくれればと。それが一番堅いと思ってた。どういう動きがあっても、対応できるように集中していました。抜き加減もいい感じだったと。直前の練習の感じが良かったし戦えると思う」
 力勝負で格の違いを見せた松本貴治は、危なげなく一次予選をクリアした。
 「シンプルに走ろうと思ってました。(打鐘で別線にかぶったところも)落ち着いて考えていました。(感触は)悪くはないと思う。久々に緊張したけど、集中して走れました。自転車をもうちょっといじろうと思います。体は問題ないですね」


<12R>

吉田拓矢選手
吉田拓矢選手
 四国勢の動きに合わせて、5番手の森田優弥が赤板過ぎに先に切る。そこを石原颯が押さえて先頭も、四国勢に素早く反応した寺崎浩平がすかさず仕掛ける。石原も踏み上げるが、寺崎が打鐘2センター過ぎに叩き切る。最終ホーム手前で石原が3番手に引き切る前に、5番手の森田が発進。しかしながら、逃げる寺崎の掛かりが良く、森田は3番手まで。石原をキメて3番手を確保した森田だが、バックでは仕掛けられない。8番手まくりの新田祐大は前が遠い。新田に合わせるように森田マークの吉田拓矢(写真)が、4コーナー手前から追い込んで突き抜けた。
 「森田君の感性に任せていたし、前々にっていう感じだった。(森田が仕掛けた最終ホーム手前は)よく行ってくれた。ここっていうところで仕掛けてくれたけど、寺崎さんがが強かった。森田君が行き切れなくて、(最終)4コーナーが来たんで踏ませてもらった。(1着だけど自分としては)もうちょっとほしい。踏んでいる感じですかね、もっと自転車とマッチさせたい。(前回と比べると)もう腰の痛みがなくなったので、その辺はいいかなって思います」
 寺崎の積極策を利した南修二は、2着も表情は険しい。
 「(寺崎との連係で意識していたのは)出足ですかね。でも、自分は追走が隙だらけだった。ちょっと口が空いてしまった。(寺崎に付いていて)まったく余裕がないです。脚力差しか感じないですね。(前回からの疲れは)とくにないです」
 石原に抵抗されながらも3着の寺崎浩平は、内容の濃い走りが光った。
 「初日特選ですし、このメンバーだから、しっかりと主導権を取っていけたらって思っていました。ジャンでは結構、踏んでいたんでキツかった。それでもギリギリ残れるかなって思っていた。ヨシタク(吉田)が強かった。最近は先行ができてなかったけど、いい手ごたえがあります」